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自分が人としてもっとも足りないものは何かを考えるXserve

2006-03-02 | ヌルヌルアーカイブ
かつて、梅宮辰夫が羽賀研二に放った名セリフ――
「誠意って、何かね」

誠意って、何なんだろう。

そして、最近の俺が日々つねづね足りねぇなぁと感じているもの――信頼。

信頼って、何なんだろう。

思えば、一年前のちょうどいまころ。
転職活動中だった俺は、某R社の――すこしファナティックな――人事のお兄さんに、

「あなたが日ごろビジネスパーソンとして一番大事にしていることは何ですか?」

と訊かれ、こう答えたのだった。

「うーんと。信頼……っすかね」

このとき、冒頭の梅宮翁のセリフをちょっともじった、「信頼って、何かね」という自問自答が、頭のなかで渦巻いていたのは言うまでもない。

そういえば、2004の俺の人生のテーマは、「甲斐性をつける」だった。

あれから2年の月日が流れ去り、さらに三十路という大台を迎えたいま――はたして俺は、甲斐性が身についたのだろうか。
否。むしろ逆行しているのではないか。自己便宜的な考察を駆使しても、俺に甲斐性なんてさらさらついていないのではないか。

そうだ。こうなったら、因数分解しよう。
「甲斐性」を。

★甲斐性方程式(考え中)
甲斐性=信頼+男気+可処分所得

そして、2006年。

俺は、なんとなく「金持ちになりたいなぁ」と思っていた。
これは、上記方程式にあてはめると、3つ目ののイシューとなる。これはこれで、大事であること山のごとしだ。
去年の2回にわたる引っ越しやその関連出費でつくった借金はいまだ残っているし、こないだ駐禁で2回目の行政処分をくらってしまうなど、短期的かつ実質的なエンゲル係数はうなぎのぼりであるからだ。
余計なDVDなどを売っぱらったり、クレジットカードで微妙にたまっているポイントを軒並み商品券と交換して金券ショップに持ちこむなど、抜本的な金策が必要だ(←ちょっと短期的すぎ)。

次に「男気」だが、これについては、俺は今後“老いてますます盛ん”になっていく予定なので、ほうっておいても時が解決してくれるはずだ。だろう。じゃないかな。お願いします。

そして、「信頼」だ。
仕事にしろプライベートにしろ、これが今の俺にいちばん足りないのではないか? と思うわけである。

例えば、ついこの間。

友だちのマブダチの彼女と俺がデキているのでは――という感ちがいを友だちがして、キレられる、という事件があった。

原因はほんのささいなことだ。しかし、ささいであるからこそ、「信頼」のウェイトが重くのしかかる。なぜなら、俺に「信頼」さえあれば、「彼がそんなことするはずはない」ということになってしかるべきだからだ。

なぜそうはならないのか? つまるところ、「信頼」がなければ「男気」は成り立たない。また、仕事においても「信頼」がなければデカいヤマをまかせてもらえないので、「可処分所得」の向上など、夢のまた夢――ということにもなってくる

そこで、俺はまず、行動に出ることにした。

●会社にチャリで行く
健全な身体なくして健全な精神がありえないならば、「信頼」もまたしかりである。
適度な運動で心身を健康にたもちつつ、月一万円以上浮くというオマケもついてくる。
もちろん、駐禁キップも切られない。

●めしをつくる
やはり、めしは大事だ。おかずの一品いっぴん、ごはんの一粒ひとつぶが、俺の身体をかたちづくる。そして、明日の「信頼」へとつながっていく。冷静に考えると、そんな大事なことを他人の手にまかせておけるわけがないし、自分でやってみると意外にたのしい。なにより、旨い。

●朝ちゃんと起きる
これが一番むつかしい。今の会社はコアタイムなしの完全フレックス。長年残業畑で搾取されつづけてきた(?)身としては、これほど幸せなことはない。しかし、である。うれしいのは最初のうちだけ。次第に、「やっぱ午前中来たほうがはかどるんちゃう?」という話に(あくまで自主的に)なってくる。まして今の俺は客商売。午前中いない人よりも、いる人の方が「信頼」のパーセンテージが高いに決まってる。でも、それでも来れない。そうして今夜も、深夜まで余計なブログを更新してしまう……。

と、俺がこんなどうどうめぐりをしている間にも、世の中は確実に動いている。
たった一年前に転職した後輩が、どえらい新規サービスをあらたに立ち上げた。
俺が議事録の書き方から教えた後輩が、どえらいリニューアルをやってのけた。

彼らは公私ともに、確実に「信頼」を勝ち得ているようだ。

俺も負けちゃらんねーぜ! という感覚が、焦燥とともに心地よくすらある。