GOの解説部屋~素人の視点から政治を語ります~

政治とは国民の暮らしに密着したものであり、公の場で政治を語るのがタブー視されている現状を変えたい、その一心で投稿致します

ブログらしくたまには日記。お付き合い下さい。維新政治塾の話。

2016-10-24 23:17:07 | 日記
日記と言いながらも政治活動について。

先週末はかなり内容の濃い時間を過ごせましたので、記しておきたいなぁというところでお付き合い下さい。

まずは土曜日。

昼間は維新政治塾の講義でした。

講師は僕がかなり著書やコラムで勉強させて頂いている経済学者の高橋洋一さんでした。

講義の内容はさて置き、質疑応答が必ずあるので絶対に質問するぞと意気込んで臨みました。

塾生のみなさんはかなり勉強意欲旺盛な方達なので毎回かなりの人数の手が上がります。

司会の方にアピールするかのように何度も高々と手を挙げた結果、最後の方で当ててもらえました。

もう一つのハードルは緊張してしっかり質問が出来るか?

これまでに100人レベルのパーティーの司会を何度か経験しており、そこではほぼ緊張もなくこなしてきたのですが、この100人超の有能な方々の前で発言するのはむちゃくちゃ緊張するんですよ。
びっくりするくらいに声が出ないんです。

前回に当ててもらった時の経験がありましたので、その反省から質問内容はメモをしておき、失礼を承知で座ったまま質問させて頂きました。少しでも声が出るように。

そこまでしましたが、やっぱり緊張からあまり声が出ませんでした(泣)

さて質問内容です。

何故財務者は消費増税に拘るのか?税率を上げても必ずしも税収が思った通りに上がるとは限らない。もしくは景気が悪くなって税収が落ちる可能性まであると言われています。そんなリスクを高橋洋一さん始め、多くの経済学者や評論家の方達が指摘をしているのに財務者が増税に拘る理由は何故でしょう?という長らく疑問に感じていた事を質問しました。

高橋先生の解答は...

もしかしたら僕は質問できた事に舞い上がってしまって、先生の解答を理解出来なかっただけかもしれません。

その時の僕の耳には、「財務者はそう思い込んでいるだけだ」と「歳出権がなんとか...」という事しか入ってきませんでしたので腑に落ちない思いで質問が終わってしまいました。

何だ、高橋先生でもこの質問には明確に答えられないのか...とがっかりしてしまいました。

しかしながら今朝Twitterを閲覧していると、その事に高橋洋一さんが言及されているのを見つけました。

https://mobile.twitter.com/YoichiTakahashi/status/789993068929744896

感動です。僕の質問の事を呟いてくれている。

もしかしたらあの時に明確に答えられなかったから呟いてくれたのか?いやいや、そんなはずはない、僕の聞き漏らしのはずです。

僭越ながら先生のツイートをもう少し噛み砕いて説明しますと...

他の省庁に対して予算の歳出権を持っているという点が財務省が「省庁の中の省庁」と言われるパワーの源なんです。他の省庁は財務省に予算を分配してもらっているという事。

税率が高いと配分する予算の総量は増えるという事。他の省庁に分配する予算が増えるのです。あくまで予算の上では。たくさん予算をつけてやれるから偉そうに出来るという理論なんでしょう。

逆に税収が増えるかどうかという結果については決算の話なんですよね。

ですので予算の歳出権には税収の増減は関係ない、あくまで税率による「予想税収」が重要という話なんです。

やっと腑に落ちました。

僕の質問には明確に答えられないのかと疑ってしまって申し訳ありません。

高橋先生への尊敬の念は変わりません。

Twitter上での高橋先生への質問で以下のようなものがありました。

決算上の歳入が増えれば、翌年度の予算が増えると思うのですが、Zは一年先のことも待てないということなんでしょうか

これにも明確に答えて頂ければ更に嬉しいのですが、あまり個別の質問には答えてらっしゃらないようです。


さて、講義が終わり晩は塾生の懇親会です。

おそらく60人程の宴会でした。

北は北海道(最北の稚内市の方も)や東北から九州の方まで、多種多様なキャリアを持ったメンバーで、どなたの話を聞いても唸らされるような興味深い話が次々と出てきます。

学歴では最下層かと思われる(経大の先輩方スイマセン)僕もアタック25に出た時の話で応酬するも、すでに過去の栄光で...

医者と弁護士と経営者のオンパレードで、少しくらい背伸びしないと僕なんかは付いて行くのも大変です。

しかし講義だけでは交流出来ない方々とたくさんお話が出来て有意義な2時間でした。

そして後述します翌日の予定のために珍しく一軒目だけで帰路に。

これは普段の僕ではあり得ない事。お酒の席は終電でもないかぎり最後までお付き合いしますので。


そう、日曜日は「維新政治塾街頭演説会」があり、そのメンバーに選ばれたのです。

おそらく応募多数と思われる中から23名が選ばれ、なんば高島屋前で演説会をしたのです。

演説会は午後からという事もあり、前日早めに帰宅しましたので、演説内容は暗記して行きました。

頭の中では喋れるくらいに。

カンペを使う事は許されていましたが。

いざ演説会が始まると、みなさんスラスラと喋ってるんですよね。カンペを使ってる人とそうでない人の割合は半々くらいに感じました。

「一応覚えてきたものの、恐らく何回かは言葉が直ぐに出なくてテンポの悪い演説になるぞ」という恐怖感にかられ、急遽原稿を読む事に切り替えました。

決定的だったのはカンペを使うと決めていた方々と使わないつもりだった僕の待ち時間の余裕度合いが明らかに違うのが分かった事です。

しかしセーフティネットと思って持ってきた原稿でしたのでA4サイズそのまま。字は大きくて見やすいものの、マイクを持って紙をめくるのも大変だろうという事は容易に想像できます。

そう、カンペというよりはモロ原稿だったのです。

一抹の不安を抱えながらも読むだけならどうにでも出来るだろうと緊張の度合いはかなり軽くなっていました。

予想通り壇上に上がってもさほど緊張はありませんでした。(周りの人達からは顔が硬いと言われていましたが)

演説内容は投票率を上げる事で健全な政治環境を作りたいという事を訴えさせて頂きました。

最後の部分だけここに記します。

「本日ここで塾生たちが様々な主張を訴えておりますが、そのほとんどは投票率を上げる事で改善できる事ばかりです。投票率を上げる事は納税者目線の政治を実現させるための基礎なんです。全ての道は投票率に通ず...」

この部分は結構自信あったのですが、観衆の反応はあっさりしたものでした(泣)

しかし原稿を読んだおかげである程度声も出ましたし、一度だけ詰まりましたが、概ねスラスラ演説出来たように思います。

そして僕が感じた今回の収穫はと言うと...もちろん思い通りに出来なかったにしても、「維新の会の演説の聖地」と呼ばれる場所に立てた事は恐らく今後に活かせるはずです。

その事と、あの緊張感を塾生仲間と共有出来た事は活きるかどうかは別の話として、とても嬉しかった出来事です。

苦労とまでは言えませんが、皆が緊張して慰めあったり、上手く出来た人を見て喜んだり、そういう体験を共有出来た事。おそらくこれからも同じ方向を見て切磋琢磨する仲間になるはずですから、少しでも気持ちが通じたような瞬間があった事が何よりの収穫だった気がしております。

あと二ヶ月程で維新政治塾第3期生は卒業となります。

講義は残り2回ですが、もっと塾生仲間と交流を深めて数年後、数十年後に「あの時は...」って笑えるような関係作りとその後の政治活動をやっていきたいと思います。