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Fuji Trip!

水豚先輩の週末旅日記

【DVD】mr.children wonderfulworld on DEC21

2016-04-19 19:10:47 | 映像作品レビュー

ここのところ、帰宅してからすることと言えば、Mr.ChildrenのDVDをその日の気分ごとに流しては聴いている。
じっくり観るというよりは、聴きたい曲を流しながら聴いている感じ。

基本的にMr.Childrenのライブは、NEWアルバムリリース後に収録曲中心に組まれたアルバムツアーを行うという形態が取られている。
そのため、アルバムの世界観を深めるセットリストになっており、ライブ演出・映像などを含め一つの作品として楽しむことができる。

あらかじめ非常に聴きたい曲があって購入する場合もあれば、CDでもあまり聴いていなかった曲なのに映像を見て大好きになってしまったものもある。
ファン歴も10年になって、気づけばDVDも14枚。
ちょっと振り返りがてら、それぞれのTourの魅力とお気に入り曲、あとは特典とかその他もろもろを紹介したい。



■『mr.children wonderfulworld on DEC21』


2002年、10thアルバム『IT’S A WONDERFUL WORLD』リリース後、ホールツアーを行う矢先に桜井が小脳梗塞で倒れバンドは活動休止を余儀なくされてしまう。
その年の12月21日、横浜アリーナで一夜限り行われたライブを収録したものが、『mr.children wonderfulworld on DEC21』である。
その状況から見ても、このライブが異端であったことはわかる。

DVDのパッケージは当日会場となった新横浜(どうやら雨)の風景で構成されている。
表紙を飾るのはJR横浜線新横浜駅のホームで、公衆電話で通話しているサラリーマンらしき男性の姿。
Mr.ChildrenのライブDVDとは一目でわかりづらいデザインになっているのだ。

DVDは2枚組。
Disc1には一部MCを含めたライブ映像、
Disc2には公演中にバックスクリーンで流れた「HERO」、「Dear wonderful world」、「ファスナー」、「いつでも微笑を」、「It's wonderful world」のMVと、
メンバーがライブ映像を見ながら振り返る「talks&interview」がそれぞれ収録されている。

セットリストは『IT’S A WONDERFUL WORLD』の収録曲を中心に22曲。
「名もなき詩」、「ニシエヒガシエ」、「終わりなき旅」といった過去のヒットシングルから、またまだアルバム未収録曲の「Any」、「HERO」などを含んでいる。

一言でいうと、封入されているブックレットの巻末に載る、小林武史のインタビューにも語られている通り、明らかに迫力不足なのである。
照明などの舞台色が控えめなのもあるだろうが、桜井のMCのすべりっぷり、演奏時のアクシデントなども挙げられる。
しかし、そのすべてを隠すことなく収録されているのがこのDVDの良いところなのである。
完全復活とは言えない、バンドの姿。今後の活動の暗示などが込められていて個人的には好きである。

特に桜井は死と一度向き合うことによって、彼の意識に大きな影響を与えている。
特に「HERO」、またその後に発表される「タガタメ」、そしてap bankの設立などMr.Childrenとしても桜井和寿としても2002年は大きな転換点だった。

曲についての個人的な感想を述べれば、まず「ファスナー」がよい。
「It's wonderful world」でも歌われ、アルバムのテーマともなっている”醜くも美しい世界”観。
バックに流れるライブ用のMVがまた秀逸で、心に潜む相手への関心と畏怖が混じった心理状態を体現している。

アンコールで演奏される「いつでも微笑を」も可愛らしい。

日常のすべてのことは両義的であって”捉え方次第”ということがアルバムのメッセージにあると私は思うのだが、
このライブではそこに「復活を果たしたMr.Children」という要素も合わさり、全体が把握しづらくなっているかもしれない。

後半の「ALIVE~終わりなき旅~光の射す方へ」という選曲は、近年の未完TOURにも似た、前向きなMr.Childrenを代表する曲である。