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【漫画】聖剣の刀鍛冶 6

2011-11-26 | 漫画
聖剣の刀鍛冶 6 (MFコミックス アライブシリーズ) 聖剣の刀鍛冶 6 (MFコミックス アライブシリーズ)
価格:¥ 550(税込)
発売日:2011-11-22

 とりあえず、



 この帯でひと笑い。こういうユーザーが楽しくなるようなコラボはいいですよね。

 つーわけで、春先に衝撃をもたらした『聖剣の刀鍛冶』漫画版の新刊です。
 表紙は一回りしたのか、主人公&ヒロインのペア。相変わらずセシリーのボディアーマーが破けているのが素晴らしい。



 しっかり本編でもビリビリになっているあたり、サービス満点と言わざるを得ないナ。
 ちなみに、この手のぴっちりした衣服が破けるのってフェチ要素が強いと思うんですけど、遡ると『竜虎の拳』のユリ・サカザキあたりが僕にとってのルーツになっているかもしれないなと思ったり。つまりすごく好きってことさ!←?
 ここまで「セシリーの服がぼろぼろになる」というのが恒例行事になってくると、もはや破られるために着ていると言っても過言ではないのではないでしょうか。これで絵が微妙だったらサービスシーン(笑)って感じですけど、山田孝太郎さんみたいにめちゃくちゃ絵の上手い作家さんが描くと、それだけで武器になるからなあ。ぶっちゃけ、漫画版『聖剣の刀鍛冶』はエロ要素だけでも買う価値があると思います。ハイ。

 と、こんなふうに言っておいてアレですけど、物語のほうは佳境に入った雰囲気がぷんぷんと漂っておりました。
 亡命したキャラたちが再登場して〝勢揃い〟感があったり、ルークの抱えた大きなハンデが明らかになったりと、原作はノーチェックなので今後の展開は全然知らないんですけど、そろそろクライマックスが近いような気がしたりしなかったり。
 しかしまあ、あれですね。わりと「キャラクターの成長」という部分にスポットの当てられた作品ですよね、コレ
 特にルークに関しては、6巻を読んでセシリー以上に成長したなーという実感がひしひしと。作品開始時点のルークだったら、それが必要なことだと理解していても、分家の刀鍛冶たちに頭を下げることはなかったんじゃないかなと。このへんはセシリーと接することで生じたルークの変化ってやつですよね(ルークの対応が終始大人だったせいで、むしろ協力を拒んでいた彼らのプライドってなによ? と感じてしまうのがこの作品っぽいっちゃーぽいんですけども)。
 最後の戦闘ではルークとセシリーが背中合わせで戦っていましたが、あれは「互いに支え合い、互いに成長していく」というのを象徴したシーンだったと思います。また、こうして成長を感じさせつつも、セシリーの根っこの部分が変わっていないということを表現してみたり、意外と細かいところに凝っているなーという印象が深まった一冊でした。

 それにしても、セシリーみたいな、いわゆる「正論が痛い」系のキャラってラノベなどにはよく出てきますけど。
 大抵はご都合主義ですべてが都合のいい方に転がって興ざめになることが多いのに、セシリーは正論を吐いたぶんだけ痛い目にあうってのが珍しいですよね。好き嫌いはべつとして、こういうふうに筋を通した作品を作れるのはすげーや。なんつーか、世界のルールみたいなものが主人公(側)にだけ甘いと、物語の緊迫感が薄れてしまいますからね。
 ただまあやっぱり僕はハッピーエンドが好きなので、『聖剣の刀鍛冶』もそういう感じで幕引きしてくれると嬉しいんだけどなあということで一つ。