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管理職報酬 Highest-Paying White-Collar Jobs in US  

2009-10-27 | 米国・EU動向
2009年10月27日(火)

雑誌Forbsのネット記事を引用してABC放送が、米国のホワイトカラー上級管理職の年俸の現況を報じている。調査会社Compdataが全米約 5,000 社を調査した結果に基づく報告である。

経営幹部として最上級はC-Classと呼ばれる、CEO・CFO・COO・CIO・CTOのタイトルをもつ人たちであるが、今回の調査対象はそのすぐ下の上級幹部が対象となっている。2009年の彼らの年俸は、平均で$97,500(約9百万円)である。これは2008年と比較すると1.2%減となっている。

調査の対象となった26職種の中でもっとも高給を取るのは、銀行マンの中で、企業への貸し出し(commercial lending)を担当する部長クラスである。5年連続でトップとなったこの職種の人たちのその平均年俸は、$128,600(約1200万円)である。

過去5年間で、もっとも大きな年俸カットを受けたのは、住宅ローン(mortgage lending)の部長で、その幅は11.8%であり、過去1年だけでも5.9%ダウンとなっている。逆に過去5年で最大の年俸増収となっているのは、「財務部長」(Finance Director)であり、その上昇幅は、35%にたっしており、ランキングも9位から5位に躍進した。

不況化で、レイオフの矢面に立たされて苦労した「人事部長」(Human Resources Manager)や、予算削減(bloodletting)のあおりを受けてやりくり苦労した「広報部長」はいずれも、最下位近くを低迷しており、その年俸は700万円相当のレベルにしか達していない。

米国の上級管理職の給与水準はこの程度のものであることがわかり、興味深い。また、上に述べたC-Classと上級管理職の報酬の間には、実に1桁の差がつくということである。さらに言えば、大手証券・銀行のCEOとは2桁の差があるということでもある。