ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

生え抜き率

2013年05月19日 | スポーツ関連

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阪神生え抜き率80%→58%、プロ野球FA制度20年の“地殻変動”」(5月4日、産経新聞

 

一定の年数をプレーすれば自由に移籍出来るフリーエージェント(FA)制度がプロ野球に導入されて、20年が経過した。先に実施している大リーグでは、1つのチームで引退プレーする選手が少なくなる程、移籍が活発化している。終身雇用が崩れたとはいえ、日本では「生え抜き」を重要視して応援するプロ野球ファンは少なく無い。FA制度導入20年で、国内各球団の「生え抜き率」がどう変わったのか検証してみた。

 

 

【プロ野球 球団別生え抜き選手率】

 

ジャイアンツ

1993年の支配下選手:85.1%

2013年の支配下選手:77.4%

2013年の出場選手登録:79.2%

 

ドラゴンズ

1993年の支配下選手:79.4%

2013年の支配下選手:90.2%

 

2013年の出場選手登録:88.5%

 

スワローズ

 

1993年の支配下選手:90.9%

 

2013年の支配下選手:80.0%

 

2013年の出場選手登録:72.0%

 

カープ

1993年の支配下選手:82.5%

 

2013年の支配下選手:88.7%

 

2013年の出場選手登録:87.5%

 

タイガース

1993年の支配下選手:86.2%

 

2013年の支配下選手:80.3%

 

2013年の出場選手登録:58.3%

 

ベイスターズ

1993年の支配下選手:80.6%

 

2013年の支配下選手:73.8%

 

2013年の出場選手登録:68.2%

 

ファイターズ

1993年の支配下選手:84.4%

 

2013年の支配下選手:78.7%

 

2013年の出場選手登録:78.3%

 

ライオンズ

993年の支配下選手:85.7%

 

2013年の支配下選手:86.2%

 

 

 

2013年の出場選手登録:78.3%

 

ホークス

993年の支配下選手:82.8%

 

2013年の支配下選手:80.0%

 

2013年の出場選手登録:79.2%

 

ゴールデンイーグルス

993年の支配下選手:―

 

2013年の支配下選手:66.1%

 

2013年の出場選手登録:47.8%

 

マリーンズ

993年の支配下選手:87.5%

 

2013年の支配下選手:86.9%

 

2013年の出場選手登録:84.6%

 

バファローズ

 

993年の支配下選手:90.3%

 

2013年の支配下選手:60.7%

 

2013年の出場選手登録:70.8%

 

近鉄バファローズ

 

993年の支配下選手:95.3%

 

2013年の支配下選手:―

 

2013年の出場選手登録:―

 

 

FA制度を初めて利用した選手は1993年のオフ、阪神からダイエー(現ソフトバンク)に移籍した松永浩美だった。実施前の1993年シーズン、70人以内に規定されている支配下登録選手(外国人を除く)に占める各球団の生え抜き率を見ると、近鉄の95.3%をトップに、最も低い中日でも79.4%と概ね8割以上を占めている。

 

20年後の2013年の支配下登録選手(同)を比べると、生え抜き率が最も高いのは中日の90.2%、最低がオリックスの60.7%と上下の幅が大きくなった。多くのチームで生え抜き率が下がっている中、中日は79.4%から10ポイント以上アップ。中でも投手陣は川上憲伸三瀬幸司を除く30人が中日でプロになって其の儘在籍している選手で、ドラフト戦略が成功して来た証拠と言える。

 

実際に1軍でプレーする28人枠の出場選手登録(外国人を除く)と比べてみると、又、別の側面が見える。中日、広島等支配下登録選手の数値と余り変わらないチームが在る一方、阪神は80.3%から58.3%に低下。2軍にドラフト指名した生え抜き選手が多い一方、1軍は移籍選手が多いという状況になっている。開幕戦先発した日本選手6人の内、生え抜きは大和鳥谷敬僅か2人だけだった。

 

2004年オフに消滅した近鉄を吸収合併したオリックスと、2005年から新規参入した楽天は分配ドラフトで多くの選手を受け容れ経緯が在り、今季の生え抜き率は共に60%台に留まっている。とは言え、両チームに当時の選手は其れ程多くは無く、成績低迷が続く中、トレード等での補強の結果、低下している面は否めない

 

資金力の在るチームが選手を買い漁るイメージが在るFA制度だが、日本では利用して移籍する選手が毎年数人に留まっており、選手の流動性は大リーグ程には高まっていない。だが、20年間で生え抜き選手の割合が低下して来ているのも確か。ファンにとって入団した時から応援して来た選手の成長を見守るのも楽しみの1つだが、今後、チームやファンへの忠誠心よりも、自ら意思を優先する選手が増えて来るかもしれない。

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少なくともジャイアンツに関して言えば、其の人気が低迷した要因の1つは「生え抜き率の低下」だったと思う。元記事にも在る様に「ファンにとって入団した時から応援して来た選手の成長を見守るのも楽しみの1つ。」というのは確かに在るし、又、「適材適所のトレード」ならば話は別だが、嘗てのジャイアンツのトレードは「“ビッグ・ネーム”を掻き集めさえすれば良い。」というスタンスだったから、そりゃあファンの心も離れよう。近年、ジャイアンツの人気が盛り返している様だが、生え抜き選手が多く活躍する様になった事と無関係では無いと思う。

 

、「生え抜き率が高ければ、其れで全て良い。」とは思っていない。低迷を続け、チーム内に“澱み”が生じている様な場合には、大幅な“血の入れ替え”は必要だから。適材適所のトレードを行った結果で在れば、生え抜き率が“一時的に”下がったとしても、其れは決して悪く無いと思うから。

 

「今季の出場選手登録に占める生え抜き率」で言えば、2番目の低さとなってしまったタイガース。(一番低いのがゴールデンイーグルスなのに、タイトルではドンと『タイガース』の名前が出てしまっているのは、一寸気の毒な気もするが。)でも、生え抜き率が低いのは「チームの活性化図るべく、大幅な血の入れ替えを行った。」で在り、(開幕前は「ビッグ・ネームに頼った補強ではないか?」との懸念を自分は持っていたが。)「結果として現段階迄は補強が成功し、チーム状態も良い。」事を考えると、今季のタイガースの出場選手登録に占める生え抜き率の低さは、大きな問題では無い。と考える。

 

問題が在るとしたら「『今季の出場選手登録に占める生え抜き率』が低く、且つチーム成績も芳しく無いゴールデンイーグルス。と、「『今季の出場選手登録に占める生え抜き率』が高い(若しくは低くは無い)のに、チーム成績が低迷にしているドラゴンズ及びバファローズ。ではないだろうか?


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6 コメント

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Unknown (AK)
2013-05-19 16:23:58
イメージとは異なり「手下」に酷薄な星野時代のトレード作戦(ただしマスコミへの就職の面倒は良いのでしょうね)。
一方意外と心をつかんでいた落合。
この強烈な二人の後で二回も担ぎ上げられた「村社会枠」高木氏。お気の毒ではありますが、同情もしません。ヤクザ星野についてはともかく、落合おろしに熱心だった村社会ファンが今高木おろしを口にしても「バカ」としか思いません。どうせまた別の中部地方出身者持って来るんでしょう(山崎かな)。
トヨタ自動車は地元出身、特に名古屋大学出身者を厚遇するので有名です。
土地柄なんです。
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Unknown (透明人間)
2013-05-19 21:12:24
いやぁ~何だかんだ言ってドラゴンズは交流戦に入りセ・リーグの3位になりました(^-^)
やはり冷静に長い目で温かく見守らなくてはダメですね(そんな事を言っといて少しでも連敗したら手のひら返しをする俺ですが)

時々生え抜きと言っても本当の実力で君臨してるのか地元選手だから優遇されてるのか分からない選手も居ますね
こんな生え抜きは要らない
①入団してもらう為に終身雇用を約束する
②選手のタニマチが球団幹部と仲良しで有ること

阪神から巨人にトレード(譲渡)された江川は生え抜きに入れて良いのかな?
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>AK様 (giants-55)
2013-05-19 21:37:58
書き込み有難う御座いました。

監督としての能力で言えば、「落合博満」という人物を自分は高く評価しています。唯、口下手さが災いしたという感じは在りますね。高く評価している自分ですらも、彼の言動には「人を小馬鹿にしている感じがして、気分良く無いなあ。」と感じた事が何度か在りましたから。(特に、原監督への言動。)

其の点、「星野仙一」という人物は、腹芸が上手かった。フロントやチーム、メディア内等に“キーマン”を的確に見出し、手練手管を弄して抱き込む。そして彼等を通して“男仙一”とか“親分肌”といったイメージを流布し、カリスマ性を作り上げて行った。彼の腹芸の上手さが、10分の1でも落合氏に備わっていたら、彼はもっと監督の座に留まっていた事でしょう。

現役時代の高木守道選手は、好きな選手の1人でした。「男は黙って、結果を残す。」といった感じの職人的な雰囲気が好きだったのですが、今では「癇癪持ちの御爺ちゃん」という感じになってしまったのが、昔からのファンとしては残念。
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>透明人間様 (giants-55)
2013-05-19 21:44:50
書き込み有難う御座いました。

タイガースとドラゴンズが反攻に転じましたが、当然だと思います。タイガースは去年の戦力とは明らかに異なっていて、此の儘ズルズルと下に落ちて行くとは思えなかったし、又、ドラゴンズは何度も書いている様に“選手個々が大人のチーム”ですから、切っ掛けさえ掴めれば上昇する可能性は多分に在ると踏んでいましたので。

生え抜きという事に慢心し、妙な“派閥”を作ったりしてチームを澱ませる者も居る。そういう存在は困った物ですし、チームの澱みを一掃する為にも“血の入れ替え”を行うのは大事。唯、余りにも“血の入れ替え”を行ってしまうと、チーム自体に対するファンの愛情が失せてしまうという危険性も在りますよね。

江川卓氏の場合、“実質的には”生え抜きと言って良いのでしょうが、生え抜きor非生え抜きというのに無関係に、個人的には余り好きなキャラクターでは在りませんでした。
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Unknown (ぷりな)
2013-05-20 15:55:03
生え抜き至上主義的なファンの中には、「球団フロント・他球団・自他の球団所属の特定人物に対して自分が抱いているのと同じ感情を、自分の推しメンも抱いていると思い込み、推しメンがそれにそぐわない行動を取るとたちまち叩く」人物が少なくないなあと感じます。
何年か前に東京ドームでオールスターが開催された時に、ドラゴンズの岩瀬投手がジャイアンツから借りたアイシングカバーを着てインタビューに応じていた映像に対して、変な勘繰りや不快感を示すコメントが多数投稿されていたのを見て、ドン引きしました。

強豪老舗チーム同士だと、ファンは相手チームに敵対心を持つのでしょうが、弱小の時期が長い球団の場合、ビッグネームが最後に所属することが少なくなく、陰りが大きくなったものの過去の実績が大きいために、生え抜き若手の出場機会や昇給にしわ寄せが来るということで、球団のファンは外様選手個人と獲得したフロントに対するネガティブな感情を抱きがち、というイメージを私としては持っています(もちろん、「来たからには応援する」という方々も大勢いらっしゃいます)。

トレードやFA、首脳陣の外部招聘が必ず成功するとは限りません。 しかし、現役時代1つの球団の経験しかなく、そのままコーチとなった人が出身球団の選手を指導し、さらにそのまま監督となることには限界があると思います。生え抜きOBが他球団のコーチになることを残念がるファンも多いですが、カラーの異なるチームに身を置くことによって視野が広がると思うので、私としては賛成です。トレードは、対象となった選手を比べれば出血という場合も、獲得した選手の姿勢を若手が学んだり、既存の選手が危機感を持って取り組んだりと、結果的にプラス効果を及ぼす場合もあります。

球団は”内向き”になりすぎず、首脳陣・選手はもちろんのこと、時にはフロントにも外部の血を入れていくことも必要だと思います。
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>ぷりな様 (giants-55)
2013-05-20 21:53:18
書き込み有難う御座いました。

個人的には「夫婦間での共闘作戦」(http://blog.goo.ne.jp/giants-55/e/02f45727d2dd47b2512310a229ad923f)が有ると踏んでいますが、安倍首相の夫人が韓国のミュージカルを観戦したとフェイスブックに書いた所、所謂ネット右翼達が其れを批判しましたよね。「安倍首相は国粋主義者で在り、韓国や中国を叩き潰してくれる仲間の筈。其れなのに、其の夫人が韓国に対して親しみを感じた態度を示すのは、裏切り行為以外の何物でも無い。」といった意識が其処には感じられるのですが、ぷりな様が書かれた「生え抜き至上主義的なファン」というのも同根なのでしょうね。

自分は「王貞治」という人物の大ファンですが、そんな自分ですらジャイアンツの監督時代の彼を評価出来ない。其の采配には「何で、此の程度の事も選手達は出来ないのか?」という歯痒さが、第三者の自分にも伝わって来て、其の事が選手達を無駄に委縮させてしまった様に感じられたから。

ジャイアンツ一筋で来た彼は、思う様な結果を残せないという挫折感を抱えた儘、ジャイアンツを去る事になりましたが、(ダイエー)ホークスという新天地で“他の釜の飯”を食す事で、視野が広がって行き、そして指揮官として変わる事が出来た。
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