Fuji Trip!

水豚先輩の週末旅日記

京都探訪記13 ~VS三本鳥居~

2012-03-31 23:45:14 | とらべる!

 

前回 

 

 嵐電の蚕ノ社駅を降りて住宅地を歩く。
住宅街というのは何処でもあまり変わらないのだろうか、
急に京都にいるという感化かなくなってしまう。


しばらくすると背後に森をたたえた大きな鳥居が現れた。
これが蚕ノ社、正式名称は木嶋坐天照御魂神社だ。

忽然と現れたその森は想像以上に深くまた、濃い。
木の上では鳥たちが鳴いていて心地よいどころか少し怖い。

神秘的という言葉がふさわしい場所。
住宅地に取り残された異世界だ。

境内奥には竜安寺の石庭に勝るとも劣らない長い歴史の闇に隠されたミステリースポットが存在する。


 

 

境内左手に位置する“元糺の池”に目をやると不思議なものがぽつねんと建っている。
神社でよく目にする鳥居だ。

しかし何かが違う。
普通、鳥居の柱が二本であるのに対しこの鳥居は三本あるのだ。

一体何故・・・・

境内の神秘的な雰囲気、それを通り越して妖しい雰囲気はこの鳥居から出ているだろうか。


鳥居とは神域を現す門だ。
それが何故三方を向いている・・・!?
三角形が何か関係しているのか・・・

それでも鳥居は何も語らず、只々異様な雰囲気を醸し出している。

謎に満ちた鳥居、私は何らかの
パワーがあの池の中心から三方に放たれている、そんな気がしてならない。


 

 

嵐電はついに終点の四条大宮駅に到着。
目の前の四条大宮の交差点を車が途切れることなく走っている。

嵐電での小旅行もこれにておしまい。
パンパンのコインロッカーを開けて本日の宿泊地がある東山へ。

バスで四条通をまっすぐ行こう。




京都探訪記12 ~広隆寺の微笑み~

2012-03-30 21:26:50 | とらべる!

 

前回

 

所は変わって嵐山。

ココは嵐電の終着駅で駅は立派な複合施設となっている。
飲食店や土産物屋が並ぶ。


平日だから空いているかと少しの期待をしていたがやはり混んでいる。
と嵐山に平日は無いようだ。

人力車が往来し、修学旅行生が蜘蛛の子散らしたように動き回る姿は鎌倉を思い出す。


京都の代表的風景の渡月橋や竹林の道、世界遺産の天龍寺などは歩いていける距離にある。

 






母衣君念願の竹林の道へは歩いて5分ほど。
青々とした竹林に風情を感じながらてくてく歩く。

そういえばだいぶ空が曇ってきてしまった。
天気は下り坂だと前日にテレビで言っていたっけ。

快晴が続かないのも春が近づいてきたからだろうか。
そうでもないかもしれない。

晴れて太陽が射し込んだ道を歩いてみたかったなぁ。

竹林の道は多くの観光客でにぎわい、
自転車に乗った人々、時々人力車まで通る。







道は右に折れて、進んでいくと神社がある。
縁結びで有名な野宮神社だ。

なるほど若い女性たちが多い・・
母衣君もさっそく参拝。

 

 

野宮神社のパワースポットは亀石。
参拝した後、この石をなでると願い事が叶うらしい・・・

是非さわさわしておきたい。
母衣君もさわさわ・・・・

この神社を訪れた人々の願いが石に光沢を与えている。

 





もう一度竹林の道を通って嵐電嵐山駅方面へ。

店先には美味しそうなお菓子が並んでいて思わず立ち止まってしまう。


母衣君、ソフトクリームを購入。
寒い日だってアイスを食べたい日はある。
彼は真冬の夜でもアイスを買うような男だ。

 





もちもちの大玉みたらし団子。


京都にはお団子がお似合い。
本日二回目。

 

天気が悪くなるとどうもテンションも上がらない・・・
嵐山では寺院に入ることもなく、嵐電嵐山駅から座って四条大宮方面へと向かう。

嵐電はいつの間にか道路に飛び出し路面電車のごとく走る。
左手に大きな門が見えたらまもなく太秦広隆寺駅に到着だ。
 

 

 

 

 駅名の通り、近くには広隆寺がある。
車窓から見えた門も広隆寺の南大門だった。

広隆寺は世界遺産でなくとも建立は7世紀と歴史のあるお寺だ。


境内は自由に参拝することができ、一番奥に位置する霊宝殿には拝観料がかかる。

しかしそこには微笑を浮かべた弥勒菩薩様がいらっしゃるという。
そう国宝第一号として有名な弥勒菩薩半跏思惟像が安置されているのだ。

教科書で見た、あの像に会いにいかずにはいられない!

拝観料を支払い、石畳を歩いて行くと、旧霊宝殿。隣にそれより一回り大きい新霊宝殿がある。
現在は新霊宝殿に仏像たちは安置されている。

薄暗い館内には仏像たちがびっしりと並んでいて
作られた時代がちがうのだろう、綺麗なものから損傷の激しいものまである。

その中心、壇の上には例の弥勒菩薩が安置されていた・・・
サイズは思ったより大きく館内でぼんやりと輝いている。


目が悪く鳥目ゆえそのお姿をはっきりと見ることはできなかったが、
その微笑み、しなやかな腕、神秘と優しさに満ちている!

そしていつの日にか人々を救うため、今日も思案にふけっていた。




弥勒菩薩とは未来に如来になることを約束された仏様。
釈迦入滅から56億7千万年後、如来となって人々を救ってくださるという。
半跏思惟というその姿はどうやって人々を救おうか考えている姿なのだという。

私は良いことを思いついて、思わず「フヒッ」となってしまう時がたまにあるが
弥勒菩薩様のその微笑みもそれに似ているのかもしれない。

なんてことを思ったりもする。
 


京都探訪記11 ~車折神社の悲劇~

2012-03-17 22:15:04 | とらべる!


前回
 

 妙心寺駅からまたまた嵐電に乗車。
御室仁和寺を過ぎると坂を下っていく。京都も中心部以外は起伏が激しい。

春になったら綺麗な桜並木を下って終点・帷子ノ辻駅に到着。
この駅は本線との乗換駅。嵐山方面へ乗り換える。



 

帷子ノ辻駅から揺られて2駅、次は車折神社駅で下車。

1日券を運転手に見せて電車から降りると道路を挟んで目の前に車折神社の入り口があった。
駅から徒歩0分、好立地の神社だ。

くれぐれも神社を目の前にして道路で轢かれないようにしたい。 


木々が生い茂る車折神社は芸能の神社としても知られている。

特にご利益を求めて来たわけではないが、
嵐電の1日乗車券の優待でおみくじが一回無料でできるというのでつい訪れてしまった。


まずは私から引くとなんと“凶”・・・!


生まれて初めて凶を引いてしまった、と一人で嘆いていると続けて引いた母衣君もなんと“凶”。

「志納もしないで引いたのが悪かったんじゃね?」
という話になり隣の木に括り付けて早々車折神社を後にした。

今思えばパワースポットとしても名高い“清めの社”の写真も撮るのを忘れてしまうほど凶のショックは大きかった。


「あなたは素質はあるんだけど、基礎ができてないから駄目ね。」みたいなことがおみくじには書いてあった。
褒められてるんだか叱られているんだか、
もうちょっと頑張るようにしよう。

 


京都探訪記10 ~金と龍~

2012-03-16 22:21:48 | とらべる!


前回



次に向かったのは京都の代名詞、金閣のある鹿苑寺。
時刻も9時をまわって拝観受付には多くの修学旅行生や異国の団体旅行客で溢れかえっている。


総門を過ぎてまっすぐ進むと視界が開けて金閣が現れた。



「今日は風がないから水面に綺麗に映っとるやろ。」
タクシー運転手兼観光案内人の人が修学旅行生に話している。

本当だ。逆さ金閣が水面に現れてかなりゴージャス。

北山文化の代表としても挙げられる金閣は
室町幕府3代将軍・足利義満によって建てられた。


全体に金箔を貼った姿は斬新すぎる。
現代人でもそう思うのだから当時はさぞかし奇抜な建造物だっただろう。

建築様式も各階によって違うのだからすごい。

義満っていったい何者・・・・


奇跡的にも応仁の乱で焼失を免れ20世紀までその姿を伝えていたが
1950年に放火により焼失。

残念でならないが現在の金閣は再建された2代目だ。






境内を順路に沿って見学していくと階段を上り高台に出る。
振り返ると金閣が。

でもそんなに美しく見えないのは私だけだろうか。

きっと金閣も角度美人。

それにしてもこの時間からすごい人の量だ。
皆、実際に金閣を見て何を思っただろう。


最後にお土産屋と御朱印所がある。

本日2つめの御朱印。
ココでは目の前で書いてくださり興奮。


同行の母衣君はおみくじを引いたようだがあまり良くなかったらしい。



出口付近の茶屋で少し休憩。
母衣君がみたらし団子を御馳走してくれた。

小ぶりの団子は外側が少しかたいのが独特。

そういえばみたらし団子発祥の地は京都らしい。


休憩を終えて次なるお寺へ!

 





バスで仁和寺まで戻り御室仁和寺駅から再び嵐電に乗車。
一駅戻って向かうは妙心寺。


妙心寺駅から南に歩いていくと妙心寺北総門が現れる。




門をくぐると、右を見ても左を見てもお寺。
寺院の街、いや寺院の集合団地のような空間・・・!

それもそのはず、妙心寺の敷地には46もの塔頭、つまり妙心寺派の小さなお寺が集結しているのだという。

ちなみに竜安寺も妙心寺派に属している。


しばらくすると巨大な法堂、それに続く仏殿、三門が姿を現わす。





妙心寺はガイド付きの拝観で20分ごとに案内していただける。

案内されて法堂に向かう。
閉められた扉が開け放たれ、薄暗い堂内に入って靴を脱ぐと
靴下から床の冷たさが伝わってくると自然に気も引き締まる。


高い天井を見上げると巨大な龍が・・・!
これが狩野探幽筆の『雲龍図』だ。

本物の龍を見たことが無いはずなのに
ものすごくリアルな龍は思わず鳥肌が立つほどだ。

探幽氏が8年の歳月をかけて完成させたという絵は
彼の魂が刻み込まれているようで全く朽ちていない。

そして見る位置によって龍の表情も変わってくる。

ずっとこうしていたい様な不思議な気持ちに襲われて、
説明中も見上げっぱなし。

時間が来たので法堂の扉はまた閉ざされてしまった。

 

龍のパワーをもらって妙心寺を後にした。
辰年の今年はこれで頑張れる気がする^^

 


京都探訪記9 ~御朱印はじめました~

2012-03-15 22:19:54 | とらべる!

 

前回


竜安寺の方丈内には売店が組み込まれていて、
この寺にちなんだグッズが販売されていた。

中でも気に入ったのが竜安寺オリジナルの御朱印帳。
表紙に「我唯足知」のつくばいの印が押してある。

今年に入って気になり始めた御朱印。

従来は寺院で納経するといただけるものだったようだが
現在は参拝するだけでもいただくことができる。

御朱印は寺院によって多種多様、神社でもいただくことができるという。


この機会に御朱印帳を購入。
そして拝観受付で御朱印帳をお寺の人に預ける。





しばらくすると御朱印帳が返ってきた。
そして300円を納める。


御朱印帳を開くと達筆な「石庭」の文字、個性豊かな押印!!
書きたてほやほやな御朱印に感動。

御朱印はお坊さんなどがリアルタイムで手書きしてくれるのだ。
ゆえに世界に一つだけのもの。2つと同じものはない・・・
それだけでただのスタンプではないことが分かる。


ついに人生初の御朱印をゲット・・・!
竜安寺と私は御朱印によって結ばれた。
素敵すぎる!!

お寺に参拝した証として、これからも御朱印を集めていこう。

 


京都探訪記8 ~VS竜安寺石庭~

2012-03-14 20:20:44 | とらべる!


前回
 

木々の覆われたきぬかけの路を通って、降りるバス停は竜安寺前。

次なる目的地は石庭で有名な竜安寺。世界遺産でもある。
訪れるのは今回が初めてだ。

今まで4回京都に来ているのに竜安寺に訪れたことがないのには理由があった。
庭園や枯山水に興味が無かったからだ。


嵐電1日乗車券の優待券で拝観料も1割引き。
拝観料を支払って鏡容池を横目に見ながら目的の方丈を目指す。

それにしても緑の多い境内。
朝早くから樹木の手入れ作業が至る所で行われている。



 





方丈内に入って靴を履き替える。

スリッパは大人用と子供用が用意されており子供用はミッフィーが描かれていて可愛い。
竜安寺可愛いな^^


お寺で靴を脱いで入るという行為が何となく好き。
人の家にお邪魔するような、親近感にも似たような気持ちがしてドキドキする。

でもこういう感情って日本人独特のものなのだろうか、、



薄暗い方丈をスリッパでパタパタ歩いていくと、
ついにアレが姿を見せる。


 




「な・・なんなんだこれは・・・・・・・!!」


噂には聞いていた竜安寺石庭。
そんな庭との対峙が始まった・・・・



思ったより小さいが、
土塀に囲まれたモノクロの空間に配置された15の石・・
それ以外には何もない。

これが本に載っていた“極端にまで抽象化された世界”?


何もない庭、
しかし、何かある。
庭に興味のない私をも引きつける何かが・・・


縁側に腰を下ろして、その石の数を数えてみる。

「ひとつ、ふたつ・・・・
みっつ・・・・

一つ足りない・・・・」

そう、この庭の石をすべて同時には見れないというのだ。

はたして何故―?

そしてこの庭園は何を現している?

謎が謎を呼ぶ石庭。

 





“虎の子渡し”や“七五三配置”などとも呼ばれ、
従来から様々な憶測がなされるこの石庭。

もちろん私にその謎が解けるはずもない。


人の少ない朝の竜安寺。
縁側に座る者は私の他にあと2人ほど。
静けさがあたりを包んでいる―。

「まるで額の中の絵のようだ。」 
と思った。

もっとじっくり見つめてみる。

それは全体の庭ではなく、その石がとても気に入った。
すると・・・

「この庭、角度美人だな。」

自分が気に入った場所から見た2つの石。
ゆっくりと流れる時間の中でその風景が生きてるように、動いているように見えるではないか。

「これが・・・枯山水か。」

静けさの中にこそ枯山水の良さはあるのかもしれない。
たとえそれが抽象的なものでも。
いや抽象的だからこそ根源的なものに気付かされるのかも・・・・


庭に興味がなかった私は謎に満ちた竜安寺の石庭で、少し庭が好きになった。
その謎を解かなくたって石庭と仲良くなれた気がする。

 


京都探訪記7 ~嵐電で行こう~

2012-03-11 15:01:26 | とらべる!



前回


北野天満宮から今出川通りを西にトボトボ歩いていくと目の前に北野白梅町駅が現れる。
予想以上に小さな駅舎だ。

ココから嵐電こと京福電気鉄道に乗って京都の西側を旅する。
嵐電は四条大宮から嵐山を結ぶ本線と、帷子ノ辻から北野白梅町を結ぶ北野線の2路線からなり、
この駅は北野線の終着駅だ。

窓口で1日乗車券を500円で購入し入場する。
1日乗車券は各施設で優待が受けられる券も付いており、乗れば乗るほど使えば使うほどお得。





しばらくするとホームに1両の小さな電車が到着。
神奈川に住む私にとっては江ノ電を彷彿とさせる抹茶色のボディ。

どちらも古都をコトコトと走る小さな電車だがどうやら姉妹協定を結んでいるらしい。


わずかな乗客を乗せて列車は出発。

江ノ電のように景色はそれほど楽しめないが、
等持院、妙心寺、竜安寺と駅名に寺院の名前が続く。

さすが京都、といった感じ。

まもなく御室仁和寺駅に到着。
降りる時にはバスのようにチャイムで知らせる方式。









駅名の通り、仁和寺の最寄駅。
踏切を渡ると仁王門が見えるので迷わずに辿り着く事ができる。



 
まっすぐ伸びる緩やかな上り坂の先には仁王門!
このアプローチがとても好き^^

電線が地下に潜ってくれるとさらに嬉しいなぁ。

 

 

木造の仁王門にはその名の通り仁王像が待ち構えている。

 テンション上がってこのまま門に突っ込もうとすると意外に目の前の道の車通りが多いので無念の死を迎える可能性が高い。
右側にある信号を使った方が安全だ。

 
仁和寺というと中学校の国語で習った『徒然草』を思い出す。


作者の兼好法師こと卜部兼好は仁和寺からほど近い双ヶ丘で『徒然草』の執筆をしたといわれている。

また、株式会社オムロンは御室から来ているらしい。
ということはこの地は『徒然草』とオムロンを生んだのだ。



仁和寺もどうやら庭や宝物館の拝観時間にはまだ時間があるということで
金堂まで往復してバスに乗車。

きぬかけの路沿いにバスは進んで下車するのは“竜安寺前”。

 

 

 


京都探訪記6 ~早朝の北野天満宮~

2012-03-10 00:50:04 | とらべる!

 

四条大宮には阪急京都線の大宮駅と嵐電の四条大宮駅がありバスのロータリーも存在する繁華街。
とりあえずこの場所で荷物を預けて身軽にならなくては。

地上にコインロッカーが見当たらないので地下に潜る。
地下には阪急線の駅がある。京都の中心を走る鉄道はほぼ地下を走っているという。

幸い地下にコインロッカーがあったので2人分の荷物を一緒にぶち込み身軽に再出発!


ここから嵐電には乗車しないでまたバスで北上。
嵐電北野線の北野白梅町駅を目指す。

千本通りをまっすぐ、二条駅を過ぎて左折して今出川通りへ。
北野白梅町の手前、学業成就で有名な北野天満宮前で下車。

京都の寺社は拝観時間が決まっているゆえ早朝は入れないことが多いが
北野天満宮は朝5時から参拝することができる。









今出川通りに面した入り口から参道を進むとゆるーく右にカーブしていく。

左右には寄進されたものであろう大きさがまちまちの灯篭が建っていて社殿へと誘う。


修学旅行生に人気のこの場所も朝が早いと誰もいない。
時々、散歩中と思しき人たちとすれ違うくらいだ。









参道を進んでいると気になるのが牛の像。
ブロンズのものから石のものまであり、どれもドッシリと座った姿をしている・・・・

これは菅原道真公に関する逸話に基づくものらしく、
どうやら道真公は牛(丑)に縁があったようだ。


そして梅!
梅も道真公のお気に入りだったらしい。
境内には梅園まであるが、残念ながらまだ蕾。

日のあたる場所から少しづつ咲き始めていた。









北野天満宮に祀られているのは菅原道真公。

平安時代に活躍した道真公は、怨霊の代名詞とも言える存在。


彼の怨霊を祀ったのがこの神社の始まりなのに
現在では学業の神様として全国の学生に信仰されている。


1000年前は誰もが恐れる怨霊が今では学問の神様に。


なんだかとってもポジティブ!!







物音すらも聞こえない朝の境内は清々しく、禍々しい気は感じられない。


道真公は1000年という時代の流れをどう感じているのだろうか・・・・

朝の境内に柏手が響いた。



 


京都探訪記5 ~京都への思い~

2012-03-09 00:18:09 | とらべる!


トイレ問題を何とか解決して、地上ののバスロータリーへと出る。
京都市バスのバスカードを販売する自販機で1日乗車券を購入し、早速バスへ。

本日、2月22日の予定は“嵐山電鉄で行く名刹古刹巡り”。
夜が明けきらない京都駅前を後にしてバスでまずは四条大宮まで。

まっすぐ伸びる二車線の道路を駆け抜けて行く。

車窓からは所々に町家や寺院が望め、色の控えめなコンビニ看板が目に付く。
それにしたってビルはあるし都会の風景。


様々な情報の中から京都のイメージを作り上げてきた人が初めて京都に来たときに
「これが京都・・・?」と思ってしまう。

JR京都駅に然り京都タワーに然り・・・

私も中学3年の修学旅行の時、それに似た感想を持った。

しかしそれは幻滅というより驚きに近かったのだ。

自分の中の京都のイメージがもっと時代の止まったような古めかしいものだったのもある。

その時に京都が教科書に載る過去の存在でなく、現在進行形の生きた都市だということを感じた。

「京都はとても奥の深い場所なんだ。」

京都をもっと見たくて知りたくて、この旅は始まった。



 


京都探訪記4 ~早朝京都はトイレが人気~

2012-03-08 00:22:12 | とらべる!

 

2月22日未明、ついに私たちはJR京都駅前に降り立った。
いつものような喧騒はそこにはなく暗く、静かである。

目の前のガラス張りの巨大な建物が京都駅だ。

半年ぶりの京都、
この建物は古都・京都にふさわしいか賛否両論があるけれどもこいつに迎えられなければ
京都に来た気がしない。

そう、中学の修学旅行の時、私はこのビルに恋をした。
大胆な設計、むき出しの鉄骨、迷路のような回廊、必要性を疑う大階段。
そのすべてにグッと来た。

憧れの地京都、再びの出会い。

「嗚呼、京都・・・・!!」
胸の高鳴りを感じながら駅ビルと対峙してみる。


バスから降りた多くの人々の姿も、すでになかった。


感慨にふけっていても仕方がない。
トイレを探そう。腹が痛いことを思い出した。




トイレを探して駅ビルの地下へ。
安堵の思いで入ると個室が全部使用中ではないか。
ざっと数えて5個以上もあるのに・・・


しまった、バスから降りた人々はまずここを目指していたんだ・・・
迂闊だった。

仕方なく駅ビル地下から地下街に入りトイレを探すも空いてない・・!



3年前の2009年、初めて夜行で京都に来た時に腹を痛くして
朝の閑散とする地下街をトイレを探して死に物狂いで駆け回った2人の友人をふと、思い出した。

私も今、同じことを―

している。

 

母衣君はというと自販機で買ったポタージュをすすりながらまったりしている。
なんだか幸せそうだ。