新しいPCに変えてから二週間が経ちました。すこぶる調子がいいです。
で、今日はセキュリティソフトの話。
僕はこれまで「実用性」や「機能面」などよりも「手軽さ」を重視してウイルスバスターを使っていました(パッケージ見てみたら2004年から更新し続けていた)。
しかし、こともあろうかウイルスバスターは2011版からセキュリティソフトの主要な機能のうちのひとつであるファイアーウォールを実装しなくなってしまったんですよね。正確には完全に撤廃されたわけではなく、Windowsに標準で備わっているファイアーウォールをカスタマイズできる機能に切り替わったという感じなんですが、少なくともXPまでの標準ファイアーウォールなんて実用に耐えられるものではなかったので、僕はシリアルキーだけ一年分延長し、2010版のまま一年を乗り切ろうと考えていました。突然の仕様変更には不満をこぼすユーザーも多かったようなので、2012版になれば改善する(再びファイアーウォール機能を実装する)と考えたんですなー。
ところがまあ、その目論見は脆くも崩れ去り、ウイルスバスターは2012版も2011版を引き継いだ機能しか実装されていない、個人的には「使えない」セキュリティソフトになってしまいました。どうも話を聞く限りでは、ネットワーク関連のトラブル(サポートセンターに電話がかかってくるような内容)というのはファイアーウォール関連のものが多かったらしく、いちいち対応するのが面倒になったトレンドマイクロは「標準の機能をカスタマイズする」というものに切り替えることで、責任を全部マイクロソフト側に放り投げる……みたいな思惑があったようですね。陰謀論めいてますが、こういう間違ったコスト削減の仕方っていかにもありがちなので信じたくなります。ハイ。
そんな感じで、わざわざ金出して買うセキュリティソフトに主要機能がついてないってのはあまりにもアホらしいので、今年限りでウイルスバスターは更新しないことにして、別のセキュリティソフトに切り替えることにしたのですよ。で、ネットの評判を見比べて、どのセキュリティソフトを使うか決めようと思ったんですが。
やー、甘かったですね。これまでPCパーツや家電製品を買うときは、「良い評判を見比べてその中から選ぶ」という感じだったのに、ことセキュリティソフトに関しては、OSに次いでシェア争いが過酷なジャンルだからなのか各々の派閥争いが酷いのなんの。試しに価格comの口コミ掲示板や2chのセキュリティソフト関連の板を見て頂くとわかりますが、いわゆる「アンチ」の人たち同士が罵り合うだけで、情報交換などを行う場として完全に機能しなくなっちゃってるんだもんなあ……。あと、Amazonの☆も総じて1とか2になっていて、ウイルスバスターのレビューを見れば「インストールしたらPCが壊れたので今はノートンを使ってます」、ノートンのレビューを見れば「こんな酷い欠陥品はありえない。自分はマカフィーを使って正常にPCが動くようになりました」、マカフィーのレビューを見れば「全く使えないソフトです。すぐにアンインストールしてカスペルスキーを買ってきました」、カスペルスキーのレビューを見れば「入れたらPCが壊れました。OSをクリーンインストールしてからノートンにしたら動くようになってよかったです」等々、コイツらバカじゃねえのという感じで。
元々、この手のレビューなどはアテになるものではなく、鵜呑みにして購入に踏み切るわけではないにせよ、ここまで何の指針も示していない評価群には素で驚きました。なので、実際に友人が使ってるものの中から選ぶことにして、結局カスペルスキーにしましたというオチに至ることに。
カスペルスキー 2012 Multi Platform Security 1年3台乗換優待版 価格:¥ 4,095(税込) 発売日:2011-09-09 |
それで買ったのがコレ。
信頼できる友人からのアドバイスだったというのもあったんですが、わりと大きな購入の決め手になったのが、この乗り換え優待版の安さ(ヨドバシなどでは4000円、Amazonだと3000円)に加えて、Amazonでカスペルスキー関連製品を買うと書籍1000円割引というキャンペーンをやっていることだったり。先日感想を書いた『ましゅまろ×タイフーンッ』を含む数冊と合わせて購入し、なんかめっちゃ得した気分になりましたよと。
そのカスペルスキー2012は、今のところまったく問題なく動いています。それにしても、PCを新しくするタイミングでセキュリティソフトを乗り換えられたってのは僥倖でした。今はレジストリもキレイにしてくれるアンインストールツールを配布したりもしていますけど、セキュリティソフトなんかはできれば一番クリーンな状態で一発インストールして、そのまま使いたいですもんね。