リベルタ・ヴォイスアカデミー

声楽講師:冨岡由理弥(×富岡由里弥)の日々。
対面レッスン(東京・神奈川)&オンラインレッスン(全国・海外も可)

サリエリという男

2010年04月16日 | Weblog
mixiでマイミクの日記を読んでたら
ふと観たくなった映画があった。

最初に見たのは今からもう25年も前。
当時はすごく泣いたけれど
もう一度観てみよう。
数年前に中古DVDで買ったまま
封を開けてなかったんだ。

【アマデウス】

随所にモーツァルトの各作品の各フレーズが
沢山出てくる。
あえてストーリーを無視したり
あえて歌詞を変えていたり。
初めてこの映画を観た当時はまだまだ未熟だったので
(勿論今もだが)ここに流れている曲の
殆どを知らなかったのでは無いかと思う。

昔はモーツァルトの難しさにメゲて
「モーツァルト嫌い~」なんて言ったりしたもので。
実際今現在でも言いますが(笑
上辺だけ聞けば、全てが3コードだけで
出来てるじゃん。って思いがち。
シンプル過ぎじゃんって思いがち。
だからこそ
それを「彼が楽譜に書いたまま正確に」演奏する
という事の難しさにつながるもので。

・・・と気がつけば、なんか悟ったみたいな事を
エラそうに書いてますが、言うのは簡単です。
何度この音楽に泣かされたことか~・・・。

そんなアマデウスを殺したと噂の男。
サリエリ。
あくまでも映画のイメージだけですが
映画なので事実と想像が混ざってはいますが
彼には何か同情するものがある。

音楽センスの無い陛下は
モーツァルトの音楽が解らなかったりする。
評価はしているものの
真髄までは解っていない。
でもサリエリは、誰よりもモーツァルトの素晴らしさを見抜き
だからこそ憎しみに変わるまでの嫉妬をしたってお話。

モーツァルトが場末の大衆劇場でオペラを上演すれば
どんなに汚れた公演であれ、全てを密かに聞きに行き
誰よりも感動して涙している。

サリエリが殺したとか何とかって噂はあるけれど
何だかんだと
誰よりもモーツァルトの音楽を愛し
誰よりも熱狂的な一番のファンだった。
そんな悪い人では決して無い。
むしろ可愛そうなくらいだと思う。

コケティッシュなブッファのアリアの裏で
同時に鳴るレクイエム。

15年前は大泣きしたので覚悟して見ていたが
今回はなぜか一切泣けなかった。

でもその代わりに
何かとても感動した。

音楽に大事なものとか
余分なものは一個も無いこととか
台詞の1つ1つが響いてきた。

ちょっとだけ
彼の見方を変えてみようかな~・・・。


ふと、そんな事を思った誕生日。

おめでとうメールくれたみんな
本当にどうもありがとう

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