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藤井大臣円高誘発 A 77-year-old former treasury bureaucrat

2009-09-17 | 世界から見た日本
2009年9月17日(木)

Financial Timesは、「77歳の大蔵官僚出身の藤井新財務相の就任会見での発言を受けて、円は7ヶ月ぶりの高値圏に上昇した」と報道している。

同紙は、同財務相の「円高が極端なものにならない限り、市場介入政策に反対する。現在の市場の動きは心配すべきものではない(current currency moves are not a concern)」との発言は、政府の介入を懸念する市場を沈静化させようとしたのだと解説している。

同時に、政府介入の是非を問われた、藤井氏が、「政府の為替市場介入は、自由経済に反するものだ」と、その基本姿勢を確認したことは、市場に対して「新政権が自民党政権と比較して不介入姿勢(less interventionist than predecessor)をとること」を宣言するものだと、市場の反応を伝えている。

そして、就任直後のこの発言を、「異例に明確な発言(unusually emphatic comments)」であると位置づけているのは、あいまいにして意味不明の発言をすることが政治の常道であり、政策担当者は、「不明瞭発言」を旨としてきた日本の政治からの転換と捉えている。

そして、藤井新財務相に付けた形容語「77歳の大蔵官僚出身」は、そこに鳩山政権ないしは日本の政治全体を象徴させようとしていて、それなりに意味深長である。



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