FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<コンペに行こう>キッズコンペ 神奈川カップ 2

2012-11-21 12:21:14 | コンペティション参加報告
さて、大会当日。
朝からとても良く晴れて、8時am頃には参加者が続々と到着。
…が、資金のない当大会は、神奈川岳連主催の他の催しと場を譲り合って行わねばならず、クライミング会場はまだ出発前のハイキングイベントの開会式が行われている…という状況で受付の準備も出来ない

9時を過ぎてやっと受付開始。
スタートから少し押せ押せムードとなった。

今回の参加者はトップロープ17人、リード12人の計29人。
毎年参加者のレベルが上がり、リードのほうは11dのオンサイト、トップロープのほうでも11cを登る子が参加するようになってきた。
勢い、予選のルートから設定グレードが跳ね上がる
第1回と2回の時は、予選ルートのグレードは1本目が5.9~10aくらい、2本目が10cくらいだったのに比して、今回は1本目10d、2本目が11a。
リードの決勝に至っては11d。これも以前は11bくらいで設定していたものだった。

さて、競技開始。
予選はフラッシングで2本。

リードで出場する子はみんなレベルが高く、2本とも完登する子がほとんどだ
本当はリードのこの時には壁の角度を少し前傾させてグレードを上げたかったのだが、角度調整の機器が故障していたことがルートセット作業中に発覚し、それもかなわなかった。。。

さすがにトップロープでの出場者は苦戦が続出
そうだよね。。。「一度でもクライミングを経験したことのある子は出られますよ~」などとうたっておきながら、いきなり10dだもの。。。びっくりしちゃうよな~
それでもみんな健気に全力投球し、登れずに悔し涙を流したりしていた



毎回、終了点に「パフパフ」と鳴るラッパを設置し、完登者はそれを鳴らしてもらっている。
今年は鳴らせる子が激減することを考慮して、少し高度を下げたところに設置してみたのだがみんなそれどころではない様子だったね。。。

トップロープはこの予選2本で競技は終了。
リードはさらに決勝がある。

このコンペでは、なるべく多くの子に決勝を経験してもらうことにしている。
アイソレーションやオブザベーション、そしてコールゾーンでの待機といったコンペならではの手順に触れてもらい、その緊張感を体験してもらうのが狙いであるためだ。
今回、参加者12人中予選完登者は10人。
本来ならば完登者のみ予選通過となるところなのだが、12人と参加者が少ないことも幸いして、全員が決勝を体験することとなった

決勝ではみんな力を出し尽くす良いクライミングを見せてくれた。
手伝いに来てくれた大学生などは、感激でウルウルしてしまったほどだ
子どもの集中力ってスゴイな~


競技が終了し、表彰式の準備が出来るまで恒例のリベンジタイム
7~8人の元気な子どもたちが我先にと並ぶ。
でも、3~4人までで時間切れとなってしまった 残念

表彰式は6位、6人までの子どもたちが表彰された。


今回、参加者レベルが上がったことで、本当の初心者の子どもたちには厳しいコンペとなってしまった。
思ったよりも高度が稼げず、悔しい思いをした子も多かった様子
でも、悔しい想いは人を成長させる。
コンペを経て、子どもたちの取り組みの姿勢や登りに変化が出て来ているのだ
厳しい環境は、処方の仕方で良薬となりえるんだね

<6位までのリザルト>
●リード      優勝、滝川 2位、土肥 3位、田中(涼)・田尻・神吉(直)・美谷島
●トップロープ   優勝、阿部 2位、菊池 3位、林 4位、大城 5位、間中 6位、高田