GOの解説部屋~素人の視点から政治を語ります~

政治とは国民の暮らしに密着したものであり、公の場で政治を語るのがタブー視されている現状を変えたい、その一心で投稿致します

マイナス金利ってなんですか?

2016-02-18 20:55:53 | 今さら聞けない!
「今さら聞けない!」のカテゴリーを作ったはいいが、初回だけで止まってしまっていたので少々無理矢理ですが...
僕が知ってるマイナス金利について語ってみます。(間違いがあるかもしれませんので、その際はご指摘下さい)

字面だけを見れば金利がマイナスになるんだから預金したら利子を取られることになるのか?と心配した方もいらっしゃるのではないでしょうか。

一般市民がそんな目に合うことはないようですので、ご安心ください。

各銀行は日本銀行に一定額の当座預金を持つことが義務とされています。
この日銀の当座預金にこれから預ける分に対してだけマイナス金利が適用されるという事なんです。

もう少し詳しく説明します。

そもそも一般市民や企業が利用する当座預金というものは金利(利子)がつかないものです。

しかしながら当時の事情までは存じ上げませんが2008年より、前日銀総裁の白川氏が日銀の当座預金に0.1%の金利を付ける事を決めました。

というわけで一般の銀行は日銀に預けておけば僅かながらでも金利が入るという状況になりました。

その日銀当座預金の総額が250兆円とのことですので金利は2500億円。実際は全てに適用されないのか、それでも総額2100億円が日銀から各銀行に支払われるそうです。

0.1%というと銀行が定期預金の金利として一般ユーザーに支払っている金利の相場より高いはずです。

って事は銀行は預金などで集めたお金を日銀に預けるだけで儲けが出る仕組みになります。(僕の推測です、あくまで)

これっておかしいですよね。銀行だけが何故そんな恩恵を受けているのか。国民は腹を立てないといけません。

銀行は集めた預金より少し高い金利で貸し出す事によって利益を得ているはずなのに、これだと貸し出す必要が無くなるか、もしくは少なくなります。

お金を貸し出すという事は、そのお金を使って企業が設備投資をしたり市民は起業や不動産等の購入をする事で市中にお金が回るようになります。

景気を良くするという事は即ちお金を循環させるという事です。

というわけで結論。

このまま日銀の当座預金にばかりお金が増えても景気は良くならないので、それを増やさないように、これから銀行が日銀に預ける分だけは金利を与えるではなく逆に頂きますという事です。

それによって銀行は利益を出す為に貸し出しに回すので景気を刺激できるはずという狙いの政策なんです。

と、こんな感じでお解り頂けましたでしょうか?

ではここからはオマケです。

上記のように理論立てると至極真っ当な政策なんですね。

しかしながらマイナス金利を発表すると直後は株価が上がりましたが、その後急落し意図せぬ円高が進みました。

この現象を受けてマイナス金利は愚策だとか失敗だとかいう声がよく聞こえてきます。

まぁ政権批判をしたいメディアや野党がイデオロギーありきでものを言ってるだけです。
それと銀行系に雇われているエコノミストがこの政策で恩恵を失う銀行の肩を持っている。
大銀行の名前がつく研究所の人の事ですね。銀行の利益代弁者ですから。

日本だけではなく世界各国の経済状況を見ると、どこもいいところはないのです。

だから株は世界各国で売られて株価が下がり、比較的信用できる円が買われる事(投機マネーが円に逃避する)で円高が進んでいるのです。

日本経済は他の先進国より信用されているんですよ。

マイナス金利をやらなければこの痛手は更に大きかったはず...と僕が信用する経済学者や識者たちは言っています。

上記の方々は政権批判寄りの意見を持った人が多いので全て信用していい訳ではないでしょうが、理論に説得力はあります。


与党と野党ってなんですか?

2016-01-08 22:34:13 | 今さら聞けない!
本日付朝日新聞デジタルの記事にある日本共産党参議院議員・小池晃氏の発言を全文引用します。

■小池晃・共産党政策委員長
 (おおさか維新の会の立ち位置について)衆議院本会議で、馬場伸幸幹事長がはっきり「与党でもない、野党でもない新しい政党だ」と言っているわけだから、なんでいまさら「野党だ」と言い出したのか全く合点がいかない。(おおさか維新は)「自民、公明、おおさか維新で衆参それぞれ3分の2以上の議席を獲得して憲法を変える」と言っている。
 そして安倍首相と親密にされているのだから、これはもう政治的には与党と言うしかない。(予算委員会での質問時間の配分など)都合のいいときだけ野党の顔をする。本当にぬえみたいな政党ではないかと言わざるを得ない。やっていることははっきり与党なので、堂々と与党として振る舞ったらどうか。


では与党と野党の定義を辞書より以下に引用します。


よとう[与党] 政党政治で,政権を担当している政党または政権を支持している政党。


やとう[野党] 政党政治において,政権を保持していない側の政党。
選ばれた場合に、政権を握っている政党に反対し、それと交代する準備のある主要な政党



この辞書を引くまでの僕の見解は、政権を持っているのが与党でそれ以外は野党と考えておりました。

そういう定義ならばおおさか維新は野党ですが。

与党の定義に「政権を支持している政党」という文言が入っているのと、野党の定義に「選ばれた場合に、政権を握っている政党に反対し、それと交代する準備のある主要な政党」と入っている部分を重要視すれば与党と言ってもおかしくないですね。

おおさか維新は憲法改正については現与党と協力する姿勢を明らかにしてますので、現与党にとって代わる準備をしてるとも考えられませんね。

そういう意味では小池氏の発言も御尤もな部分がありますが...

こないだの大阪の選挙で自民党と組んで大阪維新に対立したのはどこの党でしたか?小池さん?
くれぐれもご発言にはお気を付けを!


今回は「与党と野党」について取り上げましたが、これからは知ってそうで詳しくは知らないような「今さら聞けない!」シリーズもたまに扱っていこうと思います。