アルトマンが見た「三人の女」の白昼夢 2010-01-23 | ロバート・アルトマン ある日、ロバート・アルトマンが見た“夢”は、映画「三人の女」(77)になった。 魅惑的な曖昧さを放つ本作は、このうえもなく不安定で、美しく、覚醒したまま陶酔させる稀有な映画だ。 アルトマンは、人間の振る舞いとそこから生まれる関係の奇妙を、パステル調の色彩の砂漠にさまよう三人の女たちの心理の揺らぎの中に観察する。そこに拡がるのは、遠い夏の思いでのように儚く、かさかさに乾きった終末的な御伽噺である。 #映画DVD(レビュー感想) « 線路と遊戯。空に向かって捲... | トップ | スティーヴン・マイゼルの「... »