FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<イベント報告>10周年記念チーム二子ツアー・二日目②

2014-06-12 12:16:46 | 活動報告
たけくんは「シリアル」10dを奮闘した
あともう少しでトップアウトという上部の細いコルネのところまで到達したが、その後がどうしても怖くて行かれない
行っては戻り、行っては戻り・・・
確かにここは大人でも「この先どうなるのだろう」と不安になって来るところ。
トップアウトしないと許さないぞという姿勢のコーヘイに、ここまでで今のたけくんにとっては充分善戦したことをそっと告げる。
コーヘイも納得して、たけくんはあと少しのところで降りて来た。
でも、外岩でこのグレードは初チャレンジ頑張ったぞ


一方、「鬼が島」にマスタースタイルで取りついたユキちゃん。
意外と下の方でずっと止まっている。しかもうなだれて。
「センセイ、ハンガーに変なものがある。。。」
また虫かと思って良く見ると、回収時の振られ留めの残置ビナだった。
「それは残置のカラビナだから、そのカラビナの下にヌンチャクを掛ければ良いんだよ」と指示してたけくんのほうに戻る。


しばらくしてまたユキちゃんの方を見ると、まだそこに・・・。しかも今度は泣いている。
ユキちゃんがいる場所は「ガバ地帯」だけれど、前のクリップ位置からは結構上。
外岩トライ中に「泣く」という行為は危険だ。すでに冷静さを失っている証拠だから。昨日のタクミの号泣とはわけが違う。
どうやらさっきの指示の「下」の意味が良く分からないようだ。
経験値の浅いユキちゃんにとっては初体験のことだから仕方ない。
もう一度理解しなおしてから出直そう
そこで「前のクリップまで戻って、テンションしていったん降りよう」と声を掛けた。

・・・と、ユキちゃんは残置ビナ自体に自分のヌンチャクを掛けようとした。

残置されている振られ留めのカラビナは、劣化して破損する危険性があるので信用してはいけない。
「それは危ないから止めなさい」と言うと、パニックになったユキちゃんはさらに泣いた
これは良くない状況だ。
「じゃぁ、それに掛けても良いから、すぐにテンションして降りなさい」と言うと、さらに「い・や・だ~」と号泣。
何が「いや」なのか良く分からないが、もう即座に下ろさないと危険な状況だ。
「そんなところで泣いているべきではありませんとにかくすぐに降りなさい」と叱り、ユキちゃんはしぶしぶ降りて来た。
 ↓トライ中のユキちゃんとたけくん


~つづく~







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