GOの解説部屋~素人の視点から政治を語ります~

政治とは国民の暮らしに密着したものであり、公の場で政治を語るのがタブー視されている現状を変えたい、その一心で投稿致します

東京都知事選挙について。これは東京だけの問題ではありません。

2016-07-27 20:37:03 | 政治
全国の知事選挙は17日間という参議院議員選挙とともに一番長い選挙戦になりますので(政令市の市長選挙が14日間、衆議院議員選挙が12日間)、終盤戦に差し掛かり、そもそも何故この選挙が行われているのか忘れられている気がします。

おさらいの意味を含めた投稿をさせて頂きます。

ご承知の通り前任の舛添氏がさんざん叩かれ、違法ではない事を盾に逃げ切ろうとしたが、本人の想像以上にセコさ加減が世論の反発を受けて辞任に追い込まれました。

二代前の猪瀬氏も金銭問題による辞職でしたので、今回はクリーンなイメージが求められるリーダー選びとなりました。

7/10に投開票が行われた参議院議員選挙に比べて話題性が多いのか、マスコミは積極的に取り上げているようです。

しかしその取り上げ方というのはワイドショー的と言うか、有権者にとって必要な情報が提供されているかは疑問です。

立候補者が多いために討論番組がやりにくいという問題はありますが...

僕が今回の都知事選挙に関連して考えなければならないと思っている事は、二人の知事が続けて金銭問題で辞任する事に至ったのはなぜか?その問題を考えずにはまた同じ轍を踏むことになりかねません。

今の政治家やマスコミはそのような視点に欠けているように感じます。今回の件は東京都で起きた問題ですが、国の制度の欠陥によるものだと考えられます。

猪瀬氏の辞任の原因は5000万円を借りておきながら政治資金収支報告書に記載していなかった事。実際は使わなかったので返却したとされていますが、ここで考える問題点はこの国における選挙にはお金がかかりすぎる(そんなイメージがある事も含め)という点です。

舛添氏の辞任の原因は総合的に見ると政治資金規正法の甘さによる事だと考えられます。

二代続いて首都の知事が金銭問題で辞任したというのに、根本の原因について処置しようという流れが無いことに大きな問題を感じます。

政治家は自分たちの身分や裁量を制限される事に積極的に取り組むことは無く、マスコミは国民の関心が薄い事を取り上げようとはしません。

ではこの問題を解決していくための糸口とは何か、それは国民の声しかありません。言い換えれば政治家に対する有権者とマスコミに対する視聴者であり読者の声です。

即ち、国民の有権者意識と知識の向上が必要です。

政治家は国民がバカな方が都合が良い。マスコミもまたしかりです。

政治家の不正は許さない、マスコミの怠慢も許さない。

そのような世論形成ができる日本に近づける為に、ほんの僅かな力にでもなれるように努力したいと思います。

東京都知事選挙について。部外者ながら考える。

2016-07-16 12:16:54 | 政治
7/14に東京都知事選挙が告示されました。

東京都と言えど、一地方自治体の選挙であり、投票権のない他の道府県の住民には関係ないという考え方も一理ありますが...
僕はそうは考えておりません。

以前の投稿でも述べましたが、東京とは日本の人口と富を吸収して発展している都市です。財政が豊かなのは一極集中の結果であり、我が物顔で使われてはたまったものではありません。

現に東京都はその豊かな財政で都民の暮らしを豊かにしているかと言えば、そうではないはずです。

この少子化が大問題となっているご時世に、合計特殊出生率が全国最低です。

人は集まるが、子供を産み育てるには適してない都市である証拠です。

厳しい言い方をすれば現状では「日本人を使い捨てにする都市」なのではないでしょうか。

そんな東京都のリーダーを決める選挙が、他の道府県の住民に関係がないはずがありません。というところが僕の考えです。

今回の都知事選には20人以上が立候補していますが、実質3人の戦いになりそうです。

自民党公明党などが推薦する元岩手県知事の増田寛也氏、自民党の推薦を受けられなかった前衆議院議員の小池百合子氏、民進党共産党などが推薦するジャーナリストの鳥越俊太郎氏です。

最初に立場を明らかにしておきますが、僕は小池百合子さん以外に適任はいないと考えております。

端的に述べれば増田氏は自民党都議団の操り人形になりそうですし、鳥越氏は安倍政権と自民党に対抗するためだけに担がれた神輿であるからです。

小池氏は自民党に推薦こそ求めましたが、今の民意はそんなことを求めていないと敏感に察知して、組織のバックアップ無しに戦う決意をしました。

小池氏の政策の中に「都内にある様々な利権を追及するチームの創設」というものがあります。

まさに舛添氏の辞任劇に関連して都議会や都の職員の問題点が明らかになったところですので、都民の関心はそのような点にあると考えられます。

小池氏は出馬会見でこんなことを述べています。

「地域のみなさま方が作っているこの町会組織をもっとサポートしていく。最近は組織率も減っているわけでございますけれども、町会に参加していただくことによって、例えば災害時にどこのおばあちゃんがどの部屋にいるといったことにおいて、私は町会という機能をもっと高めていくことが有効ではないかと考えております。消防団も同じように有効でございます」

まさに最近になって僕が気づいた点なんですが、町会や自治会組織と行政が連携する事によって地方議員や一部の自治体職員の利権を切り崩す事が出来るんです。

要するに、住民は困っている事を政治家に陳情して改善してもらうのではなく、町会や自治会組織に頼って改善していけば、利権構造を変えていけるのでは?という考えなんです。

こういった考えをもっている小池氏に激しく賛同致します。かなりマイナーな視点で、「そんな事を取り上げるか?」と言われそうですが。

今回の投稿をするにあたって情報集めをしているとこんなものを見つけました。

僕はどんなにやり手の人でも、現場の最前線で汗を流している人を大切にしない人には共感しません。小池環境大臣(当時)は土砂降りのなか尾瀬沼にいるパークレンジャーの元に登り歩き続けた。環境大臣がずぶ濡れになりレンジャーハウスに到着した時のあのレンジャー達の、驚き、喜びの表情は忘れない。

アルピニストの野口健氏のツイートです。

野口氏は災害救助や山の清掃活動など、最前線で人のためになる活動を積極的にされている、とても尊敬出来る方です。

そんな方から尊敬の念を持たれている小池氏は信用に値する政治家だろうと考えられます。

このように口先だけではなく、覚悟のある方に都知事になってもらわないと、前回と前々回の失敗が活かされません。

では他の候補の事について論じてみます。

増田氏は岩手県知事を退任した後に総務大臣を経験してますが、その時にやった事が地方税を一旦国に吸い上げて分配するような制度を作っています。

今の安倍政権の「地方創生」には逆行する中央集権的な政策ですね。

何より都知事選に立候補している人が過去に東京の富を他の地方に分配しようとしたわけです。

その事自体は良い事ですが、やり方が...

国に吸い上げなくても、東京の富を他の地方に分配する方法はあるそうです。詳しくは論じられない事、知識不足でもうしわけありません。

東京一極集中を散々批判してきた人が都知事選に立候補って...

「東京の富を他の地方にも分配して日本を発展させましょう」とでも言わないと整合性がとれません。

そもそも、自民党の東京都連が小池氏では自分たちの思い通りに出来ないから増田氏を立てたんですから、これまでの利権構造などは維持されてしまいます。

おそらく増田氏ではしがらみだらけで何の改革もできないでしょう。

さて、鳥越氏についてですが、前述したとおり、野党4党が安倍政権と自民党に対抗するために担いだ神輿です。

都政に国政の課題を持ち込んでるところから上記のような色合いが濃いと言わざるを得ません。

立候補の会見では都政に関しての理解度はあまりにも低い事が判明しました。

東京の合計特殊出生率が1.4で比較的高いと発言しています。実際は47都道府県で最低の1.2以下ですし、1.4は相対的に高い数字でもありません。

自身の闘病の経験からがん検診の受診率を上げるという事を発言されましたが、これもデータが間違っていました。

それが関係しているのか、選挙戦初日の演説が一回だけで終わっています。

もちろん他の候補は精力的に演説に回っているのに。

理由は二つ考えられます。

一つ目は、最初の演説があまりにも酷かったので野党4党の幹部からストップをかけられた。

二つ目は、そもそも体調が万全ではなく、一般的に選挙戦で候補者が寝る間を惜しんで活動しているような事は出来ないのでは?

どちらにしてもこんな方に都知事になってもらっても都民は迷惑するでしょう。

そういえば、鳥越氏は北朝鮮から拉致被害者が帰国した際に、「北朝鮮に送り返せ」と発言した人です。


僕が興味がある事の一つに、舛添氏が韓国人学校を作ろうとした旧都立高校の敷地問題があります。

小池氏ははっきりと白紙に戻すと言ってますが、他の2候補は外国人参政権に前向きな発言をしている事から、おそらく踏襲するでしょう。


最後に僕が読者になっている赤嶺和彦さんというブロガーの投稿を転載させてもらいます。

自民党都連幹部に限らず、自民党議員の多くは、有権者は「安倍自民党」を支持しているのであって、「古臭い自民党」を支持しているわけではないことを見逃しています。実際、自民党内には名誉欲や金銭欲、支配欲などの私欲の旺盛な人物が広く存在しています。「それでも民進党や共産党よりはまだましだから」と仕方なく投票している国民がいるのです。この厳然たる事実を自民党の全議員は強く認識しなければ、やがて必ず有権者から見放される日が来ることは間違いありません。


とても的を射た意見だと思います。

そして自民党の東京都連はあまりに利権構造を守る事に執着すると大阪府連が共産党と手を組んで自分たちの権益を守ろうとして、維新の会に叩きのめされたのと同じような事が起こるのではないかと指摘しています。

小池百合子さんには是非とも頑張ってもらいたいです。


しかし、おおさか維新の会は何故に小池氏に推薦を出さないのか?

得るものはあっても失うものはない気がするんですよね。











参議院議員選挙の結果を受けて。

2016-07-12 01:25:05 | 政治
参議院議員選挙が終わりました。

見方はいろいろありますが、自民・公明の与党勝利と言っていい内容かと思います。

そして僕の見方は...勝ったと言ってもかなり取りこぼしているなぁ自民党はという感想です。

大方の予想は複数区は波乱が少ない、32ある一人区で12選挙区が激戦でした。

その激戦区のうち、僕の地元である滋賀県以外の11選挙区で自民党が野党に負けました。

予想の精度も凄いですが、自民党はやられすぎと違いますか?

確か3年前は沖縄以外の一人区は全て自民党が勝ったはずです。

北海道では3議席のうちの2つ、愛知では4議席のうち2つが民進党の議席になりました。

「こんなんあり得へん」

どんな人が民進党に投票しているのか教えて欲しいくらいです。その理由も。自民党が嫌だから民進党とか共産党(こちらの方がまだ分かる)に投票するって短絡的過ぎます。

そこで今日のテーマは何故に民進党は存続できるのか?

今回の選挙戦で民進党は壊滅的に負けると思っていたのですが、案外盛り返しましたよね。

改選議席からは減らしましたが、3年前よりは獲得議席がかなり増えております。

野党共闘の効果があったからという考え方もありますが。

話を少し変えると、大阪では民進党の地方議員は確か府議会に一人、市議会はゼロだったと思います。

ほぼ民進党は存在しない状態です。

僕は大阪という地域が一歩進んでいるのであって、全国的に大阪のようになっていくのではと思っているんです。

即ち...民進党は壊滅的に減っていき、自民党とおおさか維新(名称は変わるかも)の二大政党制。希望的観測ではありますが。

明らかに民進党って何も出来ない政党ですからね。全てが場当たり的で、党内がまとまっていない。出来る事は政権批判だけです。こんな政党にもう一度政権を取ってもらっては国の存亡にかかわります。

冗談抜きで中国に乗っ取られますよ。

しかし未だに民進党に投票する人がいるって事が僕は信じられません。

そして今回の参議院議員選挙で民進党は比例区で11の議席を獲得しました。

1,100万人以上、比率にして20%以上の人が民進党に投票しています。

これら全部が労働組合の関係者とは思えませんから、既得権益となんら関係の無い人でも民進党に投票している人がいるって事なんですね。もう一度言いますが、信じられません。

そして何と11の議席のうち8までが労働組合の組織内候補なんですよ。例えば自動車業界の代表だったり電力会社の代表だったり。ここが重要です。これがおもいっきり既得権益なんですよ。

組織の利益を守る為に代表を国会に送り込むんです。

それを知らずに比例区の投票用紙に「民進党」と書いた人は、既得権益の票に化けてしまってる事をご存じないでしょう。

民進党に投票する人は当ブログを読んでくれている人にはいないと信じておりますが。

その組合に属する人がそこに投票する事までは否定しませんが、全く関係の無い人が知らずに投票してしまっている事は、これから認識してもらえるようにしていかないといけません。

さてこの辺りで今日は終わりにして、次回は近いうちに東京都知事選挙の事を書いてみたいと思います。






埼玉への選挙応援ツアー。本日は参議院議員選挙の投票日です。

2016-07-10 01:39:14 | 政治
維新政治塾の仲間が参議院選挙に立候補したので埼玉まで7/8と7/9の2日間の応援に行ってきました。

候補の沢田良さんは36歳と僕よりも若く、そして僕と同じく政治経験はありません。

以前に橋下徹さんが維新政治塾の講演で「地方議員の経験が無い人がいきなり国政選挙は止めときなさい」と言っていたのがとても印象的だったので、立候補の情報が入った時はビックリさせられました。

僕と沢田さんはまだ知り合ってからは数ヶ月で、実のところ二人でじっくり話をした事すらありませんでした。

しかしながら、SNSでの交流や塾生仲間からの噂話でとても熱い男で魅力的な人間だと感じていたので、何かお手伝いがしたいと思ったのです。

そしてビックリされるかもしれませんが、交通費や宿泊費は自費のツアーです。

そうなんです、おおさか維新の会は貧乏政党なんですよ。

企業・団体献金を受けない政党なんで、お金がないんです。(ですのでしがらみが何もなく国民の為の政治が出来るんです)

じっくり話した事も無いのに沢田良という男に自分の貴重な時間と金を費やしてでも応援したい、そして自分にも何か得るものがあるだろうと考えた上での行動です。

そして当日を迎える前に既に嬉しい事が二つありました。

まずはうちには赤ん坊がいるのに、この行動に妻が一切反対をしなかった事。

もう一つは同じく政治家を目指す友人が一緒に行くと言ってくれた事。

もしかしたらそんなにビックリされるような行動でもなかったのかもしれませんね。

そして今回のこの選挙応援で一番ビックリしたのは沢田さんの演説の上手さと上達の早さです。

動画を貼り付けておきますので、興味をお持ちの方は是非ご覧ください。

http://www.youtube.com/watch?v=N5y3Kaw8FNE&sns=em

1日目は政治経験が無い割には上手だなぁ滑らかに話すなぁくらいに思っていました。2日目になると埼玉にプチ橋下徹が現れたかと思うくらいの節回しで、どことなく橋下さんの演説に似てるんですよ。かすれた声で熱弁する感じも。

本人曰く、橋下さんの演説は2回しか聞いた事が無いらしいですが。

1日目の昼過ぎの休憩で初めて二人でじっくり話す機会があったのですが、何とそこでの僕との会話の内容もその後の演説に盛り込まれているんですよ。

もしかしたら僕の気のせいかもしれません。本人はそんな意識はないかもしれませんが。

まだあるんですよ。僕が通行人のおじさまから冗談半分のツッコミを受けたことを伝えると、それもその後の演説に反映されてるんですよね。

僕だけではなく、応援演説に来られた国会議員の方も、応援に入っておられる現職の政治家の方々もみなさん絶賛されていました。

もしかしたら彼は近い将来に大化けするのでは無いかと密かに思っております。今回の参議院議員選挙の情勢はかなり厳しいものと本人は演説では言ってましたが。

そして有難い事に僕も選挙カーの上に立って演説の機会を頂きました。マイクを使った演説が出来る20時まで1時間を切った最終盤戦です。

前日に演説リレーをやるのでという話は聞いていましたが、まさか大きな駅の前で選挙カーの上でやるとは思ってもみなかったので、今日はもう無いのかなと思っていたところに上がって来いと言われた時はビックリしました。

しかし上がってしまったからにはやるしか無い!覚悟は決まりました。
とりあえず何でもいいから話してやれと。

何となく話すつもりにしていたネタはせいぜい2分くらいしかなかったのですが、たぶん5分以上やってました。

少し時間を戻します。
昼間の移動中の党の広報車の中でマイクを持って広報活動をする機会がありました。
そこで僕は全然話せなかったんです。トラウマになっては困ると思い何回かチャレンジしましたが、少し上達した程度で不安の残る結果でした。

しかし壇上に上がるとスラスラとまでは言えませんが、案外喋れたんですね。欠点もよくわかったんですが...

とてもとても貴重な体験をさせてもらいました。これも沢田良という男の、熱い男の厚意だったんですね。せっかくなんでみんなに演説をしてもらいたいという。

そして20時が過ぎて締めの沢田さんの言葉には携わった仲間への感謝の気持ちや私利私欲のためにやったのでは無いというメッセージが十分過ぎるくらいに込められていました。

今回の選挙応援では沢田良という未完の大器を見つけた事、選挙カーの上で演説出来た事、おおさか維新の会には関東にも素晴らしい仲間が沢山いる事を知った素晴らしい経験になりました。

今回の自費でのツアーで僕は沢田さんに貸しを作ったのではなく、借りを作ったような気分です。絶対にこの経験は自分の人生にプラスになります。

最後になりましたが、明日は参議院議員選挙の投票日です。みなさん投票には必ず行って頂きたい。

そして埼玉の方がご覧になってくれているなら、是非とも沢田良に一票を預けてやって下さい。

関東方面の方に拡散していただけると有難いです。宜しくお願い致します。



今後の投票の参考にして下さい。各政党のカラーについて考えてみます。

2016-07-06 21:57:23 | 政治
みなさんは国政選挙の際に投票先はどのように考えますか?

人それぞれいろいろとあるとは思いますが
、現在の選挙制度を考えた時に、どこの政党から公認や推薦をもらっているかという事は大きな要素になっていると思います。

衆議院議員選挙においては中選挙区制の時代なら同じ選挙区に同じ政党の候補者が複数立候補しているケースが多かったので、政党以外の要素も重要でした。

現在の選挙制度では、同一選挙区に一つの政党から複数立候補しているケースはかなり限定されています。

おそらく今回の参議院選挙でも10例あるかどうか?

ですから、候補者自体に特別な印象や関係性が無い限りは政党が重要な要素になってきます。

そこで、僕の考えるより良い投票先選びを披露します。


まず、一番大事な事は各政党の政策や主張をハード面とソフト面に分けて考える事だと思っています。

ハード面とは思想・信条や特に重視している政策で、ソフト面とは個々の細々とした政策の事です。

例えば、今回の一つの争点になっている消費税をどうするかというような事はソフトですね。

憲法をどうするかという問題はハードに分類される事が多くなると思います。

僕が思うところは、個々の政策も大事ではありますが、この国をどういった方向に導きたいと考えているかをより重視するべきだという事。

要するに第一はハードでソフトはその次という事。

個々の政策であるソフトならどうにでも聞こえの良い事を言えますが、ハード面は議論が深まればどうしても尻尾を隠しきれません。

ではここで、主要政党のハード面を僕の主観で記してみます。

自民党は憲法改正が党是だと言っています。特に9条を改正したいようです。そして大企業や各種団体の支援を受けて、それらの利権を守りつつ強い日本国を作りたいと考えている。これだけ読むと一強と言われるほどの支持は集められそうにありませんが、永年政権を担当してきた実績が認められている部分は多々あるようです。

民主党改め民進党は建前は労働者の為の党です。労働組合の支援を受けて労働者の権利を守り、より平等な社会を作りたいと考えている。しかしながら元々は自民党に在籍していた議員も多く、右から左までいろんな方がいる、まとまりの無い政党です。

公明党は宗教法人創価学会を支持母体とする政党で「平和の党」と自称しています。本質は自民党より民進党・共産党・社民党に近い立場のはずです。よく言えば自民党のブレーキ役で悪く言えば政権にすがるご都合主義政党です。

日本共産党は天皇制・自衛隊廃止と現行憲法遵守を掲げる政党です。ある学者の言葉を借りると「ガラパゴス化した共産党」で中国やソ連の共産党とはまた違う独自路線の共産党らしいです。しかし元はというとソ連が世界共産主義革命を成すために作ったコミンテルンの日本支部とでもいうべき組織でした。というわけで今のところは仮面を被った革命政党です。

日本共産党の事を詳しく知りたい方は下に貼り付けたサイトをご覧下さい。いくつか同じようなものを見た中では一番分かりやすかったものです。

http://m.chiebukuro.yahoo.co.jp/note/n217956

さて、お口直しといきましょう。

おおさか維新の会はこれまでの政治家や既得権団体のための政治を改め、真の意味で国民のための政治に変える事を目指す政党です。その為にこれまでの中央集権体制を地方分権化していく事や、大阪で実現した行政改革や政治家が自ら身を切る改革を国でも行う事で捻出した財源を元に、教育の無償化を実現させる事を目指しています。

他にも政党はありますが、存続すら危ぶまれているところですので割愛させていただきます。

僕が書くとどうしてもおおさか維新の会寄りになってしまうので、いろいろと判断材料を集めて頂きたいとは思います。

いろいろな情報に触れる事によって、その情報が信用できるものなのか、デマみたいなものなのかも感覚的に分かる場合があります。

最後にハードとソフトについて一点だけ補足をして締めたいと思います。

例えば日本共産党は個別の政策(ソフト)では消費税は5%に戻すべきだとか政党交付金は無くすべきだとか、とても良い主張をしています。しかしハード面は上記のように日本を中国や北朝鮮に売りかねないような危険な思想の政党です。

ですのでソフト面だけを見て投票先は決めないで下さい。重要なのはハード面です。

繰り返します

個々の政策であるソフトならどうにでも聞こえの良い事を言えますが、ハード面は議論が深まればどうしても尻尾を隠しきれません。

ハード面にある程度同意した上でソフト面を参考に投票先を決めて頂きたいと思います。