GOの解説部屋~素人の視点から政治を語ります~

政治とは国民の暮らしに密着したものであり、公の場で政治を語るのがタブー視されている現状を変えたい、その一心で投稿致します

国民の権利を守るのか?政治家の権利を守るのか?

2016-08-22 22:19:21 | 政治
数日前の記事ですが、参議院議員の定数の割り振りについての毎日新聞の記事を貼り付けます。


http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/politics/mainichi-20160819k0000m010127000c.html


簡潔にまとめます。

先月の参議院議員選挙においての事。
これまでは都道府県毎に定数を決めて選挙を行っていましたが、人口が少ない県に1議席を割り振ると一票の格差がどうしても開いてしまう。

そこで鳥取と島根、徳島と高知は2県で1議席とする合区というものが取り入れられました。

しかし、その当該県の政治家達から元に戻してくれと訴えられて自民党内でいろいろと議論されているという話。

「都道府県に一人ずつの代表がいないと声が届かない」なんておかしな事を言ってます。

間違ってはいけないのが、国会議員は国の代表であって、都道府県の代表ではありません。都道府県の声を届けるのは都道府県議会と知事の仕事です。

そもそも一票の格差問題とは国民の権利を守る為に議論されるものです。

この自民党内の議論は明らかに政治家の権利を主張するものです。

こんなものが外に出て報道されてしまうという事が愚かな事に感じます。

当人達は報道されて、国民の関心が高まる事によって元に戻す事も出来ると考えたんでしょうか?

だったらアホですね。

しかもこの問題を憲法改正に絡めようなんて報道もあるらしい。

バカバカしい。センス無さ過ぎです。
いや、正確には国民目線が全くありません。


国政選挙において、投票制度がわかりにくいのも政治家(政党)の利害関係のすり合わせによるもので、全く国民目線ではありません。

国民は衆議院においても参議院においても選挙区と比例代表の二つの票を投じる事が出来ます。

何の意味があるんでしょうか?

建前はあるようですが、そんなものは後付けで、政党同士の利害関係のすり合わせでわかりにくい制度になっているんです。

しかも比例代表は衆議院と参議院で投票方法が違う。

もっとわかりやすい制度に作り直して一票の格差を是正してもらえれば公平な選挙に近づき、投票率も上がるのではないでしょうか。

結論としては選挙区か比例代表かどちらかだけの選挙制度にすれば簡単です。

何故それが出来ないのか?

何度も言いますが、政治家(議員)の利害関係や政党同士の利害関係があるからです。

選挙区だけにすれば大きな政党に有利であり少数政党は存続できません。逆に比例代表だけにすれば過半数を取れるような政党は無くなり、常に複数党による連立政権を組む必要が出る。こちらは自民党が嫌がるわけですね。

そんな事は主権者である国民には全く関係ないんです。

こういった政治家の身分に関わるような事を政治家自身が決める制度に矛盾というか無理があるのだと僕は考えます。

約半年前にも同じような趣旨の投稿をしているので、参考に貼り付けておきます。

ルールに縛られる人間がそのルールを作り運用するという矛盾。


http://blog.goo.ne.jp/gharada5000/e/39387b0083b3f4b95ae2b02efe68dadf

国民が黙っていては身勝手な政治家にやりたい放題にされます。

そんな未来にはしたくないので、小さいながらも声をあげていこうと思います。




民進党代表選について。あなたたちは本当に変わる気があるんですか?

2016-08-14 11:07:35 | ニュースのポイント
ただいま日本はお盆休み。
安倍総理も夏休み中で政治的ニュースに事欠く中、野党にとっては報道に取り上げてもらう大チャンス。

そこで昨日の時事通信の記事を全文引用します。

民進代表選、ぼやける争点=対共産、憲法で主張曖昧―蓮舫氏ら

08月13日 15:36時事通信

 民進党代表選(9月2日告示、15日投開票)をめぐり、共産党との共闘の在り方や、憲法改正への対応といった争点がぼやけつつある。既に立候補を表明し最有力と目される蓮舫代表代行が、党内の保守系、リベラル系双方に配慮して主張に曖昧さを残しているためだ。出馬を模索する前原誠司元外相も、自らへの支持拡大を狙って本来の強い保守色を封印しており、路線の違いが見えにくくなっている。

 野党共闘について蓮舫氏は、「基本的な枠組みは維持しつつ、さらに検討する」との立場。岡田克也代表ら現執行部の後押しを受ける蓮舫氏は、岡田氏らの方針を大筋で踏襲している。同時に、共産党との連携に批判的な保守系の取り込みを意識し、共闘路線を見直す余地も残しており、5日の出馬会見では「民共」連立政権を明確に否定した。

 一方、保守系代表格の前原氏は、赤松広隆前衆院副議長らリベラル系との連携を模索し、持ち前の歯切れの良さを失っている。共産党との選挙協力について昨年11月には「シロアリみたいなものだ。土台が崩れる」と反対していたが、8日発売の月刊誌の対談では「政策がないまま枠組み論になることのリスクを伝えたくて、あのような発言をした」と釈明。「政策論議を深め、共闘のフェーズ(段階)を進化させる」と強調し、条件付きながら容認論に転換した。

 憲法改正では、蓮舫氏が衆参の憲法審査会での議論に「積極的に参加する」と踏み込み、保守系議員から一定の評価を受けた。一方で、「9条は絶対に守る」ともしていることから、蓮舫氏の姿勢には「八方美人」(保守系中堅)との指摘も出ている。

 前原氏は今年1月のブログで「憲法改正は必要」と訴え、戦力不保持を定めた9条2項の見直しに言及した。ただ、月刊誌では「国民の間では、9条が戦争への歯止めになっているとの思いは浸透している。慎重な対応を取らなければならない」と軌道修正した。 



現在の情勢では立候補表明している蓮舫氏に保守系の前原誠司氏が意欲を見せているという状況。

しかし両者ともはっきりした政策を打ち出す訳ではなく、党内の支持を集める為に思想信条も関係なく、保守もリベラルもごちゃまぜで協力者集めに奔走している模様です。

蓮舫氏では民進党は変えられないだろうと以前の投稿で記しました。

せめて前原氏が蓮舫氏との違いを鮮明にして保守勢力の力で代表選に勝てたならば、自民党とのパワーバランスも少しは変わったかもしれません。

残念ながら前原氏の従来の主張である憲法9条改正に慎重な声明を出してみたり、党内のリベラル勢力に近づいてみたりと期待はずれに終わりそうです。

前原氏は信念を曲げずに代表選に挑戦し、負けたならば党を出て維新の会や小池都知事と連携すれば良いように思います。

維新の会が受け入れるかは知りませんが...

話を民進党に戻します。

それくらいの覚悟としっかりした方向性を持った人が代表にならないと、民進党は没落していく一方です。

もう次の代表選はメディアに取り上げられる事も無いかもしれません。

この数日間が民進党にとってはメディアに取り上げてもらう大チャンスですよ。


国民一人あたりの借金の話。830万円と言ってしまうのはあまりにも乱暴な話です。

2016-08-10 21:29:28 | ニュースのポイント
本日の時事通信のある記事を全文引用します。

国の借金1053兆円=1人当たり830万円―6月末
時事通信 8月10日 17時58分

 財務省は10日、国債と借入金などの残高を合計した「国の借金」が6月末時点で1053兆4676億円になったと発表した。

 3月末時点から4兆1015億円の増加で、不足する税収分を賄う国債の発行額が増えた。7月1日時点の人口推計(1億2699万人)を基に単純計算すると、国民1人当たりの借金は約830万円になる。 


ここまで引用文でした。


確かに日本国政府の債務は1000兆円を超えて、それを国民一人あたりに割り算すると830万円になります。

あくまでこれは政府の借金であって国民の借金ではありません。

人によっては国債を大量に保有していて、債権者だという人もたくさんいらっしゃいます。

そしてここからが肝心なんですが、債務があれば資産もあるんです。

この資産の方を考えずに借金ばかりを報道するのは国の危機を扇動していると言われても仕方ないのです。

政府や政府系企業の資産を合計すると600兆円以上あるという資産もありますし、日本銀行まで入れれば900兆円を超えるとか。

要するに純粋な債務は1000兆円の半分どころか試算方法によっては10分の1になるという事。

これをある個人に例えると...

3000万円の家と500万円の車を全てローンで買いました。

その瞬間に3500万円の借金を背負った事になるのでしょうか?

家と車の資産がありますので、万が一の時は売却すれば借金はほとんど返せますよね。

というわけでこの手の扇動記事には騙されないようにして下さい。

おそらく危機を煽って、借金を返すためには消費増税は仕方ないという世論を作ろうとしているんです。
もちろん財務省がです。時事通信社もグルってことでしょうか。

僕がここで財務省批判を散々してる意味もお分かり頂けるのではないでしょうか。

民進党は変われるのか?蓮舫氏が代表選に立候補を表明。

2016-08-06 01:10:34 | 政治
僕は民進党という党は役割を終えた、近い将来には国会での影響力を無くす政党になると思っています。

今の代表の岡田氏や幹事長の枝野氏がトップでいるのなら僕の予想は現実的なものになると考えられます。

蓮舫氏の代表選への立候補表明でこれからどうなっていくのか?何も出来ない民進党は変われるのか?

今日の会見の内容とつい先日に出演されたテレビ番組の内容から考えてみます。

http://www.sankei.com/smp/premium/news/160805/prm1608050011-s1.html?pdm_ref=rna

http://www.sankei.com/smp/premium/news/160805/prm1608050012-s1.html

上記は会見に関する記事です。

蓮舫氏の発言で気になる点を抜粋して論評します


「民進党は何を目指す政党なのか。民進党は何を行いたい政党なのか。民進党はどんな国を作る政党なのかを、しっかりと多くの皆様方に分かっていただける代表選にしていきたいと思っている。」


それはとても大事な事です。何がやりたいのか分からないのが民進党の一番の問題。昔は自民党に居た人がたくさん居れば、社会党に居た人もたくさん居る政党ですから、誰かにおもねっているようでは方向性はしっかり決められません。

自民党との明らかな違いはここで、自民党にも多様な意見を持った議員が在籍しているが、党として決めた事はしっかり一致する仕組みが整っている。

これは議員の意思決定機関である「総務会」があるのかどうかで違いが出ているとの話を最近知りました。

蓮舫氏がこのような仕組みを作れるのなら、変われるかもしれませんね。



「野党は一体何のためにあるんだろう」と、今回ずいぶん随分考えた。政権が間違った方向とか、あるいは政権や与党が国民を幸せにしない政策とか、納得できない政治を作ったときに、それを牽制(けんせい)する役割はもちろんある。でも、私たちはさらにその一歩先に対案がある、提案がある、提言がある。でも、残念ながらこれが国民に届いていない。伝わっていない。私たちは批判ばっかりだと思われている。私は代表として、ここを変えたいと思う。私たちには提案がある、提言がある、対案がある。そして、その案を実現できる、立法できる、具現化できる人材がいる。ここに信頼を付け加えたいと思う。


対案が無くて批判ばっかりなのが今の民進党です。現状認識が甘いですね。政権党としては国民のほとんどが最悪だった事を知ってますが、今の民進党は野党としても最悪です。岡田代表は批判する事しか能がない。自分は保守政治家だと思ってるのに、安倍総理に対抗するためだけに明らかに思想の異なる共産党と手を組んでしまった。

そんな代表より少しは蓮舫氏の方が良いとは思いますが、その低脳な前代表が後ろ盾になって何が出来るのか?と思います。


「政権選択選挙において、綱領や政策が違うところと一緒に政権を目指すことはありえない。これは明言する。」



これは衆議院議員選挙では共産党との安易な連携は出来ないと言ってるんですが...

そもそも民進党には「綱領」なるものは無いはずです。分かりやすく言い換えると「校則のない学校」みたいなもんなんですよ。

おそらく在籍議員の思想の幅が広すぎて、そもそも何を目的に結党したのか?基本政策・基本方針が何なのか明言出来なくなってしまってるのではないかと考えられます。

だから共産党と手を組めてしまえるのかもしれませんね。

綱領を作れるかどうかがカギになるのではと僕は考えます。

蓮舫氏の会見から考えられる民進党が変われるかのカギは...
①自民党の総務会のような、しっかりした意思決定機関を作れるか
②岡田氏や枝野氏の影響力をおさえられるか
③基本政策・基本方針である綱領を作れるか
ではないかと考えます。

次に蓮舫氏が先日に出演した「橋下・羽鳥の番組」のひとつの発言内容から考えます。

国会議員が月に100万円もの額を領収書の添付もなく受け取っている「文書通信交通滞在費」(以下は文通費とする)の件について。

現状では国会法において公開義務がないが、民進党は文通費の使途公開の法律を作る約束をしている。

しかしそのような法案を出したところで、自民党が賛成してくれないので否決されてしまうのは目に見えている。

だったら党として公開する決まりを作れば?との問いに対して、蓮舫氏はアピールは意味がないと否定した。

民進党が公開すれば国民の関心が高まるのでは?との問いに対しての蓮舫氏の答えは「国民の関心は高まりません。3ヶ月もすれば忘れられますよ」と根拠もなく一刀両断してみせた。

何故自ら身を律する事をしないのか?との問いに対しては「順番です」との事。自民党がやらないのに自分たちだけがやる事を不利だとでも思っているのでしょうか?

現時点では合法だからやるとか、禁止される法律が出来るまではやるのではなく、すぐにやって自民党との違いを鮮明にすれば支持も広がると思うんですけど...

さて、ここからは僕の考える結論ですが、この程度の覚悟では民進党は変えられないはずです。

このような古い体質の考え方では変えられませんよ。

国民が何を望んでいるのかではなく、どうすれば自分たちに都合が良いかを考えているうちは、大きな変革など起こらないでしょう。

この投稿の前半部分で「民進党を変えられるかのカギ」の事を記しましたが、この程度の覚悟では変えられませんよ。

蓮舫氏が代表になっても何も変えられなければ、民進党の保守系の議員が離反していき社民党が辿ったような末路になるのではと僕は考えます。

むしろそのような流れを歓迎しますので、蓮舫氏には是非代表になってもらいたいものです。





東京都知事選挙の結果を受けて。再び維新に風が吹き始める!

2016-08-02 00:41:25 | ニュースのポイント
投票率が高くなる程、小池氏有利と報じられていましたが。

ビックリするくらいの圧勝でしたね。

自民党の推薦をもらえなかった時点では、誰も小池氏の圧勝は予想できなかったはずです。

鳥越氏はエラー続き、増田氏は自民党の旧態依然とした体質に足を引っ張られ、小池氏の打つ手は面白いように当たった、そんな奇跡の選挙戦だったように思います。

以前の投稿でも記しましたが、現状の自民党一強体制は明らかに安倍総理の力によるものです。

安倍総理が意図したかは定かではありませんが、増田氏が票を伸ばせなかったのは、安倍総理の全面的な支援を得られなかったからではないでしょうか?

むしろ利権を貪る自民党東京都連の議員達の支援が都民の反感を買い、仇になったというところでしょう。

国民(都民)はバカじゃないという事を知らしめた選挙になったと感じます。

そして、新都知事誕生が決まるとすぐにこんなニュースが。

http://www.sankei.com/smp/politics/news/160801/plt1608010020-s1.html

以前の投稿でもおおさか維新の会は何故に小池氏を全面的に支援しないのか?と疑問を呈しましたが、いろいろと事情があるようです。

そして選挙結果が出たらすぐにこのようなニュースが流れるあたりは、小池新知事とおおさか維新の会が同じ方向を向いているという証しです。

そもそも、僕の希望は橋下徹氏に都知事になってもらい、東京も大阪と同じ改革をすれば、日本全国に維新改革が広がって行くだろうと思っておりました。

しかし、同じ方向性を持った小池氏が都知事になる事によって、おおさか維新の会は切り札を温存したカタチで東京やその先の日本全国への改革の道筋が見えてきたと考えられます。

さぁ今後の小池都政が自民党寄りに戻るのか、大阪での維新改革のような事ができるのか?楽しみです。

現状では国会での議席数の多い民進党よりも明らかにおおさか維新の会の方が国政への影響力を持ちつつありますね。

大阪では民進党は壊滅的で自民党も右往左往してます。

東京や国政においても大阪と同じような状況になれば、国民のための政治が現実的なものになります。

議員やその周りにいる人たちのための政治はもう終わりに近づいてきているんです。

そして、安倍総理は今回の都知事選挙で小池氏と増田氏の両睨みであったのと同じように、国政においても自民党一強体制とおおさか維新の会との連携の両睨みになってきているのではないかと僕は見ています。