風色明媚

     ふうしょくめいび : 「二木一郎 日本画 ウェブサイトギャラリー」付属ブログ

10月23日 日曜日

2011年10月23日 | 仕事場
岩の台地の上の街。
今までとは描き方を変え、早い段階から描写することを主体にしています。


これは前回の状態。


薄めた絵具で、とにかく描写、ひたすら描写の数日間。


こちらが本日の様子。

本日の画像は少々コントラストが低くなっていますが
画像補正をあまり厳密にしていませんので、このような結果になってしまいました。
画面は徐々に暗くなっています。

このあたりで、夜景の華である窓明かりやライトアップの光を入れ始めています。


教会付近の拡大図です。

灯は、この段階ではすべて色鉛筆を使っています。
光の明るさや位置、範囲を決めるための下描きなのです。
一応決まったら絵具で描いていきます。


街並みと崖の境目あたりの拡大図です。

いつもよりカサカサした、粗い絵具を使ったような質感で描いています。
しかし絵具の粒子は最高でも11番です。


崖の拡大図です。

細部の描写はハッチング(線の集積)で描いています。
厚塗りしているように見えますが
紙の白や鉛筆の下描きが透けて見えるほどの薄塗りなのです。


さて、だいぶ仕上がりに近くなっているように見えますが
まだ私のイメージとは少し違います。
窓明かりやライトアップはもっと強く、崖や街並みはもっと暗くするつもりです。
どこまで暗くできるか…それが今回の課題の一つでもあるのです。

-------------- Ichiro Futatsugi.■


コメント (2)
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