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モラモラ会社員がムラムラしながらお届けするヌルヌルアーカイブ。

一命をとりとめたのでXserve

2009-04-13 | ヌルヌルアーカイブ
●4月12日(日)
朝。クルマのなかで目覚めたら、むっちゃ寒かった。ギリシャの寒暖差はかなりはげしい。またしても、死ぬかと思った。あわててクルマをアイドリングさせ、カーエアコンを最大回転。つーか、ガソリンもそろそろ入れなきゃ……ああ、でも、無一文……。

冷え切った体がある程度あったまってきたところで、昨日チェックアウトしたホテルに頼み込み、電話をかしてもらう。まずVISAとMASTERカードに電話したら、案の定カードは止まっていなかった。コリントスリ警察イズガッデム!
VISAによると、緊急キャッシングというものがあり、10桁の暗証番号とパスポートでアメリカの国際送金会社「ウエスタンユニオン」に加盟している銀行やお店で現金を手数料無料で引き出せる、とのこと。とりあえず1000ユーロを手配する。また、緊急キャッシュカードというのも手数料1万円(税抜)でつくれ、3日後の水曜にホテルに届けられるとのことなので、お願いした。ホテルにも事情を説明して、無一文だけど泊めてもらえることに。というわけで、一命をとりとめました。あー、よかった。
あとMASTERカードのほうはオリコだったのだが、「今回お役に立てることは何もありません」とのこと。なんて使えないカードだ。しかもサポートの番号はフリーダイヤルですらないし。日本に帰り次第の解約を決意する。

その後、損保ジャパンと大使館に連絡。
クレジットカードの海外旅行保険は貧弱だったので、空港の自動販売機で損ジャの保険を買っといてよかった。現金やカードは保証外だが、財布自体とフェリーチケットは保険が適用されるとのこと。損保ジャパンダ万歳。上戸彩はもっと万歳。
大使館へは、メリディアン・ジャパンがエマージェンシーコールをしてくれた。連絡がついたときにはとりあえず死なずにすみそうだったので、とりあえず今後の手続きに必要な報告書をつくってくれるとのこと。この報告書が有効なのは日本の関係省庁のみで、あのむかつくコリントス警察にも行くことはないということだったので、むしろスリ犯人よりも許せないコリントス警察についてを主に、ありのままを報告してやった。

VISAから与信が通ったとの連絡があったので、ウエスタンユニオンにお金をとりにいった。これ、日本じゃ見おぼえないけど、ギリシャにはたくさんあるようで、3件くらいまわった。しかし、今日は日曜日なのでどこもお休み。1軒だけ開いていたけれど、駄菓子屋みたいな雑貨屋さんの兼業で、「そんな大金ムリっす」と断られた。
なのであいかわらず無一文状態が続いているが、明日は月曜なので大丈夫だろう。今日は日本からもってきたお菓子、パイの実とつけぼーしか食ってない。あー、はらへった。

というわけで、大変お騒がせしましたが、一命をとりとめることができました。どうもすみませんでした。今後もめげずにこの長旅を全うしたいと思います。

ギリシャですられて無一文になったのでXserve

2009-04-12 | ヌルヌルアーカイブ
●4月9日
いよいよ待ちに待ったギリシャ→ルーマニア旅行出発キター!!!!!!
ルフトハンザの機内誌にのっとった、時計がかっちょぶー!!!!
BINARY の UHR €139

アテネについたら空港でレンタカーを借り、事前にネットで予約していた郊外のホテルまでいった。
人生初の左ハンドル&右車線は意外と楽勝だったけど、銀座よりややこしいと言われるアテネ市街の道がわけわからんとです。日本からもってったカーナビがなかったら、100%むりだったばい。
ギリシャは今月からサマータイムでいつもより1時間早く、日本とくらべて6時間おそい。
明日はアテネを徘徊し、
明後日からはカーフェリーでロードス島→ヒオス島@ロケット花火祭り
その後本土に戻り→メテオラ→テッサロニキまで車で行き、その後電車でルーマニア入りする予定。

それではみなさん、
生きて帰れたらまたお会いしましょう。


●4月10日
アテネ見物。
アクロポリスのパルテノン神殿、古代アゴラ、中心部のたくさんの通り、リカヴィドスの丘を見物。とにかく凄い。写真を撮りまくった。さすが数千年の歴史があるギリシャ。どうすごいかは、次の日のほうがすごかったので、いったん省略。


●4月11日
アテネでゼウス神殿と考古学博物館へいったのち、コリントス遺跡へ。途中、ペロポネソス半島との境界であるコリントス運河をみた。あとコリントス山へも登った。
そのあとコリントスの町へ行き、海岸沿いにあるベニゼル広場へ行った。
そこで、スリに遭う! 時間はまだ明るい20時ころ。ガキども数人がこっちにきて、一人が左側から「can you speak english?」と話しかけ、もう一人が俺のズボンの右下のポケットからPick pocketしやがった。ガッデム! そのときはまったく気付かず、5分後くらいに水を買おうとして財布がないのに気づいた。なかには、約250ユーロと2000円、クレジットカード2枚、キャッシュカード1枚、免許証、国際免許証、今日から乗る予定だった4航路分の船のチケット(9万円分)、お守りが入っていた。俺の危機管理が甘かった。
ツーリストポリスが終わっていたので、道行くおっちゃんを捕まえて警察に案内してもらうが、これがもう最悪。
3時間近く待たされた挙句、「日本の大使館が今日は営業してねー!」と大声でキレながら俺のパスポートをぶん投げる。電話を貸してもらって海外旅行保険会社やHISのサポートに国際電話をかけたいと言っても「ここからじゃ無理だよ!」とキレる。こっちが分からない英単語や追加事項があったりすると、目の前で舌打ちしまくる。それでもなんとか調書が24時まわってできあがったら、今日乗る船のチケットも免許証も盗まれたし泊まるとこもないって言ってんのに、「Finish! Bye」だと。まるで犬でも追い払うかのようなジェスチャー付きで。はるばるギリシャまで旅行に来て、つくづくギリシャが大嫌いになった瞬間だった。たしかにギリシャには税金はらってないけどさ。ああ、もうギリシャ人は泥棒と悪人にしか見えない。
それでもクレジットカード会社には連絡がついて、止めてもらえそうになるも、「いそがしいから早く切れ」とわめかれて受話器を取り上げられ、中途半端に終わったので、ほんとに止まったかわからない。しかも盗まれた2枚のうち、VISAしか連絡できてないのに、それを訴えたら、無視。

無一文で泥棒といぢわる警官の田舎町、コリントスへと放り出された。
とりあえず、ここで死なないためには水の確保しなければと思い、さっきの広場に蛇口があったのを思い出した。また襲われないかビビりつつ、決死の覚悟で水をゲット。

その後どうするか考え、とりあえず最初に泊まったアテネ郊外の宿の無線LANのキーを控えていたので、そこまで戻ることにした。
戻るにしても高速代が払えないので、下道で来た。ひどい道だったけど、景色はすごくよかった。行きの倍以上の時間をかけ、ついさっきついた。ひどくつかれた。腹もへった。

ああ、朝になったらどうしよう。予約していたロードス島行きのフェリーは警察にいる間に行ってしまった。日曜日だし、大使館もやってない。お世話になっている代理店メリディアン・ジャパンもお休みっぽい。腹はさっきからずっと小学生だったときみたくグーグーと鳴りまくっている。
おねがいだから、だれか、助けてください。(泣)