絹糸のしらべ

一絃の琴、きもの、文学etc…日本人のDNAが目を覚ます・・・

ある日の対面朗読

2006年09月28日 00時28分12秒 | ボランティア
今月は対面朗読の奉仕が2週連続ありました。
それは先週のことでした。

これまで何回か対面朗読奉仕(視覚障害の人のみ対象のもの)の
研修があり、講師の方から聞いてはいましたが
実際にそういう場面に出くわしたのは今回が
初めてでした。
何のことかというと、朗読のお客さんが居眠りする、
いや正確には、必死で眠気とたたかっているというか。。。

市の図書館の対面朗読は、お客さん1人に奉仕が2人で
2時間を休憩なしで読むのですが
その日は午後だったんです。
内容も、文章自体が長文でわかりにくいものでしたが
ペアを組んだ方とは、はじめていっしょに読んだのでした。
(研修などでいつもいっしょの人)

対面でいつも注意されるのは、書いてあること以外のことを
補足したり、解説したりするな、ということでした。
しかし、このときその方はやたら読んだ文章を
言い直してまとめたり解説したりしてました。
それで余計睡魔を呼び寄せたのか…

そのうち、その方の読んでるときにお客さんが急に静かになり
そのあとは、必死で眠らないように我慢しているようで…
え~~っと、ここで中断すべきか、すべきでないか。。。
(それが問題だ
相方はそんなこと全く気づいておらず、お客さんが
「今何時くらい?」となんども聞いておられるのに
「いいよ、まだ大丈夫!!」と言って
時間越えてもまだ読んでおられました。。。

結局、10分近くオーバーしたので
係りの人を私が呼びにいきまして、終了になったのですが
今度また、眠そうだったらどうしよう?
「ちょっと、休みましょうか?」とかなんとか
それくらいはいえないと駄目だなぁ。
ペアを組む奉仕の人はみんな年長者ばかりなので
私からは、なかなか言いづらい。。。
(そんなこと言ってたらだめだけど)

地域活動つづく

2006年09月15日 12時17分36秒 | ボランティア
昨日は朗読奉仕の研修会、今日はこれから実際の対面朗読。
昨日の研修では、実際の朗読の声のトーンが暗くなり
ああ、いま気分が暗かったですね、気も入ってなかったです
と言ったら、笑われてしまった。

なにか気をとられることがあると、すぐ反映してしまいますね。
集中できないというか、それをきちんとできるのがプロなんでしょう。
あと、熟年の方はほとんどの方がほぼ完璧!なまでに
練習してきて、もう、先生が注意するところがないくらいなんですね。
ほんと、脱帽であります。
なかなか、どれをやっても、中途半端だ~~~~~~(自分)

宿題

2006年09月08日 08時18分11秒 | ボランティア
図書館のスキルアップ講座が8月はお休みでした。
その前の講義を何かの用事で(学校の何かだった…忘れました)
出られなかったのですが、今月の内容の予習内容が
おととい送られてきました。。。
今回は『夢十夜』(漱石)を読んでくるようにということでした。

声というのは、やはり日頃から練習してないと
(マイクがあれば別ですが)聞きやすい発声になりにくいようで
歌も同じですかね、のどを鍛えるというのがうなづけます。

ひととおり終了

2006年07月08日 00時58分27秒 | ボランティア
昨日の午前で、学級文庫に入れる本の整理ができ
(分別シールなどを貼り)各クラスに持って行きました。
はあ~~、これで選書、購入、整理、搬入と
図書に関しては大仕事が終わりました。
(良かった、よかった)
夏休み前には子どもたちの手に届くよう、がんばったかいが
ありましたわ。。。

あとは、各クラスのぼろぼろ図書の修理と
朝読書の読み聞かせにぼつぼつ行けばいいということで…
ほっといたしました。
これ、毎年続けていくわけですが、私が卒業したら
次引き続きやってくださる人を見つけとかないとね~~~
まあ、私のようにおヒマな人はいないかもしれませんが…

よく後になって「これこれをしておけばよかった」という話がありますが
私は最近になって、学生のときに司書の資格を取っておけばよかったと
思うようになりました。
うちの学科では、ほぼ全員が教職をとり(文学部ですが)
そのうちの3分の1の人が同時に司書の資格を取っていました。
教員の免許だけを取った人は教員になり
両方とった人は、司書になっていきました。
みなさん、とてもまじめな勉強家の方ばかり。
私はとても夏休みの何週間か講義に出る気持ちには
なれませんでしたが、それに出さえすればとれたのになあ、と
いまになってちょっと後悔しています。

それは、これから司書として働きたいということではなく
この資格があると、ボランティアで学校の図書関係のことを
する場合、仕事がやりやすいからです。
(って、別にそんなにシャカリキになることないんですが)

新しい本

2006年07月06日 18時28分07秒 | ボランティア
今日は本当は図書館のスキルアップ講座だったが
所用の為欠席した。

小学校の方は、学級文庫に入れる新しい本が届いた。
明日、図書サポーター一同頑張ってこれを整理し
教室に搬入する予定。
・・・といっても、一学級8,9冊程度しかないけど。

まあ、焼け石に水でも、無いよりかはまし、
何年も続けていけば、散りも積もればとなることでしょう。
新しい本は、それだけでなんとなくうれしくなるけど
子どもたちはどうなのかな?
「魔術辞典」などは、家庭ではまず買わない本だろうから
じっくりみて面白いと思うんですが。。。
(これは去年の本)
今年は、とにかくできるだけ発刊年の新しいものを入れる
方向で選書した。
なぜかというと、定番ものはすでに図書室にある可能性が大だからだ。
「蔵書目録」がないので(購入記録はあるが)
この本ありますか?と図書の先生にお聞きしたら
「目で見て探して」といわれ、のけぞってしまった。。。
まあ、学校内部のことを、効率よくとか考えるだけ無駄なので
思考を停止し、自分たちの出来る範囲のことで考えていくしかない。

最近、このパターンにすっかり慣れてきて
何事にも驚かなくなってきた。
(慣れとは恐ろしいことです)

本日の読み聞かせ

2006年07月04日 11時15分46秒 | ボランティア
じごくのそうべえ―桂米朝・上方落語・地獄八景より

童心社

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教室に入って読むのに、5,6年はなかなか本選びが難しいですね。
10分しかないわけで、その間に読める1冊、しかも高学年対応
となると、限られてきます。
それに、それぞれもう自分の世界ができてきていますから
小さい子の様にはお話の中に入ってきてはくれません。

この本のように、もう話術だけで聞かせることのできる本は
本当に少ないと思います。(勿論ベースが落語ですので)
読んでる側も読んでて面白い本ではあります。

作り話の中にすんなりと入っていける、その素地を作るのは
やはり幼い段階、せいぜい小学校中学年くらいまででしょうか。
それは必ずしも読書だけで培われるものでもないところが
人間の面白いところであります。

読み聞かせの一冊

2006年07月03日 09時17分27秒 | ボランティア
じゅうにんのちいさなミイラっこ―エジプトしきかずのほん

ソニーマガジンズ

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小学校の本読みは、朝読書の10分に各クラスで読むのと
20分休みの時間に、特別教室で希望者だけに読むのとがあります。
この本は、ついこの間読んだ一冊です。
短いけれどもストーリー性もあり、言葉のリズムが調子良い
楽しい本です。

この本読みの実施は、今年で3年目になりますが、
聞きたい子どもだけ来る本読みには
多いときは50人以上の子どもたちが来てくれます。
(1~3年生中心)
この何十人もの子どもたちが本の世界に聞き入っている姿
というのは圧巻であります。
黙らされている静けさとは違う、一種の「気」がそこに生まれています。


せいぜい2冊読めるだけですが、プールの前の急がしい時間にも
水着の上にバスタオルをはおって走ってきてくれる子もいます。
もちろん、4,5人の寂しいときもあります。

沢山来てくれるときも、ほんの少ない人数のときも
やっぱり面白い本、どきどきする本、不思議な本
読んでもらって「うん」と子どもが得心する本選びが
なにより肝心と、痛感しています。

選書作業終了

2006年06月19日 14時32分20秒 | ボランティア
やっと、学級文庫に入れる本の選定が終わりました!
(おつかれさまで~~す
あとは、本がきたら、ラベル貼って分別色シール貼って
コーティングして各クラスに入れるのです。
新しい本って、それだけでわくわくするけど
(どんな本かなぁ・・・って)
ある先生いわく、子どもたち、はじめは手にとるけど
一ヶ月もしたら見向きもしない。。。ですと。
ほんとなのか

でも、こどもだって、何時も同じ気分とは限らないから
ある日、ふと読もうと思うかもしれないでしょ?
そんなとき、面白い本が手元にあって欲しいよ~~~~。

互助の考え方

2006年06月19日 08時43分56秒 | ボランティア
今日~水曜くらいまで、この地域晴れでーす!
家事せねば


自分はいわゆるボランティア活動をしてはいますが、
特別「○○のために~~せねばならない」
なんて思ってやっているわけではないです。
そんなおこがましいこと、いう気はないです。
「ボランテイア」は横文字で外国から入ってきた理念かも
知れませんが、いま現在行われている活動の内容を見ると
『個』の考え方が席巻する以前は、日本の社会のなかに
(地域というべきか)仕組みとしてあったと思います。
それは、「相互扶助」「互助」という考え方です。
(農村、漁村の形態からか)

「身近なところから、自分に関わりあいのあるところから
はじめましょう」というようなことを、
黒柳徹子さんの書いたもので読んだことがあります。
無理なく続けられ、相手にも喜ばれるような活動は
奉仕というより人間関係づくりとも言えるような気がしています。

「外郎売」の先生は、対面朗読のことは詳しくはないけれども
その辺の、人の気持ちという点で、理解が深いように
感じました。(ちょっと、うれしい


4,5月は

2006年05月29日 15時00分06秒 | ボランティア
毎年、この時期だけはなぜかあわただしい毎日です。
今日は午前中図書館の対面朗読でした。
いつもは読みっぱなしですが、今日は一部録音をしました。
字の説明をしながらいつも読んでいますが、この録音も
いつもと同じように読んでいるのをそのまま収録するのです。
ああ~~、ほんと、冷や汗たらたらです。。。
収録したあとで、ちゃんと入っているかどうか確かめるために皆で聞いて
恥ずかしいことといったら・・・。
(録音奉仕のベテランのかたたちはどうしたのでしょうか、
私たちよりもっと慣れているので聞きやすく読めたと思うのですが。)
以前は1,2ヶ月に1回くらいだったのが、今年になって
この対面朗読の依頼が結構入ってきて、1ヶ月に3回は読んでいます。
結構、忙しくなってきてしまいました。



スキルアップ

2006年05月26日 23時49分10秒 | ボランティア
木曜日の午後は対面朗読の講座がありました。
もう、スキルアップ講座が目白押しでうれしい悲鳴…

先生は昨年度も講義してくださった方で、この道40年だそうな。
大学生の時に視覚障害の人に朗読をはじめたとおっしゃっていました。

昨年は非常に高度な内容で、ただ単に文章を読むだけでなく
グラフや図表を読むのを説明して実演してもらいました。
このとき正直言って、自分には到底そんなふうにできないと
思いましたが、実際にそういうのを読む場面にでくわさなかったので
いまもボランテイアを続けられているような状態なのです。

今回は、もっと初歩的なことのまとめと、実際に読み手と聞き手に
なって(ロールプレイングですね)先生が用意してくださった
本を初見でみんなの前で読んで指導を受けるものでした。

最初のまとめのところで1時間くらいかかったのですが
午後のちょうど眠い時間帯で、私もなんとかがんばりましたが
うしろのほうの方は眠ってる方がいたようで、
先生がちょっと怒っていました。。。(何せ年配の人ばっかり)
そのあとの、実習ですから緊張するの何のって…

2列目なのでばっちりあたってしまい、冷や汗たらたら。。。
あがりはしないが、あせってしまう、そんな感じでした。
目に見えたものはすべて声にあげる、それが原則なので
これは読まなくていいや、というようなテキトーなことは許されないのです。
こういう研修きく度に「ああ~、もう自分にはできないや」と
ほんとに思います。

読み聞かせにしろ対面にしろ、その道のプロになろうと思っている
わけでは勿論ないし、聞きやすい本読みをしようとは思っても
「・・・・・してはいけない」とか「・・・・ねばならない」とか
いわれると、鬱々とした気持ちになってくるのでした。
こういうのをプレッシャーというのか???

読み聞かせのスキル

2006年05月22日 01時16分03秒 | ボランティア
スクールサポーターに新しく入ってくれる人用の
読み聞かせのスキルについて書いているサイトを検索しようと
見てみたら、1年の間に滅茶苦茶沢山増えていて、
前見たのがどれかわからなくなりました。

ぱらぱらと見ていると、いろいろと読み聞かせの意義や
やり方などについて、含蓄のあるお言葉が並んでおります。
自分としては、そんなに堅苦しく考える必要はないと思っており、
基本的に子どもと接するのがすきで
本を読む楽しさを知っていて、みんなに聞こえる声で読めたら
それでオッケーと思っています。

この「子どもと接するのがすき」と「本を読む楽しさを知っている」の
ふたつは、どうしてもはずせないことだと思うのですが
意外に小学校の先生方のなかには、この「本を読む喜び」に無関心な方が
多いのでへこみます。。。子どもたちといっしょに聞いてもらい
「へえ~~、こんな絵本があるんだね…」とちょっとでも関心を持って
ほしいとかすかな希望を抱きつつ,3年目に…
初年度に比べたら、2年目は格段に反応が良かったようですが
今年は大半の先生が新しい先生方ですので、また一からです。
本好きのお母さんたちだけが頑張るのではなく
先生方自身が【目覚めて】くれる日はいつくるのでしょう。。。

音読指導

2006年05月18日 21時54分15秒 | ボランティア
今日のスキルアップ講座は「外郎売」(ういろう売り)のはじめの
ところで終わったので、自分がすらすら読めない早口言葉を
やらなかったのでなんとか切り抜けました…
でも、宿題として来月までにやっていくことになりました。。。

先回実際の指導のなかで、先生はほとんどの人に
「笑って」読んで下さい、と何度もおっしゃっていました。
「笑って、笑って」「笑ったままのお顔で読んで下さい」と
言われても、なかなかみなさん緊張してしまい、
恐い顔で読んでいる人が多かったと思います。
(たぶん、自分もそのひとり)
この「笑い顔で読む」というのはすなわち「口角を上げる」という
ことなのです。それによって、声が篭るのを防ぐことが出来る
…つまり、はっきりしたしゃべりになり、
すごく聞きやすくなるのですね。それを素人にもすぐわかり
実践できるよう指導して下さったわけなのです。

でも、なかにはこれを誤解する方もいて…
視覚障害の人に録音奉仕をする会の方で、10年以上されてて
もう自分の読みにプライドというか自信がおありなので
「深刻な題材も笑って読むんですか?」などと質問されました。
先生は優しく否定されていましたが、人を教えるというのは
なかなか難しいことなのです。
(みながみな、ありのまま受け取るわけではない)


忘れてました・・・

2006年05月17日 14時37分36秒 | ボランティア
明日、図書館の対面朗読のスキルアップ講座があるの
すっかり全く忘れてました。
…というか、それに宿題が出ているのを忘れてた。。。
『外郎売』を練習していくんでしたわ。
全然やってないのです…子どもの算数の問題を2次方程式を使わないで
やるやり方が説明できず悶々としているうちに時間も過ぎ…
来週の小学校のスクールサポーター向けの書類も印刷してないし
先生方向けの説明のプリント原稿もできていな~~~~い
れれれ、焦ってきましたわ。

昨日は、4時から家庭訪問でしたが次の人が遅い時間だったのか
先生、40分もお話されていて、大丈夫だったのかな???
うちの子のことは『元気なお子さん』くらいで
ほとんど、学校全体の話に終始致しました。
新任の先生なので、『応援してますので頑張ってください』としか
いいようがありません。
もう、校長教頭以外、ほとんどが自分より年の若い先生方です。
いまのフレッシュな気持ちを忘れず、まず子どもたちのことを
第一義に考えられる先生でいてほしいと切に願うわたしなのでした。。。

スクールサポーター制度の着地点

2006年05月11日 08時54分23秒 | ボランティア
今年も、小学校のスクールサポーターに登録しました。
前にもこの制度のことを書きましたが、わたしの場合は
図書関連(整理や修理、読み聞かせ)のサポートです。
今年度は、読み聞かせは15名、本整理は10名の申し出があり
ほっとしています。
(別にわたしが心配することではないのですが)

昨日、新しい校長先生と、他のサポーターの人2人とで
今年の活動の確認をしました。
うちの学校は前にも書きましたが、教室を抜け出ていったり
暴れたり、外へ出て行ってしまう子どもさんが複数いるので
その対応やら、また、担任を持つ教員の大半が
転任してきた方なので、「よくするために何をするか」より
「現状をどう解決するのか」に手一杯な感じもしなくはありません。

でも、そんなことばかりいっていられないので、
今年度の確認を短い時間ではありますがしたわけです。
この制度は、いろいろと名称を変えて
各自治体で行われていることでしょう。
目的は基本的には子どもの学校環境をよくするために手伝うという
ようなことでしょうが、その効果はさまざまあると思います。

走り出したこの活動が最終的にはどういうものを目指すのか
市の教育委員会はイメージして、導入したのでしょうか?
あるいは「それぞれの学校の判断で内容を決めていけばよい」
と考え、始まったのでしょうか。
そのへんのところ、校長先生に聞いてみたのですが
とりあえずは続けていくだろうということくらいしか
先生にもわからないようでした。

隣の市は、読書指導というのが猛烈に推進されており、
全小学校の図書室は電算化されていますが
うちの市は、いまだ手書きで図書の貸し出しをしています。
予算がないので致命的だと校長先生はおっしゃっていましたが
それを言っているうちは良くならないでしょう。
いまの状況下で何ができるのか、知恵を絞っていくことが
むしろ大切なのですから(そんなこと先生には言えませんが)

スクールサポーターは、この予算のないところを補うために
使われている、ということも出来ますが、
では子どもたちの状況をこのまま放って置いていいのか?
といえばそんなわけはなく、
少しでも良くなるよう微力をかき集めて
何とかしようとお母さんたちは学校に出向いてくれるのです。

自分としては、「地域」という共同体を改めて作り出していく
軸になるのは『小学校』ではないかと思っています。
子どもの親として小学校に関わった人々が、
自分の子どもが卒業しても、引き続きこの学校に
関わっていく、それはそのままこの地域に関わることになり
人と人の繋がりを作っていく地盤になるのではないかと
思ったりします。