もうチョットで日曜画家 (元海上自衛官の独白)

技量上がらぬ故の腹いせにせず。更にヘイトに堕せずをモットーに。

イスラム国とナチス党の類似

2015年02月04日 | 社会・政治問題

 人質テロの検証が盛んである。

 在野の識者からは「首相の退陣を人質解放の条件とする」「イスラム国と直接交渉する」等の不可解な意見すら出ている。いずれも元官僚や元国政ブレーンから発せられ、その経歴からは想像もできない発言で、一人の国民の生死と宰相の首を秤にかける感覚、犯罪集団と国家が交渉する愚を提案する感覚、自分のような底辺の無学者にも「オカシイ」と感じられる。そもそもイスラム国は国家ではなく『言葉の通じない刑事犯』であるが、前述の発言者には『イスラム国は国家』、『事件は一過性』、『一歩譲れば人質は解放できる』という意識が胸底に潜んでいるのではないだろうか。国会議員からも「人道支援が事件の引き金になった」という意見が出されているが、在野の発言者の意識と共通しているように思われてならない。チェコを差出せばナチス党の欲求は満たされ、欧州(英仏)の平和は守れるとした結果、数歩の要求を吞まざるを得なくなり、最後には世界大戦にまで発展したのは半世紀前の事である。

 一国平和主義など許容されないという国際感覚を持って、一歩の譲歩が数歩の譲歩に繋がり、遂には国を危うくすることのない策に発展する検証であって欲しいものである。


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