もうチョットで日曜画家 (元海上自衛官の独白)

技量上がらぬ故の腹いせにせず。更にヘイトに堕せずをモットーに。

公党の党首選に思う

2018年08月13日 | 野党

 9月下旬の自民党総裁選が最終局面を迎えている。

 野田聖子氏も立候補を模索しているものの推薦人獲得すら不安視されており、既に立候補を表明した石破茂氏、安倍慎太郎総裁の一騎打ちの様相を見せている。8月5日のブログで、竹下派会長の石破氏支持の動向から石破氏善戦の雰囲気が出てきたと書いたが、以後、竹下派が衆参分裂の自主投票を決め、山崎拓最高顧問の蠢動にも拘わらず石原派が安倍総裁支持に落ち着いたことから、国会議員票では安倍総裁300票を超える一方石破氏50~60票と大差がついてしまった。前回の総裁選と同様に党員票で石破氏が大差を付ければ、竹下派と石原派を加えて石破氏善戦との読みは完全に外れて、今や安倍総裁信任投票の感さえある。以前から政党の党首選や党首交代は”コップの中の嵐”と評され、誰がなっても大差ないものと受け取られてきた。更には、政権党の党首選後の報復人事や論功行賞人事によって、大臣の椅子を棒に振ったり不適格大臣が出現したりの喜劇が繰り返されたことも思い出される。しかしながら、曲がりなりにも党首選が行われることには意義があると思う。400人を超える自民党議員が一糸乱れず単独候補を信任することは、ヒットラー体制や習近平体制のように自浄作用が働かない全体主義国家、独裁国家を生む前兆のようなものであると考えるからである。玉木代表の無投票信任の気配が濃厚であった国民民主党においても、津村啓介議員が代表選に名乗りを上げる等、盃の中でも嵐が吹こうとしている。自民党以上に異見者を抱えて迷走している公党で対立候補が出ないなどおかしいと思っていたので、国民民主党もやっと政党の体を整えつつあるのかと安堵しているが、呉越同舟を公然と示して有権者を煙に巻くかのような共同代表制は早急に改められるべきであると思う。

 現在のところ安倍総裁の圧勝が予想される自民党総裁選ではあるが、現政策に対する党員の意を汲み取る場であって欲しいと願うところである。



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