FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<レッスン日誌>ちびっこクラブ@ビッグロック日吉店

2014-02-11 13:02:01 | クライミングレッスン報告
1月22日
メンバー:れんくん(小1)、カイくん(年長)

今日はビッグロック日吉店でのちびっこクラブ。
月に2回ほど、ここのジムに出張しているが、ここでの「ちびっこクラブ」のメンバーは今のところれんくん一人
ちょっと淋しいけれど、月1回のペースで近所の子どもたちが単発で参加してくれているので、れんくんのマンツーマンになることはあまりない。
スクールの場合はマンツーマンレッスンでもレッスン料金は変わらない。
なので、上手くなりたいれんくんにとってはマンツーマンも大歓迎
でも「ちびっこクラブ」はまだまだ楽しく遊ぶ要素が強いので、このクラスに在籍している間は誰か一緒にレッスンをしてくれた方が楽しいよね

カイくんはとても元気な子だが、高いところが怖い
低いところは動きが良くても、高さを意識したとたん、動けなくなってしまうことが多い
これは高いところが怖い子にありがちな症状だが、ジムの中は安全確保のマットがあるのだから、きちんと「足から着地」に気をつけて、気合いを入れて次の手に向かって動かなければ前進できないこともある
カイくんはそれが出来ずに諦めて下りて来ることが多い子だった。

「気持ち」。
これは自分ではコントロールするのが難しい部分。
でも、メンタルスポーツと言われるクライミングにおいては、この「気持ち」の占める部分が大変大きい。
私自身でも自分のクライミングにおいて痛感する部分であるし、子どもたちへの指導でも最も神経を使い、苦慮する部分だ。
でも近頃、大事なのは「日常」の心の持ち方である、ということに思い至った
正々堂々とした明るい気持ちで生きる、相手の目を見てきちんとした挨拶をする、「良い」と信じることを「行動」・「実行」する・・・などなど
こうした日常の心がけが心の鍛錬に繋がり、人間の本質を変えて行き、さらにはパフォーマンスを変える。
そしてこのように人間の本質を変えるような指導を続けて初めて、クライミングが教育的効果を発揮して本当に強いクライマーが育って行くのではないか。


レッスン開始時の挨拶。
いつも「きちんと挨拶をしようね」と声かけはしているけれど、今日は一歩踏みこんで、心をこめて挨拶をするように指導してみた。
素直で純真な子どもたちは、言われたことをすぐに実行してとても良い挨拶をした

今日の2人のパフォーマンスには目を見張るものがあった
れんくんは、ボルダリングで黄色テープ課題(6級)を完登したほか、赤テープ課題(8級)を5本完登
ルートでも1つ上のグレードにチャレンジして、5.8を完登した

高いところが怖いカイくん。
今日は別人のようだった
ボルダーでは、壁の上部でも今までとは違い、次の一手に意識を集中させ、止まることなく動き続けて見事完登
今までは「何でもあり」でトップまで行っていたのだが、今日はテープ課題にもチャレンジし、赤テープ課題を何本も完登
びっくりだね
ルートでも先ず装着が難しい全身ハーネスを自分で全てセットしてきちんと装着
さらに今までは怖さから何度も立ち止まり、何とかトップまで到達していたスラブの壁を、今日は歩くようにスルスルとトップへ
気持ちが弱って助けを求めようと振り返ったりすることなく、常に上を見据え、気迫のあるクライミングだった

挨拶の効果、恐るべし
先ずは、「気持ち(メンタル)」。そしてそれを支えるのは日常の心構えなんだな、と気付かされた今日のレッスンだった。

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