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モラモラ会社員がムラムラしながらお届けするヌルヌルアーカイブ。

酸ヶ湯温泉でXserve

2020-01-06 | ヌルヌルアーカイブ
年末年始を青森の酸ヶ湯温泉で過ごした。

トヨタのヴォクシーをレンタルし、3世代3家族が東京から青森の八甲田山の奥地の秘湯まで車でいくという、強行軍。格安のニコニコレンタカーで借りた16年落ちのヴォクシーは、4WDではなくFF、スタッドレスタイヤは極限まで摩耗し、例年より雪が少ないとはいえ、相手は積雪の日本記録を持つ豪雪地帯。

それでも行きは雪が少なくて余裕だったが、31日に突如190cmの積雪を記録した後は、アイスバーンの上を新雪が素敵に積もるという、まさに恐怖のお滑り天国。青森市まで行って年越し蕎麦を手繰った帰りには、案の定スタックを繰り返し、あまつさえその後、自損事故まで起こす始末・・・。自車だけでなく、10台近くの車が立ち往生する阿鼻叫喚。空転するタイヤ。虚しく響くエンジン音。飛び交う怒号。それらすべてをかき消すほど、ふりしきる雪。

通りすがりの親切な道民にレッカーしてもらい、レンタカーの補償も効いてなんとかことなきを得たが、高倉健主演の映画「八甲田山」ばりの遭難を覚悟した瞬間も、確かにあった。

――これは間違いなく、自分史上、最悪の大晦日。

そんな過酷な雪山から生還したいま、改めて思うこと。

酸ヶ湯温泉、最高!


Photo by 弟の嫁

松崎ナオ「川べりの家」でXserve

2019-12-27 | ヌルヌルアーカイブ
クリスマス。水ダウで爆笑したあとに、小田和正のクリスマスライブというチャレンジングすぎるTBSの編成。なかでも松崎ナオ「川べりの家」がすごかった。

NHKの「ドキュメント72時間」のテーマソングで何回も聞いてきた歌だが、小田和正の意向なのか歌詞が画面に表示されるので、あらためて見るとこれが「方丈記ばりの無常観」と「誰もが共感する人生観」を同時に内包する、人間賛歌であると気づいた。

歌詞の意味をググっても、うっすい解釈しか出てこないため、自分で解釈を試みた。

大人になってゆくほど 涙がよく出てしまうのは
1人で生きて行けるからだと信じて止まない
それでも淋しいのも知ってるから
あたたかい場所へ行こうよ

→大人になるということは強さと弱さを同時に獲得していくことである。ただひとりでは淋しいので人は行動を起こす。

川のせせらぎが聞こえる家を借りて耳をすまし
その静けさや激しさを覚えてゆく
歌は水に溶けてゆき そこだけ水色
幸せを守るのではなく 分けてあげる

→ここでいう川は「世間」や「社会」のメタファーと思われる。社会に出て初めは思い通りにならなかったり、流れについていけなかったりするが、次第に慣れると自己効力感を得られる場所(それは会社だったり家庭だったり仲間内だったり人それぞれ)を見つけられる。そこで得られた果実を独占するのではなく、シェアすることでさらに幸福の総量は増える。

なるべく大きくて なるべくりっぱな水槽を
自転車で買いに行き はなしてやろう
なんて奇跡の色を持っているの
キラキラ揺らめいてる

→社会で見つけた果実(自分の役割や才能、熱中できること、生まれた子どもなどこちらも人それぞれ)を、自分の力でせいいっぱい育てていく。するとそれは奇跡的な光を放つ。しかしそれは安定していない。でもだからこそ価値がある(命や炎のゆらめきのような)。

水溜まりに映っている ボクの家は青く透け
指でいくらかき混ぜても もどってくる

→とはいえ社会で努力したことが必ず報われるとは限らず、気づけばゼロリセットになることもある。しかしそれすらもメタ認知すれば希少価値があることかもしれないし、次につなげられることかもしれない。

とても儚ないものだから 大切にして
一瞬しかない
一瞬しかない

→すべての価値、自分の人生が輝きを放つのは、過ぎ去ってしまえば一瞬である(あのとき輝いていたという事実すら過ぎ去ってみないと気がつかない)。だからこそ、日々のすべてを大切にしたい。

あらためて、なんつー懐が深すぎる人間賛歌だ。
72時間の年末特番を見ながら、自分の来し方を振り返り、行き方を考えたい。

――良いお年を!

「VIVA LA ROCK 2019」でXserve

2019-05-09 | ヌルヌルアーカイブ
令和元年。GW10連休のいちばんの遠出は、さいたまスーパーアリーナで開催されたフェス「VIVA LA ROCK 2019」だった。

しみじみ感じたのは、YouTube前と後で、日本の音楽シーンはだいぶ進化したなということ。

サチモスとゲス極とネバヤンのグルーヴ感の半端なさ、水ダウでおなじみのトラックメーカー・PUNPEEのキレっぷり、ヒゲダンの和製ブルーノマーズっぷり、スガシカオとAwesome City Clubの新旧ファンク対決は後者の圧勝、トリのアジカンはかつての若さほとばしる勢いがなくなりただのヘタウマバンドに・・・などなど、新旧世代のレベルの差は、少年時代にYouTubeがあったかなかったかがでかいと思われる。ついちょっと前まで海外に20年は遅れていると言われてたのに、YouTubeが国境や人種の壁をいとも簡単に超えさせ、ブラックミュージックが骨身に染み付いている世代が当たり前になった、的な。

そして、世代をまたぎいろんなアーティストのステージで飛び入りゲストとして呼ばれる田島貴男とR-指定は、まるで媒介中心性マックスのオピニオンリーダー。

メディアはメッセージである――というマクルーハンの言葉が、とても沁み入る今日この頃。

入籍したのでXserve

2010-03-07 | ヌルヌルアーカイブ
3月3日のひな祭りに品川区役所で入籍した。

同時に約5年間住んだ祐天寺から戸越に引っ越した。

東日本最長の商店街の活気はハンパではなく、小学生たちが「♪ネットを破壊~自宅を破壊~ポストも破壊」と、某エロサイトのCMソングを小粋にもじりながら下校していたり、近所に住んでるチャーがおよそラフを通り越した浮浪者のような格好で、ギターを愛犬のリードに持ち変え散歩していたりする。

ああでも、もう「破壊」という言葉で笑えないかもしれない。
守るものができた。

ああでも、もう「リード」は他犬ごとではないかもしれない。
嫁はちょっとこわい。

婚姻届を書きながら、「これ、人生で何回書くのかなぁ」って思った――と言ったら、えらく怒られた。

毎年ひな祭りが姫はじめにならないように、がんばりたいと思います。

今週土曜日にカレッタ汐留で単独ライブしますXserve

2009-05-20 | ヌルヌルアーカイブ
詳しくはこちら。
http://www.admt.jp/exhibition/program/2009_tcc2009.html

ライブもとい、ボケーっと座ってるだけですが。
さみしいので誰か来てください。
あと、いま広告業界で起こっている、100年に一度の不況期ならではのちょっとした地殻変動も、かいま見れるような気がします。

TCC新人賞受賞記念Xserve

2009-05-02 | ヌルヌルアーカイブ
いやー、やっと受賞できました、TCC新人賞。前の会社を辞めるときに、3年でこの賞を獲る! と宣言してからはや3年と11か月。「夢はあきらめなければいつかかならず叶うから!」と、むかし谷村有美が言っていたが、そのとおりだな、としみじみ思う。ああ、ほんとに思う。ときめきをBelieve。

受賞のメールは、ギリシャ第2の都市・テッサロニキで見た。先日のコリントスリ事件にもなんとかめげずに体制を立て直し、ギリシャの東の果てのロードス島からシロス島、ヒオス島、本土に戻ってメテオラ、ヴェルギナ、北の大都市テッサロニキと、約2000キロを走破したあとだった。

漢泣き。テッサロニキの安ホテルで一人、漢泣き。バックでは、バーシアの「My Cruel Ways」を流していた。いまいち意味のわからないこの曲は、俺の生涯のヘビーローテに決定した。

ばんざーい!

いま俺は、ルーマニアの第2の都市・ブラショフでこれを書いている。この長旅も、残すところあと一週間を切った。

ルーマニアは治安が悪い悪いとさんざん言われたけれど、ギリシャよりよっぽど人当たりのいい国だ。さすが東欧唯一のラテン系国家。ついさっきも道端で家の修理をやっているおっさんに「俺の写真を撮っていけ!」と言われて迷わず激写してやった。そんなんばっか。ギリシャの方は、過去の遺産だけで充分に食えるので、そのぶん人間の進化が止まっているような気がする。

もうすぐ帰国だ。味噌汁のみたい。焼き魚くいたい。お茶漬けしたい。とはいえGW明けまでまだ数日ある。中学のときに習った兼好法師が、「最後まで気を抜くな」的なことをたしか言っていたので、最後まで気を抜かずに五体満足で帰国できるよう、がんばりたいと思います。

一命をとりとめたのでXserve

2009-04-13 | ヌルヌルアーカイブ
●4月12日(日)
朝。クルマのなかで目覚めたら、むっちゃ寒かった。ギリシャの寒暖差はかなりはげしい。またしても、死ぬかと思った。あわててクルマをアイドリングさせ、カーエアコンを最大回転。つーか、ガソリンもそろそろ入れなきゃ……ああ、でも、無一文……。

冷え切った体がある程度あったまってきたところで、昨日チェックアウトしたホテルに頼み込み、電話をかしてもらう。まずVISAとMASTERカードに電話したら、案の定カードは止まっていなかった。コリントスリ警察イズガッデム!
VISAによると、緊急キャッシングというものがあり、10桁の暗証番号とパスポートでアメリカの国際送金会社「ウエスタンユニオン」に加盟している銀行やお店で現金を手数料無料で引き出せる、とのこと。とりあえず1000ユーロを手配する。また、緊急キャッシュカードというのも手数料1万円(税抜)でつくれ、3日後の水曜にホテルに届けられるとのことなので、お願いした。ホテルにも事情を説明して、無一文だけど泊めてもらえることに。というわけで、一命をとりとめました。あー、よかった。
あとMASTERカードのほうはオリコだったのだが、「今回お役に立てることは何もありません」とのこと。なんて使えないカードだ。しかもサポートの番号はフリーダイヤルですらないし。日本に帰り次第の解約を決意する。

その後、損保ジャパンと大使館に連絡。
クレジットカードの海外旅行保険は貧弱だったので、空港の自動販売機で損ジャの保険を買っといてよかった。現金やカードは保証外だが、財布自体とフェリーチケットは保険が適用されるとのこと。損保ジャパンダ万歳。上戸彩はもっと万歳。
大使館へは、メリディアン・ジャパンがエマージェンシーコールをしてくれた。連絡がついたときにはとりあえず死なずにすみそうだったので、とりあえず今後の手続きに必要な報告書をつくってくれるとのこと。この報告書が有効なのは日本の関係省庁のみで、あのむかつくコリントス警察にも行くことはないということだったので、むしろスリ犯人よりも許せないコリントス警察についてを主に、ありのままを報告してやった。

VISAから与信が通ったとの連絡があったので、ウエスタンユニオンにお金をとりにいった。これ、日本じゃ見おぼえないけど、ギリシャにはたくさんあるようで、3件くらいまわった。しかし、今日は日曜日なのでどこもお休み。1軒だけ開いていたけれど、駄菓子屋みたいな雑貨屋さんの兼業で、「そんな大金ムリっす」と断られた。
なのであいかわらず無一文状態が続いているが、明日は月曜なので大丈夫だろう。今日は日本からもってきたお菓子、パイの実とつけぼーしか食ってない。あー、はらへった。

というわけで、大変お騒がせしましたが、一命をとりとめることができました。どうもすみませんでした。今後もめげずにこの長旅を全うしたいと思います。

ギリシャですられて無一文になったのでXserve

2009-04-12 | ヌルヌルアーカイブ
●4月9日
いよいよ待ちに待ったギリシャ→ルーマニア旅行出発キター!!!!!!
ルフトハンザの機内誌にのっとった、時計がかっちょぶー!!!!
BINARY の UHR €139

アテネについたら空港でレンタカーを借り、事前にネットで予約していた郊外のホテルまでいった。
人生初の左ハンドル&右車線は意外と楽勝だったけど、銀座よりややこしいと言われるアテネ市街の道がわけわからんとです。日本からもってったカーナビがなかったら、100%むりだったばい。
ギリシャは今月からサマータイムでいつもより1時間早く、日本とくらべて6時間おそい。
明日はアテネを徘徊し、
明後日からはカーフェリーでロードス島→ヒオス島@ロケット花火祭り
その後本土に戻り→メテオラ→テッサロニキまで車で行き、その後電車でルーマニア入りする予定。

それではみなさん、
生きて帰れたらまたお会いしましょう。


●4月10日
アテネ見物。
アクロポリスのパルテノン神殿、古代アゴラ、中心部のたくさんの通り、リカヴィドスの丘を見物。とにかく凄い。写真を撮りまくった。さすが数千年の歴史があるギリシャ。どうすごいかは、次の日のほうがすごかったので、いったん省略。


●4月11日
アテネでゼウス神殿と考古学博物館へいったのち、コリントス遺跡へ。途中、ペロポネソス半島との境界であるコリントス運河をみた。あとコリントス山へも登った。
そのあとコリントスの町へ行き、海岸沿いにあるベニゼル広場へ行った。
そこで、スリに遭う! 時間はまだ明るい20時ころ。ガキども数人がこっちにきて、一人が左側から「can you speak english?」と話しかけ、もう一人が俺のズボンの右下のポケットからPick pocketしやがった。ガッデム! そのときはまったく気付かず、5分後くらいに水を買おうとして財布がないのに気づいた。なかには、約250ユーロと2000円、クレジットカード2枚、キャッシュカード1枚、免許証、国際免許証、今日から乗る予定だった4航路分の船のチケット(9万円分)、お守りが入っていた。俺の危機管理が甘かった。
ツーリストポリスが終わっていたので、道行くおっちゃんを捕まえて警察に案内してもらうが、これがもう最悪。
3時間近く待たされた挙句、「日本の大使館が今日は営業してねー!」と大声でキレながら俺のパスポートをぶん投げる。電話を貸してもらって海外旅行保険会社やHISのサポートに国際電話をかけたいと言っても「ここからじゃ無理だよ!」とキレる。こっちが分からない英単語や追加事項があったりすると、目の前で舌打ちしまくる。それでもなんとか調書が24時まわってできあがったら、今日乗る船のチケットも免許証も盗まれたし泊まるとこもないって言ってんのに、「Finish! Bye」だと。まるで犬でも追い払うかのようなジェスチャー付きで。はるばるギリシャまで旅行に来て、つくづくギリシャが大嫌いになった瞬間だった。たしかにギリシャには税金はらってないけどさ。ああ、もうギリシャ人は泥棒と悪人にしか見えない。
それでもクレジットカード会社には連絡がついて、止めてもらえそうになるも、「いそがしいから早く切れ」とわめかれて受話器を取り上げられ、中途半端に終わったので、ほんとに止まったかわからない。しかも盗まれた2枚のうち、VISAしか連絡できてないのに、それを訴えたら、無視。

無一文で泥棒といぢわる警官の田舎町、コリントスへと放り出された。
とりあえず、ここで死なないためには水の確保しなければと思い、さっきの広場に蛇口があったのを思い出した。また襲われないかビビりつつ、決死の覚悟で水をゲット。

その後どうするか考え、とりあえず最初に泊まったアテネ郊外の宿の無線LANのキーを控えていたので、そこまで戻ることにした。
戻るにしても高速代が払えないので、下道で来た。ひどい道だったけど、景色はすごくよかった。行きの倍以上の時間をかけ、ついさっきついた。ひどくつかれた。腹もへった。

ああ、朝になったらどうしよう。予約していたロードス島行きのフェリーは警察にいる間に行ってしまった。日曜日だし、大使館もやってない。お世話になっている代理店メリディアン・ジャパンもお休みっぽい。腹はさっきからずっと小学生だったときみたくグーグーと鳴りまくっている。
おねがいだから、だれか、助けてください。(泣)

FCC入賞!でXserve

2008-12-14 | ヌルヌルアーカイブ
FCCに入賞した。
FCCとは、Fuckin' Crazy Claimer の略……などではもちろんなく、福岡コピーライターズクラブのことだ。そのFCCが年一回選出する、FCC賞に応募し、ノミネートし、受賞まで行けた。

いやー、うれしい。いろんな個人的な事情があって、キライになりかけていた福岡が、また好きになってきた。

福岡といえば、博多どんたくであり祇園山笠である。そのどちらも行ったことはないが、実は去年の夏に祇園山笠に行こうとしたら季節はずれの台風で飛行機が止まって行けなかった。福岡といえば、もつ鍋であり博多ラーメンである。そのどちらもとも何度か喰ったが、実は魚こそがいちばん美味いということを教えてくれた女に去年フラれた。挙げ句、以前福岡まで出張取材に行かせてくれたクライアントに、こないだ出禁をくらった。

そんなこんなで俺は福岡にまったく縁がないのでは? 日に三度、福岡の方向へ向いて「バカヤロー!」と叫ぶべきでは? アンチ福岡の急先鋒として、ウェブ論壇に鮮烈なデビューを飾るべきでは? と、真剣に悩んでいた。ああ、そんな日々よ、さらば。

俺は、FCCの審査会場で、俺がつくったB2ポスター6連貼りのパネルが颯爽と壇上に現れたあの瞬間を生涯わすれない。「力強いコピーだ」と評してくれた神谷幸之助さんのあのメガネを生涯わすれない。懇親会で味わったあの酒の旨さを生涯わすれない。ダメだしをしまくってくれたADの西ノ宮さんのあの熱意と、かばいだてしまくってくれたCDの東さんのあの慈愛を生涯わすれない。

コピーを書くということに限界を感じまくっていた今日この頃。また、がんばろうという気になれた週末福岡だった。

女の怖さでXserve

2008-04-12 | ヌルヌルアーカイブ
会社へ行く前にラジカルを見ていたら、中国のリア・ディゾン――ローラ・チャンとかいう、ローラ・インガルスみたいな名前の中タレが出ていた。曰く、「自分の夢のために5年間つきあってた元カレを杭州に捨ててきました~☆彡」とのこと。こういうアリンコを石で無表情にすりつぶす園児のようなカワイ子ちゃんの言動を見ると、わが身が体験してきた酷な言動をつられて思い出す。女という生き物が先天的に持つバイオロジカルな恐ろしさに、あらためて驚愕する。俺の脳髄のごく限られた部分にごく少量ある「青春のフラッシュメモリー(暗黒面)」は、すでにオーバーライト寸前。それでもまるで深く打ち込まれた楔のように、生涯忘れることのできない泥玉のクリティカルワード・ワースト5。

【第5位】ゴーくん、おもしろい顔~。
中学のとき、ぜんぜん好きでもないのに俺が自分のことを好きにちがいないと勝手に勘違いしていた、どうしようもなく頭の悪い女に言われたセリフ。意味は「おもしろい顔のあんたは、はなからアウトオブ眼中よ!」ということ。好きではなかったが、ちょっとかわいかったので、とてもむかついた。「ちょっと自他ともに認めるポカリのCMに出てきそうなさわやかお嬢だからって、調子に乗ってんじゃねえええええええよ! 俺さまの特大黒なすびをくらえ!」と、無言で視姦してやったのは言うまでもない。

【第4位】フリフリマン。
小学生のとき、好きだった女の子につけられたあだ名。意味はいまだに定かではないが、「○玉フリフリさせてんじゃねーよ!」ということだったと思われる。当時通っていた香川県の小学校は、制服制だった。黒の学生服で、冬は長ズボン、夏は半ズボンだった。高学年になってくると、1年に10cm以上も身長が伸びたので、年度が変わって夏にもなると、たしかに俺の半ズボンはピッチピチだった。そして金○はフリフリしていた。とはいえ、よりにもよって好きな子にそれを、しかもあだ名という形で間接的に指摘されてしまうという最上級の辱めを受けなければならない理由が、どこにあるのだろうか?

【第3位】あなたは悪くないの。私の問題なの。
社会人になって、一瞬付き合った先輩に言われたセリフ。私の問題→私の見込み違い→私に見込み違いさせたあなたの問題という風に、男として容易にその意味するところを瞬時に捉えなければならないセリフである。とはいえ、瞬時に捉えられたところですでにリカバリー不可能であるところが、にんともかんともせつなさ炸裂。

【第2位】幸せを感じるポイントが違う。
これも非常に凹むセリフである。とてもかわいい普通の子だったが、花やしき遊園地でデートしていたときに感極まってマニアックなひとりツッコミ芸を勝手に披露したのが、最大の遠因だったと思われる。普通の子の前では、大人しく普通でいないといけないという、「普通革命」という名のマイレボリューションが分かりはじめた夜だった。

【第1位】今日は夜から明日の朝まで予定があるの。ごめんね。
これだけ口頭ではなく、ケータイメールである。前後の文脈から、意味は「今日は別の男が来るからあんたとは会えません。っていうかうっとうしいから2度と連絡してくんな!」ということ。仮にも付き合っていた相手にこんなことを言われてしまうと、怒り心頭を通し越してぶっ殺したくなり、その直後にそれすらも通り過ぎてあきれ果てるしかない。特に恨みを買うようなこともしていないために文面がやわらかく、それでいて「察しろ!」という空気が緊張感をもって文面に滔々と満ちあふれているあたりは、なかなかのコピー力だ。敵ながらあっぱれであると、いえなくないこともないこともない。

あー、女って、怖い。

日銀総裁にガチャピンでXserve

2008-03-21 | ヌルヌルアーカイブ
日銀総裁にガチャピン 民主も同意か

いやー、ひさしぶりに個人サイトで笑った。

思えば俺も、学生時代に個人サイトをやっていた。しょうもないテキストを羅列しては、悦に入ったり、もっと面白い個人サイトを見つけて悶々としたりしていた。当時は「テキストサイト」という言葉が生まれたりして、「侍魂」や「ウガニクのホームページ」、「キタカタケンソウ先生のハードボイルド指南」などが人気だった。俺のサイトも、WOWOWの番組で紹介されたり、「あちゃら」に載ったり、「JOY」や「CSJ INDEX」などの二流検索サイトでクールマークをもらったり、「テキストサイト大全」という本に名前だけ載ったりした。ブログブームの、遥か昔。

あれからもう10年。早いもんだ。そして、あのとき夢中になった原体験がなければ、俺はいまこの仕事をしていなかっただろうと思う。言葉を操ることの楽しさがわかると、言葉を扱うことの難しさに気づかされる。この無限ループが連続しつづけた10年だった。たぶん一生、終わることはない。俺がもし、これから先もこの仕事をつづけるのであれば。

今年のTCC賞への出品が、4月頭にせまってきた。去年は一次審査まで突破した。今年はどこまでいけるか。まずは、数十本ある候補のなかから、出品用の5本を選ばなければ。

ホームページで歌いました、でXserve

2007-11-12 | ヌルヌルアーカイブ
ホームページで、歌った。
http://www.r-rmc.jp/new/works/portfolio/017/index.html

思えば、ホームページで歌うという行為は、約10年前にもやっていた。
http://www.tk.airnet.ne.jp/go3/a-z/sak.html

当時と違うのは、“歌った”のではなく、“歌わされた”という点だ。なんとも気恥ずかしくもあり、うれしくもある。そして、そのきっかけをくれたのは、またしても十勝屋だった。限定15の優れた作品をホームページで紹介したいという、その15点にすべり込めた。今年の年鑑にも載る。これは、間違いなくうれしい。速攻で関係者に礼砲を撃ちまくった。

そして、十勝屋から半年……最近、ロクなことがなかった。公私ともに。多くは、自業自得であり、すべての球をフルスイングで打ち返そうとした結果だ。

そして、今日は肝入りショートフィルム企画のアフレコ&編集日。朝から深夜まで、恵比寿のプロダクションに篭りっぱなしの一日。障害だらけの企画だった。四方八方、いろいろと衝突もした。問題もいっぱい起こした。怒られまくった。泣きそうになった。ものすごく辞めたくなった。しかも今日は、アフレコ中に犬の鳴き声がするので原因をつきとめにいったら、事務所の管理人の家でなぜか俺が契約がどうのと説教された。でも、あきらめなかった。

「そこのタメ、もうちょい利かして、後半にいくにしたがって盛り上げてください」
プロの映画俳優を、生意気にも演出する、ド素人の俺。

「ここのカット、あと7フレームだけ短くしてください」
上海国際映画祭ノミネートの実績を持つプロの映画監督に、生意気にも注文をつける、ド素人の俺。

結果。ついさっき、ものすごいショートフィルムが完成した。

プロダクションの社長兼アートディレクターのY山さんに、「今年、ウチで最高の映像企画です!」と力強くいってもらえた。十勝屋以降のこの半年間で、もっともうれしい瞬間だった。

あとは、これをお客さんに通すという重要なミッションが待っているが、期待のはるかに上をいける確信がある。
さらに明日は、別件で俺がはじめて編集長を務めた本も、いよいよ納品される。仕込み中の案件も、まだまだある。

やっと、風が吹いてきた……のか。

「人生は、難しい。でも、だからこそ楽しい。」

自分で書いたショートフィルムのラストシーンのコピーが、いま俺の頭のなかで何度もリフレインしている。

なな、なんと。TCC一次審査通過! でXserve

2007-05-12 | ヌルヌルアーカイブ
3末に世に出た下の日記のポスターで、なな、なんと。TCC一次審査通過!

http://www.tcc.gr.jp/award/2007/c4l.html

しかし、残念ながら受賞にはおしくも一歩いたらず。
だが、とりあえず年鑑に名前が載る。これは、ちょっと、うれしい。

広告のド素人から何も知らずにこの世界に飛び込んで丸2年。
思えば、前職を辞めるときにとりあえず「3年以内にTCC取ります!」とよくわからずに宣(のたま)ってから辞め、その1年後に発言を取り消したくてたまらなくなり、2年後に一次審査通過。

いろいろな人の多大なるパワーをいただいた結果だ。

今年度も引き続き、もっといろいろな人々のもっと夥しいパワーをいただきにいこう。今日から半年間通うコピーライター養成講座(上級コース)で、シズルの集積を撃ちぬけるようになろう。来年は、最高新人賞を本気でねらいにいこう。

こないだ講演をきいた谷山雅計が言っていた。
「おもしろいことを考えるヤツはいっぱいいる。だけど、おもしろいことを形にできるヤツはとてもすくない」
異業種から来た俺には、形にするということにおいて、一日の長があるはずなんだ。

最高のポスターが完成して新橋駅に掲載中! でXserve

2007-03-29 | ヌルヌルアーカイブ
できた~。ヽ( ´ー`)丿うわ~ぃ。


新橋駅を銀座口の改札方面へと歩いていく。


きたきたきたきた……


キタキタキタキタ……


でた~っ、ニューイオンコーーート!(←言いまつがい)

違うか☆彡
がっはっはっは!(B2の4連にて3/26~4/1まで絶賛掲載中)

いや~、ポスターって、ほんとうにいいものですね。
みなみなさま、まっことありがとうございました。m(__)m