FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

御岳・忍者返し

2011-06-06 23:08:50 | クライミングレッスン報告
貴重な休日、そして貴重な梅雨の晴れ間。朝から良い天気だが、狙っている忍者返しは日中陽があたることと、昨夜の強い雨の影響で早くに行っても岩は乾いていないだろうと思い、たまった家事などを片づけ、お昼すぎ頃に家を出る
空気が冷えつつある夕方にトライ中の「忍者返し」へ。
エリアには知り合いも含めて5~6人のクライマーがいた。忍者返しの岩を見ると、何と染み出しが。。。ただでさえつるつるした岩なのに、さらにホールドやスタンスがびしょびしょだ
心折られるが気を取り直してトライ。どうしても前回分かりかけた遠い核心を取る時の体の使い方を試したかったのだ。
一つを意識すると一つが抜ける。。。 なかなか上手く動きをコーディネート出来ず、前回つかみかけた感覚を取り戻すまで結構トライを重ねた。
そうこうしているうちにエリアにいた人々もボチボチと帰り始め、とうとう大学生の男の子と2人になった。
夕刻の風が吹きわたり、空気がひんやりしてくるに従ってホールドの感触が良くなってきた。そして核心のカチが一瞬止まった。少し休んでからもう一度しっかりトライすることにする。
忍者返しの取りつきには自分が持ってきたウサミックスの小ぶりのマットと古くてうす~いプッシャーのマットのみ。
「忍者返し」の核心は下部なので、ここだけをトライするにはこのマットだけで充分だが、もし核心が止まってしまったら…、と思うとドキドキする 上部も結構悪く、岩の高さも結構ある。3~4メートル、といったところだろうか。
練習練習と自分に言い聞かせてトライ。多分あまり使われていない、ノーマークの極小カチに左足を乗せ、腰から重心を移動させて左手を押して…少しためを作って人差し指と中指をカチめがけて出す…と、止まった
後は一気に左手を上の縦カチに返して上部へ。
上部は水がたまって岩がぬれていた 最上部の良く効きそうなクラックが意外と遠く、手もぬめってめっぽう怖い ここで落ちたら下にはマットがない・・・行くべきかどうか悩んでいたら、下でマットを引きずる音がした。残っていた大学生がマットを動かしてくれているらしい。そして「がんばってください」の声。その音と声に励まされて次の一手を出すことが出来た。クラックはぬめっていたがしっかりとジャムを決めて何とかマントルを返して岩の上に這い上がった。
ありがとう 一人だったら登れていなかったかもしれないね