Fuji Trip!

水豚先輩の週末旅日記

ひさしぶりの

2018-09-20 22:48:00 | とりっぷ!



随分とご無沙汰していました。
投稿する素材がないわけではなくて、逆にありすぎて困っているくらいなのです。

ついつい出かけることを優先してしまって、溜まった記憶やらなんやらが消化できずに日々を過ごしています。
そういえば最近は記念スタンプの収集とかまで手を出してしまって、さらに収拾がつかなくなっています。

さて、伝えたい楽しい場所とか素敵な思い出とかはたくさんあるのでまた徐々に投稿していこうと思っている次第であります。
なかなか時間も取ることができないので、なるべく長編ではなくてエッセイ的なものを。

小さな旅をこれからも、マイペースにやっていきます。


2017年

2017-12-31 21:54:57 | とりっぷ!



2017年

1月

初詣(川崎大師)
ふなばしアンデルセン公園
東武動物公園
東京散策(根津神社・谷根千散策・築地・月島)
南房総ドライブ(大房岬自然公園・アロハガーデン・野島埼灯台・洲埼灯台)

2月
伊勢志摩その1(東寺・観光特急しまかぜ・志摩マリンランド・英虞湾クルーズ)
伊勢志摩その2(志摩スペイン村・鳥羽水族館)
伊勢志摩その3(伊勢神宮外宮・伊勢神宮内宮・おかげ横丁)

3月
府中郷土の森博物館
FLOWARS Naked
忍野八海・北口本宮冨士浅間神社
上野動物園・湯島天神
伊豆半島ドライブ(修禅寺・浄蓮の滝・道の駅開国下田みなと)

4月
春の東京散策(アクアパーク品川・芝公園・東京タワー)
さいたま花見ドライブ(大宮公園・さきたま古墳・権現堂公園)
みなと横浜(目黒雅叙園福ねこ百段階段・ブラフ18番館・外交官の家・山手公園・ベーリックホール・港の見える丘公園・氷川丸・コスモワールド)

5月
箱根夜登山2017(明神ヶ岳・明星ヶ岳・湯の里おかだ)
多摩湖夜通しウォーク(狭山公園・東大和狭山緑地・野山北六道山公園)
伊豆東ドライブその1(熱川湯の華ぱぁーく・伊豆アニマルキングダム・稲取ふれあいの森・東海館)
伊豆東ドライブその2(ステンドグラスミュージアム・城ケ崎海岸)
国営ひたち海浜公園
高尾山夜登山2017
私、姫路城その1(姫路市立動物園・姫路城)
私、姫路城その2(須磨海浜公園・風見鶏の館・萌黄の館)

6月
夜景ドライブ(アイ・リンクタウン展望室・晴海ふ頭・東京ゲートブリッジ・首都高)
生田緑地ホタルの国
Mr.Children DOME & STADIUM TOUR 2017 Thanksgiving 25 東京ドーム公演
井の頭自然文化園
鶴見線途中下車の旅(新芝浦・浅野・浜川崎)
深大寺散策(深大寺・鬼太郎茶屋)
東京散策(巣鴨庚申塚・神保町・タワーホール船堀)

8月
Mr.Children DOME & STADIUM TOUR 2017 Thanksgiving 25 日産スタジアム公演
SPITZ 30th ANNIVERSARY TOUR THIRTY30FIFTY50 長野ビックハット公演
長野散策(小布施サイクリング・岩松院・おぶせミュージアム・善光寺)
ROCKINJAPAN2017 inひたち海浜公園
川崎大師
京都2017その1(祇園八坂・清水寺千日詣・高台寺夜間拝観)
京都2017その2(大覚寺・鳥居本・祇王寺・竹林の小径・電電宮・松尾大社・貴船神社)
京都2017その3(六角堂・錦市場・下鴨神社・上賀茂神社・北野天満宮)
長谷の灯り2017(御霊神社・長谷寺)
としまえん

9月
秋のご利益巡りその1(国領神社・布田天神・大国魂神社・谷保天満宮・高幡不動)
鴨川シーワールド
秋のご利益巡りその2(大宮八幡宮・十二社熊野神社・成子天神社・花園神社)
三峰大社・秩父神社
ツーリズムEXPO2017 in東京ビックサイト
秋のご利益巡りその3(亀戸天神・香取神社・今戸神社・乳待山聖天・三囲神社・牛嶋神社・鳥越神社)

10月
東海一人旅(郡上八幡散策・洲崎神社・美濃和紙あかりアート)
誕生日札幌その1(モエレ沼公園・もいわ山展望台)
誕生日札幌その2(定山渓温泉・北海道旧庁舎・札幌時計台・大通公園)
誕生日札幌その3(小樽運河・小樽芸術村・旧三井銀行小樽支店・アールヌーヴォーアールデコギャラリー・ステンドグラス美術館)

11月
秋川渓谷・江戸東京たてもの園

12月
再びの横浜横浜金沢動物園・外交官の家・ベーリックホール・山下公園・赤レンガ倉庫
静岡ドライブ(さわやか・沼津港深海魚ミュージアム・びゅうお・柿田川湧水群)
よみうりランド
年末箱根(湯本・ポーラ美術館・天山湯治郷)

2016年

2017-01-22 23:15:56 | とりっぷ!

 

またも色々と過ごしているうちに新たな年を迎えてしまった。
社会人として迎える初めての正月である。

Blogは更新頻度もますます減ってしまったが、忙しくとも出かけることはやめていない。
週末には、ぐりぐりと旅行の予定をねじ込んでは、週明けに後悔したりしなかったりしている。

学生とは異なる限られた時間の中で、どんな旅ができるのか。 
模索する1年間であったが、資金のない昨年よりは自分の行ってみたい場所に訪れる機会が増えて昨年よりも充実した時間を過ごすことができた。

次はもっと遠くに行ってみよう。 


P.S.

2016年は夏以降とりわけ曇天が多かった。
せっかくの休日が雨や曇りばかりでは、なんだか気持ちも晴れない。
今年はお天気の神様とやらには頑張ってもらいたいものである。 

 

2016年

1月
新春沼津港(沼津港深海魚水族館・大型展望水門びゅうお・三島大社)
新春開運TOUR(深川不動堂・富岡八幡宮・深川えんま堂・浅草寺・牛嶋神社・柴又帝釈天)
青春18佐原(佐原の街並み)
青春18ぐるり中部(八王子→松本→多治見→岐阜→静岡→茅ヶ崎)
静岡ドライブ(清水港・日本平動物園・日本平・富士工場群)
帰ってきたウルトラマンスタンプラリー(都区内パス)
これが最後だ!えのかまTOUR(北鎌倉・鶴岡八幡宮・神奈川県立近代美術館鎌倉・本覚寺・妙本寺・常栄寺・元八幡・新江ノ島水族館・江の島)

2月
冬のカピバラ(シャボテン公園)
ダチョウ牧場(ダチョウ牧場袖ヶ浦ファーム・市原湖畔美術館)

3月
卒業福岡その1(大宰府天満宮・九州国立博物館・観世音寺・つばめの杜広場)
卒業福岡その2(住吉神社・筥崎宮・マリンワールド海の中道・海の中道公園)
日本科学未来館
卒業旅行愛知その1(常滑やきもの散歩道・登り窯・瀧田家・オアシス21)
卒業旅行愛知その2(名古屋港水族館・養老天命反転地)
卒業旅行愛知その3(博物館明治村・犬山城)
鉄道博物館
川崎市立岡本太郎美術館
映画『ウルトラマンX』、下町散策(深川不動堂・浅草寺・水上バス)
『ゲス乙女大集会~武道館編~』

4月
闇夜のヤビツ峠ドライブ
21_21DESIGN SIGHT『雑貨展』
奥多摩ドライブ(鳩ノ巣渓谷・寒山寺・小河内ダム)
横浜さんぽ(そごう美術館『あそぶ浮世絵ねこづくし』・ベーリックホール・外交官の家・港の見える丘公園・山下公園・ランドマークタワースカイガーデン)
秩父散策(秩父神社・橋立堂・橋立鍾乳洞・浦山ダム)

5月
夜の多摩湖散策
大藤まつり(足利フラワーパーク・旧上毛モスリン事務所・つつじが岡公園)
黄昏鶴見線散策
追憶の町田散策
東京ディズニーシー

6月
菜の花台ドライブ
クレマチスの丘(ベルナール・ビュフェ美術館・ヴァンジ彫刻庭園美術館)
千葉ドライブ(ホキ美術館『心ゆさぶる写実絵画展』・笠森観音堂・市原湖畔美術館)
最果て旅(多摩モノレール)

7月
納涼デート(目黒雅叙園『和のあかり×百段階段展』・大円寺・江戸東京たてもの園・野川公園)
ひとり奈良(興福寺・東大寺三月堂)
ひとり奈良(若草山・春日大社・奈良国立博物館なら仏像館・『ROCKROCK KONNICHIWA!20thAnniversarySpecial』大阪城ホール公演)
日帰り山形 (旧山形県庁・旧済生館・立石寺・うみの杜仙台水族館)
日帰り長野 (善光寺)
宇都宮ドライブ(大谷石資料館・大谷寺・大谷平和観音・家住宅・教会・二荒山神社)
よみうりランド
怖い夜2016(八王子絹の道)
立川昭和記念公園花火大会
山梨ドライブ(花の都公園・ふじさんミュージアム・風穴・西湖コウモリ穴)

8月
東京(駒澤大学・国立科学博物館『海のハンター展』)
東京(国立近代美術館フィルムセンター『角川映画の40年展』・映画『シン・ゴジラ』)
ナイトZOO(横浜動物園ズーラシア)
伊豆ドライブ(伊豆極楽園)
18きっぷ名古屋その1(東山動物園)
18きっぷ名古屋その2(名古屋城・豊田市美術館『ジブリの立体造形物展』)
江戸東京博物館『大妖怪展』
多摩川花火大会
信州ドライブその1(浅間六里ヶ原休憩所・海野宿)
信州ドライブその2(戸隠神社奥社・小布施北斎館『北斎と広重展』・栗の小道)

9月
夜の下町散策(ふなわカフェ・浅草寺・隅田川リバーサイド公園・清澄公園)
弾丸明星ヶ岳(明星ヶ岳登山・ホテルおかだ朝風呂)
『超いきものまつり2016 地元でSHOW!!厚木でしょー!!!』
東京ビックサイト 東京国際ブックフェア&ツーリズムEXPOジャパン
鎌倉江の島(無心庵・鶴岡八幡宮・源氏山・葛原丘神社・銭洗弁才天・弁天丸・江の島)

10月

クソ映画旅行伊豆その1(まぼろし博覧会・ぐらんぱる公園)
クソ映画旅行伊豆その2(修善寺虹の郷)
お誕生日旅行伊豆(東海館・大室山・シャボテン公園)
OBOG合宿箱根(強羅公園・大涌谷) 

11月
山梨ドライブ(まきば公園・キープ牧場・ほったらかし温泉)
鎌倉江の島(海蔵寺・光明寺・材木座海岸・新江ノ島水族館ナイトワンダーアクアリウム)
茨城県北芸術祭(旧家和楽青少年の家・旧上岡小学校・旧浅川温泉)
夜の池袋雑司ヶ谷散策
石神井川散策(豊島園庭の湯)
最果ての旅(大師線・西新井大師・日暮里舎人ライナー) 

12月
熊本(高千穂峡・阿蘇神社・大観峰・熊本城・水前寺公園)
和歌山水道横断(鳴門海峡・大塚国際美術館・和歌山フェリー)
大阪散策(新世界・難波・道頓堀)
横浜散策(えの木てい・港の見える丘公園・中華街)
相模湖プレジャーフォレストイルミリオン


大学時代の回顧録

2017-01-18 22:55:10 | とりっぷ!



大学在学中の4年間、実に色々なところへ出かけた。
出かけることばかりしてきたわけではないが、相変わらず旅はライフワークになってきている。

当時を思い出しながら出かけた場所を書き起こしてみると、出かけた場所も色々ならば、共に出かけた人も様々。
ひとつひとつが鮮明であるのに、その記憶を自分の中だけで留めておくのはもったいないことで、
ここで紹介したい場所や出来事もたくさんある。

それはそのうち。

学生というインプットを経て、今後はアウトプット。
もっと上手くなろう。


2012年
4月
4.21東京国立博物館『ボストン美術館の至宝展』
4.28石神井公園・ふるさと文化館・雑司ヶ谷霊園
5月
5.2根津美術館
5.X江戸東京博物館『ザ・タワー展』
5.3文化研究会鎌倉(建長寺・鶴岡八幡宮・高徳院)
5.12半日東京さんぽ(湯島聖堂・神田明神・湯島天神・上野公園・代々木八幡・東京都庁)
5.23『Mr.Children TOUR2012 POPSAURUS』東京ドーム公演
5.26多磨霊園・玉川上水
6月
6.6千葉美術館『渓斎英泉展』
6.30上野動物園・上野大仏・国立科学博物館
7月
7.7東京国立博物館
7.11よみうりランド・穴澤弁天
7.14江戸東京博物館『日本橋展』
7.31 18きっぷ山形(羽黒山出羽神社・出羽三山歴史博物館・喜至楼)
8月
8.1 18きっぷ山形(最上川下り・酒田港・山居倉庫)
8.2 18きっぷ新潟(大地の芸術祭2012・越後妻有交流館キナーレ)
8.4日光三社巡り(東照宮・輪王寺・二荒山神社神苑・輪王寺大猶院・松月氷室)
8.5ぐぐっとぐんま(草津温泉・湯畑・賽の河原温泉)
8.11東京湾大華火大会
8.17称名寺・金沢文庫・八景島シーパラダイス
8.18多摩川花火大会
8.24平塚花火大会
8.25相模川花火大会
8.28弾丸会津若松(福島県立博物館・鶴ヶ城・飯盛山・さざえ堂・阿弥陀寺)
8.29国立歴史民俗博物館・成田山新勝寺
8.30 内房(赤山地下壕・沖ノ島公園・東京湾フェリー)
8.31湾岸ドライブ(お台場・海ほたる)
9月
9.1青梅線途中下車(白丸ダム魚道・鳩ノ巣渓谷・昭和レトロ商品博物館・赤塚不二夫記念館・昭和幻燈館)
9.2井の頭公園自然文化園
9.3弾丸長野(善光寺・戸隠神社奥社)
9.8那須合宿(ダイアナガーデンエンジェル美術館・お菓子の城那須ハートランド)
9.9那須合宿(りんどう湖ファミリー牧場・トリックアートの館)
9.10那須合宿(那須ハイランドパーク)
10月11月
10.6練馬区立美術館
11.2サントリー美術館『御伽草子展』・神田古本まつり
11.3鎌倉江の島(鶴岡八幡宮・報国寺・妙本寺・光明寺・江の島サムエル・コッキング園)
11.25東京(軍艦マンション・文京シビックセンター展望室・ヘビ公園・神保町)
12月
12.9東京夜景撮影(荒川土手・浅草・お台場海浜公園)
12.12あけぼの子どもの森公園
12.28『Mr.Children TOUR2012 (an imitation)blood orange』さいたまスーパーアリーナ公演

2013年

1月
1.20東京国立博物館『飛騨の円空展』・国立西洋美術館
1.31宮ケ瀬湖サイクリング(服部牧場・あいかわ公園)
1.30方南町-豪徳寺ウォーク
2月
2.6京都(京都水族館・東寺・祇園・伏見稲荷大社)
2.7京都(東福寺・六角堂・建仁寺・清水寺・いしがま亭・船岡温泉)
2.8京都(仁和寺・北野天神・大将軍八神社・千本釈迦堂・大仙院・下鴨神社)
2.21ご立腹TOUR(正受院・太宗寺・雑司ケ谷鬼子母神)
3月
3.12東京ディズニーシー
3.21鎌倉(鶴岡八幡宮・海蔵寺・銭洗弁財天・江の島・小動神社・稲村ケ崎)
4月
4.12哲学堂公園
4.18東京国立博物館『大神社展』
4.24世田谷ウォーク(玉川大師・キャロットタワー展望室・松陰神社・豪徳寺)
6月
6.5高尾ナイトハイク
6.9八景島シーパラダイス
6.20根津神社
6.22生田緑地
7月
7.3都営巡り(千駄ヶ谷富士・池上本門寺・神保町)
7.6東京ビックサイト 東京国際ブックフェア
7.18江戸東京博物館
7.20東京撮影(錦糸町-葛西臨海公園-東京ゲートブリッジ-お台場-大黒PA)
8月
8.1東北鈍行縦断
8.2東北夏祭り(八甲田丸・青森県立郷土館・ワラッセ・弘前ねぷた祭り・青森ねぶた祭り)
8.3東北夏祭り(蕪島神社・八戸市水産科学館マリエント・北上みちのく芸能まつり)
8.4東北遠野(遠野市立博物館・カッパ淵・伝承園・とおの物語館・大沢温泉)
8.5東北宮城(松島海岸・雄島・仙台七夕まつり)
8.6東北宮城(鹽竈神社・東北歴史博物館)
8.8アクアワールド大洗
8.16下町風俗資料館・東京国立博物館
8.17多摩川花火大会
8.24相模川花火大会
8.29諏訪巡礼(諏訪大社上社前宮本宮・諏訪市博物館・諏訪大社下社春宮秋宮)
8.30三井記念美術館『大妖怪展』・国立科学博物館『深海展』
8.31観音崎公園・横須賀美術館『妖怪を追え!展』
9月
9.4伊豆合宿(マリンタウン-怪しい少年少女博物館)
9.5伊豆合宿(シャボテン公園・大室山)
9.6伊豆合宿(城ヶ崎海岸・熱川バナナワニ園)
9.9インコ展
9.20武蔵野夜散歩
9.27自転車登校
9.29自転車下校
10月
10.6太田記念美術館・明治神宮内苑
10.7石神井川ウォーク
10.19東洋文庫ミュージアム・高岩寺・鴨台さざえ堂
10.27新宿歴史博物館
11月
11.5神田古本まつり
11.14川越(時の鐘・川越城・喜多院)
12月
12.18森アーツセンターギャラリー『スヌーピー展』
12.22鎌倉(八幡宮-報国寺-海蔵寺-銭洗弁天-佐助稲荷-江ノ島-岩屋)

2014年

1月
1.5名古屋のりものづくし(名鉄・豊川稲荷・愛知環状鉄道・市営地下鉄・リニモ・瀬戸蔵ミュージアム・『スヌーピー×日本の匠展』)
1.6名古屋のりものづくし(ゆとりーとライン・あおなみ線・リニア鉄道館・城北線)
1.7名古屋のりものづくし(スーパーライナー)
1.8横浜そごう美術館『大リラックマ展』
1.31江戸東京博物館『大浮世絵展』
2月
2.6くまのこ一人旅(徐福公園・大斎原・熊野本宮大社・川湯温泉)
2.7くまのこ一人旅(神倉神社・熊野速玉大社・大門坂・熊野那智大社・飛瀧神社)
2.8くまのこ一人旅(高野山金剛峯寺・霊宝館・大乗伽藍)
2.9くまのこ一人旅(高野山奥ノ院・難波)
2.11-12同窓伊豆(熱海秘宝館・伊豆高原きらの里)
2.20文化研究会大学博物館巡り(明治大学博物館・東洋大学井上円了資料館・紙の博物館・素戔嗚神社・あらかわ文化館・LIXILギャラリー『海藻展』)
2.25文化研究会早春秩父(宝登山神社・宝登山蠟梅園・聖神社・秩父神社・慈眼寺)
3月
3.20葛西臨海水族園
3.23合宿三河(蒲郡水族館・竹島・無量寺・西浦温泉)
3.24合宿三河(犬山城・城とまちミュージアム)
3.28ムーンライトで行こう大津(建部大社・石山寺・日吉神社・近江神宮)
3.31春の東京散策(新江戸川公園・雑司ケ谷霊園・江古田)
4月
4.2千鳥ヶ淵夜桜
4.6文化研究会新歓江古田巡り(武蔵学園・江古田の森公園・野方配水塔・哲学堂公園)
4.X新宿高島屋『円谷英二特撮の軌跡展』
5月
5.11文化研究会品川さんぽ(品川神社・鈴ヶ森刑場跡・大森貝塚遺跡・品川歴史館・天空橋・穴守稲荷)
5.14武蔵野めぐり(武蔵国分寺薬師堂・武蔵国分寺跡・お鷹の道・野川公園・武蔵野の森公園)
5.21古代オリエント博物館・サンシャイン水族館 『へんないきもの展~ナマモノ~』
5.24高尾山ナイトハイク
6月
6.8文化研究会雨の上野(東京国立科学博物館・上野大仏・不忍池・下町風俗資料館)
6.14生田緑地 蛍の国
7月
7.1江古田富士登山
7.2東京ディズニーランド
7.4東京ビックサイト 東京国際ブックフェア
7.13よみうりランド
7.20文化研究会現代アートとは何ぞや(東京都現代美術館『ワンダフルワールド展』『宇宙×芸術展』『MOTコレクション展』・深川江戸資料館)
7.23渋谷ヒカリエ『G博 ゴジラ東京に現る』
7.2718きっぷ栃木(那須烏山『山あげ祭』・宇都宮・岩船山高勝寺)
8月
8.5神奈川新聞花火大会
8.6北陸最後の夏(松本城・富山ライトレール・高岡大仏・万葉線)
8.7北陸最後の夏(近江町市場・尾崎神社・21世紀美術館・にし茶屋街・武家屋敷・ひがし茶)
8.8北陸最後の夏(粟津温泉)
8.9北陸最後の夏(鈍行帰宅)
8.10サンシャインシティ『大ゴジラ特撮展』
8.11男海in御宿
8.14鴨川シーワールド
8.19合宿京都(平等院鳳凰堂・源氏物語ミュージアム・京都国際マンガミュージアム)
8.20合宿京都(下鴨神社・上賀茂神社・祇園・安井金毘羅宮・六道珍皇寺・伏見稲荷大社)
8.21合宿京都(豊国神社・方広寺・六波羅蜜寺・霊山歴史資料館・祇園閣)
8.22『稲川淳二ミステリーナイトツアー2014』日本青年会館公演
8.23八王子城跡
8.31Bunkamuramuseum 『進化するだまし絵展』
9月
9.3再びの京都(源光庵・今宮神社・祇王寺・渡月橋・伏見稲荷大社)
9.4再びの京都(下鴨神社・錦天満宮・錦市場・八坂神社)
9.9ゼミ合宿(大山崎山荘美術館・石清水八幡宮)
9.10ゼミ合宿(信貴山朝護孫子寺・東大寺大仏殿・三月堂・戒壇堂)
9.11ゼミ合宿(京都御所・三十三間堂・鞍馬寺)
9.12おまけ京都(曼殊院門跡・詩仙堂)
9.25世田谷文学館『日本SF展』
10月
10.7江戸東京博物館『東京オリンピックと新幹線展』
10.11江戸東京たてもの園『ジブリの立体造形物展』・こうのす花火大会
10.17文化研究会闇TOUR(玉川大師・穴澤天神社・多摩川・野川公園・武蔵野の森公園)
11月
11.5湘南モノレール途中下車
11.7国立天文台三鷹キャンパス「4D2Uドームシアター」
11.16国営昭和記念公園
11.20紅葉秩父(圓融寺・岩井堂・大淵寺・橋立堂・橋立鍾乳洞・法雲寺)
11.26長野(諏訪大社上社前宮本宮・神長官守矢資料館・松本城・旧開智学校)
12月
12.9目黒川ライトアップ
12.20東京都庭園美術館『アールデコ+内藤礼展』
12.28すごろく箱根(深沢銭洗弁天・NARAYAカフェ・彫刻の森美術館・大涌谷)

2015年

1月
1.4新春東海道線途中下車の旅(小田原城・尊徳神社・かまぼこミュージアム・薩埵峠)
1.25いでゆやまどり号(大宮→横浜・東京駅丸の内駅舎・旧新橋停車場跡)
1.29鎌倉を見ずして鎌倉を視る(田谷の洞窟・大船観音・満福寺・江島神社・稚児ヶ淵)
1.31埼玉県こども自然動物公園
2月
2.1神保町古書店探訪
2.2鎌倉江の島その1(北鎌倉路地・円覚寺・稲村ケ崎・江島神社・稚児ヶ淵)
2.6新宿十二社熊野神社・都庁
2.10映画『Mr.Children REFLECTION LIVE FILM』
2.15世田谷巡りその1(富士見坂・静嘉堂緑地・岡本民家園・岡本隧道)
2.16世田谷巡りその2(大蔵運動公園・砧公園)
2.22生田緑地
3月
3.4新宿御苑
3.7横浜再発見(新横浜ラーメン博物館・横浜人形の家・日本郵船歴史博物館)
3.17オトナの修学旅行広島岡山(宮島・大聖寺・お好み村)
3.18オトナの修学旅行広島岡山(平和記念公園・てつのくじら館)
3.19オトナの修学旅行広島岡山(倉敷美観地区・桃太郎からくり博物館・大原美術館・岡山城)
3.20東海道途中下車(耳塚・豊国神社・京都国立博物館)
3.27鎌倉江の島その2(明月院・茶房きらら・寿福寺・鎌倉文学館・稲村ケ崎・江島神社)
4月
4.2春の中央線(清治芸術村「光の美術館」・勝沼ぶどう郷・旧大日影トンネル跡・ぶどうの丘・甲府城)
4.17 21-21DESIGN SIGHT『単位展』
4.24石神井公園→富士見台WALK
4.25日本科学未来館『チームラボ踊る!アート展と光る!未来の遊園地展』)
4.29相模川ふれあい科学館
5月
5.2都営散歩(東京都現代美術館『ガブリエル・オロスコ展』・タワーホール船堀・高輪橋架道橋・戸越銀座)
5.5こどもの日だよ!下町夜散歩(ソラマチ・浅草寺・上野公園)
5.15 KITTE・インターメディアテク
5.17高尾山ナイトハイク
6月
6.12東武練馬→高島平→志村坂上散歩
6.13生田緑地ホタルの国その1
6.17生田緑地ホタルの国その2
6.27文化研究会横須賀・観音崎(東叶神社・西叶神社・横須賀美術館・観音崎公園)
7月
7.10横浜八景島
7.12原鉄道模型博物館
7.15目黒雅叙園「和のあかり展」
7.31ゼミ合宿(恐山・円通寺)
8月
8.1ゼミ合宿(弘前城・弘前市立博物館・ねぷた村・弘前ねぷた祭)
8.2ゼミ合宿(立佞武多の館・斜陽館・川倉地蔵堂・岩木山神社・九渡寺・青森美術館『化物展』)
8.3おまけ東北(平泉文化遺産センター・達谷窟・無量光院跡)
8.4インターメディアテク・寄生虫博物館
8.5千葉市博物館『ルーシーリー展』・犬吠崎・外川の街並み
8.8ソレイユの丘・横須賀美術館・観音崎公園
8.12静岡ドライブ(清水港・宇津ノ谷峠・明治のトンネル・三保松原・富士工場群)
8.15浅草夜の祭り「灯篭流し」
8.22相模川花火大会
8.28夏の中央線(甲府散策・清里散策・パノラマの湯)
8.29夜の動物園(多摩動物公園)
9月
きのこ探しその1~その4(県立相模原公園)
9.4夜散歩その1(津久井城址公園)
9.5横浜中華街・山下公園・大さん橋・『Mr.Children TOUR2015 未完』日産スタジアム公演
9.10夜散歩その2(絹の道・津久井湖)
ぐるっとパス消費
相田みつを美術館 古賀政男音楽博物館・東京オペラシティアートギャラリー『意識の流れ展』・ICC『オープンスペース2015展』・目黒区美術館「村野藤吾の建築展」・松岡美術館・昭和館・しょうけい館・林芙美子記念館
9.21夜散歩その3(多摩湖)
9.28座間月見ナイトサイクリング(湧水群・谷戸山公園)
9.30遠征きのこ探し(等々力渓谷・等々力不動尊・生田緑地)
10月
10.2三井記念美術館『蔵王権現と修験の秘宝展』・東京都美術館『モネ展』・東京国立博物館ナイトシネマ
10.6横浜市歴史博物館・大塚歳勝遺跡公園『ニュータウンゴースト展』
10.12印刷博物館
10.14『ゲスの極み乙女 ゲスチック乙女~アリーナ編~』横浜アリーナ公演
10.21武蔵野探訪(大國魂神社・ふるさと府中歴史館・下河原緑道・府中郷土の森博物館・三千人塚)
10.31浅草寺・アミューズミュージアム・江戸東京博物館
11月
11.1山梨ドライブ(富士湧水の里水族館・富士レーダードーム館・笛吹川フルーツ公園)
11.4東京ドライブ(スカイツリータウン・東京レジャーランド)
11.12茨城ドライブ(牛久大仏・常陸風土記の丘)
11.7鎌倉夜散歩(名越切通・祇園ハイキングコース)
11.21東京国際展示場「デザインフェスタ」
11.20新江古田~目白WALK(目白庭園)
11.26旧古河庭園・六義園
卒論図書館巡りその1~2(川崎市宮前図書館・高津図書館・多摩図書館・横浜市中央図書館・神奈川県立図書館)
卒論図書館巡りその3~4(町田市立中央図書館・多摩市中央図書館・相模原市立図書館・海老名市立中央図書館)
12月
12.14勝手に!!東海道53次 その1(日本橋‐品川)
12.16勝手に!!東海道53次 その2(品川‐鮫洲)
12.20勝手に!!東海道53次 その3(鮫洲‐平和島)
12.20文化研究会九段・小石川(靖国神社遊就館・築土神社・東京大神宮・小石川後楽園・東京ドームシティ)
12.25勝手に!!東海道53次 その4(蒲田‐川崎)
12.27勝手に!!東海道53次 その5(川崎‐鶴見)
12.28恩田川・鶴見川・引地川サイクリング
12.28勝手に!!東海道53次 その6(鶴見‐藤沢) 

2016年

1月
1.4 新春沼津港(沼津港深海魚水族館・大型展望水門びゅうお・三島大社)
1.5 新春開運TOUR(深川不動堂・富岡八幡宮・深川えんま堂・浅草寺・牛嶋神社・柴又帝釈天)
1.6 青春18佐原(佐原の街並み)
1.10 青春18ぐるり中部(八王子→松本→多治見→岐阜→静岡→茅ヶ崎)
1.16 静岡ドライブ(清水港・日本平動物園・日本平・富士工場群)
1.19 帰ってきたウルトラマンスタンプラリー(都区内パス)
1.30 文化研究会これが最後だ!えのかまTOUR(北鎌倉・鶴岡八幡宮・神奈川県立近代美術館鎌倉・本覚寺・妙本寺・常栄寺・元八幡・新江ノ島水族館・江の島)
2月
2.2 冬のカピバラ(シャボテン公園)
2.6 ダチョウ牧場(ダチョウ牧場袖ヶ浦ファーム・市原湖畔美術館)
3月
3.3 卒業福岡その1(大宰府天満宮・九州国立博物館・観世音寺・鉄道神社)
3.4 卒業福岡その2(住吉神社・筥崎宮・マリンワールド海の中道・海の中道公園)
3.6 日本科学未来館
3.14 卒業旅行愛知その1(常滑やきもの散歩道・登り窯・瀧田家・オアシス21)
3.15 卒業旅行愛知その2(名古屋港水族館・養老天命反転地)
3.16 卒業旅行愛知その3(博物館明治村・犬山城)
3.20 鉄道博物館・多摩湖散策
3.28 川崎市立岡本太郎美術館
3.29 映画『ウルトラマンX』、下町散策(深川不動堂・浅草寺・水上バス)


さがみ風景その2 2015/夜

2016-04-11 22:10:33 | とりっぷ!


夜は静かに、月と街灯に照らされる麻溝公園。
ちょっとばかり色白になって、植物がつくりものっぽい。






夜になると、普段は気にも留めないものが異彩を放っていたりする。
樹木ってこんなに色鮮やかだったっけなあ。






傾斜の花壇も露に濡れて、ニスを塗った彩色済み粘土造形のよう。
本物が偽物に見える。
そういえば、手塚治虫『火の鳥』に自然が醜く、機械が美しく見えるようになった青年の話があったっけ。
関係ないけど。







夜空の鑑賞特等席は大階段の上。
メタセコイヤ並木が遠近感を演出。






寝っころがると、こんな感じに見える。
名脇役の並木が天と地を意識させてくれる。
月の日もあれば、星の日もある。







秋口にはどんぐりが落ちている。
風で落ちてきたのか、まだ青い。





夏の森の妖精といえばキノコ。
夕立のあとに現れて、気がつけば消えてしまっている。






湿気のある夜はキノコの宴。
光に照らされても、なお踊る。






きっと気づかれずにひっそりと過ごしている。
出会えたら幸運。




さがみ風景その1 2015夏/夕刻

2016-04-09 03:46:58 | とりっぷ!



ちょっとそこまで、っていう散歩。
そこで出会う景色も捨てたもんじゃないと、いや、どんな景色よりも美しいよって気づいたのはつい最近のこと。

近いものほど、慣れたものほど、しっかりと見ていなかったりする。

花とか月とか愛でたり、ちょっと歳をとったのかな。
いや、ちょっとオトナになったってことで。






水道路に控えめに咲く、コスモスの花。
6月のコスモスってなんかしっとりとしてよいですな。

花言葉は「乙女の真心」なんてかわいらしい。









夕立のあとの露濡らす道端の花も素敵。
普段は花など眺めることは少ないのだけれど。










こもれびの森は中へと入れば、ちょっとした迷子気分を味わうことができる。
木々は高く、そして暗い。








木漏れ日となって射し込む夕陽と蝉の声。
影が徐々に伸び、そして弱くなっていく。








森をまっすぐに貫く道路は木々に覆われてトンネルのよう。
買い物袋を自転車の前かごに載せて家路へと急ぐ主婦が過ぎていく。








誰も入ることは許されない、貯水池の塔。
雑草の生えた橋。







貯水池の土手からの見える景色は、どこかトトロに出てくるような原風景。
少しだけ涼しい風が雑草を撫でる。







暮れていく空と貯水池。
ファインダーを覗くと、蒼く音のない景色が広がっていた。







カモがゆっくりと水面を揺らしながら進んでいく。
その跡もすぐに消えた。

 


冬雨の鎌倉江の島散歩 江の島篇

2016-04-03 00:55:23 | とりっぷ!


江の島上陸の前に、今回のメインスポットのひとつともなる新江ノ島水族館へと向かう。
前身は1954年に開館した江ノ島水族館で、2004年に新たに開館した際に新江ノ島水族館となった。

この水族館は毎年春休み期間(1月下旬から3月)には学割キャンペーンを実施していて、今回もこの恩恵にこうむろうという魂胆だ。
通常大人2100円のところ高大生は一律1050円となって、学生には非常にうれしい。

ちなみに、えのすいの入館券は幾通りも用意されていて、印刷されている魚や動物が異なるから、複数人で入館すると楽しい。
私自身も訪れたのは3年半ぶりのことで、入り口に掲げられた「進化するえのすい」の立て看板が期待を煽る。
階段を上がって、2階から入場する。







最初に迎えてくれるのは相模湾大水槽の水面となる部分。
大水槽をぐるっと取り囲むように回廊が用意されていて、高いところから低いところへ、スロープになっている。
この順路は河川や浅瀬の生き物から深海へと移りゆく展示を見事に体現している。

大水槽に至っては2階から見下ろすもよし、1階から見上げるもよし。
舞うように泳ぐイワシの群れや、ゆるくマイペースなエイはいつ見ても美しいなぁ。













色とりどり、多種多様な生き物たちに思わずシャッターを切りすぎてしまうのであるが、写真を撮ろうと凝視するからこそ見えてくる生態もある。
なんて思ったりもするのだが、水族館では本当に時が過ぎるのが早く感じる。

特に、潜水艇から海中を覗きこむような円形の窓が気に入った。
魚たちは私たちに見られていることには気づかない様子で暮らしを続けている。
その無意識を見ることができるのが水族館の醍醐味であろう。







本日の私のお気に入りショットはこちら。
大水槽と、参加者K氏の右手。
触れられそうなくらい近いけれど、触れられないこの感じが好きだ。

私だけの見かたとか、私の感じた美しさとか、そいうったものを量産していく。
そして、帰った後にそれぞれの景色を共有することができるのは情報社会の、そしてこのサークルのよさでもある。

ほかの人にはほかの美しさというか景色が見えているのだろう。
それが知りたくもある。








最下層まで降りてくると待ち構えていたのはタカアシガニ。
ユニットを組んだように決めポーズで動かないのが面白い。

この階にはえのすいが注力している「深海」と「クラゲ」の展示もある。
と、その前に大水槽を下から見上げてみる。








大水槽は他の大型水族館に比べてしまえば若干劣るものの、このサイズが私は好き。
幕の上がった舞台というか、スクリーンのようで印象的である。

特徴は横幅や奥行きよりも高さがあることである。
深いところから、ずっと高いところを泳いでいる魚を見るという構図がいい。







それに加えて、エイがお腹を見せてきたときの姿がとてもかわゆいのである。
ひらひらとヒレを動かしながら泳ぐその姿はエイヒレにして食べてしまいたいくらいの可愛さがある。

参加者のS氏がエイタソと呼ぶのもわかるくらいに、癒し系であるし推していきたい所存である。








えのすいの真髄といえば深海展示である。
JAMSTECとの共同研究を行い、化学合成生態系水槽とやらを展示している。
あまり難しいことはわからないが、人の潜ることのできない深海の生態系を再現しているということらしい。

展示室内も暗く、水槽内も暗いので目を凝らさないといけないが、生き物を発見した時の興奮はひとしお。
しかしながら、先ほどまでの生き物とは異なり個性派ぞろいなので若干苦手なひとも多そうだ。

みんなのアイドル:メンダコの展示は終了してしまったが、水族館界のダークホース:グソクムシの展示は見ることができる。

深海生物はその特性ゆえあまり動かないのであるが、飽きないほどに未知なる魅力を放っているのだ。

1階にある深海展示は「深海Ⅰ」となっていて、潜水艇「しんかい2000」を展示する「深海Ⅱ」の展示もあるらしいが時間の都合上訪れることが叶わなかった。







もうひとつ、忘れてはならないのがクラゲの展示。その名もクラゲファンタジーホール。
毎回訪れるごとに新しくなっているようにも思う。

幻想的な照明演出の中、多種のクラゲが展示されている。
特に中央にある球型水槽「クラゲプラネット」は美しく、思わず触りたくなってしまうほどだ。

ふよふよと泳ぐクラゲが美しいと思うようになったのはいつの頃からであろうか。
たぶん15年前には水族館でクラゲがもてはやされようとは思ってもいなかったはずだ。








そしてこのクラゲファンタジーホールでは毎日クラゲのショーが行われているという。
クラゲをしつけるでもあるまいし、ショーとはなんだろうと興味本位で待っていると、多くの人がホールへと集まり始めてあっという間に埋まってしまった。
「海月の宇宙(そら)」と銘打たれたこのショーは3Dプロジェクションマッピングによるショーであるという。

クラゲ水槽とその壁面に映像が映し出されて、より印象的にクラゲを紹介していた。
約10分のショーではクラゲの生態や種類の紹介、またえのすいのクラゲ研究の軌跡などが説明された。









ブラックシーネットルやアカクラゲの怪しくも美しい姿にはほれぼれしてしまいます。
美しいものほど持っている毒…











続いては太平洋の展示。
優しげなトラフザメや色鮮やかなカクレクマノミ、臆病なチンアナゴなど他の水族館での人気者がそろっている。
特にここのチンアナゴは飼育数も少なく、臆病なのであまり出てきませんが、そこがまた可愛いくもあります。

その隣にはまたもクラゲの展示。
先ほどのクラゲファンタジックホールが雰囲気で魅せる展示であったのならこちらは内容で見せる展示といった感じ。
30種ものクラゲが陳列され、中にはポリプと呼ばれる幼体の展示など先ほどとは異なったクラゲたちを目にすることができる。
正直、クラゲという生き物の未知さゆえ、クラゲそのものがゲシュタルト崩壊しかけるほどの濃密な展示内容なっている。







エスカレーターでふたたび2階へと上がれば、ペンギンとアザラシの展示。
ここのフンボルトペンギンは大家族のようで、展示解説に家系図が載っている。

こんな大家族の家系図を見ると、すぐに遺産をめぐる血なまぐさい事件の匂いがしてしまうのは推理小説の読みすぎであろう。
それにしてもメスが多い。

さてさて、このようにじっくりと見学をしていたらいつの間にやら閉館時間。
深海Ⅱやウミガメの浜辺の展示は見ることができなかったのである。

時刻は17時。
えのすいの出口でいったん解散して、最後に有志で江の島散策をするとしよう。
 
 



時は夕刻。
夏には海の家が軒を連ね関東のウェイ達が熱い太陽の下で狂喜乱舞する片瀬海岸も重機が乗り入れてどことなく場末的な情景になっている。
そう、冷たい風が吹き、海水浴もできず、花も咲かない湘南と鎌倉は冬はオフシーズンなのだ。
えのすいが春休みに学割を行うのも、そういう影響があったり?とか考えてみる。

重機が動く片瀬海岸の先に見えるは江の島である。
もともとは離島であったが、関東大震災による隆起のため陸繋島になったという。

その名のいわれは「絵島」であり、絵になる島であったからと聞く。
確かに、江戸時代の名所絵にも多数描かれているところを見ると、格好の画題だったのかもしれない。
本日は曇天であるが、晴れた日には富士山も望め、それは風光明美な場所である。

江の島へは歩行者専用の江の島弁天橋を渡るか、日中であれば弁天丸という船が島の最奥になる稚児が淵まで運行している。




江の島は弁天信仰の聖地。
島には江島神社が鎮座して参道が主な散策ルートとなる。
まず、島へと上陸すればうねる坂道に連なる商店たち。
土産物屋あり、飲食店あり、旅館ありと門前街?といった趣である。

特に岩本楼と呼ばれる旅館は江戸時代から続く由緒ある旅館で、ローマ風呂とか弁天洞窟風呂なんていうものがあるという。
弁天洞窟風呂に至っては、往時宿坊だった際に地下牢として利用されていたとかされてないとか。

いろいろと語る前に、少しだけ江の島の歴史を話しておかなければならなそうだ。
この島は『吾妻鏡』にもみえるように、頼朝の昔から弁財天を祀っており、鎌倉幕府歴代将軍をはじめ武家から厚い信仰を受けていた。
以前にも述べたように、弁財天という神様は初期は腕の8つある八臂弁財天と呼ばれる武神として信仰されていた。
一般庶民による弁天信仰が流行するのは江戸時代であり、杉山検校が岩屋で断食をし、満願の日に針術を授かったことでも有名であった。
それからというものは、諸芸上達の神として多く人々の参詣する地となった。

神仏分離後は江島神社となったが、本来は神仏習合の地であり、江の島弁天や江の島明神と呼ばれることが多く、別当は鶴岡八幡宮が務めていた時期もあった。
江戸時代には上之坊・岩本坊・下之坊が各別当になり、そのなかでも勢力を持った岩本坊の宿坊が、現在の岩本楼であるという。








由緒ある門前町や城下町の夜は早く、江の島も例外ではない。
若者の集客が見込める長期休みには頂上のサムエル・コッキング園と灯台が夜間営業しているものの、ほかは日没とともに営業を終了する。

本日はひっそりとした夜の江の島を楽しむことにしよう。

参道商店街の途中で、右手に細い路地があり、ちょっとだけ進むと海岸に出ることができる。
あまり観光情報誌にも載っていないので、人気の少なく落ち着く場所である。








夜ともなれば対岸の片瀬浜の夜景が一望でき、その海岸は辻堂、茅ヶ崎、そして平塚へと続いている。
よくどのあたりまでが湘南であるか、という議論が起こるが、私的には大磯や二宮までは準湘南であり、小田原や真鶴は異なる印象である。
でも、どうやらナンバープレート区分は藤沢以西の海岸沿いの市区町村は湘南に当たるという。

そもそも湘南というのは、現在の中国湖南省にあった湘南県がルーツである。
鎌倉時代に禅宗が入ってきたことによって、名付けられたと聞く。









参道商店街へと戻って、坂を登りつめるといよいよ神社の入り口となる。
鳥居の下は十字路となっており、島の道路はここで3手に分かれる。

正面階段は江島神社辺津宮へと至る参道階段である。
左手は辺津宮へと経由せず頂上へと向かう階段と、エスカーこと有料エスカレーターの入場口がある。
右手は裏参道ともいうべき特に何もない道で、頂上へも至らずに奥津宮や稚児が淵へと至る。

今回は正統派、正面の参道を選ぼう。
急峻な階段で一気に辺津宮まで駆け上がる。
途中、振り返れば木々の合間から対岸の夜景を目にすることもできる。

階段の途中に手水舎があるのがおもしろい。









江島神社は島内に3つあり、手前から辺津宮、中津宮、奥津宮となっている。
宗方三女神がそれぞれに祀られている。

ここ辺津宮がもっとも規模の大きな社であり、拝殿の左手の奉安殿には武器を持つ「八臂弁財天」像と琵琶を持つ「妙音弁財天」像が安置されている。
妙音弁財天は通称、裸弁財天とも呼ばれ、全裸で琵琶を奏でていらっしゃる。
なぜ裸なのかはわからないが、同じような形式の弁財天像が鎌倉の鶴岡八幡宮にも伝わっていて、そちらは着物を着ていらっしゃることからも、
現代風に言えば、着せ替え人形的なスペックを持っていたとも考えられなくもない。

中学時代の思春期に初めて訪れた私には、裸という文字がどうにも艶めかしくて、でも見ることができなくて記憶にだけは強く残った記憶がある。
ちなみに2015年の1月に私が行った企画では皆でこの弁天様を参拝した。









辺津宮の参拝が済むと、次は中津宮へ。
途中、北東の方向に視界が開ける場所は昼間も美しいが、夜景は特に美しい。
写真は以前のものであるが、照らす月明かりと、ヨットハーバー、灯台がいかにも湘南らしい。

ちなみにヨットハーバーのある江の島東部は1964年の東京五輪の際に埋め立てられた場所であり、もともとは海であった。
江の島にはこうして新旧二つの歴史が共存している。

階段を上って中津宮に詣で、また階段を上るといよいよ頂上だ。









頂上は思いのほか現代風で、海を眺めることのできる飲食店やデッキ、それに加えて夜間ライトアップした公園もある。
無料なので入ってみたはいいものの、芝生いっぱいに広がったLED電球がまぶしくて目がちかちかする。
綺麗ではあるが、私には少し刺激が強すぎるようだ。



また、反対側には有料のサムエル・コッキング園および江の島シーキャンドル(展望灯台)の入口がある。
サムエル・コッキング園は1882年にイギリス人貿易商のサムエル・コッキングによって開設された庭園で、よく手入れされているので散策は楽しい。
藤沢市と姉妹都市であるマイアミビーチ市、松本市、崑明市などにまつわる施設や広場もある。










その園内に立つ、江の島シーキャンドルは2002年に完成した灯台兼展望塔で、円錐を逆さにしたようなフォルムは印象的である。
今回は上らなかったが、展望塔は2層になっていて、屋外にも出ることができるのがうれしい。
いつの日にか訪れた時のパノラマ写真を載せておく。

高台から感じる海風もまた心地よい。
また、灯台にはエレベーターが付いているが、下りは外の螺旋階段も利用することができて冒険心がそそられる。
高所好きにはたまらないだろう。

しかし、夕刻以降は周囲にカップルしかいないことはあらかじめ覚悟しておかねばならない。








江の島といえば、猫。
夜になれば、人は減って、猫が増える。
家先や路地、神社の境内など島内のいたるところで、見かけることになる。

夜まで営業しているお店の前でおいでませしているのは、このお店の看板猫だろうか、それとも違うのだろうか。
猫は何も語らない。









江の島の猫との出会いは一期一会。
出会ったら逃げられないように、こっそりと写真を撮っている。

今までもいろいろな猫に出会った。
こう見ると、江の島はいつも平和だなぁなんて思ったりもする。

最後に奥津宮に詣でて、参道を折り返す。
その先の急な階段を下れば稚児が淵と呼ばれる岩場と海蝕洞窟の江の島岩屋があるが、暗くなりすぎてしまったので断念。
日中に行けば磯遊びができるのでおすすめだ。

復路は裏参道を通って、商店街まで戻る。
街灯はあるが人家はないので、薄暗い夜道は妖怪でも出そうな雰囲気がある。
聴こえるのは崖下の波音だけ。

江の島は漁師がいるから、昔から海にまつわる伝説は多かったと聞く。
波高く、雨降る悪天候の日には死者の声が聴こえるとか、船幽霊が出て柄杓を貸せというらしい。

自然と隣り合わせだからこそ、現実味を持って語り継がれてきた伝説であろう。









本土へ戻って、小田急線の片瀬江ノ島駅から帰路へつく。
闇夜に浮かぶ駅舎は竜宮城のようで現実離れしている。

様々な意味で非日常を歩いた一日もこれで終わり。
小田急線のシートに座って身を任せれば、行き先にはいつもと同じ現実が待っている。


でもきっと、私にとっては一番身近な非日常。
変わらないようで変わっていく光景にこれからも無常を感じ、変わっていくようで変わらないものに安堵し続けよう。
次に会うときは、そう遠くないだろう。

その時まで、さようなら鎌倉・江の島。

 

「完」

 

 

 

 

※この記事は武蔵大学文化研究会Blogむさぽけっとに投稿した
「これが最後だ!!えのかまTOUR 1」~「これが最後だ!!えのかまTOUR 5」を加筆・訂正したものです。

 

 

 


冬雨の鎌倉江の島散歩 鎌倉篇

2016-04-03 00:39:44 | とりっぷ!

いつも通りに駅前の駐輪場に自転車を停めて、歩く。

この日はあいにくの空模様で、先日の天気予報では雪すらもちらつくなどと言っていたのだが、自転車を使った。
ちょっとした“まじない”のようなもので、天気の予測ができない日はあえて好天の時の状態で出かけてみる。
そうすると天気が良くなったりならなかったりする。
かえって悪くなることもあるから、効いているのかは疑問であるが、要は気持ちの問題である。

改札を通り抜けて、いつもであれば左側の階段を降りるのだが、今日は右側の階段を降りる。
慣れないホームに降り立つと、ちょっと特別な感じがしてよい。





この日は大学サークルで私が企画する最後の小旅行。
目指すは古都・鎌倉と湘南・江の島である。








集合時間よりも早めに到着して、ちょっぴりひとり散歩。
横須賀線の北鎌倉駅にて下車。

構内踏切を渡りながら、横須賀線の車両を見ると、青とクリーム色のストライプを纏っており紳士的だなと思った。
ちょっとインテリな感じがしてかっこよい。



私個人としては、ここ北鎌倉はとても好きな場所である。
鎌倉の中心部からは山ひとつ隔たっており、非常に閑静だ。
北鎌倉といえば鎌倉五山第一位の建長寺、第二位の円覚寺、第四位の浄智寺がある。
それ以外にも、「駆け込み寺」として有名な東慶寺、「アジサイ寺」で有名な明月院などが挙げられるだろう。

鎌倉の寺院の中でも、私の好きなお寺は北鎌倉に多い。
地形上起伏が多く、境内の全体を把握できないところがまず好奇心をくすぐる。
そして古木や四季折々の花など人工物が自然に囲まれているような雰囲気がよい。

寺院だけではなく、道路や路地にも言える。
狭いけど静かで落ち着く路地が多いのも北鎌倉の特徴だ。
寺社は集合してからも多く参拝する予定であるし、今回は路上の散策を楽しむことにしよう。

この日はまだ、散策したことのない北鎌倉駅の北東を歩こうと思う。








まず訪れたのは横須賀線の車窓からも見える謎の洞窟。
一度はじっくり見てみたいと思っていた。

鎌倉は入り組んだ地形と、狭い平地という条件から、山肌を掘った隧道や切通しが非常に多い。
まるでどこか異界へと続いているのではないかと思ってしまうほど不思議なものもある。

この洞窟も、朱色で化粧をした唐風の門が目を引く。
インパクトは絶大である。

「好好洞」と書かれたこの洞窟は近隣の中華料亭の「好々亭」と関係しているというが、お店の専用路というわけではなさそうだ。







外見とは裏腹に、内部は素掘りである。
電気は通っており、天井には明かりがひとつ。

洞内は上り勾配になっているためか、雨水が小川のようになって流れている。
もちろん地面も舗装されていないから、かなり自然味溢れたつくりだ。








洞内中央部には左右に塗り込めて塞がれた穴がある。
コンクリートには「覗いてください」と言わんばかりに縦に少しだけ穴が開いている。
何か妖怪とかそんなものを見てしまっては困るので覗くことはしなかったが、何かの貯蔵庫か防空壕のような場所かもしれない。

洞内で道が交差しているのは非常に面白い。







好々洞を抜けると、右手は上り坂になっていて、坂を登り詰めたところに八雲神社がある。
そのまま道なりに行くと、道は円覚寺境内へと続いている。
円覚寺に向かって上り坂になっていて、途中からは非常に眺めがよい。
向かう場所が寺院であり、途中には階段があったりするので、車通りはなく、散策には最適。

左手にある円覚寺の塔頭には、小京都のような壁が続いて古刹の面影が残っている。
天候が悪いが、晴れた日は右手に富士山が望めるかもしれない。

好々洞から円覚寺境内まで、人には1人しか出会わなかったが、メジロやハトなどの野鳥とよく出会った。








さて、小1時間の北鎌倉散策を終えて、集合場所の鎌倉駅へと向かう。
ウォーミングアップは終了。



 

10:30
JR鎌倉駅の東口前に集合。
4年生の私が企画した旅行であるから、4年生は全員参加してくれた。
彼女らとはサークルの活動以外にもよく出かけているから、最後だからといっていつもと変わらぬ雰囲気である。

道行く人は傘を持っているけれども、雨は降っていないようだ。
雨の鎌倉もよいけれど、散策には雨が降っていないほうが気楽である。
傘を持たぬというまじないが夕刻まで効くとよいのだが。


鎌倉駅から出発する観光客の大半は、小町通りに流れ込んでそのまま鶴岡八幡宮を目指す。
今回の我々も同じである。
最初の目的地は鶴岡八幡宮と、その境内にある神奈川県立近代美術館鎌倉だ。
実は私が楽しみにしていたのは後者の方である。

この神社は鎌倉時代以来の古社であるから、境内には摂社や末社はもちろんミュージアムも2件ある。
今回は時間の許す限り巡り歩きたいと思う。



神社の境内にある近代美術館は“カマキン”と呼ばれており、日本で初めての公立美術館として長い間知られていたが、この度2015年3月31日で閉館することになった。
いつか行こうと思って通り過ぎていた場所。
今回は最初で最後の訪問となるだろう。

天気予報では雨の予報であったから、普段は人で溢れかえる小町通りも少しだけ空いている。
昼食を何にしようかと考えながら、寄り道はせずに鶴岡八幡宮の南詰へと到着。

源氏池・平家池を横目に境内に入ると、一直線に伸びた参道の先には舞殿や大石段が見える。
ここも普段は参道の両脇に露店が出ているのだが、今日に限っては一店も出ていない。

そういえば、露店の人たちってどこからやってくるのだろうか。
気になりだしたらきりがない。







さてさて、鶴岡八幡宮。
戦勝祈願と源氏ゆかりの社として有名なこの神社は、康平6年(1063年)に源氏の氏神である京都の石清水八幡宮を由比ヶ浜に勧請したのがはじまり。
治承4年(1180年)に源頼朝が現在の地に遷座したと伝わっている。
その前にはもう少し南側、現在の元八幡の地に祀られていた。
この元八幡については、のちほど訪れてみようと思う。

八幡宮といえばハトポッポ。
本宮の額の「八」の字はハトがモチーフになってる。
境内にも多くの鳩がいて、結構人馴れしているというか、コミュ力がある。








上掲の写真のように晴れた日になると、舞殿の屋根で鳩たちがひなたぼっこする和やかな光景も見られる。

広い境内の中でも、もっとも鳩が多いのは源氏池に浮かぶ白旗弁財天社。
小さな太鼓橋を渡って境内へと入る。

そういえば、参道を中心として右手の池を源氏池、左を平家池と呼ぶ。
源氏池には小島が3つ、平家池には4つある。
前者には「産」につながる3を、後者には「死」につながる4を配したという。
しかし、この逸話がいつからあるものなのかは定かではないという。








弁天社に参れば、境内には大量の鳩。
天気のいい日は地面にも社や木の上にも鳩だらけなのであるが、今日は天候が不安定であるから、今日の鳩はほぼ地面で静かに過ごしている。
それぞれが文字通り「鳩胸」になっているのが可愛らしい。

そして、ここの鳩は珍しく色が白い。
ふつうの鳩もいるのだが、その比率は7:3くらいだろう。

この白幡弁財天というのは頼朝が承久の乱の旗揚げ時に、妻の政子が戦勝祈願を行ったことが始まりとされている。

ここの弁財天は鎌倉七福神のひとつ。
弁財天といえば、七福神の紅一点で、現在では諸芸上達や財宝神として知られていることが多いが、江戸時代以前は武神としての性格が強かったといわれる。









友人のひとりは鳩にモテモテ。
実はあらかじめ社務所で「コイの餌」を購入していたという。

先ほどまでは静かだった鳩も餌をめがけてまっしぐら。
一瞬のうちに鳩まみれになり、終いには「ウン」も付いた友人なのであった。

本宮へと向かって、せっかくウンが付いたのだからと社務所でみくじを引くと、なんと凶であった。










さてさて、2013年に突如倒壊した大銀杏を横目に大階段を上がるといよいよ本宮である。
階段を登り切って、後ろを振り返ると、海までまっすぐに伸びた参道が見わたせる。

戦勝祈願なんて、する柄ではないので、とりあえず「無事卒業」を祈ってみる。
鎌倉は自宅からも近いので、お礼参りにも来ることができるだろう。









参拝が終わったら、もう少しだけ境内の散策を。
境内向かって右側には白旗神社と鎌倉国宝館がある。

鎌倉国宝館は鎌倉市にある寺社の宝物を管理・展示している博物館。
1928年に完成した建物は現在、国の登録有形文化財に指定されているので、展示品だけではなく建築も楽しめる。
今回は入館していないが、以前入館した時は円応寺の初江王坐像が印象的であった。
初江王は閻魔をはじめとする十王のひとつで、睨みをきかせた玉眼が美しい。

収蔵品は彫刻から工芸、絵画に至るが、彫刻がもっとも魅力がある。
仏像好きの人はぜひ一度訪れて頂きたい。


その国宝館のほど近くに建つのは、白旗神社。
本宮に比べると小さな社であるが、メインストリートから外れているので、清閑で荘厳な雰囲気に包まれている。
黒色の社殿もまたかっこよい。

 









白旗神社の近くで私が気になったのは「鶴亀石」。
脇参道の道端にちょこんと祀られている2つの石。
「相模国風土記」にも載るといわれるこの霊石は水で石面を洗うと鶴と亀の模様が浮かびあがるという。

今日は雨でしっとりとしているので、見えるかなと探してみたが、残念ながら確認することはできなかった。

 










次に、参道左手にある祖霊社を参詣。
白旗神社よりも人気がなく、木々に包まれた空間。
氏子の祖霊を祀るシンプルな社がぽつんと建ち、一見何の神社かわからいほど。
私も大学に入るまで、この社があることすら知らなかった。


さて、鶴岡八幡宮を一巡したところで、次は神奈川県近代美術館鎌倉へと向かおう。




 



鶴岡八幡宮境内、最後に訪れるのは神奈川県近代美術館鎌倉。通称カマキンというらしい。
神社の境内に近代美術館とはまた不思議。

この美術館は1951年に日本初の公立美術館として誕生した由緒正しき美術館。
参道を中心にして左側、平家池のほとりに建つ建築はル・コルビジェの弟子である坂倉準三の設計だ。

65年を経てもなお、斬新な建築は古今の美術館評論でも必ず取り上げられるほど。
そのため、存在はよく知っていたが訪れたことはなかった。

この度、2016年1月31日をもって惜しくも閉館してしまうとの情報を知り、急遽この旅程に組み込むことにした。
我らが文化研究会、ここのところ美術系には疎いようなので、これまたよいチャンスである。


展覧会は閉館を意識した「鎌倉からはじまった。PART3」。
昨年11月から連続して行っているこの「鎌倉からはじまった。」の展覧会はこの美術館の歴史を収蔵品と共に振り返るものであるという。
最後となるPATR3では1951年から1965年を扱っている。








さすがに閉館間近ということもあって、多くの人々が来館していた。
美術館の規模は大きくはないものの、大谷石の壁面と、なめらかな手摺りなどに心躍らせてしまう。

といっても私も近代美術には明るくないので、展示作品について深く語れはしないのだが、きっと中高あたりの美術の時間、自画像関連でお勉強したであろう松本竣介『立てる像』がある。
「鎌倉からはじまった」展はPART1から順に時間軸をさかのぼって展示しているから、今回鑑賞することのできる展示作品はこの美術館の収蔵品の中でもっとも古いものになるということになる。
1651年から1965年。
時は戦後であり、少しばかり薄暗く、また薄明るい雰囲気を感じ取ることができる。

ロの字型になった館内は、中心が吹き抜けの中庭になっている。
2階の展示室を巡ったあとは、半野外の階段を下って一階へと戻る。
平家池にせり出した1階はベンチも置かれて、休憩にはぴったりである。

1階は彫刻室になっていて、中庭にはイサム・ノグチの『こけし』が鎮座している。
これがまたかわいい。

展示室内は撮影禁止だが、中庭では撮影可能なため、皆が「こけし」と記念撮影をしているのだった。










さてさて、八幡宮を出たところでしばしの昼食タイム。
小町通りでしらす丼を頂いてから、早々に次の散策を開始しよう。

団子より花というか、最悪食事は抜きでもガンガン行けてしまう私は時に伴侶に疎まれるのであるが、それくらいには旅に貪欲なのである。
それでも最近は甘味だとか定食なんかに少しばかり興味が沸いてきて、以前よりも食事に割く時間が増えた。

そんなことはどうでもよくって、次に向かうのは鎌倉駅よりも南側のエリア。
地名でいうと小町とか大町とかいう場所で、小町大路や滑川沿いに大小さまざまな寺社が立っている。

鶴岡八幡宮という大規模な神社を巡ったあとは、対照的な小さくも歴史の深い場所を巡る。

鎌倉のメインストリート、若宮大路を渡って、最初の寺院は大巧寺。
大巧寺の本堂は若宮大路ではなく、ひとつ西側に走る小町大路側を向いて立っているが、どちらの道からも参拝できるように参道が設けられている。
若宮大路から本堂までは参道というより散策路のようなお洒落な道があって好き。
参道の両脇には小さな庭園のようになっていて、丁寧に管理されているようす。

この大巧寺は「おんめさま」とも呼ばれている。
おんめとは産女(うぶめ)のことで、死産した女性の霊や妖怪の類である。
なぜそのような霊が祀られているのかというと、その昔、近くの滑川のほとりによく産女が現れたという。
その産女の霊を大巧寺5世の日棟聖人が成仏させて、宝塔を建てることで安産の神として祀られるようになった。

現在でも大巧寺は安産祈願の寺として知られている。
寺院の縁起に妖怪や魑魅魍魎の類が関わっているのがなかなか興味深い。











大巧寺を過ぎて、小町大路に出たら南下。
道が滑川を渡る直前に右手に見える寺が本覚寺である。
こちらの寺院は鎌倉七福神の夷を祀っている。

本堂は絶賛修復工事中。
京都に然り、鎌倉に然り、いつもどこかで修復工事を行っているものだ。
現在は高徳院の大仏も修復のため、全身を覆われていると聞く。

それでも本来の姿は見れずとも、臨時の姿もまたよい。
巨大な本堂と重機の組み合わせはなんとなく壊されてしまいそうではらはらしてしまうのがまた楽しくもある。

夷を祀った夷堂は境内脇に、わりと立派な建築がある。
夷とは恵比寿のことであるが、ビールで有名なにっとりと笑ったふくよかな神様の印象とは少し異なる。
堂内を覗くと、真っ黒でいて、目と口だけが怪しげに白い異人が鎮座しているのだ。

えびす様とはもともとは異邦人やマレビトをそう言った。
漁を生業にする人々は水死体のことを縁起を担いでえびす様と呼ぶ場所もあるそうである。
前章で述べた弁財天のそれと同じで、時が経つにつれ現世利益的な柔和な神になったのだが、本来は少しばかり怪しげな、謎につつまれた神様なのである。

 



本覚寺の目の前に架かる橋は夷堂橋。
これを渡ると大町になる。
橋を渡るために、道路は鍵の字に曲がっていて、自動車は運転しづらそうな道である。

橋を介して、本覚寺と対面するように立つのは妙本寺の総門である。
橋のほとりから、山の中へと妙本寺の参道が続いている。

 

 



鎌倉のひっそり系寺院をあげるとしたら絶対に挙げることのできる妙本寺。
比企谷(ひきがやつ)と呼ばれるこの地は、もともと比企一族が住む地であったためにこう呼ばれる。

しかしながら、1203年の比企の乱で比企一族は滅ぼされてしまう。
偶然、京都におり生き残った比企大学三郎熊本が日蓮聖人と出会い、一族を弔わんと発願、献上したのが妙本寺である。

総門を抜けて、しばらく歩くと、うっそうとした森が待ち構えている。
参道をまっすぐ進んで祖師堂へ向かうコースと、左の小さな方丈門をくぐって本堂を経由するコースのふたつがある。
今回は方丈門を抜けて、小さな参道を進む。

寺院といえば、本堂が中心の配置が基本と考えてしまうけれど、本山となる寺院では開祖を祀る開山堂や祖師堂が中心となる場合もある。
ここでも中心は日蓮聖人を祀る祖師堂である。








境内最奥に、どんと立つ祖師堂は鎌倉髄一の木造建築で、屋根の反り具合といい木材の渋みといい素晴らしい。
山に囲まれているから、昼なお暗い場所ではあるが、それを払拭するかのような巨大建築である。

建造されたのは天保年間というから江戸時代の建築である。










祖師堂は棟も高く、無駄な張り紙や設置物もないシンプルな空間。

谷に響く鳥の声を聴きながら境内の木々を眺めるのもよい。


祖師堂の左には比企一族の供養塔というか墓があって、4基の五輪塔が建てられている。
鎌倉では墓地はやぐらといって洞穴に設けられることが多いのだが、ここでは設けられていない。

時に政治の中心として発展した都市である鎌倉は、各所で闇を抱えている。
栄えるものあれば衰えるものあり。
墓石は何も語らないが、晴れきらない雰囲気がこの寺院にはある。

そんな雰囲気を感じる散策も悪くない。









祖師堂の目の前にある二天門は1840年建造と伝わっている。
近年、修繕工事が行われたとみて、極彩色の彫刻が目を引く。

特に中央に飾られる龍の彫刻は見事で、しばらくは見入ってしまう。
つい何年か前、夕刻に初めてこの寺院を参拝したときに、斜光に照らされる彫刻を見て鳥肌が立ったのを覚えている。
上掲の画像はその時のものである。



 



妙本寺の総門前まで戻ったら左折して、再び南下。
小さな路地を進むと左手に小さな寺院が見えてきた。

常栄寺、通称:ぼたもち寺である。
「ぼたもち」という名前が印象的で、名前は知っていたが訪れたのは初めてだ。

もうここまでくればお分かりであろうが、この寺院も日蓮宗寺院である。
小町大路には日蓮辻説法跡なる旧跡もあるように、この大町・小町一帯は日蓮の活動領域であったこともあり、日蓮宗寺院が非常に多い。







ぼたもち寺の由来も、この地に暮らしていた尼が刑場に送られる日蓮へ胡麻入りぼたもちを捧げ、結果的に難を逃れたという逸話から来ている。
そこから「御首継ぎに胡麻の餅」として有名になったという。

毎年9月12日には「ぼたもち供養」なる法会が行われるそうだ。
日蓮像にぼたもちを捧げるというもので、一度見てみたい。





 

 



ぼたもち寺を過ぎて、さらに南下していくと、八雲神社に到達する。
この神社は鎌倉最古の厄除け神社で、新羅三郎義光が奥州攻めに向かう際に、この地で京都祇園社を勧請したことに始まる。
祇園社は現在の八坂神社。牛頭天王と呼ばれる疫神を祀っている神社だ。
当時、この地でも疫病が流行していたと考えられる。

神社は山を背にした緑深い神社で、徒歩でしか歩くことのできない参道が落ち着きがあって、心地よい。
境内の中心には「新羅三郎手玉石」と説明されたふたつの石が置いてある。

どうやら新羅三郎が豪傑だったようで、この石を持ち上げたとかいう伝説があるのだろう。
石は意外にも可愛らしいので撫でておいた。

この神社の拝殿右側には細い道が続いていて、祇園山ハイキングコースへと続いている。
不安になるほど狭い道なので、そこがまた魅力となって、足元ぬかるむ中、少しだけハイキングコースを進んでみることにした。
先に何があるか、一見してわからない道って、好奇心がくすぐられてしまう。

無論、私に付いてきたのは男子諸君で、女性陣は神社の境内で待っていると言った。








ハイキングコースは本殿裏から容赦ない上り勾配となって立ちはだかる。
木の根や水たまりに気を取られていると、ぬかるんだ落ち葉に足を奪われてしまう。

しかし背後には材木座や遠く由比ヶ浜も望めるようになって、5分弱で祇園山展望台へと着いた。
西南方向に開けた展望台は、海がよく見える。
曇天なのが惜しいくらいで、夕景は特に美しそうだ。
眼下の街から踏切の警告音や自動車のクラクションなど様々な音が聴こえてくる。

少しばかり堪能したら、神社へと戻ろう。

ちなみに祇園山ハイキングコース、このまま先へ進むと山の尾根を縦断して東勝寺腹切りやぐらへと到達する。
鎌倉幕府滅亡時に北条氏が自害し果てた場所で、現在も供養が行われている場所である。









私たちはなお南下して、横須賀線の踏切を渡る。
住所はついに材木座となって、海が近いことを知らされる。

気を付けて歩かないと気づかなそうな細い路地を入るとその奥に元鶴岡八幡宮、通称:元八幡がひっそりと立っている。
お気づきのように、鎌倉髄一の大神社である鶴岡八幡宮の前進である。

1063年に源頼義が京都の石清水八幡宮をこの地に勧請したことに始まる。
石清水八幡宮は源氏の氏神社である。

1180年に現在の鶴岡八幡宮へと遷座され、ここは元八幡となったという。

鶴岡八幡宮から始まり、元八幡までの寺社邂逅もこれにておしまい。
道に沿って、寺社を巡れば様々な角度から鎌倉の歴史がみえてくる。









鎌倉駅には戻らずに、知らない道を歩いてひとつ先の和田塚駅まで向かう。
和田塚駅付近には、鎌倉幕府の功績者であった和田一族が、和田の乱で滅び埋葬された場所であるとされる和田塚がある。
また、最近では甘味処「無心庵」の最寄駅としても知られている。

ここからは「江ノ電」こと江ノ島電鉄に乗って、江の島へと向かうことにする。

江ノ電は江の島を経由して藤沢駅と鎌倉駅間の約10㎞を結ぶ私鉄で、全線開通は1907年と100年以上の歴史を持つ鉄道だ。
単線四両編成の小さな車両が、コトコトと走っている姿は可愛らしい。

その車窓は実に魅力的で、路地あり、トンネルあり、海あり、併用軌道(道路上の走行)ありとめまぐるしい。
そしてまた主要な観光地を結ぶ唯一の鉄道であるから、休日には超満員である。

しばらくすると、和田塚の駅に抹茶色の電車が滑り込む。
本日は天候が優れないこともあって、いつもよりは空いているようだ。








鎌倉は三方を山に囲まれた地形であるから、各方面に切通しが残されている。
鎌倉や湘南方面を繋いでいたのは極楽寺坂の切通し。
現在は自動車道路に拡張されているが、江ノ電は極楽洞なるトンネルで潜り抜ける。

ここから先は狭い谷戸をうねるように走行して、稲村ケ崎駅を過ぎると海岸沿いに躍り出る。
パッと視界が開けて、海が広がるその一瞬はよく歓声が上がるほど印象的である。

本日は曇天であるが、晴天の日や夕暮れは特に美しいのでそのためだけにもう一度訪れてもよいほどだ。
以前にこのサークルで江の島に向かったときは、ちょうど夕焼けが美しかった。

途中、鎌倉高校前の駅は、ホームが海へ向いている絵に描いたような駅で、平日夕方には実際に高校生が利用していてそれもまた絵になる。
江ノ電の好きな光景のひとつだ。


しばらく海岸沿いを走行したあとは、再び住宅街を突き進んで腰越駅に到着する。
この駅は電車の一番後ろの車両がホームに入りきらずにドアが開かないという珍しい駅。
それほど狭いところに駅があるということだろう。







腰越駅から先はしばらく道路の真ん中を走行する。これが併用軌道というやつである。
ハイライトが多すぎて、江ノ電の車窓は語りつくせないが、この併用軌道が終わればまもなく江の島駅。

さすが観光地の玄関口とあって、江ノ電にしては大きな駅である。
改札前のスズメの像が洋服を着ていて可愛らしい。
小さいが、皆よく気が付くようでアイドルのようにパシャパシャと写真を撮られている。

江の島駅から江の島の入口までは徒歩15分ほど。


江の島篇につづく…





※この記事は武蔵大学文化研究会Blogむさぽけっとに投稿した
「これが最後だ!!えのかまTOUR 1」~「これが最後だ!!えのかまTOUR 5」を加筆・訂正したものです。

 


新春18きっぷの旅 中部編 その4

2016-02-10 22:31:19 | とりっぷ!



浜松駅では少しばかり途中下車をしてみる。
高架化されたホームを降りると、広々とした自由通路があって、南北の出口をつないでいる。
もっとも栄えているのは北口のようで、円形のバスターミナルがあることは前から知っていた。

バスターミナルに行くにはまずは地下通路へと降りて、そこからエスカレーターを上がらなければならず少々面倒である。
しかし、金沢駅など、半円を描いているバスターミナルはあれど、美しく円を描いているのは日本では非常に珍しい。

でも、実際に訪れて見るよりも案内図やgooglemapで見たほうが円形であることを実感できて楽しいかもしれない。


ターミナルを発着するバスをしばらく眺めてから、駅へと戻る。
東海道線は浜松駅で上下線の運行がほぼ分離しており、当駅始発の列車が多い。
また、18時台は運行本数も多いので待てば必ず座れる。

ホームに着くと、18:27発の静岡行きが発車したばかりのようで、閑散としていた。
それでも5分程度待っていると、次の列車が入線してきた。
オールロングシート車であるが、隅の席を確保して発車を待つ。




18:38 浜松駅発 東海道本線【普通】静岡行き

浜松からは長い長い静岡県横断の旅路が始まる。
終点の静岡までは約70分。

東海道五十三次の宿場町と同じ名前の駅にいくつも停車していく。
天竜川、大井川、安倍川などの大河を渡るのもこの区間であるが、すでに日はとっぷりと暮れて鉄橋を渡る音のみ聞こえてくる。
日中に途中下車をしたら愉しそうな区間ではあるが、通過のために通るには単調な区間である。

暖かい車内でうとうとしていると、思ったよりも早く静岡駅に着いた。


19:50 静岡駅到着


 

静岡駅では10分あまりの接続時間で熱海行きの列車に乗り換えることもできるが、そのあと20:20にはホームライナーが運行されていたので、
それに乗ることにして一度途中下車をする。

浜松駅にも似た新幹線ホームと並列になった高架ホームを降りると、南北をつなぐ自由通路がある。
ホームライナーでゆっくりと読書でもしたくなったので、書店に立ち寄ることにする。

駅ビルは20時閉店のため諦めて、地下道を潜って葵タワーにある戸田書店へ立ち寄る。
ずいぶん新しいビルで、同ビルには静岡美術館も入っているらしい。
ちなみに戸田書店という本屋は静岡を拠点に展開していて、この葵タワーに入っている店舗が本店のようである。

20時を過ぎたころにホームへと戻って、自販機でライナー乗車のための整理券を購入。
静岡県内の朝夕に走るホームライナーは乗車整理券310円を支払えば乗車することができる。
購入した券は当日きっぷサイズの小さなもので、号車と座席番号が印字されていた。
座席分だけ販売して座席は自由というわけではなく、座席も指定されるのは意外であった。



発車10分前には特急型車両が入線。
身延線の特急「ふじかわ」や昔は快速「ムーンライトながら」や特急「東海」に使用されていた車両。

広々としたデッキにリクライニングシートが備えられた車両に乗れるのは18きっぷ旅としては最高の贅沢だ。
乗車率は3割ほどで、利用者はあまり多くないようである。


20:20 静岡駅発 東海道本線【ホームライナー沼津8号】沼津行き

静岡駅を発車したホームライナーは特急のような速さで夜の静岡県をひた走る。
東海道新幹線が完成して、高速バスが発達した今日では静岡の東海道本線を走る特急は「ふじかわ」のみになってしまった。
そのため、朝夕に走るホームライナーは貴重な存在である。

調べてみると、「ホームライナー沼津」のほかに「ホームライナー静岡」、「ホームライナー浜松」が運転されているらしい。
特に、下り線のみで運行される「ホームライナー浜松」は乗り得な列車で、沼津から浜松間の長距離を乗り換えなしで1時間40分で結ぶ。
これでも乗車料金は距離に比例せず一律310円であるからうれしい。


この「ホームライナー沼津」は停車駅が清水、富士のみ。
あっという間に終点の沼津駅に到着する。

長いと思っていた静岡横断も、ホームライナーを使えば気分転換にもなるしよい。

21:00 沼津駅着







この駅では静岡駅をホームライナーより18分前に発車した普通列車の熱海行きと接続する。
しかし、同一ホームの乗り換えではなく、乗り換え時間3分なのでわりとシビアではある。

6両編成の普通列車は思ったよりも混んでいた。
沼津から熱海の峠を越えて移動する人は意外と多いのかもしれない。




21:03 沼津駅発 東海道本線【普通】熱海行き

三島、函南と過ぎて約7.8㎞ある丹那隧道に入る。
東海道線最大の要であるこの丹那隧道は不安になるほど長い。

いつも熱海駅に着くと関東に帰ってきた安心を覚えてしまうのも、この丹那隧道すなわち熱海峠の存在が大きい。
この隧道が物理的・心理的境界であるような気がする。

隧道を出れば遠くに熱海の街のネオン。
見慣れた15両編成の東海道線。

やはり、帰ってきた感じがしてしまうのである。


21:22 熱海駅着

ここからは首都圏近郊。
続けざまに列車が来て乗り換えのテンポが速くなる。

一旦、階段を下りて東京方面の東海道線ホームへと移るとすぐに列車が来た。



21:27 熱海駅発 東海道本線【普通】東京行き

乗り慣れたE231に乗車してラストスパート。

2015年から「上野東京ライン」が開通して東海道線も少し変わった。
日中は新宿・池袋回りの湘南新宿ラインと東京・上野回りの上野東京ラインの2系統で宇都宮線・高崎線に乗り入れが基本になった。
熱海駅でも「前橋」だとか「黒磯」という表示を見るようになるとは正直思わなかった。
それでも、東京駅に23時以降に到着する列車のみに「東京行き」が残されている。

この21:27発の東京行きは小田原駅で始発の快速アクティーに接続する。



21:48 小田原駅着

21:50 小田原駅発 東海道本線【快速アクティー】東京行き



東海道線の快速アクティーは小田原から藤沢間のみでその威力を発揮している、云わば「区間快速」のようなものである。
小田原駅を出ると、国府津・平塚・茅ヶ崎の順に停車する。

出発地と同じ横浜線の古淵駅に戻ると横浜経由で遠いので、茅ヶ崎駅で相模線へと乗り換える。

22:13 茅ヶ崎駅着



 



茅ヶ崎駅の相模線ホームは一番端にある。
東海道線の15両編成対応ホームからは見劣りのする4両編成ホーム。
何とも言えないラインカラーの相模線を見てほっとひと安心。

日曜日であるから、出発時刻が近くなっても車内はそんなに混んでおらず、座ることができた。


22:22 茅ヶ崎駅発 相模線【普通】橋本駅

本日最後の列車は相模線。
原当麻駅まで乗車する。

乗客のほとんどが香川駅とか寒川駅あたりで下車し、海老名で少しだけ乗客が乗ってきた。
日中に乗車すると田畑を走る風光明媚な路線であるが、夜はただのローカル線である。

 

23:03 原当麻駅着

関東と中部を二大幹線でぐるっと一周。
距離は764.4㎞、時間にして約18時間。

飽きることもなく、心地よく1日中列車に乗ることができた。
1日という時間と2370円という制約の中でも、中部地方まで行って帰ってくることのできる日本は狭いし便利である。

時には気ままに列車での漂流。
いいかもしれない。


新春18きっぷの旅 中部編 その3

2016-02-10 20:35:30 | とりっぷ!



美濃太田から岐阜までは40分ほど。
鵜沼駅を過ぎると、木曽川を渡ってきた名鉄各務ヶ原線と岐阜駅付近まで付かず離れずの距離感で並走する。

高山本線も太多線と同じくJRの地方交通線であるが、岐阜から飛騨高山を経て富山を結ぶ大陸縦貫線のため特急「ひだ」号が走る。
列車は途中駅で退避して、富山行き「ワイドビューひだ8号」とすれ違った。
非電化のためディーゼル車の特急であるが、驚くようなスピードで駆け抜けてはカーブの先に消えていった。

岐阜駅に近づくと高架線となって、東海道線の上下線の中を割って入るように岐阜駅へと入線する。

15:32 岐阜駅着


ここ岐阜駅は、今回の最遠方地点。
東海道線で東西を移動する際はよく通過した岐阜駅であるが、下車するのは初めてのことだ。
改札を出ると、広いコンコースの先にフードコートや書店を有するアスティ岐阜と直結している。

北口を出ると広大な駅前広場と市街へと延びるデッキがある。
広々とした公共空間があるのは地方都市駅のよいところで、必ずと言っていいほどアイコンとなる像やモニュメントが鎮座しているものである。

デッキからあたりを一巡すると、金色に光る銅像を見つけた。
何やら解説を見ると「黄金の信長像」だそうである。



この岐阜市には「かご大仏」をはじめ「うかいミュージアム」など惹かれるスポットが多いが今回は時間がない。
早々に牛丼の大盛りを頂いて、関東へと戻る、往路の旅を始める。




 




15:58 大垣駅発 東海道本線【普通】豊橋行き

東海道線内では便利な新快速が運行しており、豊橋まで乗り換えなしで行くことができる。
しかし、大垣始発のため座れる可能性は低く、当駅始発の普通列車に乗車することにする。
何度か乗り換えが必要になるが、多くの列車に乗れるし、たまにはいいだろう。

3割ほどの乗車率で岐阜駅を発車すると、本日最後の木曽川を渡って、濃尾平野を快走する。
盛土の上を走るので眺めもよい。
進行方向左側に座っていると、貨物駅もよく見える。

清州駅を過ぎると、偽物の清州城を横目に名古屋の高層ビル街がいよいよ近くなってきた。
枇杷島駅から先、名鉄線が合流・並走してくると名古屋駅。

16:25 名古屋駅着


 




16:28 名古屋駅発 東海道本線【特別快速】豊橋行き

この駅で、追いかけてきた特別快速に同一ホームで乗り換え。
乗り換えた列車の乗客率は高く、座ることはできなかった。
都市の中心部であるから仕方ない。

それにしても、幾度か新快速の列車は利用したことがあるが、特別快速というものに初めて乗車した。
新快速は名古屋以東で列車により停車駅が異なるのであるが、特別快速はこれよりも停車駅が少ないようである。
ドア上の路線図で確かめてみると、新快速であれば必ず停車するはずの大府駅を通過するらしい。

名古屋を出て、ひとつ目の停車駅の金山まではJR中央線と名鉄線が並走、それからしばらくは東海道新幹線の高架線が並走する。
車窓はちょうど夕暮れ時で、N700系が夕日を貫くように走っていく。

意外にも高い建物は少なく、沈むまで眺めていることができた。
混雑した車内であることを忘れてしまうひと時。

列車に乗りながら夕日を眺めるなんて、いつぶりだったろうか。

日が暮れても、闇色に滲んでいく空は見ていても飽きない。

17:03 岡崎駅着





 



17:05 岡崎駅発 東海道本線【普通】浜松行き 

特別快速は岡崎駅にて前を走行していた普通・浜松行きとの接続があった。
このまま特別快速で豊橋駅まで先に行っても、結局は同じ列車に乗り換えることになるので、この駅で乗り換え。

今まで乗車していた車両よりは若干旧式の車両である。
車内は転換クロスシートで、乗客も少なく快適。

岡崎駅から浜松駅までは75分ほど。
豊橋を過ぎて、二川駅と新所原駅の間に県境がある。

静岡県に入ると、「ようこそ静岡」と言わんばかりに浜名湖が現れるのだが今日はもう日が暮れてしまって見ることはできない。


18:15 浜松駅着