GOの解説部屋~素人の視点から政治を語ります~

政治とは国民の暮らしに密着したものであり、公の場で政治を語るのがタブー視されている現状を変えたい、その一心で投稿致します

男の一人旅日記〜松江編

2019-03-21 13:44:27 | 日記
前回は竹島資料室に入れなかったところまで。
竹島資料室のある島根県庁から島根城はすぐそこ。



お城は真下から見るより少し離れたところからの方が趣があるもの。島根県庁横から撮った島根城です。よく見ると停車中の車の横の大きな石に「島根県庁」と書いてあります。

こちらは真下からの島根城。



僕の前にここで写真を撮ろうとしていたおじ様が「人の出入りが多くて写真に人が写ってしまう」とブツブツ文句を言いながら立ち去って行った直後に人の流れが途絶えるという運の良さ!

「誰もいなくなりましたよ」って声をかけてあげようかと思いましたが、おそらくおじ様が戻ってきたら人が出てくるだろうと、思いとどまりました。

中に入るとなかなか展示物が充実しており、ゆっくりと松江の歴史を学んできました。そう、僕は「お城好き」のつもりですが、風景を見るより展示物を見るのが好きなんですよね。初めて彦根城に行った時に長浜城跡にも行ったのですが、僕の感想は長浜城跡の方が良かった。何故なら、彦根城は江戸時代に建てられた城で、実際にここが攻められる事や戦に関連する事が無かったから。長浜城は戦国時代からある城ですので、いろいろな戦に関連があるわけです。そして展示物も充実していた。

さて、松江城に話を戻します。ここも江戸時代に作られているので、実際には戦に関わった事は無いはずです。しかしながら誰が建ててその後誰が治めたのかも知らなかったので、その辺りを城のすぐ横にある歴史博物館と場内の展示物で詳しく教えてくれています。

松江城を築いたのは堀尾吉晴という信長・秀吉・家康と当時の権力者に仕えた築城の名手だったらしい。名前だけは知っていましたが、その後国宝になる松江城を築いた人だとは知りませんでした。

現在、戦国・江戸時代から現存する天守閣を持つ城は12あると言われています。
何故5つだけが国宝なのか?それについて島根城の展示物には「築城の年と工法がはっきりしている事の価値が認められた」という感じの事が書いてありました。実際、国宝5城では最後に国宝認定を受けています。

館内の写真撮影は制限されていませんでしたが、周りの方々も写真を撮っている感じはなく、僕も何故か撮りたい気もしなかったので自粛。

最上階からの展望だけはきっちり撮影してきました。



湖が見える眺望は最高ですね!

松江城の最後は「お決まりの自撮り」



出雲大社の時よりは上手になってますね。

松江城の後はすぐ横にある歴史博物館に行きましたが、こちらの展示物も松江の歴史に疎い者には充実の内容でした。

松江城とセットでチケットを買っていたのですが、この券だと現在開催中の特別展には入れないと言われましたが、「通常展だけで結構です」と中へ。特別展はツバキがどうとかって書いてありましたので、歴史の文献や展示物に興味がある僕からすると通常展だけで充分なんです。スケジュールも巻き気味ですし。今日中に松江を回り尽くすつもりですし。

この歴史博物館は松江藩の家老の武家屋敷を改築して作られているらしく、なかなか立派な建物でした。しかし、写真は撮ってきていない。そもそもこちらの歴史博物館も館内撮影はOKだった気がしますが、何故か気が引けて自粛。そもそも観光している時はこんなブログを書くつもりでも無かったんですね。

松江城と歴史博物館のセットで1,000円くらい払いましたが、どちらも充実の展示物で大満足でした。
松江の歴史の勉強を終えて、ゆっくり見てきたつもりでしたが、まだ結構時間はある。確か、ここまでで14時台だったかと。そう、7時ごろから観光しているので、出雲大社周りと島根城周りを観光してもまだまだ明るい時間帯だったんですね。ちなみに出雲大社あたりから松江に入るまでの所要時間は1時間ほど。

さて、まだまだ旅館に行くには早いのでもう少し観光をという事で松江にゆかりがある小泉八雲の関連施設へと。

道中の風景です。

松江城のお堀。湖も好きですが、やっぱり水のある風景ってキレイですよね。水質自体はキレイとは言えませんが。遊覧船も頻繁に走っていました。


こちらは小泉八雲記念館の前の風景。道路の向こうはお堀です。たまたま人も車も写らない風景が撮れました。この辺りは城のすぐそばという事もあり、武家屋敷が立ち並ぶエリア。八雲もその武家屋敷に住みたくてここを買ったとか。

そもそも小泉八雲とはどんな人物だったのか。小泉性の女性と結婚して帰化したラフカディオ・ハーンという人だという事と「耳なし芳一」などの怪談を書いた人だというところまでは知っておりました。

アイルランド人の父とギリシャ人の母の子で、幼少の頃に母親とは別れ、父方の大叔母に育てられた。資産家だった大叔母が破産して、若い頃は相当苦労をしてアメリカに渡る。そこで記者として活躍し、いつしか日本の文化に憧れるようになり日本に渡る。来日までの半生はこんな感じ。

来日後は英語教師や記者として生計を立て、文学作品を書くようにになる。実は夏目漱石も似たような経歴で、漱石の作品の一部はかなり八雲の影響を受けているものがあるらしい。松江には英語教師として来ていましたが、八雲が松江を離れた後の後任は漱石だったそうです。

小泉八雲の写真は常に顔の右半分しか写っていない。これは16才の時、遊戯中の事故で左目を失明しているから。コンプレックスを持っていたようです。小泉八雲旧居には八雲が愛用した机のレプリカが展示されていました。椅子の高さに比べて机が異様に高い。これは右目だけ、しかも視力も相当悪かったらしいのですが、目を擦り付けるように読書や執筆をしていたからだそうです。

1890年に来日してから亡くなるまでの15年間で松江に居たのはたったの1年と少し。その後は熊本、神戸、東京と住まいを変えて行くのですが、何故か松江にゆかりのある人で有名です。おそらく他の地は仕事の都合で行ったが、松江だけは文化に魅力を感じ、本人が希望して移り住んだ地であった事が関係してるように思います。

八雲という日本名は松江あたりの旧国名である出雲国にかかる枕詞「八雲立つ」に由来しているとの事。

どんな人物だったかは興味があったのでそちらを中心に展示物を見て回り、文学作品の事はすっ飛ばして小泉八雲記念館から次の目的地へ。

そろそろ歩き疲れたので、旅のメインイベントであるお酒に。

島根堀川地ビール館。
残念ながらこちらの写真は一切なし。
もう夕方でしたので、地ビール飲み比べセットとどて焼きのようなものを注文。

地ビール飲み比べセットは「ピルスナー」「ペールエール」「ヴァイツェン」の三種。

こちらの写真は島根堀川地ビール館のホームページより引用です。

ピルスナーとペールエールは日本でも馴染みのもので特に抵抗もなく美味しく頂けました。
ヴァイツェンは説明書きにもあるように小麦ビールで変わった匂いがする。こちらはちょっと苦手でした。

いつもならおかわりと行くところですが、ぼちぼち旅館に移動して晩御飯をどうするかも考えないといけないところ。最初のオーダーだけで会計に。もっと地ビール飲みたかったですが...

さて旅館ですが、宍道湖のレイクビューを期待して松江しんじ湖温泉のとある宿を予約。案の定、部屋からは一面宍道湖の絶好の部屋。



夕方と朝の宍道湖。

宍道湖は日本で7番目に大きい湖。淡水にわずかながら海水が混じる汽水湖です。

旅館で温泉に浸かってから晩御飯を食べに松江の街にバスで繰り出すのですが、ちょうど日没時間。宍道湖の夕日は名物のひとつらしく、とても美しい風景でした。

残念ながら、バスの運転手さんのアナウンスで知ったので、目には焼き付けましたが写真は無し。

ちょうど角度的には宿泊してる旅館から出たところあたりが夕日スポットで、少しでも街の方に走ってしまうと夕日は建物や木の陰に隠れてしまいます。バスを降りたところでは完全に夕日は隠れて空が赤くなっているだけでした。

晩御飯の店は旅館に置いてる観光案内で、地元のお酒と魚を出してもらえそうな店をチョイス。

「食酒処かわばた」というお店へ。カウンターの端でおじ様がお一人座っておられて、その逆の端へ。どうやら政治・社会に関心の高い方らしく、カウンターの向こうの大将らしき人と「日本は外国勢力に侵略されている」らしき話をしている。なかなか僕には興味がある話。

注文時に一人旅である事を告げるとおじ様からいろんな質問が飛んできて、大将とのトークに僕も参戦!おじ様とは考え方は近いが、どうも少し過激な方である。「国破れてマッカーサー」という本を片手に「この本に外国勢力の陰謀が全て書かれている」との話。最初は面白い人だなぁ、と聞いていましたが、途中から自分が主催するセミナーの話や、反対勢力からのサイバーアタックを受けた話など。

だんだんと話が胡散臭く聞こえるようになり...最後におじ様が書いているというブログを読ませてもらいましたが...あまり中身の無いものでした。どうやら読んだ本の受け売りを自分の考えのように、そして多少の妄想を交えて話をされる方なんだと認識。世間にはいろんな人が居ますからね。

おじ様が帰った後に大将から「あの方のお話はついて行けないので、間に入ってもらい助かりました」との事。こんな所で政治・社会を多少なりとも勉強していた事が役に立つ事に!

その後はスタッフの方を交えて島根県の文化などをお聞きして楽しいひと時を過ごして旅館に戻る。この日はせっかく日本海側に来ているんですから、いつもはあまり食べない海産物をという事で、オコゼの刺身やカンパチのカマ塩焼きなどを頂きました。また来たくなる、とても良いお店とスタッフの方々でした。

帰りにコンビニに寄ってチューハイを2本買うも、1本空けたところで寝てしまっていたようです。日本酒もそこそこ飲んでいたので、そこそこの酒量だったはず。

翌日は竹島資料室から。つづきは次回へ。

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