2023年11月21日、朝の8時50分にJR金谷駅に着きました。前夜に京都から掛川に移動していつもの宿に前泊し、掛川発8時37分の普通列車でやってまいりました。もう何度目になるかな、と思いつつ、上図の金谷駅の駅名標を記念に撮りました。
事の発端は、五日前の11月16日にサークルの鉄道部会の友人川本氏が、大井川鐵道に行こうと列車とホテルを予約したものの、仕事が入って行けなくなり、「大井川鐡道のチケット引き継いで使ってくれんか?」と打診してきたことでした。当時のポスト(ツィート)はこちら。
聞けば、11月21日と22日に急行かわね路号に乗り、川根温泉ホテルに一泊する予定で予約した、ということでした。川本氏は、私が21日から23日まで休みなのを知っていたようで、「君のほうが休みが長い。ついでに、井川線にも乗ってきたらどうや」と言いました。
話を聞いて、即座に承諾しました。大井川鐡道の急行かわね路号は一度乗りたいと思っていたし、超人気の川根温泉ホテルにも泊まってみたかったからです。
川本氏は安堵した声で「なら、かわね路号の予約の切替は俺がやっておくんで、30分前に新金谷プラザロコの窓口へ行ってくれ、ホテルのほうも連絡して切り替えて貰うんで・・・」と言いました。
かくして、大井川鐡道への楽しい旅が再び始まりました。念願のSL急行かわね路号に乗れるとあって、前夜からワクワク気分でした。ゆるキャンのアニメ3期のメイン聖地でもありますが、宿が川根温泉ホテルであるうえ、今回は川本氏の勧めで未見だった大代川側線にも行くことにしたので、全体としてはゆるキャンに登場しないエリアを中心に回る形となりました。
それで、今回のレポートは、「ゆるキャン△」に登場しない大井川鐡道を巡る、と題した次第です。
今回の訪問時に見た金谷駅の時刻表です。以前は家山までだった普通列車の行き先が川根温泉笹間渡までになっていました。これが元通りに千頭になるのは、何年後のことでしょうか。
見ていて、急行かわね路号への連絡列車の時刻が掲示されていないことに気づきました。急行かわね路号は全てが新金谷駅にて発着するので、それに繋ぐ連絡列車が金谷駅から運行されているのですが、御覧のように駅の時刻表には出ていないので、公式サイトの時刻表で確認するしかありませんでした。
ですが、今回は予約しているSL急行かわね路号の発車時刻が11時52分なので、それまでに大代川側線を見物しておいたらどうや、との川本氏の勧めにしたがい、朝の9時台に新金谷へ移動して車両区と大代川側線を見にいくことにしたのでした。
運賃表を見上げました。現時点の終点である川根温泉笹間渡駅まで乗って920円です。今回は新金谷駅から川根温泉笹間渡駅までのSL急行かわね路号の切符を予約してあるので、ここでは新金谷駅までの切符を150円で買いました。
改札口からホームに進むと、既に次の普通列車がホームにゆるゆると入ってきて停まるところでした。各務原なでしこも乗った、われらの近鉄吉野特急16000系です。やっぱりこの車輛だな、こうでなくちゃ始まらねえ、と嬉しくなりました。
やっぱり元奈良県民としては最高に親しみのある車輛です。既にNゲージの模型のほうでも、グリーンマックスの16000系の新旧の2製品を揃えて、大井川鐡道の第2編成、第3編成、として走らせて楽しんでおります。
意外にシンプルな、16000系の運転席です。奈良に住んで時々近鉄吉野線を利用していた頃は、このように客室から窓越しに運転席が見えることはありませんでした。窓にブラインドが貼られていたからです。
大井川鐡道に譲渡されて以降は、運転士が検札業務も兼ねるために通路ドアを開放するか、窓のブラインドを剥がしているので、上図のように運転席が見えるわけです。
車番のプレートです。ク16100形のク16103でありますから、昭和41年(1966)生まれの吉野特急の第3編成の車輛だと分かります。これがそのまま大井川鐡道でも第3編成として扱われています。私と同い年ですから、とにかくこの近鉄16000系には愛着があります。
車内も、昔のままです。子供の頃に家族と乗った時の、友達と吉野山へ行った時の、車内の内装が今も維持されているのは、みていてちょっと不思議な気分にもなります。50年余りも保たれているのに驚かされます。
今回買った、新金谷駅までの切符。今どき珍しい硬券タイプの切符で、これをゲットしてコレクションするために大井川鐡道に乗りにやってくる鉄道ファンが少なくないと聞きます。
そういえば、いまの多くの鉄道では改札が自動改札機になっていますから、切符も裏面が読み取り用になっている紙タイプです。改札口で切符にパチンと鋏を入れてもらう事も、滅多に経験する機会が無いという気がします。
私が座っていた席を反対側から撮りました。アニメ3期では各務原なでしこも16000系に乗りますから、このアングルでの乗車シーンも劇中で見られることでしょう。 (続く)