ふじこーの「アレが気になる」

身の回りのちょっと気になる事や物など気ままに書き綴っていこうと思います。

許されない恋~彼女の名は人妻・・・

2005-10-03 | デジカメ-動物
とても気になっている女性がいました。美しく気品があって、落ち着いていて知的な女性です。でも、1つだけ問題がありました。

そう・・彼女は人妻だったんです・・・。

彼女には子供が何人かいて、その頃も赤ん坊が生まれたばかり。でも、旦那がいようが子供がいようが僕には関係ありません。この熱い思いは、もはや誰にも止められません。

最初会った時から、僕はたちまち彼女の虜になりました。道で見かける度にさりげなくアタックをかけるんですけど、向こうは一枚も二枚も上手。軽くあしらわれてしまいます。でも、日毎に彼女を愛する感情は高まるばかりで、もうどうしようもない所まで来てしまったんです・・。

恋に狂った僕は、ある日とうとう彼女の家に忍び込み、なんとかこの思いを遂げようとしたんです。どうやら、旦那はまだ帰っていないようです。様子をうかがっていると、ほどなく彼女を発見。でも、彼女は赤ん坊にお乳をあげているところでした・・。

なんだか急に罪悪感に苛まれた僕は、”せめて写真だけでも”と、持っていたデジカメで何枚も何枚も撮りまくったんです。それこそ、夢中で何枚も何枚も・・。犯罪?法律は破るためにあるんです。

でも、夢中になりすぎて身を乗り出しすぎたのがいけなかったんでしょうか。彼女が急にこっちを振り向いたんです・・・。


そして・・・・・。





























見つかってしまいました!!


でも、僕など眼中に無いのか、彼女は恍惚の表情を浮かべながら一心不乱に授乳を続けていました。

やはり、母親なんですね・・。僕は自分のよこしまで身勝手な心を恥じつつ、その場を静かに去りました・・。


その後、何度か道ですれ違いましたが、お互いに言葉を交わす事はありませんでした。この間の盗撮の事は、彼女は誰にも言わなかったようです。ありがとう・・。

そして、幾月かの時が過ぎ・・・。


つい最近、彼女が一人の時に偶然会いました。なんだか以前より表情が柔らかくなったような気がします。僕は今までの事を謝り、最後に彼女への思いをすべて話す事にしたんです。


彼女は、黙って僕の話を静かに聞いてくれました。


時折どこか遠くを見つめながら、ただただ静かに耳を傾けてくれました。

僕の話が終わると、彼女はしばらく目を閉じていました。そしてゆっくりと目を開け、一言こう言ったんです。


「ごめんね・・・。」

それっきり、彼女とは二度と会う事はありませんでした。人づてに聞いた話では、遠くに引越したそうです。

今でも、彼女の事は僕の中で美しい思い出として残っています・・。たぶん、これからもずっと・・・。


「許されない恋~彼女の名は”猫妻”」-完