もうチョットで日曜画家 (元海上自衛官の独白)

技量上がらぬ故の腹いせにせず。更にヘイトに堕せずをモットーに。

星野仙一投手を想う

2018年01月07日 | 社会・政治問題

 星野仙一氏の訃報を知った。

 星野氏の肩書についていろいろ考えたが、矢張り「投手」が相応しいと思う。投手としての通算成績は146勝121敗34セーブで超一流ではないものの、記録よりも記憶に残るスーパースターであったことは間違いないと思う。豪速球でもなく、勝負球であるドロップも平松政次=剃刀シュートのような代名詞がえられることもなかったが、マウンド上での威圧感は並外れていたと思う。唯一実戦での雄姿を見たのが広島市民球場であったが、カープの各打者が星野投手の気迫に飲み込まれていたのが印象的であった。また、折に触れて流される「宇野遊撃手のおでこキャッチ」で、グラブを叩き付ける映像は、投手星野の面目躍如の感がある。監督としても「闘将」と称されたように、闘志を剥き出しに選手を鼓舞する姿が印象的であった。山崎武司への拳骨、ダッグアウトの扇風機破壊、王巨人との乱闘・退場・・の名場面を鮮明に思い出させてくれる。早くに夫人を亡くされ自身も闘病中と聞かされていたが、昨年の野球殿堂入り表彰式で元気に中日フアンに語り掛けた姿は今日の訃報とは程遠いものであった。カープフアンの自分にとっては常に相手側にいた星野氏であるが、敵に周囲に弱みを見せない昭和人の気骨と生き様に 合掌

 それにしても、先発完投型の星野投手が34個のセーブ記録を持っていることに驚いた。晩年に救援・抑えに回ってからの記録と思うが先発以外の記憶がない。それほどの投手であったと今更ながらに驚いている。

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿