映画感想(ネタバレもあったり)

映画コラム/映画イラスト

羅生門(1950年製作の映画)

2015-09-28 | 映画感想
20年ぶりくらいに観たけどおっもしろいわ。こんなに面白かったっけ。。

67年前の映画。
日本映画で初めて海外映画祭でグランプリを獲得した作品とのこと。

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新井浩文似の坊さんの1人語り
「虫ケラのように殺されたり死んだりする人の話はいくらでも聞いた。でも、今日聞いた話ほど恐ろしい話はない。そうだ。恐ろしい話だ。今日という今日は人の心が信じられなくなりそうだ。」

こんなに心を掴むイントロありますかいな。


この時期はまだチャンバラのシーンで刀が当たってもチャキーンチャキーンていう音は鳴らないんだね。

チャップリンかトムとジェリーのように場面に添った音楽。
妻パートではすっとボレロが流れる。
同一リズムでいつ終わるとも知れない女の昼ドラのような話を「嘘っぽいよね〜」とからかっているようにも聞こえる。


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20年くらい前に見たけどスッカリ忘れてた。
三人目の証言者は誰だったかと思えば、死んだ夫を降ろした巫女だった。。
しかし正確に事件現場を再現できる巫女。

1番ありえそうなのが夫の話だけどいかんせん喋ってるのは巫女。。

三船敏郎の話が1番シンプルだし嘘つくキャラでもなさそうだけど1番つまらない。

妻の話は1番盛り上がるけど同時に1番嘘くさい。

などと思っていると、4人目の証言者が!
そしてものすごく面白くて情けなくて1番怖い話。。


一体、人間とは信じるに値する存在なのか。

映画のラストには豪雨が止んどる。

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