家族に迎えられた病室。まだ、麻酔が覚めやらぬ・・・
子供たちが「お腹が空いた」と言い出したため家族は19時で帰った。
ちょっと寂しいけど、身体を休めたかったので、また会えるし。
今日は絶対安静。尿管も入ったまま、気持ち悪い。やだ。
背中には痛み止めを入れる針が留置されている、チューブの先は
白い筒状で、プッシュ式になっていて、押せば痛み止めが流れ、
また3時間ほどで押せる状態になる。白い筒は網状の袋に入れられ、
首から下げられるようになっている。寝てる時は胸の上に置いていた。
でも、寝てる間寝返りのたびに、よく身体の下敷きになって、痛かった。
足にはストレッチャー、血栓を防ぐ膝まで靴下とセット。
器械音がぶきみ。これも、少し動く度にはずれて、起き上がれないから、
自分でなおせない、看護師のお世話になることに。
電気毛布も掛けてある。
傷は痛み止めがあるので、さほど痛みは感じない。
でも、なんでか腰が痛い。メチャメチャ痛い。寝てられないほど痛い。
寝返りは、まだうてないからどーにもできない。
なんで、こんなに痛いの
術後、あまり頭を動かすと頭に麻酔薬が廻るから、
頭を動かさないように注意される。
まだ、水分はとれないから、うがいをさせてもらう。
恋しい水分、何でもいい飲みたい
看護師に腰の痛みのことを話すと、座薬を入れてくれた。
そして、それはずっと寝ているから痛いのではなく、手術を受けたことによる
痛みだと説明してくれた。体の中をいじっているので痛みがあり、
手術後の疼痛も腰の痛みとして出ることもあると教えてくれた。
案の定、熱も出てきた。38度、氷枕をもらう。
睡眠導入剤をもらうが寝れない。看護師の夜の見回りの時も起きていて、
「看護師さん腰が痛い、寝られない
」と訴えて
「可愛そうに、痛いんか・・・」と慰められてた。
3時間ごとに痛み止めの器械を押してもらった。
看護師さん、ほんとにありがとう。
1時間置きに目が覚めて、ついに朝が来た。地獄の夜があけた。
でも、痛みはまだ続くのだった。