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モラモラ会社員がムラムラしながらお届けするヌルヌルアーカイブ。

人生最悪のバレンタインギフトでXserve

2006-02-15 | ヌルヌルアーカイブ

それは、笑顔もステキな、うら若き婦警さんからの贈りもの。
駐車違反の、青キップ。

♪バレンタインデイ・キップ☆彡(←国生さゆり)

ああ、願わくば、僕らの出逢いが、もうすこしだけ違った形だったら良かったのに。
制服を着てない君を、僕がお花畑で抱きしめる。
だがしかし! 君は制服を着ていて……そして、ああっ――

♪クルマを~ とめないで~ キップを~ 切らないで~(←小田和正)


ヽ( ;~;)丿うわ~ン。


街宣車パニック in 霞が関でXserve

2006-02-08 | ヌルヌルアーカイブ
霞が関といえば、街宣車だ。何かちょっとでもナショナリスティックなイベントがあろうものなら、その2~3日前からまず間違いなくオマワリさんたちがウロウロしだす。オマワリさんたちはウロウロついでに不審者に声をかけたり、駐禁を切りまくったりして、あたり一帯ががぜんピリピリした空気に包まれる。

そしてついに、街宣車軍団が現れた。桜田通りの外務省前の交差点が、速攻で機動隊に封鎖される。即大渋滞。鳴り響く、大音響の肉声。

「2月7日ぁ~。インチキ北方領土の日ぃ~。ふんさぁ~い! (←ソロ)」
「ふんさぁ~い! (←コーラス)」

どうやら、「北方領土の日」に向けての決戦の火蓋が切って落とされたようだ。「北方領土の日」の何が不満なのかというと、2月7日という日取りが気に入らないらしい。どうせなら、「ロシアが北方4島に侵略した8月9日にしてほしい」ということらしい。本来であれば8月9日にすべき北方領土の日が2月7日なので、「インチキ」ということらしい。インチキなものをどうしたいかっていうと、「粉砕したい」に決まってる。ああ、イデオロギーってフクザツ。

ほかにも、

「国交をぉ~。だんぜつせよ~! (←ソロ)」
「だんぜつせよ~! (←コーラス)」

とか、いろいろシュプレヒコールったあげく、〆のキメゼリフが

「こちらは、愛○党でございます」

だったので、ちょっとのけぞった。ちり紙と交換してもらいたくなった。

「北方領土の日」に、別の意味で反対している人たちもいる。アイヌ民族の人たちだ。こちらの主張は、「北方4島の日本への再併合は、先住民族の大地を奪い、民族自決権を否定する」ということで反対なんだそうだ。「ふんさぁ~い!」とまではいかないまでも、「大自然のおしおきよっ」という感じだ。

街宣車写真集」というサイトを見つけた。ものすごい数のラインアップにビビる。

すげーカッコイイ街宣車発見

これならちょっと乗ってみたい、と思った。

中目黒周辺にはなぜあんなにも名店が多いのかを分析Xserve

2006-02-07 | ウマウマアーカイブ
「この一帯には、何か得体の知れぬモノが潜んでいる……」

去年の夏に高円寺から祐天寺に引っ越してきてからというもの、俺を確実に狂わせていることのひとつに「美味い店の開拓」がある。高円寺にいたころ――いや、もっと前である町田でいたころにも、「美味い店」というのは少なからず近所にあった。しかし、なんというか、違うのだ。この、中目黒から祐天寺、目黒あたりまでの山手通り&駒沢通り一帯の「美味い店」というのは。

●まず、とにかく「美味い」
使っている素材が新鮮とか、仕込みがちゃんとしている、とかは当たりまえ。そもそも、雰囲気が美味い。そこにいるだけで、腹が減る。食いモノがでてくる。かっ喰らう。言葉はいらない。とにかく美味い。五感の全神経が目を経由して舌の上へと吸い寄せられ、ノドと胃の粘膜を心地よく刺激し、恍惚に満ちた満足という名のためいきだけが鼻からぬけていく感覚。ほんとうに美味いというのは、そういうことなんだと知った。

●そして、とにかく「安い」
こんなにありえねー美味さを提供しているのにもかかわらず、なぜか安い。食って飲んでつまんで笑って飲んで寝て食って、3千円前後がほとんど。材料も料理人も最高だろうし、ショバ代も高いだろうに、なんで? と思ってしまう。

●最後に、とにかく「数が多い」
こんなそんなあんな名店たちが、1~2店どころではなく、和洋中イタめしフレンチラーメンその他もろもろまで何十店もある。

とまぁ以上、なんだかちょっとにわかには理解できないグルメストな状況にあるのが、あの一帯なのである。実際に住む前に「ひとり暮らしの聖地」みたいなことを聞いていたけど、なるほどこういうことか! と理解できないながらもガッテンボタンを押しまくり、なのである。

で、冒頭のセリフに戻る。

「この一帯には、何か得体の知れぬモノが潜んでいる……」

それは、雨の日に必ずといっていいほど道端に現れる、でっかい食用ガエルなのかもしれない。いやそれは、「コラーゲンラーメン」で渡辺満里奈をオトした、海新山のオヤジの探究心なのかもしれない。いやむしろそれは、新たな店を開拓するにつれ俺の愛車の塗装を削り取っていく、数々の裏路地トラップなのかもしれない(泣)。

だが、つい先日このあいだ、俺はひょんなことからひとつの答えにたどり着いたんだ。

中目黒駅の改札を出て左へ進み、ブックオフや新鮮組を通り過ぎて右手にミニストップがある交差点を左に曲がってちょっと坂を登ると、「雲居、」という店がある。

ここはジャンル的には居酒屋なんだけど、もうさっきの特徴のすべてを地でいく店で、かつ薄暗くシックでアダルトリッチな雰囲気も最高。店内から見えるところに路駐できるので、ロケーションも最高。いっしょに連れてった“長髪の生涯一音楽プランナー”と、“HG似の元ブルーノート店員”にいたっては、「最高っすよ!」「最高っすよ!」と2人そろってまるで何かにとり憑かれたかのように真っ青になって連呼しだす始末。

正直、俺はこの2人といっしょに来るまで、この店に入るのを躊躇していた。外からは中がどうなっているのかよく分からないし、何より店外にディスプレーされているメニューの値段が、ちょっとあまりに安すぎたからだ。安かろう悪かろう、と思っていた。しかし、そのときはあんまり手持ちのお金がなかったので、なかば仕方なく入ったのだった。

「この店は息子がくれたのよ」
ふと女将さんが言った。

「まじっすか。息子さん何やってんすか」
「国際線のパイロットなの」

「うへぇ」
「それまでずーっと大阪でお父さんとお寿司屋さんやってたんだけどね。そっちはもう閉じて、こっちで悠々自適にやんなよって言ってくれてね」

「うわー、そいつぁ正真正銘のカッコマンだ。ちょっと、写真とかないの?」
「結婚式の写真あるけど見る?」

「見る見る……うわぁ~(←いろんなイミで嫉妬)」

いやはやなるほど、である。息子さんが店を建ててくれたのなら、ショバ代の減価償却とかはいらないだろう。息子さんの知己の人々や、近所に住む人たちに悠々自適に美味いものを供したいというのなら、価格はなるべく抑えて喜ばれたいだろう。

「この一帯には、何か得体の知れぬモノが潜んでいる……」

それは、この「雲居、」しかり、居酒屋「はがくれ」しかり、やきとり「忠弥」しかり、中国茶「岩茶房」しかり、蕎麦「大むら」しかり、etcetc...

つまりは、“家族の絆”だったんだ。


※ちなみに↑の画像は「忠弥」です。ここのすばらしさもそのうちXserve予定。