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風色明媚

     ふうしょくめいび : 「二木一郎 日本画 ウェブサイトギャラリー」付属ブログ

WHOのシンボル

2009年05月08日 | 日常雑記
最近、新型の豚インフルエンザがメディアのトップニュースになっている。
世界的な大流行となるのか、WHOはフェーズ5から6に引き上げるのか、連日のようにWHOの会見の模様がテレビで流れ、新聞紙面を賑わせている。
新型インフルエンザの今後の情報も気になるのだが、WHOの会見場面でインフルエンザ情報とは別に気になったものがあった。
WHOの会見では常にシンボルマークが掲げられている。
WHO(World Health Organization 世界保健機関)は国連の専門機関であるから国連のシンボルマークがベースとなっている。
それにプラスして棒のようなものに巻きついた蛇が描かれているのである。


 WHOの旗の中央部分をトリミングしたもの


今まで何度もWHOのシンボルマークを目にしては見過ごしてきた。
目に止まったのは今回が初めてだ。
このデザインに、もしかしたら…という心当たりがあったからだ。
インフルエンザの情報以上に、このシンボルマークの由来に興味を持った。
なるほど。WHOだから、ひょっとしたら”あれ”をデザイン化したものかもしれない…。

早速調べてみた。
しかし予想とは違った。

このデザインは「アスクレピオスの杖」というものだった。
ギリシャ神話に登場する半神の医者で、アポロンとコロニスの子アスクレピオス。
並外れて優秀な医者で、ついには死者を蘇らせるまでに至り、それが冥界の王ハデスの怒りを買い、ゼウスによって殺されてしまった。
死後、神に昇格して天に上ってへびつかい座となり、医学の守護神と讃えられるようになったアスクレピオスの象徴がアスクレピオスの杖だった。

予想外の結果だったが、私は納得した。
なるほど、確かにWHOに相応しいシンボルだ。

私は別のことを想像していた。
このシンボルマークを「ネフシュタン」だとばかり考えていた。
旧約聖書の民数記には、モーセが作った青銅製の蛇ネフシュタンのことが記されている。
民数記は出エジプト記の続きで、約束の地カナンを目指して荒野を彷徨うイスラエル人の様子が描かれている。
それによると、エジプトを旅立ったイスラエル人たちは永い放浪のなかで次第に不満が募っていった。
自分たちを救い出してくれた神ヤハウェとモーセに不平を言うようになった。
それを聞いたヤハウェは炎の蛇を送り込み、それに咬まれた人々が続々と死ぬという出来事があった。
人々は後悔し、モーセに助けを請うた。
モーセがヤハウェに祈ると、炎の蛇を作って旗竿の上に掲げるように告げられた。
モーセは青銅製の蛇を作って旗竿に掲げた。
それ以後、人々が炎の蛇に咬まれてもモーセが作った青銅製の蛇を仰ぎ見ると死なずに済んだという。

確かによく見ると、WHOのシンボルマークに描かれているのは杖であって旗竿ではない。
モーセの時代の旗竿はT字型をしていたということだ。
長い棒の先端に短い横木をつけて、そこに旗を吊り下げたと聞いている。
WHOのものは先端に丸い玉のようなものがついている。
これは要するにステッキなのだ。
ネフシュタンだと考えたのは、どうやら私の早とちりだった。

しかし…。
アスクレピオスの杖には、なぜ蛇が巻きついているのだろうか?
アスクレピオスと蛇とはどういう関連性があるのか?
それについての説明は見つからなかった。

アスクレピオスの象徴として蛇を採用したのはなぜなのか?
その疑問だけが残った。
果たして、ネフシュタンと何らかの繋がりがあるのだろうか。
そのあたりの事情は…判らなかった。

-------------- Ichiro Futatsugi.■


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幼獣マメシバ

2009年05月01日 | 日常雑記
今年1月、独立UHF6局ネット(tvk、テレ玉、チバテレ、三重テレビ、KBS京都、サンテレビ)で放送された連続テレビドラマ「幼獣マメシバ」が映画化されて、6月13日(土)より渋谷シアターTSUTAYA他全国9箇所の映画館でロードショー公開されます。

中年ニートが家出した母親を捜しに柴の仔犬と旅に出る…という話だそうです。
主役である生後二ヶ月の柴犬の名前が私と同じ「一郎」!!
主人公の中年ニート芝二郎役は脇役として異彩を放っている個性派俳優佐藤二朗。
私もつい最近知ったばかりですが、ご存知でない方はまずはネットで愛くるしい「一郎」君の姿をご覧ください。
私は柴の仔犬を見たくて週に1度くらいの頻度でペットショップやホームセンターに出かけます。
しかし、これほど可愛らしい柴犬は見たことがない!
上映館の少ないのが難点ですが、昨年「マリと子犬の物語」をハンカチを握り締めて観ていた私としては
「一郎」君に一目会うためには、たとえ仕事を放り出してでも…。

詳しくは「幼獣マメシバ」オフィシャルサイト(映画&ドラマ)で。

公開に先立って、上記テレビ局でドラマ版が再放送されるそうです。
放送日・時間などは「幼獣マメシバ」オフィシャルブログで確認できます。

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ずくなし!

2009年03月25日 | 日常雑記
はーるかぶりだね。
まめでいたかね?
あんべぇわりぃとこねーかね?
せっかく来てくれただで、ちょびっとあがってきましょ。

ここんとこ、ずくがなくてブログを更新してねーだよ。
へえ、おらも歳せ。
やりたくても、ひとっきらにゃできねーだよ。
記事を書くのも、あだじゃねーじ。
もだこと書くわけにもいかねしね。
パソコンに向かってても、すぐてきなくなるしね。
やっぱ歳せ。
ふんとせ。
あくされて言ってるじゃねーじ。

あんまりほっぽらかしてると、読んでくれてる人にぐざられるね。
もうちょっとずく出して、まてーに書くでね。
また読んどくりやね。

---------------

皆様、お久しぶりでございます。
しばらくサボっておりました。

さて冒頭の一文、お判りになりましたでしょうか?
すんなり理解できたのなら、あなたは安曇野を始めとした松本平出身である証拠です。
東北弁などに比べると、ちんぷんかんぷんではないとは思いますが、以下に標準語訳を掲載しておきます。

---------------

久しぶりですね。
元気でいましたか?
具合の悪いところはないですか?
せっかく来てくれたのですから、ちょっと寄っていってください。

ここのところ、根気がなくてブログを更新していません。
もう私も歳ですよ。
やりたくても、短時間にはできないんです。
記事を書くのも簡単じゃないですよ。
デタラメを書くわけにもいかないですしね。
パソコンに向かっていても、すぐ疲れてしまいますしね。
やっぱり歳ですよ。
本当ですよ。
ふざけて言っているわけではないですよ。

あまりほったらかしにしていると読んでくれている人に叱られますね。
もう少し根気を出して、丁寧に書きますからね。
また読んでくださいね。

---------------

今日、ラジオを聞きながら仕事をしていたら、長野県の方言についての話題が出てきました。
パーソナリティが「”とびっくら”って判りますか?」と言った途端、「ああ、懐かしい…」と手が止まりました。
”とびっくら”とは、かけっこ・徒競争のことなのです。
一口に長野県の方言とは言っても、長野県は広いですから地域によってかなり方言は異なっているようです。
早速絵の乾き待ちの時間を利用してインターネットで私の故郷安曇野の方言を調べてみました。

「あいさ」→間
「おぞい・おぞっくさい」→悪い・貧相
「うつかる」→寄りかかる
「こすい」→ずるい
「つもい」→きつい
「ぶちゃる」→捨てる

次々に現れる懐かしい言葉たちに、「ああ、そうだった!」と胸がいっぱいになりました。

テレビの旅行番組でのナレーターは当然のことながら標準語で話しています。
標準語のナレーションでは現場にいるような実感はイマイチです。
そこに少しでも方言が混じると、かつて暮らした故郷の風景が鮮烈に蘇ってきます。
農作業帰りの近所のおじさん・おばさんの顔が浮かんできます。
その場の空気の匂いまで伝わってくるようです。


 安曇野雪景色

私にとって、安曇野の方言で何を置いても筆頭に挙げたいのは「ずく」です。
故郷にいた頃、ダラダラしていると「ずくなし!」と叱られたものでした。
「ずくなし」とは怠け者のことです。
私は今でも「ずくなし」なのです。
故郷を出てから35年の間に、使わなくなった方言は記憶の奥底に埋もれてしまいました。
それでも「ずく」だけは時々無意識に使ってしまうのです。

「最近ずくがなくなってね…」
「ずく?何それ。」

言葉は文化の根底を支えるものです。
民族のアイデンティティの基盤を成すものです。
少しだけ方言に目を向けてみてはいかがでしょう。

-------------- Ichiro Futatsugi.■


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主題歌はサラ・ブライトマン

2009年02月08日 | 日常雑記
イタリア人歌手アンドレア・ボチェッリのレパートリー「コン・テ・パルティロ」と聞いてもピンと来ない人は意外に多いかもしれない。
イギリス人歌手サラ・ブライトマンとボチェッリのデュエットした「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」と言った方が馴染み深いかもしれない。
フランチェスコ・サルトーリ作曲、ルチオ・クアラントット作詞の「コン・テ・パルティロ」を聴いたサラ・ブライトマンがボチェッリにデュエットを願い出て生まれたのが「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」である。
もちろんボチェッリの「コン・テ・パルティロ」もヒットしたのだが、題名を変え、イタリア語の歌詞の一部を英語に変えてデュエットしたところ、シングルだけで1500万枚の世界的大ヒットとなった。

私の作品が使われる映画「アマルフィ 女神の報酬」(最近、「アマルフィ 女神の50秒」から変更になった)の主題歌がこの曲であることが発表になった。
ボチェッリとのデュエットではなく、サラのソロのようだ。
サラ・ブライトマンも自身の役で出演し、映画のクライマックスにコンサート会場で歌う姿が登場する。
イタリア・アマルフィに程近いナポリの北にあるカゼルタ宮殿ですでにコンサートシーンの撮影が行われたそうである。
カゼルタ宮殿はフランスのヴェルサイユ宮殿を手本にして、18世紀にナポリ王カルロ7世が造らせた王宮で世界遺産に認定されている。
映画「スター・ウォーズ」の「エピソード1 ファントム・メナス」と「エピソード2 クローンの攻撃」でもアミダラ女王の宮殿として使われたそうだ。
この宮殿内にコンサート会場を作り、サラ・ブライトマンが「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」を歌ったということだ。
彼女が日本映画に出演することも、主題歌を担当することも初めてのことらしい。

「アマルフィ 女神の報酬」は邦画史上初のオールイタリアロケで製作され、セット撮影は有名なローマのチネチッタ・スタジオで行われている。
いろいろと話題に事欠かない大作のようなのだが、まだ撮影中のためオフィシャルサイトは相変わらず何もコンテンツがなく、情報はあまり出ていない。
ただ、元旦からはオフィシャルブログが立ち上がっており、スタッフによる撮影裏話などが少しずつアップされている。
今月いっぱいで撮影は終了する予定なので、春頃からは製作元のフジテレビを始め各メディアでも話題になり始めるのではないかと思う。

→「アマルフィ 女神の報酬」オフィシャルブログ


 暮れなずむアマルフィの一角(1987年冬、最初のイタリア旅行で撮影)


私は映画には疎いが、チネチッタ・スタジオの名前くらいは知っている。
フェリーニやヴィスコンティなどの数々の名作が撮影されたスタジオに私の作品が運び込まれたのは、やはりちょっぴり嬉しいものだ。
もちろん絵画が意味を持つ映画ではないので、私の作品はあくまでエキストラであり大道具の一部である。
私は若い頃、テレビドラマや美術番組にエキストラ級ではあるが出演した経験がある。
岡倉天心の生涯を描いたNHKドラマ「脱兎のごとく」やテレビ東京の「極める」に、その他大勢の一人として出演した。
「脱兎のごとく」では、天心が校長を務めた東京美術学校の生徒の一人として出演した他、ドラマの小道具として使うために横山大観や菱田春草の作品を模写して再現することも担当した。
今回は残念ながら私自身の出番はないが作品が映画の中で使われるのは初めてのことなので、この夏の公開は今年の楽しみの一つである。
ぼんやり観ていたら見逃す程度にしか映らないかもしれないが、まぁ、冥土の土産にはなるだろう。

現在私は個展の準備で青息吐息。
ブログの更新も今年に入ってようやくこれで2度目というくらい余裕がない。
イタリア滞在中の私の作品たちはチネチッタ・スタジオのセットにぶら下っているだけとは言え、仕事に追われている今の私から見れば誠に羨ましい限りだ。
手元に戻ってきて「イタリアはどうだった?」と聞いても何も答えてはくれないから、せめて梱包を解いた時にイタリアの香りが微かでも漂ってくることを期待するだけである。

-------------- Ichiro Futatsugi.■


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今日の夕焼け

2008年10月09日 | 日常雑記


今日、夕方5時半頃に自宅の玄関先から見えた夕焼けです。
う~ん、自然界は本当に意外性に溢れています。
人智など、とても及ぶものではありません。

-------------- Ichiro Futatsugi.■


コメント (2)
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