大代川側線の東側の広い空き地は、蒸気機関車の部品などの仮置き場になっているようでした。様々な部品が数多く並べられ、置かれていましたが、最も大きな部品は上図の石炭庫と呼ばれるものでした。タンク式機関車のそれですから、大井川鐡道においてはC11形のそれが挙げられます。
上図は背面の様子で、ナンバープレートが外されており、ナンバーのメモも見当たらなかったので、どの機関車の石炭庫であるかは分かりませんでした。
前面部を見ました。石炭庫からの積み出しハッチや給水管、給水バルブなどが付いています。これの前に機関室が付くわけです。なかなか見られるものではありませんので、しばらく見入っていました。
それから線路の方へ行きました。先に見えた蒸気機関車と、その前のチキ300形とみられるボギー長物の貨車が見えてきました。蒸気機関車の後ろには客車が繋がっていました。その手前左手にはレールの他に、蒸気機関車の運転席や石炭庫の部品が置かれていました。
こちらの石炭庫は、トーマス号のペイントのままでした。現在運行しているC11形190号機とは別のトーマス号の部品とみられますが、つまりはC11形227号機のものでしょうか。
その石炭庫の下端付近に「仮ボルト」のチョーク書きがありました。仮ボルトって何だろう・・・。
トーマス号用の石炭庫の前面です。先に反対側の空き地で見てきた石炭庫とは、ちょっと形状が違うように感じましたが、よく観察してみると、全ての部品が外されている状態だと分かりました。
同じトーマス号の左右の水タンクもありました。これがあるということは、トーマス号用の部品は、現在運行中のC11形190号機と合わせて2セットが存在するということかな、と考えたりしました。
私の知る限り、大井川鐡道においてトーマス号を担当したのは、以前はC11形227号機、現在はC11形190号機、の2輌だということですから、ここにある部品はC11形227号機のものということになります。C11形227号機は現時点で修理中と聞いていますから、ボイラー以外のパーツをここに置いているのでしょうか。
近くにフェンダーらしき細長い板、石炭庫の前面板らしき部品がありました。
あちこちが赤錆でボロボロになっていますが、これも再利用するのでしょうか。
運転席の部品に近づきました。よく見たら、1個ではなくて後ろにも2個が並べてありました。
運転席は3輌分が並んでいました。中央はトーマス号のペイントのままでしたから、これはたぶんC11形227号機のものでしょう。
奧の真新しい機関車整備庫を見ました。線路が真っすぐに続いていました。あの中に、修理もしくは整備中の機関車が置いてあるのでしょう。特別見学会とかがあれば、行きたいものです。 (続く)