映画感想(ネタバレもあったり)

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フクデミー賞演技賞2019

2020-01-09 | 映画感想
フクデミー助演女優賞(★最優秀

★レイチェル・ワイズ(女王陛下のお気に入り)
ローラ・ダーン(マリッジ・ストーリー)
パトリシア・クラークソン(マイ・ブックショップ)
木内みどり(エリカ38)
ベティー・ガブリエル(アップグレード)




レイチェル・ワイズ(女王陛下のお気に入り)。
エマ・ストーンやオリヴィア・コールマンに比べるとそんなに美味しい役でもなかったはずなんだけど、ひたすらにカッコ良くて面白い。そしてやっぱカッコイイ。
それでいて、結局は夫の言いなりになっているだけという切なさも。。


ローラ・ダーン(マリッジ・ストーリー)。
ゴールデングローブ賞獲りましたね。嬉しい。女性差別に怒っている弁護士役です。「女性差別は確かに問題だけど、私の離婚問題とごっちゃにしないで欲しいんだけど。。」というスカヨハの視線なんて全く気づかずに、突進していきます。この弁護士でドラマシリーズ作ったら観る。


パトリシア・クラークソン(マイ・ブックショップ)。
典型的な保守系の悪役。意味が分からないほどに嫌がらせしてくるやつ。でもパトリシア・クラークソンがやると切なく、悲しく、虚しく、そしてちょっと可愛く見えてくる。


木内みどり(エリカ38)。
詐欺のラスボス。浅田美代子演じる雑魚詐欺師を手のひらで遊ばせる極悪ラスボスです。素晴らしい迫力&奥行きでした。合掌。


ベティー・ガブリエル(アップグレード)
『ゲット・アウト』でノーノーノーノーノーノーノーノーノーノーって言っていたお手伝いさんを演じた女優さんですよ。『アップグレード 』では全然奥行きのない、キャラも描かれていない捜査官の役でしたが、死ぬほどカッコよかったですね。。素晴らしい。







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フクデミー主演女優賞(★最優秀)

★エヴァ・メランデル(ボーダー 二つの世界)
竹中涼乃(種をまく人)
オリヴィア・コールマン(女王陛下のお気に入り)
筒井真理子(よこがお)
萩原みのり(お嬢ちゃん)
和田光沙(岬の兄妹)







★エヴァ・メランデル(ボーダー 二つの世界)
俳優コンテストで1位です。もう素晴らしすぎる。特殊メイクでほとんど表情動かせないのに、ふっとわき起こる、自分でも体験したことのない恋愛感情が芽生えた瞬間の表情。なんであんなことできるのか。それからも延々ずっとすごい。脚本が物凄いところ行っちゃてるんだけど、全然置いていかれることなく異形の存在として世界の真ん中に立っていました。ありがとうございます。

竹中涼乃(種をまく人)
目がいいし、顔もいいので、特に子役だし、演技がイマイチの場合もあるんですが、竹中さんは涙ポロポロ流せますし、黙っているときの演技さえも素晴らしい。

オリヴィア・コールマン(女王陛下のお気に入り)
あんなにも空っぽの人間をよくあんなにも愛らしく憎たらしく演じられるものです。演技の技量もそうですが、存在感はあるのに、どことなく軽い感じがいい。

筒井真理子(よこがお)
無双でした。邦画では1位ですよ。文句ないでしょうよ。表情の種類一体何種類あるんだ。演劇畑から来た人らしい体の動きもこの役の変化にあっているし、しかも単なるおばさんにも見える。すごい。


萩原みのり(お嬢ちゃん)
『ハローグッバイ』での演技と全然違ってた。。別の女優さんのよう。”みのり”をなんの保護膜もなく生まれ出てしまった細胞の一つのように演じておられました。


和田光沙(岬の兄妹)
ラストの咆哮。。実は全てわかっていたのでは、、と思わせる叫びでした。見ていて辛くて「妹は自分ではよくわかっていないから大丈夫だろう」と観客としてもそう思いこみながら観ていましたが、そんな僕の薄っぺらさを引き剥がすあの叫び。1人の人間の尊厳の叫びでした。





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フクデミー助演男優賞(★最優秀)


★ジョー・ペシ(アイリッシュマン)
エーロ・ミロノフ(ボーダー二つの世界)
森崎ウィン(蜜蜂と遠雷)
鈴鹿央士(蜜蜂と遠雷)
マハーシャラ・アリ(グリーンブック)





ジョー・ペシ(アイリッシュマン)
『アイリッシュマン』で唯一良かったのがジョー・ペシ。老い方が半端ないし、もはや誰だかわかんないくらい老いてた。

エーロ・ミロノフ(ボーダー二つの世界)
もう1人のジョーカー。この人も幼い頃から優しくしてくれる人間がいてくれたらこうはならなかったのかも。

森崎ウィン(蜜蜂と遠雷)
この映画の中で一番アクの少ない役。しかしながらこの品格。天才として生まれ育ったことにビビっていない男。カッコイイ。

鈴鹿央士(蜜蜂と遠雷)
飛び道具。映画界におさまっていてくれるとは思えない逸材。

マハーシャラ・アリ(グリーンブック)
助演ですよね、この役。いろんな要素を持った1人の人間を美しく演じておられました。




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フクデミー主演男優賞(★最優秀)

★ホアキン・フェニックス(ジョーカー)
松坂桃李(新聞記者)
アダム・ドライバー(マリッジ・ストーリー)
ビクトール・ポルスター(Girlガール)
ダビード・ディグス(ブラインドスポッティング)





ホアキン・フェニックス(ジョーカー)
これはもうしょうがない。ホアキン・ジョーカーが主演男優賞とるのは誰にも邪魔できない真理です。

松坂桃李(新聞記者)
松坂桃李クラスの俳優がこの映画に出たということ自体の素晴らしさ(相手役は日本の女優がみんな断ったからシム・ウンギョンになったんだからね)と、ラストの表情。さすが。抜きんでてる。

ビクトール・ポルスター(Girlガール)
無表情だし、苦しいとか辛いとかを言わない役ですが、残酷なカメラに写されている彼女はずっと辛い。。悲しい。。僕は完全に同期して観てしまいました。。

ダビード・ディグス(ブラインドスポッティング)
コメディからシリアスからサンペンスから社会派から、全て詰まったこの映画の主演俳優としてなんの心配もなく映画を引っ張っていました。ラストのラップも力強く悲しい。。








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