FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<レッスン日誌>ビックロックスクール 4月①

2011-04-15 11:42:39 | クライミングレッスン報告
4月6日(水) 16:30~ メンバー:しゅん君(小6)、りゅうくん(小3)、たけくん(小2)

4月になり、スクールのメンバーに変動が出た。
小学生の間このスクールに通ってクライミングをしていた子どもたち2人が中学に上がり、「ちびっこ」クラスにいたたけくんがスクールに上がってきたのだ。

中学に上がってもクライミングを続けて行くためには、まずクライミングの魅力に十分にはまっていること。そして、本人、ご家族ともに周囲に影響されることなく、自分のやりたいことを実現していくための道筋を自分でマネージメント出来ることが必要となる。それらは自己責任の上に構築される。自分が選んだこと、自分がやりたいことを明確に認識し、自分の責任において頑張り通し自己実現していく。それは誰のせいにもしない、自分自身の人生を自分で切り開き歩んでいく強さとなって子どもたちのその後に大きく影響するはず と私は考えているのだが。。。
現実にはクライミングは「小学校の間の楽しい思い出」と捉えられているらしく、クライミングが好きであるにもかかわらず、残念ながら多くの子どもたちが中学に上がるとクライミングをやめて行く

でも、逆にクライミングを続けている子どもたちは、学習も手を抜かずにしっかりと頑張れる子が多い。ユースのコーチ時代に見た日本代表だった子どもたちも、有名私立大学などにスポーツ枠を使わず実力で入学した子も多いし、FCCメンバーの中学生も学校や塾での成績が5本の指に入っている子が多い。
自分の実力に自分で責任を持つ。その意識がそういう結果をもたらしているのだろうと私は見ている

さて、新入りを迎えてレッスンは自己紹介から。
みんな緊張感をもってボルダーを頑張り、成果を出していた
しゅん君は黄色テープ(5級)を数本登り、最終段階の「さる」レベルボルダー項目をクリア 数年前、クライミングを始めた当初はどう動いてよいか分からず、壁の中で途方に暮れていた彼が、今はてきぱきとムーブをこなしていく思えば本当に上達したものだなぁ
りゅうくんは苦手なスラブの青テープ課題(6級)を苦労の末完登 丁寧な動きが出来るようになってきた。
新入りのたけくん。一番かぶっている奥壁にある赤■(7級)。少し遠めの設定で、大人の初心者も苦労しているこの課題、2年生の彼は横にデッドポイントしなくてはならない 前回のレッスンで攻略を研究し、引き手をプラスしムーブも決めた。最初は体の使い方を忘れていて出来なかったが、しつこくトライするうちに思いだし、見事レッドポイント うれしいね


<レッスン日誌>ちびっこクラブ @ビックロック 4月①

2011-04-14 13:04:48 | クライミングレッスン報告
4月6日(水)
ちびっこクラブ 14:45~ メンバー:しんぺいくん(5歳)、りょうくん(小4)


ビックロックのちびっこクラブは、たけくんが上のクラスに上がったためしんぺいくん一人になってしまった。
クラブに入会すると、一人でもレッスン料は月謝制で固定料金なのだが、単発で参加する場合は料金体系はレベルアップレッスンと同じ扱いになり、¥1,000アップとなってしまう
今日は同じマンション内のお友達であるりょうくんが体験でやってきた。本来4年生だと後の時間帯になるのだが、固定メンバーがいなくなったので一緒に体験してもらった。

しんぺいくんは5歳なので、先のことはまだ良く分からないけれど、年齢の割にはいろいろなことを理解してから動くことができる。すぐにはあきらめない。そして冷静。これらの資質はクライミングに向いていると思う。
今日も1時間半、楽しそうにトライを続け、ボルダーや体験用ルートのトップまで到達し、ルートでは赤テープだけでトップまで行けた 5.8というグレードのルートを1本登ったことになるね

野球をしているという体験のりょうくん。体力もあり、運動神経もかなり良い。赤テープ課題のボルダー(7級)を登りまくった クライミングを続けて行くことが出来れば、大会などでかなり良い成績を出せるようになりそうだが、先に何かのスポーツをやっているこの場合はなかなかそちらのしばりがきつく、継続が困難となる場合が多い。
クライミングは徹底して自己責任のスポーツ。練習に行くことを決意するのも、厳しい練習内容をこなすのも、自分のモチベーションに任されているし、私もそういう方向で指導している。危険を伴うスポーツだからだ。そして、それが人生を生き抜くうえで必要なことであると信じているからだ。
そのことを十分に理解し、実践しようとされるご家庭とその子供たちだけが、クライミングを長く続ける条件となっているように思う。
しんぺいくんやりょうくんはどうだろう?


<レッスン日誌>ちびっこクラブ@pump2 3月②

2011-04-13 15:34:13 | クライミングレッスン報告
4月5日(火) 16:45~ メンバー:かんちゃん(小2)、あかねちゃん(小2)、リオンくん(小2)、しょうちゃん(5歳)

年頭のニュージーランドツアーやら震災の影響に伴うジムの閉鎖やらで予定がずれ込み、本日のレッスンが3月2回目分となった。
先週に引き続いてのレッスン。このクラスは隔週の月2回なので、自主練習に来たりして週1回のクライミングペースを確保しているかんちゃん以外は、週1回ペースでクライミングをするのは多分初めてのことだ
みんなレッスン前からすでにはっきり目標を決めて、私に知らせてくれた

単発参加2回目のしょうちゃん・5歳も加わりみんな張り切って基本練習 今日はリオンくんの上達が目立った ボルダーではかんちゃんの希望で「ブリッジ」壁周辺の課題にトライし、かんちゃんは白(7級)を、あかねちゃんはピンク(8級)が登れた リオンくんも同じ色と形のテープのついたホールドだけを使って登ることを理解し始め、「難しい~」と言いながらも結構しつこくチャレンジしていた

あっと言う間にルートの時間。かんちゃんは「100度」壁の5.9緑↑にチャレンジしたが1か所遠くてテンション。次回ホールドを足してトライすることにした。あかねちゃんはギャラリーの5.7をスルスルと完登 少し前はトップまでなかなか行くことが出来なかったのにえらい進歩だね レッスン前に「今日はくちびるまで行く」と宣言していたリオンくんは、気合いのクライミングで「くちびる」と呼んでいる赤いホールドまで到達、目標を1つクリアした 以前は怖くなって動けなくなっていたけれど、今日はとても良く頑張れた

単発参加のしょうちゃんは、クライミングが好きな子によく見かける「超・マイペース」タイプとお見受けするが、楽しそうにホールドと戯れていた。物おじしないところはなかなか大物かな~


<アウトドアレッスン日誌>中級・4月

2011-04-12 12:45:00 | クライミングレッスン報告
4月3日(日) 御岳ボルダー メンバー:コーヘイ(小6)、りんちゃん(中2)

まだまだ自粛ムードが漂う雰囲気の中、中級のアウトドアレッスンを御岳ボルダーに場所を変えて行った。
場所を変えた理由は、本来の予定地だった湯河原幕岩の「割礼塔」エリア上部の岩が浮いているとの情報もあり、また実際に見に行った友人からの情報が遅くなったこと(結果的には幕岩も「なにも変わりがなく安全」との情報を得たのだが)と、木曜日に行った時の課題が残っている子も結構いたのでそのようにしたのだった。

春休みの春期講習やら何やらで、参加できたのはコーヘイとりんちゃんの2名。
コーヘイはご両親と、りんちゃんは私の車で現地へ
行ったばかりのエリアなので、「マミ岩」前に直接集合。

それにしても今日の寒さは真冬並みだ
みんなで「ハッキーサック」(「シュパシュパ」ともいう柔らかいお手玉のようなボールを蹴ってパスし合う遊び。世界的にクライマーが好み、これが人種の垣根を越えて他国のクライマーと仲良くなれるツールとなることが多い)で体を温める。コーヘイはなぜか自分の鼻にボールが当たるね りんちゃんが結構上手い

体も温まったところでトライ開始。
コーヘイの狙いは「マミ岩の2級」と前回みんなで盛り上がった「玄関岩」のトラバース。りんちゃんは両方とも前回で登ってしまったので、「マミ・トラバース」と言われているらしい2級の課題など新しい課題にチャレンジしてみるつもり。

アップで6級や4級くらいを登り、コーヘイの2級トライ。気合いを入れて取りつく。
気負いもなく、良い状態で体も動きあっさり1便目で完登
りんちゃんも復習でやってみるが、寒さで体が動かず手もかじかんで感覚がない 「マミトラバース」も少しトライしてみたが、もう少しのところで今日は登れなかった。


コーヘイは「白狐岩」へのトライ(6級、5級、3級を完登。りんちゃんは寒さでモチベーションダウン)を挟んで前回のトラバース課題へ。しつこくしつこ~くトライを重ね、とうとう完登 この頑張りは本当に大したものだ

お昼を挟んで「水の詩岩」のあたりの6~5級位を登り、終了。やっと空気の冷たさが緩んできたころには、二人の指は終わっていたね。


<レッスン日誌>レベルアップレッスン@pump2

2011-04-08 16:11:33 | クライミングレッスン報告
4月2日(土)②

13:00~14:30 メンバー:たけくん(小2)

午後はビックロックのスクールに来ているたけくんのマンツーマンレッスンから。
ビックロックでのスクールではルートのレッスンが不十分なのが悩みの種。
子どもたちはルート館の利用が制限されているので、ルートの技術を練習する時間が足りないのだ
たけくんのようにお家の協力が得られて、パンプに補習に来られるとみんなもっと巧くなるんだけどな~

なので、たけくんのマンツーマンレッスンは、ルートが主体となる。
基本の練習を終えたらすぐにルートエリアへ。
午前中お母さんと自主練習をして少し疲れたみたいだったけど、それでも5.8と5.7を足自由で、5.5を手足限定(手も足も同じテープ)で登れた
少し前までは、怖くて一つの壁を登りきることが出来なかったのに、前進したね


17:30~19:00 メンバー:リナちゃん(中3)、リュウリュウ(中1)

リナちゃんとリュウリュウの姉弟は、この時間帯に募集しているファミリーレッスンを利用している。ファミリーレッスンは家族単位での募集となるため、事実上姉弟のプライベートレッスンとなる。
2人はタイで育ち、日本語は理解できるけれど話すのはちょっと苦手 それがネックになって、他の同年代の子どもたちとのコミュニケーションが積極的に出来ない感じだ。
この時間帯だと2人のペースで出来るし、たくさん登らせてあげられるので私にとってもレッスンしやすい

震災の影響で少し間の空いた2人。今までの復習をメインにしたが、リナちゃんは基本的な動き方が身についてきて、さほど間をあけたダメージがない様子。始めたばかりのリュウリュウは力があるので、ちょと力に頼った登り方が目立ったね。後半バテちゃった 少しずつ楽に動けるテクニックを身につけようね