映画感想(ネタバレもあったり)

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ドキュメンタリー映画『VHSテープを巻き戻せ!』メタバレあり

2021-08-11 | 映画感想
VHSテープを巻き戻せ!(2013年製作の映画)
Rewind This!上映日:2014年06月07日製作国:アメリカ上映時間:94分
監督ジョシュ・ジョンソン



僕は1978年生まれですけど初めて買ったのはCDでしたし
その前はカセットテープを使って音楽を聴いてました。

姉や兄がレコード持っててレコードプレーヤーもあったけど
触ったこともほとんどなかったし
プレーヤーの操作方法も知らなかった。
先日、大人になってから初めてレコードを触って、まじまじと見て、ジャケットも持って、歌詞カード?も手に待ちました。
そこで初めてレコードに溝がない箇所がいくつかあってそれが曲間だと知ったし、
それで曲の頭出しができることも知って
ジャケットのデカさにも改めて驚きました。
スピーカーのせいもあったでしょうが、音も良くてまたレコードを聴きたいと思いました。
レコード人気が再燃していて、たノスタルジー・懐古趣味かと思ってましたけど違いますね。
レコードには物体としての魅力が多くあるのだと知りました。

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で、問題のVHS再ブーム

VHSはideo Home Systemの略で1976年に日本ビクターが開発した規格。

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今後物理的にメディアがなくなっていくだろう
オールストリーミングの時代になるだろう
VHSが捨てられていって、再生機もなくなり、
物体としてのVHSは(ほっといたら)消滅していくだろう
という近未来予想もあってVHSが再注目されている模様。


その魅力は

●カバーデザイン
●インディーズ体制によって作られたB級映画
●DVD化されていない映画がまだまだある
●録画履歴や画質の悪さからそのVHSの歴史が読み取れる
ってとこかな。
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●カバーデザイン

写真あんま使わないんですね。
画家によるリアルタッチのイラストが使われていて、豪快でカラフル。
画家それぞれの個性もカバーデザインから感じられた。
ビデオオリジナル映画の場合、予告編とかCMはないので店頭に並んでるカバーだけで、中身を見ずに買うしかなかった。
なのでカバーの威力は現在の映画ポスターよりも重要。
映画タイトルと映画のカバーを先に作って売れそうなものの映画を実際に撮影する、というスタイルもあったとのこと。


●インディーズ体制によって作られたB級映画

アメリカの映画会社はビデオに懐疑的でビデオ用の映画は作らなかったけど、東映がVHSシネマと名付けたビデオ用映画を制作。
アクションやヤクザ映画など、低予算で新人監督や俳優を使って彼・彼女たちの修行の場にもなった。
アメリカもそれに追随してホラーやスプラッタなど
大手が製作する映画にはないチープだけど魅力的な映画が多く作られ、現在でま再発見されている。

●DVD化されていない映画がまだまだある

VHSで発売された映画の中にはDVDになっていない映画がまだまだあってほっといたら永久に観れなくなってしまう。
これホントに何とかならないかなと思います。
とりあえずデータ化しといてもらえませんかね。。
(VHSの話なのにデータにしといてっていうのもなんですが)

●録画履歴や画質の悪さからそのVHSの歴史が読み取れる

ビデオテープが出現してから
映画会社が自分のとこの映画をビデオテープに録画して販売するようになるまでには時間がかかった。
それまでは自宅のテレビを録画したビデオテープを再生して観ていた。
で、その上からさらに録画したりしていた。
そうすると、録画時間はものによって様々なので、テープの最後の方にはそれまでに録画されてきたもののラスト部分がメドレーのように保存されることになる。
このテープが今まで何を上書き録画されてきたかの記録になってる。
そこから人物や当時の文化が読み取れる。
その楽しみ。

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高校入って初めて

レンタルビデオの会員になることが許されて初めて自分のチョイスでビデオを借りたのが、僕のVHSの最初の思い出。
チャーリー・シーンの『三銃士』。
かっこよかったなぁ。
テレビ番組の録画VHSでいうと、結構持ってたんですけどやっぱビデオデッキも持ってないしってことで全部捨てたんですよね〜。
もったいない。。。
金になったかもしれないけど。
データ化するにも結構金かかるし、まぁ仕方ないわな。







ネタバレっていうか、観ながらメモしたやつは以下に


SONYがベータを開発していて二つは拮抗していたけど、
ベータは画質はいいけど録画は1時間だけ。
VHSの勝ち。
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最初はテレビ番組を録画するためだったけど
映画をビデオテープ
ビデオ専用の映画
ホラー、アクション、スプラッタ
B級映画
アダルトビデオ
アメリカの映画会社はビデオ専用映画を嫌ったけど
東映はVシネマと名付けて低予算でたくさんの映画が作れた
若手の製作者や役者が経験を重ねられた
カバーが命。
大作だろうと低予算だろうと関係ない。
写真じゃなくてイラストが多い。
例えようのない酷い映画に素晴らしいカバーがついていた
作者を尊敬する
カバーの重要性を知っていた
カラフルなジャケットが多い
作画のアーティストが個性を出していた
レンタルビデオで画質の悪いシーンが来たら
おっぱいか爆破シーンがくる。
誰かが巻き戻して何度も見たシーン
物理的メディアはなくなる
製造ラインも発送と必要なくなる
映画会社がある日突然取り上げることができる
購買の意味が変わる
保持したい側と
何も持ちたくない側
売り手のコストはゼロ
VHS版しかない映画の割合が多い
DVD化してない映画が何千とある
それももう20〜30年経過してる
いつかはなくなってしまう
レコードのように音質がいいからという理由でVHSが再評価されているわけではない
VHSは画質が悪い
VHSにまつわる経験
メジャー会社以外の映画制作会社による映画が多くあった
巻き戻しはマナー


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