FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<レッスン日誌>中級レッスン@pump2

2012-11-01 12:13:00 | クライミングレッスン報告
10月16日(火)
メンバー:ユキちゃん(小4)、しいちゃん(小6)、タクミ(中1)、ユイちゃん(高1)

ちびっこクラブのあとは2時間の中級レッスンだ。

ルートコンペが近いので、ルートを登りこむ。
コンペへの参加にあたり、子どもたちには順位などの「意気込み」の他に、各自で克服すべき自らの目標を決めてもらっている。
順位などの結果だけをフォーカスしてしまうと、大事な点を見落とすことになる。
子どもたちの大会参加にとって最重要課題は、その日に向けて日々の努力を地道に積み重ねて行くこと、そしてそれをブレることなくやりぬく意志力を身につけて行くことにある。

レッスンの前に、本日各自の取り組み目標をヒアリング。
それぞれが自分の課題を述べる中、しいちゃんは微前傾の課題へトライすると言う。
彼女は前傾壁が不得意。なのでコンペまでは前傾壁を中心に練習しようね、と申し渡してあるはず
それを指摘し、急遽目標課題をタワーの11aに変更した。
この急な変更で、気持ち的に動揺した彼女のトライはボロボロだった。
「怖い、怖い。。。テンション、テンション。。。
気持ちがコントロールしきれず、下りて来てからもシクシク泣いた
今日はとうとう最後まで気持ちを立て直すことができなかった。
が、提出してもらったトライの記録には「絶対にこのルートを倒したい」と記されていた

ユキちゃんはしいちゃんと正反対で、前傾壁は大好きだけど垂壁や微前傾壁が苦手
嫌いなことは避けて通りたい性格も手伝って、2つの壁での格差が広がりつつある。
で、今回のコンペに向けては微前傾壁の11aを登りこむのが目標。
彼女なりに頑張って、今日は「一反木綿」壁の黄色?をレッドポイントした

タクミは今度のキッズコンペまでに11cを登るのが目下の目標。
今まで11aがやっとだったのでちょっと飛び級をしている感じだが、男の子で力がついて来たこととグレードによる自信を得ることが今の彼には必要と感じてトライしてもらっている。
奥壁の黒?に目下トライ中。
このルートはルーフの付け根までで終わると11bというグレードがついているため段階的に取り組みやすい。ムーブが素直でホールドも同じサイズが続き、良いトレーニングにもなる
今日はトライの1便目で11bバージョンをレッドポイント
次の便で11cの部分を下見
登っているときに精神的に追いつめられると全身が硬くなって力が入りすぎてしまう癖があるので、計画的にテンションをしながら気持ちに余裕をもってムーブとホールドを確認する。
そして、本日3便目。下見をもとに、なるべくつなげる方向で…。。。と、あれよあれよという間に核心を抜け、見事レッドポイントしてしまった
「あぁ~~~で~き~たぁ~~」 嬉しさに吠えていた やったね初11cだ

ここのところずっと取り組んでいるタワーの黒↑11c。
ユイちゃんは最後のところでずっと跳ね返されている。
彼女は「キッズコンペ」の前日に催される「高校新人大会」に出場する予定だ。
人一倍背の小さい彼女がコンペに出ていくには、ボルダー力をつけていく必要がある。
なので、ムーブの悪い11cを2本取り組んでもらっている。
アップの様子を見ながら今日は体の軸がぶれずに良い登りをしているな~と思っていたら、1便目ですんなりレッドポイントした