映画感想(ネタバレもあったり)

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インベージョン(2007年製作の映画) THE INVASION

2015-09-28 | 映画感想
『ヒトラー〜最期の12日間〜』の監督なんですね。
面白いですよ、これ。


地球がエイリアンに侵略されて、エイリアンのウィルスに感染した人間は怒りや独占欲がなくなっていく。

感染した人間は表情もなく動きも直線的になりまるでゾンビのよう。

しかし、世界各地で起きていた紛争も解決し、全世界が核廃絶に協力するようになる。貧困も食糧難もなくなっていく。世界は平和に。。


そんな中で、息子を守るためにゾンビ化したエイリアンをバンバン殺していく二コール・キッドマンこそ人間ではなく悪魔のように見せている。

そもそもニコール・キッドマンは精神科医で心が乱れた患者に薬を投与して、怒りや独占欲を抑えて心穏やかにさせるのが仕事。

このエイリアンと何が違うのか。


戦争するのが人間らしさなのか、戦争しないのが人間らしさのか。
「人の命」と「人間らしさ」のどちらが大事なのか。



****


結構深いテーマを侵略・ゾンビものとして開き直ってアッサリとした作りに。
時間軸を少しずらした展開で緩慢になるのを避けてます。

ニコール・キッドマンとダニエル・クレイグと子役もいい。

90分映画として(午後のロードショーとして)十分素晴らしい。制作費もかなり少なそう。

もっと大金かけて大掛かりにしてもっと思考実験的にしたらもっとヒットしたことでしょう。

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