岳人の森ニュース!~gakujin-no-mori news~

四国山岳植物園【岳人の森】の公式ブログです!最新の開花情報やイベント情報など、神山町土須峠周辺の情報をお届けします!

山中の飯場( はんば)跡!

2010年01月19日 21時23分14秒 | 岳人の森の風景
山中にひっそりとたたずむ、林業従事者の飯場(はんば)だった建物です!
壁に書かれた落書きから推測すると、
昭和40年代頃までは使われていたのでしょう!

皆様、いかがお過ごしでしょうか?
『しゃくなげの里 岳人の森』料理長のみつるです!

林業全盛期には山村は活気に満ち溢れ、
現在60歳の父 勲が小学生のころには全校生徒が600人居たそうです。
ちなみに現在32歳の私の頃には、全校生徒が40人足らず、同級生はたった5人でした!
現在、母校である『神山町立 上分(かみぶん)小学校』は休校。事実上は廃校となっています。

過疎という言葉が使われるようになって久しいですが、
住民の高齢化が進み、次世代の担い手もいないまま、地域の人口も減少の一途をたどっています。
UターンやIターンをする人の数を遥かに超えるスピードで過疎は進み、
もはやその流れを止める事はできないところまで来ています。
しかし、過疎の町にすむことは不幸な事でしょうか?
人口の減少は全国的に起こっている事ですし、それは都市部でも同じ事では?
むしろ本当に怖いのは『心の過疎』
人間関係が希薄になり、孤独で、地域に暮らす事に『幸せ』を感じられなくなった時、
それこそがまさに『心の過疎』!
最も恐れる状態です。
幸い、私ども『シャクナゲの里・岳人の森』は、
「また来たでよ!」
「今年も来ました!」
「お久しぶりです!覚えてますか?」
といった言葉を徳島県内外のお客様によく頂戴いたします。
また、インターネットの普及により、離れていても意外と気軽に交流出来たりして、
山の奥であっても、孤独感もありませんし、楽しみに来ていただくお客様がいる事で、
むしろ「神山の山奥で永いことやらせていただいて良かった!」と思えます。
『待ってくれている人がいる』
『楽しみにしている人がいる』
それが私どもにとりましても「楽しみ」であり、また「やり甲斐」となっています。
そしてなにより『故郷を素晴らしいと言ってもらえている』
その事実だけで、たとえ過疎が進む地域に身を置いていても、
故郷に誇りを持ち、故郷を愛していれば、今以上に過疎が進んでも、
決して心まで貧しくならずにいられるのではないでしょうか?
長々となりましたが、『シャクナゲの里・岳人の森』としましては、
文化や伝統、自然の素晴らしさを、
県外はもちろん徳島県内、そして地元の方々にも広く、深く知って頂き、
その文化や自然を育む神山町、徳島県こそ素晴らしいと言って頂けるように
努力して行くことを目標に頑張りたいと思います!
実際はたいしたチカラもありませんが、どうぞ応援よろしくお願いいたします!

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