A → Z : Xserve

モラモラ会社員がムラムラしながらお届けするヌルヌルアーカイブ。

ダメ会議のダメ厨房トークで“地上の星”Xserve

2004-10-29 | ヌルヌルアーカイブ
それは――そう、まるで「中学生日記」のダメな主人公の、ダメモノローグみたいだった……。ひたすら続く自己弁護と、同じエクスキューズの垂れ流し。怒る外野。無為な時間。然してそれは、ダメ会議。

組織で働いていると、「あれ?」と思う瞬間がたまにある。そして、そのひとつが“同じ組織内の違う部署の人との会議”だったりする。会議中漂う、得もいわれぬ違和感。流れる空虚感……なんというか、彼我の間には目に見えない透明な壁があって、こちらとあちら側とでは“時間の流れ方が違う”みたいな感覚さえ覚えるんだ。

前提として、部署が違えば……

・仕事が違う
・到達すべき目標が違う
・プロセスが違う
・評価基準が違う

と、こんだけ違うわけであって、ここまで違えばもしかすると、それって当たり前なんだろうな、とも思う。

しかし、である。

同じ組織のしかも同じ事業ドメインで働いているというベースの上においては、「到達すべき目標」も同じっつーことが多いというか……もとい、同じでなければならないわけであって、そんな日々ゆらゆら覚えたて自転車操業かつのっぴきならない日常の津々浦々のなかで、青天の霹靂よろしくダメ厨房トークをされると、ハラ立つんですよ。ええ。

ほら、「中学生日記」のダメな主人公だって、番組終了3分前にはなんか反省して、模範的厨房への第1歩を歩みだすじゃぁないですか。必ず。だから、ほら……その右足を、一歩踏み出して!……ないからっ。大丈夫! 「うんこ」とか、ないから! 「ドツボ」はあるかもしれないけど! 3歩進んで、2歩下がってもいいから!……つーか、もう、走れ! どこまでも! 全速力で! そして、いつか……なるんだ! なってやれ!

“地上の星”に……!!

#とかなんとか言って、自分がダメ厨房トークをかますのは、大好きなんですけどね
#“地上の星”って便利な言葉ですね

甲斐性リストラクチャリングでXserve

2004-10-27 | ヌルヌルアーカイブ
台風24号により秋雨前線が微妙に活発化し、微妙にレイニーデイだった今日この日……あえて、甲斐性についてまっ昼間から激論を交わした。結果、

■甲斐性は“頼る”よりも“頼られる”ことで身につく
■甲斐性を養うのに最も適した職種は、“営業”
■世間一般で最も甲斐性がある存在は、“男っぽい女の人”

ということになった。
それにしても、である。

「俺って、甲斐性ないっぽいでしょ?」

と冗談交じりにいたずらっぽく問いかけたあと、満面の笑みで頷かれると結構凹む。BGMには、うなずきトリオの「うなずきマーチ」がここぞとばかりに流れ出す始末。しかし、この“凹み”をバネにして、人生の“凸み”に至るべく、自己を再構築していかねばならない。これすなわち――

「甲斐性リストラクチャリング」

この至上命題を、与えられたスパン(約1.2クォーター)で抜本的かつ能動的かつ継続的に実行していくにあたり、俺の中で「甲斐性プロジェクト」がジェネレートされたのは、周知のとおりだ。この革新的プロジェクトを推進・運用していくうえで必須となる、プロデューサーでありディレクターでありプログラマーでありデザイナーでありハンドラでありキャンペーン事務局であるところの俺は、なんと……その第一歩のメルクマールとして、来週人生初のクルマの納車を控えている。これは、どえりゃーことだ。明日、ローンで調達した3桁の残金を振り込まなければならないし、任意保険にもそろそろ入らなきゃだし、免許取得以来触っていないマニュアル車の運転をディーラーの営業さんに教えてもらわなきゃだし、自前の「マップル」を買わなきゃだし、常備CDをどれにするか選ばなきゃだし、「クルマにポピー」だし、「はたらくくるま」の歌詞を、パート2パート3含めて暗記しなければならない。

あー、楽しみ。

大阪城と一体化してブルブル震えて眉毛ピクピクXserve

2004-10-25 | ぷらぷらアーカイブ
ビコーン!

その刹那――まるで「ウルトラクイズ」のボタンぶったたき音のごとく――軽快な電子音を奏でつつ、俺の“焼肉アンテナ”がかなぐり立つ。旨い旨いと泣き叫ぶ。そう、焼く時間はたった3秒でいい。トラベリング以下でいい。いや、もはや生だっていい。それくらい、新鮮でかつ、仕込みがちゃんとしている。旨い。旨すぎる……!

――その瞬間、俺の周りに大阪城が築城され、と同時に、俺の目、鼻、口から、まばゆいばかりに青白いレーザー光線が全方位に向けて照射される。大阪城は木端微塵となり、しかしかろうじて原型を留めたようだ……そして、気づくと俺は大阪城と一体化していた……。


うーまーいーぞぉぉおおおーーッ!

……それくらい、旨い焼肉を喰った。もちろん、大阪城ではなく……水道橋の京城という店で。ほんと~に旨かった。ただ、それだけ。

その後、以前イタい目に遭った代官山のイベントへ。あのとき誓った人生の到達点ともいうべき目標である「イタリアオヤジ」にはまだまだほど遠い今の俺に、よりにもよってこの空間でのリベンジはデンジャラスすぎる。実際、やたら元気で「マルコメ坊や」と「ジャイアン」を異種配合して巨大化させたような人までいたりして、とっても怖い。隅の方にある説教部屋みたいなところで、シーハービールを飲みながら、ひたすらブルブル震えていた。ほんと~に怖かった。ただ、それだけ。

さらにその後、渋谷の隠れバー「TANTRA」へ。何気ないオフィスビルを地下に潜ると、暗く……そして、妖艶に広がる、インドの性典「カーマスートラ」を具現化させたような、ぁゃιぃ空間。しかし、繰り広げられるトークは概してぁゃιさを帯びず、至ってまっとうなものであった。事実、俺が出口の無い小噺を披露していると、

「ええと、そのトークの行き着くとこって、結局どこッスか?」

と、眉毛をピクピクさせられながら言われてしまうこと三度(みたび)。嗚呼、ここで俺は、曹操がかの「赤壁の戦い」で詠んだ句を、ひとり思い出すのであった……。

酒に対し当に唄う人生 そもいくばくぞ
たとえば朝露のごとく去りにし日 甚だ多し
月明らかに星稀にして 鵜雀南に飛ぶ
樹を廻ること三度 枝のよるべきなし

ほら、この句にも三度(みたび)って出てくるでしょ? こんな調子ぶっこいた句を詠んだあと、奇跡ともいうべき東南の風は吹き、曹操軍百万は数万の呉軍に敗れ、ここに諸葛亮の「天下三分の計」への道程が築かれたのであります。

あ、やば……また、眉毛ピクピクさせちゃってるかも……。

「追憶のスプリンクラー」でXserve

2004-10-22 | ヌルヌルアーカイブ
「もう一歩前に!」

JR八王子みなみ野駅のトイレで見つけた、繊細でエスタブリッシュメントで、かつ……ブラザーソウルなスローガン。

これを発見した俺は――アスファルト道路沿いに咲くたんぽぽを見つけたときのような――ちょっとした感動を味わうと同時に、軽いめまいに襲われたんだ……。

例えば、俺は“今この瞬間この紙きれ一枚に支配される存在である”という点において、道義的観点から見たときに、至って善良な一市民であらねばならない。かくしてここに、

善良な市民=お小水を飛び散らさない人

という図式が成り立つ。これを関連する学界では、「伝説の黄金水――あの追憶のスプリンクラーは何処――の法則」と呼んでいる。らしい。

もちろん私も、この万能たる法則の前では、無力なひとりのボヘミアンにすぎない。テーマはもちろん、「ボヘミアン・ラプソディ」。流るる奔流は、そう――

伝説の黄金水。

そして……スプリンクラーは、遠い日の追憶などではなかった……!

って――あ、一歩下がっちゃってた……。



「台風23号」でもうモーレツなXserve

2004-10-21 | ぷらぷらアーカイブ
まったく……どいつもこいつも、台風23号なんぞにビビッてンじゃねええええええよ!

え、俺様? もち、新宿のゴールデン街に行ってきた。台風=ゴールデン街。これ、基本。つーか、もう、注文しまくりだから。聞いたことも飲んだこともない、くそマイナーなクァクテェルどもを。これ、基本。つーか、これが言わば俺の「キーオブライフ」。もっと言うと、「オレだけのWell歌夢」。更に言うと、「すこし大人になる台風」……おっとっと、ちぃとばかしおイタがすぎちまったようだぜ……?

ところで、「ちぃ」と言えば「若槻千夏」ちゃんだ。これ、基本。つーか、もはやタイフーン。巻かれて飛ばされて呑まれたい……言わば、モーレツ☆タイフーン……?

「モーレツ」と言えば、昨日CXの深夜番組「NONFIX」で、「迷宮ゴールデン街 ~新人ディレクター漂流記~」ってのをやっていて、「唯尼庵」のキヨコさんが密着取材されてンの! そーだ、彼女はゴールデン街イチのモーレツキャラだ!……と思ったワケ。これ、基本。

つーか、平日の夜11時台の新宿発の小田急線が、いまだかつてこんなに空いていたことが……あったっけ……?


お星様になった「天才バカボン」なXserve

2004-10-19 | ヌルヌルアーカイブ
ど真ん中に剛速球を放ち、福沢アナに「ジャ・ス・ト・ミぃィィィ~~ットぅ!」と言われるはずが、実は“ど真ん中”だとばかり思っていたのは球場外で、球は第一、第二、第三宇宙速度を突破し、お星様になりましたとさ――というようなことがあった。

♪西から昇ったお日様が 東へしず~む~(え、ほんと~?)
♪これでいいのだ~ これでいいのだ~

よくねーよっ。

※注:こういう日記を書くと、元上司に「内省的でつまらない」「もっとネタをやれ」と怒られます。
※注:こういう日記を書くと、確かにページビューは落ちます。
※注:だけど、べつに私もこういう日記を書きたくて書いているのではなく、できれば書きたくありません。

♪白いオヤジが降~りてく~るXserve

2004-10-16 | ヌルヌルアーカイブ
そうです。私が、ヘンなおじさんです! なんちて。ガッハッハハッハッハ白衣。

え~、ワタクシ、生まれも育ちもエロマンガ島。トルコ風呂で産湯をつかり、小学生の地理の時間にうるおいをもたらすべく、東京書籍(株)から派遣された、破壊神です。

趣味は「セントジュエルを探すこと」と、「ヘディング」。
好きな映画は「ホワイトアウト」と、「ホワイトライオン伝説」。
嫌いなモノ・コトは、「原色撮り下ろし」と、「イキがっているシャバ僧」です。
あと、「ひょうきん族」の「懺悔の部屋」に出てくるキリスト……! アイツはニセモノの白ブタ! 贋作! 現人神!(←違うか☆彡)

そして何より、「ハンバーグラー」のハンパさ加減が許せません。誰かキャツに言ってやってくださいよ。

「一体いつまで……ドナルドと愉快な仲間たちと、茶番という名の各駅停車に乗っているつもりだい?」

って。

いやね、実を言うと、今日も……もとい、今日こそキャツの目を覚まさせてやろうと思って、キャツの好きな「おでん型の消しゴム」と、「ロケット鉛筆」を大量に持ってきたんですよ。この「ばくさんのかばん」いっぱいに詰めて。

それなのに……ああ、それなのに……。今日はあいにくの雨模様。私の心の中なんて、もうどしゃ降りでさぁ(どうでさぁ?)。

ヤサグレて、井上陽水の「傘がない」をひとりで輪唱していたら、なんと親切なイタい人が、本当に傘を貸してくれようとしたんですよっ。ヒデブ!

もちろんそのあと――喜んで受け取ると見せかけて――丁重に地面に叩きつけてやりましたけどね~。

ガッハッハハッハッハ白米。


「日本歴史占い」でXserve

2004-10-15 | ヌルヌルアーカイブ
歴史が教えるあなたの未来――「日本歴史占い」。

なんか、一昨年の冬くらいに流行ったらしい、占い。寡聞にして知らなかったが、なんか周りにつられてやってみると、これが結構当たるんだわ。当たるんだけど……こういうのって、どれもこれも「動物占い」とかと同じく、すでに当たるってことが経験則上分かっている「四柱推命」とかをベースにしてて……つまり、当たるのはいわば当たり前で、そこさえ守ればあとは“演出”なんだよね――的な感情がこみ上げて来てしまい、素直に楽しめない自分がどこかにいたり。

しかし、コイツぁよくできている。その“演出”が上手い。こういうテクって、個人の経験則を超えてる部分を感じるよなぁ。自分が今いる業界は歴史が浅いので、こういうのをどんどんパクって、仕事上の「笑点」を少しでも高めるために、すべからくネタと座布団を蓄積していくべきなんだよなぁ。

な~んて、一人で勝手に心の「奥の細道」に迷い込む俺の占い結果は――

松尾芭蕉

うーん……地味。
もっと、こう……なんだろう。……そう、ハッスルしたいわけですよ。や、むしろこの際、マッスルでもいい。いやもう、ホイッスルとかでもかまわない。わんぱくでもいい。たくましく育ってほしい……そんな感じで、一生懸命プラス思考にもっていこうとがんばっているのに、頭のなかでは小学生のころに習った芭蕉の句が、まるで走馬灯のように流れ出すんだ。例えば……

「やがて死ぬ けしきは見えず 蝉の声」

とか。
そう、人間、誰しも最後はセミのように死んで行くんだ……。
「ビビビ…ビーーッ!」とか、切れかかった蛍光灯のように、か細い叫びをひり出しながら……。
「ピクピク…バタッバタタタッ……!」とか、寸止め芸に失敗したMr.オクレのように、苦しげにのたうち廻りながら……。

そんな感じで、人生の黄昏モードに突入していた俺に、吉野太夫なんてないい結果を出しやがった、日本人として積み上げてきた歴史のベクトルが俺とは真逆な人間が、ここぞとばかりにトドメを刺す。

太夫:芭蕉は人生を旅であると考え・・・
太夫:この考え方はいいね。
芭蕉:旅してぇ
太夫:日々の生活こそが旅だよ!
芭蕉:毎日が終着駅
太夫:何言ってんの。冒険もバカンスもあるでしょう。
芭蕉:そうか、そうだね。
芭蕉:旅しよう。
太夫:そうだよ。句を詠みながら(ブログを書きながら)
芭蕉:そろそろ弟子も募集するかな。
芭蕉:そら みたいな
芭蕉:弟子入りしたい?
太夫:何を習得できるの??
芭蕉:しあわせ
芭蕉:と
芭蕉:わびさび
太夫:まあ、私は自意識過剰で思い込みが激しいらしいので、弟子入りには不向きでしょう。飽きっぽいし^^
芭蕉:破門じゃぁあああ~っ
太夫:もともと門戸たたいてないわい

ヽ( ;~;)丿うわ~ン。

癒されまくってXserve

2004-10-14 | ぷらぷらアーカイブ
週末3連休、癒されまくった。なかなか得がたい素敵なサムシングだったので、ここに一部始終を記したい。

■癒され其ノ一:「世界一のプラネタリウム」

お台場にある、500万にもおよぶ星々を描きわける超ド級プラネタリウム「メガスター」。

・行きたい日の午前中に
・本人が並ばないと
・チケットがとれない
・しかも、チャンスは1日1回

という、だだだっ大人気かつ、ふふふっ冬場の朝勃ちのような、刹那いベストプレイスだ。
癒しのサウンド、癒しのナレーション、そして……降り注ぐ満天の星々……さらには天の川が……神々が神話を紡いだ天界と見紛うばかりに燦然と光り輝き、織姫と彦星は結ばれ、俺はむせび泣きながら「ツィンクルチョコレート」をかっ喰らいたくなるのであります。ちなみに、一緒に行った同僚の山○は、自慢のおちょぼ口をこれでもかっ、というくらい尖らせっぱなしだった……。

あ~、癒されたぁ~。

■癒され其ノ二:「秋の園遊会」

帰り路。山○が行きたい行きたいとうるさいので、新宿三丁目の「藤田バー」へ。しかし、あいにく店は開いてない。それでも山○がだだをこねるので仕方なく電話してみると、休日はお休みとのこと。「あ、そうなんすか、残念」と言うか言い終わらないかのうちに、「いま家で“秋の園遊会”やってるんだけど来ない?」と誘われる。園遊会なのに家たぁどういう了見だ? といぶかしみながらもマスターの家にお邪魔すると、そこはまさに“秋の園遊会”という源氏名にふさわしい、酒池肉林のレオマワールドだった……。

喰らえ! 夜な夜なサラリーマンたちが集う街に灯をともしてきた、伝説のうなぎちらしを……!
聴けよ! 元全日本モトクロスチャンピオンと、浅草の消防士が語る、高橋名人の印象を……!

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見よ! マスターのこの満ち足りた表情を……!

あ~、癒されたぁ~。

■癒され其ノ三:「ウイイレ大会」

園遊会を抜け出し、目黒へ移動。腹はすでにいっぱいだったが、かの地でさらに焼肉をかっ喰らう。そして、焼肉のあとは、「ウイニングイレブン大会」に決まってる。決まってるんだけど、何を隠そう俺はウイイレ初☆体験だ。初体験なので、勝てない。エディットされまくりの有り得ない五角形グラフのイレブンを率いても、ブータンとかに勝てない。結果、5人中最下位……。陽は高く昇った。幌をはずしたJEEPを走らせた。

あ~、癒され……ねええええええええええええよ、コンチクショウ!

ヽ( ;~;)丿うわ~ン。

「編集会議」でXserve

2004-10-11 | ヌルヌルアーカイブ
「編集会議」というキーワードに、俺が一体どういう憧れを抱いていたか? 学生時代。うだつの上がらない――就職活動すらしないモラモラでムラムラでヌルヌルな――オナニー野朗だった俺は、自分で大学のサーバーに作ったホームページ「素敵に味将軍」を更新することに、ただ唯一の生き甲斐を感じていた。

インターネットの周辺が活況を呈しつつあった当時のジェットストリームのなかで、よどみに浮かぶ泡沫のようにすばらしい個人サイトたちが出ては消え、消えては現れ、俺も、知らず知らずその流れのなかに身を投じていたんだ。そのころには「素敵に味将軍」というタイトルがとてもこっ恥ずかしくなり、「A → Z My favorite Media indeX(A → Z : MMX)」と改題していた。

そして、いつしかそれらのサイトは「テキストサイト」というコトバの元、小さな小さな“歴史”としてウェブ上に刻まれる。総括サイトをはじめ、も出た。俺のサイトも、雑誌や本、TVで紹介されたりしたこともあった。

だが当時、テキストサイトオーナーの“あがり”といえば、決してそんなミクロな部分での自己満足ではなく……つまり、そう――“ライターデビュー”だった。リリー・フランキーなのか渋谷直角なのか……もしくは大塚ギチなのか、そういった人たちに憧れていたんだと思う。実際、俺の周りではライターデビューするヤツが続出した。

ひるがえって俺はといえば、ただただ第一歩を踏み出せないでいた。ライターになって、「編集会議」に参加したい……そこではきっと、とても進歩的かつ神秘的かつ躍動感あふれる、めくるめくオモシロディスカッションが繰り広げられているに違いない――。しかし……すべては、俺自身の自己プレゼン能力のなさと、クオリティーコントロールへの疲弊に起因していたんだ……。

あれから約10年――。

その日、俺は神保町の一角にある雑居ビルで、「編集会議」をしていた。あのころ夢想していたのとはまったく違う形で……。あい対するは、出版界にその名が轟く海千山千のスゴ腕編集者だ。いわば我々は、釈迦ほどもある彼の広大かつ深淵な胸をお借りする立場。立場なんだけど……だからこそ、事前準備を怠ってはいけなかったんだ……。

また、忘れてはいけないことは、これが信頼ベースの共同事業なんてなヌルいモノではなく、我々が先方に対価を支払うという点だ。その点においてのみ切り出せば、我々はお客様=神様であり、かくしてここに、釈迦vs神の図式が浮かび上がるのである。

で、長々と結局何が言いたいかというと、ナニが言いたい。

「俺のせいで、“4時間半”も会議するハメになちゃって、ごめんなさい」

……要は、10年越しのチャンスを無駄にすんなよ、俺――と、いうことなんだ。

「ドラえもん人形焼」で甲斐性クライシスXserve

2004-10-07 | ヌルヌルアーカイブ
ある人に、面とむかってこう言われた――

「キミってほんとに……“甲斐性”ないよねぇ」

……人間、誰にでも“わかっちゃいるけど現状とりあえず棚に上げていること”ってあると思う。例えば――

「あと一冊でコンプリートできるマンガの単行本を買おうと思いつつ、ついつい他のタイトルの新刊に目が行ってしまい、なかなか買えないでいる」

とか、

「もう少しでひり出せそうな、う○この第三波を、観たいTVの時間に間に合わないのでとりあえずガマンする」

とか。そういうの。
同様に、冒頭のキメゼリフも、次のように言い替えることができるんだ。

「フツーにジャマだから、通路でピヨってンじゃねえええええよ、このマンガヲタ!」

とか、

「第三波とかまで、ユネスコばりに平和にキバってンじゃねえええええよ、このゆるゆる水戸肛門!」

とか。そういうの。
ああ、そんな“そういうの”を、第三者にあらたまって言われてしまったときの、我が心のクライシスよ。これを……端的に表現するなら、そう――「(泣笑)」。

いや、「笑」は余計だな。そもそも、そんな蛇足を足して喜んでいるから、甲斐性がないんだ、俺は。そうだ……「泣」だけでいい。男は黙って「泣」いて……いや、「哭」いて、の方がいいかな。

「哭きのゴー」

みたいな。それとも、河島英五の「酒と泪と男と女」みたく、男は何がなんでも“泪みせられないもの”――という説もある。それならば、泪の代わりにこうしよう。
♪呑んで~ 呑んで~ 呑まれて~ 呑んで~(もちろん、新宿のゴールデン街で)

――そんなわけで、ちょっとそんなふうに……“人としてクライシスな状況”に陥っていた俺を救っくれたのが、この――

「ドラえもん人形焼」だったんだ……。

美味い。とっても、美味い。芳醇な香りただようカステラのなかに鎮座する、濃厚なカスタードクリーム。立て続けに3個口に放り込む、俺。そしてさらに、「なのら」言葉をしゃべっていたころのドラえもんが、こう俺に語りかける――

「キミは、大丈夫なのら」

……ダメだこりゃ。



ある日曜日の悲喜こもごもXserve

2004-10-05 | ヌルヌルアーカイブ
日曜日。目覚めたら、もう日は高く……と思ったら、レイニーデイ。雨音はショパン調べ。今日もまた、俺の「断ち切れず影にふり返る」――そんな1日が始まる。

■うどん
昼――。
香川土産にもらったうどんをすする。麺は「かな泉」とならぶ香川最大手のうどんコンツェルン「さぬき麺業」製とあって、信頼の品質。6人分を3人で平らげ――というか半分以上俺が喰い――腹がだっぽだぽになる。

・心の叫び
「つーるつーる、だっぽだぽ」

■ローン申し込み
夕方――。
実は、こないだ車を買った。買っちまった……そう、パラサイトシングルから抜け出す前に……何も感じられなくなる前に。で、当然現ナマだけでは払いきれないので人並みにローンを組むわけだが、ディーラー経由のローン(裏はアプラス)は3.9%とまぁそこそこする。もっと安いのがないものかと、All About見たり、ググったり、その道のプロにヒアリングしたりした結果、これが一番安いっぽいので申し込む。

・心の叫び
「入っててよかった、プレミアム会員」

■反省会
夜――。
この夏、やってはいけないオイタを――ある意味とってもタイムリーに――した後輩の家にて、反省会。オイタとは何か?……それは、もしかすると若い夫婦がかなりの確率で乗り越えなければならない、試練のひとつなのかもしれない……フォースを使え。ホースは……だめだって。血が出ます。奥さんに「どうよ?」「どうなのよ?」と、詰め寄られてすごく困った。ひと様の家庭の事情に土足で入り込むのに、「反省会」というシチュエーションだけでは役不足だ……と、思った。

・心の叫び
「反省だけなら、サルでもできる」

■「怪奇大家族
深夜――。
同じく後輩の家で、今日から始まったTXの深夜ドラマ「怪奇大家族」を見る。「呪怨」の清水崇がやってるらしいが……ツ、ツマラネー。……ネタか? ネタなのか? 100歩ゆずって、ネタなのに笑い盛りの男三人がブーストをかけても、笑えないたぁどういう了見だ。8代目国民的美少女・渋谷飛鳥の存在が、また完璧な計算をほどこしたかのように哀しみを増幅するんだ。

・心の叫び
「怪奇な大家族はもういい。一度でいいから、怪気炎を上げてみたい」

■「蒼穹のファフナー
同じく深夜――。
「怪奇大家族」のあとに同じくTXでやってるアニメ「蒼穹のファフナー」を見る。地球外生命体みたいなのを少年少女みたいなのがやっつけるというSFモノだ。聞くところによると、エヴァや無限のリヴァイアスのパクリらしいが、当然のごとく、こんな途中の回からいきなり見てもさっぱり分からん。なんか萌えキャラっぽいのが悲痛な叫び声を上げるシーンがあった。

・心の叫び
「この叫び声が、年末の東京ビッグサイトを“ぜんぜん違う意味で”彩るんだろうなぁ」

……ああ、なんか、つかれた。俺よ……もう、皆まで言うな。そうだ、写真で語ろう。

■真実の“愛”を求道する“半勃起”の男 with Monkey

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・心の叫び
「巨泉の、こんな“ヒト”いらない」

■ちびっこライダー

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・心の叫び
「お父さん、ボクは心に“ペルソナ”をかぶらなければいけないの……?」

■月曜の朝、後輩の息子2人と仲良く出社

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・心の叫び
「お父さん、ボクを“欺瞞”という名の護送車に閉じ込めたままにしないでね」

「山○会」改め「お楽しみ会」でXserve

2004-10-03 | ぷらぷらアーカイブ
第1回、そして第2回と、ゆっくりかつ着実にその歴史を紡いできた、「山○会」。第3回にあたる今回は、外苑前に居を構えるコジャレBLOG界の貴公子――七不思議さん邸で、粛々と執り行われた。

外苑前という場所柄さながらに――「BRUTAS」もしくは昔CXで放送していた秋元康プロデュースの番組「ROOMS」にでも出てきそうなほど――コジャレまくった部屋だ(家主はそれほどコジャレてないのに……)。

本来は事務所物件であるその広いスペースには、古今東西のロボット――「ロビー・ザ・ロボット」から「ファミコン・ロボット」まで――がいたるところにディスプレーされているのをはじめ、外国製洗濯機のドラムを改造した箪笥、大小さまざまの天然水晶球、ソフトクリーム型の巨大ライト、そして――なぜか公開前の映画が鑑賞でききる――50インチのプラズマTVまでが揃っている。くぅ……住みてぇ。住みてぇよ、ここに。これで家賃13万(水道代込み)って、どんなコストパフォーマンスだよ。でも、俺が一人暮らししたとしても、そんなに払えねぇよ。ただ、ホームシアターは俺の勝ちだな……。

そんなことを思いながら、俺は持参してきたARIAの虎目エレアコギターをかき鳴らす……が……長渕剛の「巡恋歌」を、リクエストに応じて歌ったまではよかった。しかし、満を持して披露したビーチ・ボーイズの「Don't Worry Baby」は、誰も曲を知らなかったため期待していたコーラスは一切なく……俺の数あるオリジナルのなかでも一番の名(迷?)曲「ギャンブル・ラブ」は、もはや誰も聴いちゃいなく……しまいには、ミスターXに「黙れ」と言われてしまう始末……。そう、どうせアタイは……“歌を忘れたカナリヤ”……じゃなかった、“芸が行き詰まってとりあえず曲を出してみたお笑い芸人”……もとい、“ゴモラとレッドキングに喰われるウルトラマン”みたいな存在でさぁ(どうでさぁ?)。

今回は会場が広いということもあり、総参加者は10人を数えた。規模的に、「山○会」という言葉が持つ(いろいろな意味で)繊細なニュアンスは、すでに消え去っていた。これを表す新しいワーディングは、そう――

「お楽しみ会」。

ちなみに、今回の人員構成を大まかに説明すると、男2グループに対し、女1グループという感じだったのだが、この構成だと面白いほどに男同士の2グループ間の交流がまったく発生しない。これは――当たり前といえば当たり前なのかも知れないが――今さらながらにちょっと新鮮だった。

♪男と男の 間には 深くて暗い 川がある

と、俺が「黒の舟唄」をもじって密かに弾き語っていたのには、誰も気づかなかったようだ。