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モラモラ会社員がムラムラしながらお届けするヌルヌルアーカイブ。

「教えて!goo」のクリエイティブでXserve

2005-02-28 | ヌルヌルアーカイブ
こないだ、山手線は恵比寿で見つけたこの駅貼りポスター。ホームを道行く人々がかなりの打率で足を止め、その場で見入っていた。

……すげぇインパクト。

ただただ、利用者から寄せられる質問を、アンチエイリアスなしのMS Pゴシックでならびたてているだけなのに……その先にあるストーリーが、容易に想像できる。だがそれは決してむつかしいものではなく、

1. 質問する人がいる
2. 質問に答える人がいる
3. 「教えて!goo」にいけば、質問も答えも見れて、参加もできる

たったこれだけのことだ。たったこれだけのことでも、文字量にすると意外に多い。そこで、それを翻訳して世の中に伝えるために、分かりやすく端的で、瞬時に理解できてかつ新鮮なインパクトを持つ、“クリエイティブ”が必要になってくる。

アウトプットだけ見れば、もしかしたら単純すぎてあまり大したものに見えないかもしれない。しかし、これに到るまでに数々のマーケティングとプランニング、そしてそれを説明するプレゼンがあるのはあたりまえで、ああ……いい仕事だなぁ、と思った。

どこの代理店がつくったんだろう。NTT系列だから、やっぱりNTTアド……?

つーか、そんなことは実はどうでもよくて、いいクリエイティブをつくるうえでの一連の流れ……認知、調査、理解、企画、プレゼン、制作、露出、効果検証といった一連のプロセスと、そこで求められるクオリティー、それらを維持しつづける組織としてのノウハウの蓄積と評価指標……みたいなものへの興味が、ふつふつと湧いてくるのでした。教えて!goo。


大人の階段登るXserve

2005-02-22 | ヌルヌルアーカイブ
最近、俺は興奮ぎみだ。例えば、今日の朝。普段なら、個人型起床装置を駆使してですら布団から起き上がるのが難儀なこの俺が、なぜか1時間以上も早く自然と目が覚める。しかし、そんなに早く目覚めても、布団から出るのだけはとてつもなくイヤだ。なら、どうするか? そう、まさしくどうするか?……さらには、どうしたいか? なんだ……。

俺は、布団のなかで、今日1日のプランを考える。誰に対して、どういうタイミングで、何を言うか。どうせなら、考えられるすべてのシナリオのうちで、もっともベストな選択をしたい……。

一通り考えた結果、なんとなくイメージが固まってきたので、下に降りてみた。

すると――。

弟が――。

我が、弟が――。

来週公立高校を受験する、トッポジージョ似の出来の悪い我が弟が――。

……大人の階段を登っていたんだ。

そう、彼は、今、生まれて初めて、

“自分で買ってきた整髪料”

で、

“自らの手で己の頭髪をセッティング”

している。

これを、

♪大人の階段登る~

と形容せずして、なんとしよう。
ああ、俺も負けてはいられない。俺も、今日、一歩を踏み出すんだ。思えば、俺が今日の彼だったとき、どれだけ未来に絶望していただろう。そう、ずーっと永遠に未来永劫続くと思われた、陰鬱極まりない“終わりなき日常”に。時は過ぎ、いい加減そろそろ、大人の階段を登りきった先にも、目を向けねばならない。

そこに待ちうけるは、光か? 闇か?
……そんなことは、実は何の関係もないんだ。

俺が得たいのは、“今、生きている”という経験。例えば、細部に神が宿り、プロセスにクオリティーが生まれ、パラダイムがシフトすることへの喜び。

「自ら機会を創り出し 機会によって自らを変えよ」

それは、ビジョンがなくミッションだけに終止する“終わりなき日常”との、完全なる決別だ。


“組織と個人の両方が幸せになれる人事制度”でXserve

2005-02-21 | ヌルヌルアーカイブ
妹が、某生命保険会社で人事をやっている。彼女が生まれて以来仲が悪いので、普段は「ゴミ箱とって」くらいしか話さないが、最近俺のなかでアツいテーマについて、思い切って訊いてみた。晩めしの「すきやき」を食いながら。

「お前人事でさ、何やってんの?」
「面接」

「誰の?」
「新卒」

「中途は?」
「う~ん、普段とってないけど、ごくたまにいるよ」

「新卒にさ、なに聞くの?」
「うーん、志望動機とか、何がやりたいか、とか」

「それで? その結果をどうやって会社に伝えるの? チェック項目は?」
「特にないよ。自由欄になってて、元気がいいとか、やる気がありそうとか書くの」

「え、えらい簡単だなぁ。そんなんでいいのかよ」
「私ひとりで、10人くらい相手にするからね。細かいことなんか書けないし覚えられないよ」

「最終的な合格率は?」
「3%くらいかな」

「入ったあとの人事制度ってさ、誰がどうやって決めてるの? 刷新とかある?」
「人事部で検討した結果をもとに会社が決めるよ。今ちょうど制度改革中」

「ふーん。コンサルとか使ってんの?」
「うん、使ってる」

「どこのコンサル?」
「A社と、R社」

「へぇー。A社は中途採用でも使ってんの?」
「うん、中途はぜんぶA社」

「入社まで行った場合のロイヤルティーいくら?」
「30代年収1,000万以上クラスの総合職で、○○円くらい」

「すげー。そんな払ってんのか。そこまでして採った社員ってさ、ちゃんとやる気だして会社に貢献とかしてくれてんの?」
「分かんないけど、やる気はあるんじゃない? 人事部はみんなやる気あるよ」

「それって何についてのやる気? 例えば、優秀な人材を獲得してその人材が流出しないような誰もが満足いく制度を作って、会社をより成長させることに燃えてる……とか?」
「まぁそんな感じかな。あと、全国の拠点間の異動考課とかが大変」

「へぇー。いい会社だねぇ」
「うん。でも私一般職だし、女子社員は先がないから、いろいろ動いてるけどね」

「そうか。まぁ、がんばれ」

……いやー、妹とこんな風にいたってまともな会話をしたのは実にひさしぶりだ。ひさしぶりすぎるうえに普段の俺の兄としてのキャラとは乖離しているので、ある意味緊張してしまう始末。

それにしても、である。やっぱ、“組織と個人の両方が幸せになれる人事制度”って、

・組織としての経験の蓄積
・外部からのノウハウの吸収
・内外の実情に照らし合わせた刷新

みたいなものが必要不可欠なんだろう――という結論に、なんとなく達した。さて、達したところで……どうするんだっけ? ――いや、どう……したいんだっけ?

♪上を向~いて~ 歩こうよ~

「すきやき」の出汁を吸いきり、余りまくったしらたきに箸を運びながら、自然とこのメロディーを鼻ずさむ俺がいた。

3年ぶりの例の活動の進捗状況でXserve

2005-02-18 | ヌルヌルアーカイブ
1月から始動している“3年ぶりの例の活動”が、いよいよ佳境に入ってきた。アタック中のところも10を超え、種々いろいろな――もう本当にいろいろな――話を聞くたびに、新たな発見や、自分自身の未知なる可能性に気付かされるなんてなことも多々あり、非常に刺激的かつエキサイティングな毎日だ。選択肢も――前回である3年前には考えられなかったほど――異様なまでにありまくりで、この3年間の間に培ったものが――始める前はぜんぜん大したことねーだろうと思っていたが――想像以上に高付加価値となっているという事実に、もう目からウロコが落ちまくりだ(え、勘違い?)。

がしかし、そろそろ広げた風呂敷をたたみにかからないと、収拾がつかなくなる気配……もしかすると、今が一番楽しい時期なのかもしれない。

現時点での最大の課題は、

・先立つもの
・先立たないもの

この2つのどちらを優先させるか、ということだ。これは……悩む。もうめちゃめちゃ……悩む。もちろん、単純な2択なんてありえない。多くの場合、その2つは複雑にいりくんでいるんだ。ましてや、その対象が自分にとってまったく未知の分野であるならば、なおさらだ。

■ケース1:その分野に明るい知り合いに相談する

――相談していたつもりが、いつのまにか説得されている……あれれ? なんで、こういうこと(=勧誘)になるんだろ(ジャロってなんじゃろ?)。でもこれって、すごくありがたいことだ。

■ケース2:占いに頼る

――アンタは、今が一番壁にブチ当たっている微妙な時期だけど、基本的に何をやっても中途半端で終わる人ね……新宿奥地の一見さんお断りの占いバーで、カリスマ・ママのガルシア女史がそう宣(のたま)う。そして、どうせどれを選んでも中途半端で終わるんだから、“先立つもの”を優先したら、と。

……なるほど! ガッテン、ガッテン、ガッテン……ガテン?
もうしのごの言わず、“先立つもの”を優先するぜ。「ガテン」のCMばりに、“一人前がカッコいい”カッコマンになってやるぜ!!

――でも。

嗚呼。もしかすると、俺はいま人生最大の岐路に立っているのかもしれない。

全部結果が出そろってから、あらためて悩みまくろーっと。

「メイド喫茶」でXserve

2005-02-11 | ヌルヌルアーカイブ
女豹とメイド喫茶に行ってきた。メイド喫茶といえば、秋葉原に決まってる。あやしすぎる路地にそびえ立つあやしすぎる雑居ビルのそのなかには、やはりあやしすぎるテナントが……。そして――一見して見るからに自慰率が高そうな――あやしすぎる大きなお友達たちのなかを、襲いくるあやしすぎるパフュームをものともせず、そこのけそこのけと分け入って行く。その先で、我々を待っていたのは……あやしすぎるエレベーターだったんだ。

この世のあらゆる劣情をもよおささんとばかりに貼りめぐらされた、あやしすぎるチラシの数々……一種独特の刺激臭をまとった、あやしすぎるスメル……それらのすべてが渾然一体の大河の一滴となりて我を襲い、気づくと……俺は、なぜか例えようのない高揚感を覚えていたんだ。そう、これこそがモノホンの……聖地! なかにいるのはきっとマジモンの……聖女! もーいろんなイニシエーションで、徹底的にポアされたい……!(←勘違い)

「――7Fか。ポチっとな」

思わず、普段なら記憶の隅に埋没しているボキャブラリーに突然スポットライトが当たる。今にして思えば、かなり動揺していたのかもしれない。もしくは、舞い上がっていたのかもしれない。そんなことにはおかまいなしとばかりに、エレベーターは指示された階へゆっくりと、だが確実にフロアアップしていったんだ。

「おかえりなさい、ご主人さま!」

?……入店したとたん、ゴスロリファッションのギャルに浴びさせられたその言葉に、目が点になった。「ご主人さま」は分かる。しかし、「おかえりなさい」たぁどういう了見だ? ここは……ここは、俺の屋敷か?――と、ここまで考えてはたと気づく。そうか、そういうことか……! ちなみに、帰るお客さんに彼女たちは、

「行ってらっしゃいませ、ご主人さま!」

と宣(のたま)っていた。つまり、こういう図式が成り立つ。

客=ご主人さま=ダメオタ
店=お屋敷=世界の中心
女の子=メイドさん=愛をさけぶ

これって、ちょっとすごい。ダメオタが、世界の中心で、愛をさけばれる……“愛をさけぶ”ではなく“さけばれる”という点が、もうどうしようもなくポイントだ。なぜなら、ダメオタが愛をさけんでしまうと、彼らが生来もつ反社会性にさらなるオーバードライブがかかり、お縄になってしまうからだ。ダメオタたちは、店にただただ頻繁に出入りさえしていればいい。さすれば、世界の中心はエアーズロックでも高松空港でもなく、メイド喫茶になると……!

ああ、「満足度のマーケティング」って、こういうことを言うんだなぁと、あやしすぎる合点がいった。

ビバ☆メイド喫茶。


キャットファイターと飲んでホントすみませんでしたXserve

2005-02-04 | ヌルヌルアーカイブ
キャットファイターと飲んだ。

キャットファイトといえば、かつて「トゥナイト」あたりで山本カントクが「すごいですね~」とリポートしていた、エログロナンセンスなイメージ(具体的には“ポロリマッチ”とか“ヌルヌル泥デスマッチ”みたいなもの)があるが、実はそれは本流ではないんだ。

そこにいたのは、何のレトリックも必要としない、至って普通でどこまでもリアルな、23歳の女の子だった。ただ、普通の人よりちょっとプロレスが好きで、とはいえガチンコの女子プロレスはリスキーなので、カジュアルな女子プロレスたる“本流の”キャットファイトを、己が進む道として選んだというだけの……。

その証拠に、飲み屋で「バイオ茶」なんていうUDO(Unidentified Drink Object)を眼前にしたときに、俺が思わず口走った――

「これ飲んでハラ壊したら、まさしく“バイオハザード”だYoね~」

という微妙なギャグに、“純モンゴリアンな”女性店員にはピクリとも反応してもらえず、あまつさえガンつけカマされる始末だったが、彼女は笑ってくれたのだった。

しまいには、調子に乗って、

「俺らってば相性いいね~。違うか☆彡 ガッハッハッハ」

などと、宣(のたま)い出す始末……。

ホント、すみませんでした。



「Yahoo!ブログ」でXserve

2005-02-02 | ヌルヌルアーカイブ
あ、さて。ついにYahoo!ブログのベータ版が始まったわけですが……非常にトリッキーな仕様であり、世の流行り廃りに決して右往左往しない、そのゴーイングマイウェイっぷりがどうのこうの……しかし、例えば足跡機能など、最古参ゆえのいいとこどりっぷりがうんたらかんたら……というわけで、

作ってみたよ、Yahoo!ブログ!

また同僚になる、後輩に贈る言葉をXserve

2005-02-01 | ヌルヌルアーカイブ
前の会社の後輩の送別会に、お呼ばれしてゲスト参加。

マネージメントクラスを抜いた20人くらいがいたけど、8割方が懐かしい顔。つーか、誰も彼も全然変わってねー。3年という期間を、これほど短く感じた瞬間は生まれてはじめてかも……と、思った。

で、なぜ俺がその後輩の送別会にお呼ばれしたのかというと、実はこれには伏線があって、彼はなんと、明日から俺が今いる会社に入社するのである……!

そうなると、今日唯一のゲストたる、俺の立場は微妙だ。

「ウチの優秀な○○をよくも~っ」

とか、

「○○さんの業務の引き継ぎぜんぜん終わってないのに、ぜーんぶ俺がケツ拭くことになってんスよ~っ」

などといった怒りの矛先が、ヘタ打つと俺に向かいかねない。怒り狂って大地をうねらすオームの群れに、単身身を投げ出す某“姫姉さま”のような心境である……って、いうじゃな~い。

俺は、まるで自分の番が来るまでひたすら相槌を打つ某“ギターで切腹する人”のように――いや、番なんて来ないし、むしろ来て欲しくないんだけど――ただただ大人しく、周りの状況に追随していたんだ。

すると、どうだ……というか、何なんだ……こ、この……和やかさと、ゆ、友愛は……。俺の心のシグナルは、みるみるうちにレッドゾーンからブルーゾーンへと、質的転換を遂げた。オームの怒りは静まった。ついに人々を、青き清浄の地へ導かん……。

そして、たどり着いた青き清浄の地で俺たちが見たもの……それは、例うなら心のダムであり、ワシントン条約で保護された稀少動物であり、三峰徹の投稿イラストであり、約束という名のコントラクト……。

「また同僚になるけど、お互い余計なことは言わないようにしようね☆彡」