風色明媚

     ふうしょくめいび : 「二木一郎 日本画 ウェブサイトギャラリー」付属ブログ

10月28日 金曜日

2011年10月28日 | 仕事場
自動書記。

本人の意思とは関係なく、手が勝手に動いて何かを書く。
超自然現象の世界ではよく聞く言葉です。

今の私は、まさに自動書記状態。
もちろん自分の意志で絵を描いているわけですから
自分の意思と無関係に手が動くというのは正確ではないのですが…。
最近の私の描いている姿を傍から見れば
自動書記をしているように見えるかもしれません。
素直に、自分のやり方で描写に徹することを今まで以上に実行していますので
迷うことが少なく、自分でも驚くほど手が動いています。


岩の台地の街の続きです。

街明かりは、まだ色鉛筆を使って描いていますが
そろそろ絵具で描き起こす段階に来ているように思います。
崖も、相変わらずハッチングや点描のようなコマゴマとした描写をひたすら重ねています。

夜は、仕事場の窓から絶えず夜景を眺めて参考にしています。
夜に外出した時は、窓明かりがどう見えるか、建物はどのように暗くなるのかなど
夜景をできるだけ観察しています。
想像だけで描いていては、どうしても観念的で説明的な絵になってしまいやすいですから。


画面全体の雰囲気や充実感は、だいぶ出来てきました。
私の想い描いていたイメージに近づいているとは思います。
しかし、まだ状況説明に偏っているようにも見えます。
ここまで来ると、今後大きく画面が変化することはないでしょうが
何かもう一味足りないような気がしています。

いよいよ正念場にさしかかって来たようです。

-------------- Ichiro Futatsugi.■


コメント (4)
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