崖ノ湯ルートから北の広場駐車場に進んで志摩リンのキャンプ地を見たあと、さらに林道を南へ登って高地へあがりました。まだ灰色の雲が空を覆っていましたが、次第に北へと流れていくので、もう少し待てば晴れるだろう、と考えました。
高ボッチ高原の山頂の西麓にある、高ボッチ高原第2駐車場に着きました。上図は駐車場の入口から南西方向を見たところで、右に管理棟、中央奥に無線中継所、左に大きな案内板と新設のキャンプサイトが見えました。
高ボッチ高原はもともとはキャンプ禁止だったらしいのですが、ゆるキャンの舞台になったことによる観光客の増加に伴い、2019年度に「高ボッチ高原環境管理ガイドライン」が策定され、第2駐車場の周囲のみテント・タープの設置が可能になったということです。
さすがにゆるキャン効果というのはどこでも絶大なパワーを発揮していますね。この日も幾つかのテントが見えました。
大きな案内板に近づきました。御覧のように高ボッチ高原全体の案内イラストマップが掲示されています。一見して、思ったよりも範囲が広大なのに驚きました。高ボッチ高原は、山頂付近だけではなくて、その南北の尾根の稜線とその支尾根に広がる緩傾斜地を含んでおり、非常に広大なエリアとなっています。
ということは、志摩リンが移動し、見物して回った範囲も広くなるわけだ、特定するのが大変になりそうだぞ、と感じました。とりあえずアニメ劇中に出ているポイントを第2駐車場のあたりから順に探していくことにしました。
第2駐車場の西には信州盆地を望む展望台があります。この展望台に志摩リンも来ています。
このシーンですね。劇中では下界の眺めは雲に覆われてきかなかったのでした。私も朝から登ってきていたら、同じような状態になっていたと思います。西麓の馬場家住宅を見学して二時間ほど時間をずらしたのは正解でした。
雲が流れていって、下界の景色は奥の北アルプスの山並みまで見渡せるようになっていました。もう少し時間が経てば空も青く変わるかな、と思いました。
劇中では志摩リンが、景色がまったく見えないのに呆然としています。ここに至るまでに、志摩リンは私とは逆の東山ルートから登ってきているので、とりあえずはそのルートをこれから広い高ボッチ高原のなかで探さないといけませんでした。
この時点で南側は雲が切れて行って青空が見え始めていましたので、もう少し時間をかせごう、と考えました。なぜならば、このときは高原一帯に強い横風が吹き付けていて、晴れてくれないと寒くて仕方がなかったからでした。ひとまず管理棟を先に見て、何か資料があったら見ていこうと思いました。
そこで高ボッチ高原の管理棟に向かいました。第2駐車場の南に隣接し、テント・タープのサイトの管理事務所も兼ねています。この建物にも志摩リンが立ち寄っています。
ですが、劇中では管理棟は閉まっていたようで、志摩リンも上図のように階段まではあがっていますが、中へは入っていません。出入口横の自販機が昔は赤かったことが分かります。 (続く)