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アジア経済回復を先導 Asia’s recovery star burns brightest

2010-01-05 | グローバル経済
2010年1月5日(火)

12月の統計を見ると、機械受注が世界的に急増しており、各国の製造家はここ4年来始めて将来を楽観視し始めている。これはアジア各国の景気回復が欧米に伝播している結果だとFinancial Timesが分析している。こうした強気の指標を見て年明けの先進国の株式市場はいっせいに反発を見せた。

4日付けの同紙は、「機械受注増勢、株価を押し上げ」、「アジアの景気回復の星の輝度最高」、「米国の機械出荷2006年以来の最高値」、「中国とインドがアジアの回復を先導」、「景気回復期待で銀行貸し出し額増加」とプラス基調の見出しで埋められている。

この株式市場押し上げの根拠となったのはJP Morganが発表する各国の購買責任者指数national purchasing managers’ indicesである。同指数は、2006年4月以来のレベルに上昇し、新規受注の指数も5年半ぶりの高さに回復している。

また製造業の新規雇用計画の指数も2008年3月以来の水準に戻していて、工場リストラの荒波もようやく収束段階に入ったと観測されている。この新規雇用計画指数はもっとも先の読みにくい機械生産高(the most volatile part of the economy)を占う先行指標として定評があるので、この指数どおりの状況が持続すれば、景気回復も本格化することになる。

国別にこれらの指数の動きを見ると、オーストラリアとスペインの回復は遅れているが、中国とインドが先導役を果たしており、米国も2006年4月以来の力強い回復を示している。英国はじめ欧州は全域でほぼ堅調である。

こうした状況を英国の銀行の経済アナリストは、「暗い2009年が過ぎ、これらの数字を見る限り、今年1年に『慎重な楽観論』を持っても根拠のないことではない」 (after a “dismal” 2009, the figures gave ”some grounds for cautious optimism for the year ahead)と論評している。

しかし、これらの記事の中に、日本が一度も言及されていないというのも重要な事実である。




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