アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)American Fiction
製作国:アメリカ
上映時間:118分
監督 コード・ジェファーソン
脚本 コード・ジェファーソン
出演者 ジェフリー・ライト トレイシー・エリス・ロス ジョン・オーティス エリカ・アレクサンダー レスリー・アガムズ アダム・ブロディ キース・デヴィッド
好き!最高なんだけど。
久しぶりに吸い込まれた。
続けて2連続で観た。
続けて2連続で観た。
「5」はさすがに高すぎかもしれないけど
今の気持ちとしては「5」だ!
今の気持ちとしては「5」だ!
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小説原作の映画らしい良さがありますね。
小説が原作の場合どういうわけだか話の展開が読みにくいものが多い。
横道のエピソードが盛りだくさんというか。
それがとても自然で、豊かで。
うますぎる映画脚本とは違った良さがあって好き。
うますぎる映画脚本とは違った良さがあって好き。
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まず日本語吹き替えで観ました。
こういうオトナのコメディタッチの人間ドラマを演じる声優さんたちのアクトって素晴らしいですよね。
ちゃんと血の通った人間を愛おしく演じてくださってる。
声優さんの技能も込みでこの映画、まず大好きになりました。
声優さんの技能も込みでこの映画、まず大好きになりました。
2回目は字幕で。
ジェフリー・ライト、声全然ちがうじゃんっ!!
ジェフリー・ライト、声全然ちがうじゃんっ!!
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〝アジア人差別。
差別も何もアジア人見えてない〟までも描いてくれてる。
「今こそ黒人の声を聞かなきゃいけないのよ」っつって多数決で黒人の声無視するの皮肉が最高。
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おそらく奴隷制の時代の黒人役を演じさせられている俳優と手を振り合うシーンも。
「まだやってんのか」
「白人がまだ観たいんだってよ」
とでも会話してそう。
「白人がまだ観たいんだってよ」
とでも会話してそう。
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リューベン・オストルンド監督がこの映画を作ったら、もっと嫌でもっとブラックなコメディになったはず。
それはそれで良いだろうけど
この映画のライトさは本当に魅力的。
この映画のライトさは本当に魅力的。
ジェフリー・ライトが良かったなぁ。
こういう演技が演技賞総ナメして欲しい。
こういう演技が演技賞総ナメして欲しい。
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主役であるモンク自身のの背景はあまり語られない。
結婚歴なども明確ではない。
結婚歴なども明確ではない。
父親は天才の産婦人科医で孤独で銃で自分の頭を撃ち抜いて自殺。
モンクの周りの出来事は語られる(し重い…)けど、モンク自身の過去はあまり描かれない。
モンクの周りの出来事は語られる(し重い…)けど、モンク自身の過去はあまり描かれない。
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親の介護については本筋とそんなに関係ないと思う。
介護費用を稼がなきゃいけないという理由づけのためだけもの。
しかし、介護(老いた母)に時間を割いているし
演じたレスリー・アガムズの演技も素晴らしく存在感がある。
てことは、介護(母)はこの映画の中でも重要なものなのでしょう。
その意味は。
演じたレスリー・アガムズの演技も素晴らしく存在感がある。
てことは、介護(母)はこの映画の中でも重要なものなのでしょう。
その意味は。
人生の冬。
自分たちの未来ですかね。
自分たちの未来ですかね。
どんどん忘れていって、自分が自分じゃない時間が増えていく。
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原作小説も話はほとんど同じ。
小説の方がバッドエンドな印象かな。
小説の方がバッドエンドな印象かな。
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結婚式でブーケトスを受け取ったのはゲイの兄。
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「黒人は貧しい
黒人はラップを歌う
黒人は奴隷で
黒人は警察に殺される
英雄伝にもされる
悲惨な境遇の黒人が尊厳を守り抜いて死んでいく
作り話だとは言わないが
もっと他にもあるだろう」
黒人はラップを歌う
黒人は奴隷で
黒人は警察に殺される
英雄伝にもされる
悲惨な境遇の黒人が尊厳を守り抜いて死んでいく
作り話だとは言わないが
もっと他にもあるだろう」
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差別する者たちが
被差別者の〝差別されている様子〟を描いて
罪悪感を持つことで
「あぁリベラルっ♪」って思えて満足している現状をライトなコメディで描いています。
被差別者の〝差別されている様子〟を描いて
罪悪感を持つことで
「あぁリベラルっ♪」って思えて満足している現状をライトなコメディで描いています。
気をつけないとね。。。