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サブカルとサッカーの話題っぽい

【漫画】まなびや&わ!

2009-10-23 | 漫画
まなびや 1 (ガンガンコミックスJOKER) まなびや 1 (ガンガンコミックスJOKER)
価格:¥ 590(税込)
発売日:2009-10-22
わ! 1 (ガンガンコミックスONLINE) わ! 1 (ガンガンコミックスONLINE)
価格:¥ 500(税込)
発売日:2009-10-22

 おーい、『まなびや』と『わ!』買ってきたよー(^o^)ノ
 こんな記事を見てビビってましたが、一緒に買ってきたガンガンJOKER(定期購読しているわけではないのにオマケに釣られましたチクショウ)を読む限りでは『わ!』の連載は問題なく続くようで一安心。いや、一番大きいのは「作品が変わるとはいえ連載続けられるってことは身体のほうは大事ないんだろうな」的な安堵なんですが。
 漫画家さんの仕事が激務って話はよく聞きますし、一時期ガンガンWINGの表紙が「一体何ヶ月連続で『まほらば』なんだ」ってくらい雑誌の"柱"として頑張ってた小島先生だけに、無理はしないでもらいたいもんだぜ。つーか、単行本を二冊、オマケつきの雑誌と同時発売って、既に十分すぎるくらいJOKERのほうでも"柱"扱いされてますね! マジで無理はしないで頂きたい! でも作品は読みたい! なんてワガママなファン心理!
 とまあ、そんなこんなで、『まほらば』で有名(?)な小島あきらさんの新作漫画、『まなびや』と『わ!』です。
 有名に「?」をつけたのは、代表作『まほらば』はアニメ化までしたものの、果たしてどの程度知名度に跳ね返ってきているのかサッパリ見当が付かないため。僕個人の話をするのであれば、単行本を全部初版で揃えてるくらい好きで、アニメももちろん楽しめたんですけど、ああいうしっかり作られたまったり系の作品って評価が高いワリに、セールスには繋がらないことが多くて。個人的には、まさに今放映してる『にゃんこい!』なんかと同系統だと思うんですが、ひと昔前に比べるとアニメ化のハードルが下がったこともあって、「アニメ化=知名度が高い」と一概に言い切れないのが何とも。なので、特に好きな作品に関しては歯がゆさを感じたりもするんですけど。ちなみに、『まほらば』は全体的に好きですが、特に梢が付き合い始めてから、それぞれの人格のデレが発現する展開には度肝を抜かれました。あれは神だった。一粒で五度美味しかった。
 ここだけの話、『まほらば』を連載しているときから、あまり身体が丈夫ではないという話を聞いていたせいで、『わ!』のネット連載がはじまったと知るまで、マジでどうにかなっちゃったんだと思ってました。ですので、『わ!』を読んだときは、単に面白いとか、作品の雰囲気がそのままとか、そういう漫画に関わる理由以上にホッとしたんですけど。
 つうか『わ!』超好きです。こういうの大好き。
 『まほらば』のときから、たまに出てくる四コマが面白いなあと思っていたので、シュールな才能を活かせる格好の題材だよなーと。何話か読んでいくと、登場人物の好意の向いている矢印の方向が、上手い具合に輪っかになっている状況を楽しむ内容ぽいって分かるんですけど。全体に軸となる大きな流れを作りつつ、それぞれの話が単品で面白く仕上がってるのはさすがだなーと思ったり。作中でここまで「一般人(女子)にエロゲをプレイさせる羞恥プレイ」にこだわった作品を、僕は他に知らない。
 それはともかく、個人的には合間に挟まる「ブレイク」の二人が一番好きだったり。四コマ目の意味不明の説得力についつい口元が緩むんですが、毎回同じテンポのように見せかけて毎回ちょっとずつリズムを変えて笑わせてくるので困る。そのへん提供する側も分かってるのか、アニメイト特典でついてきたオマケも、カバー裏にある漫画(『わ!』のほう)も全部「ブレイク」なんだよなあ。ほんっと、思わず「くっだらねー」って声に出しちゃうようなネタなのに笑っちゃうのが悔しいれす(^q^)
 そういえば、『まなびや』の連載がはじまったときに、『わ!』の連載ペースが落ちるっつったのを見て、軽くマジ悩みしてた(新連載は読みたいけど、好きな話の続きを読めるペースが落ちるのは、うーん、的な)人間からすると、『わ!』を連載するってのは不幸中の幸いなのかもしれず。まあ、好きな作家さんの作品であれば、なんであっても先が楽しみってのは真理ですよね。
 一方の『まなびや』のほうは未だ導入という感じで、まだそれほどの楽しみは見出せていません。ゆるい雰囲気などは、まんま『まほらば』の後継作ですけど、人間関係が固まる前だというのと、登場人物がすごく多いせいで(僕が)キャラを掴み切れていないので、しばらくは助走期間が続くのかなーと。つか、まさか桃乃の娘がヒロインの一人として登場するとはなあ。恥ずかしながら、表紙裏の話を読むまで気づいてませんでしたが。瑠璃は父親にも母親にも似ていなくて、なんだかむしろ梢に似ている気がするのは、幼いころから隆士の絵本を読んでた影響なんじゃろーか。
 と、そんなこんなで、こっから先どんどん面白くなっていきそうな漫画なので、要チェックですぜー。


【ラノベ】ソードアート・オンライン1

2009-10-23 | ライトノベル
[ソードアート・オンライン1 アインクラッド]
http://<wbr></wbr>dengeki<wbr></wbr>bunko.d<wbr></wbr>engeki.<wbr></wbr>com/new<wbr></wbr>/bunko0<wbr></wbr>904.php<wbr></wbr>

 読了。
 第15回電撃大賞を『アクセル・ワールド』で受賞した川原礫氏の別シリーズです。
 『アクセル・ワールド』はめちゃ面白いというわけではなかったんですが、普通だったので別シリーズにも期待して購入しました。
 余談ですが、先に読み終えた友人Aとの会話。

友人:SAO読んだよ
自分:どうだった?
友人:話の途中で処女が非処女になったよ!

 もう一人、先に読み終えた友人Bとの会話。

友人:SAO読み終わりました
自分:どうでした?
友人:僕がこの本に副題をつけるなら「君とセックスするRPG」にしますね(キリッ

 以上。この二人がバカだってことがよく分かるエピソードでしたね。めでたしめでたし。
 チクショウ。ちっともめでたくねえ。
 しっかし、この「君とセックスするRPG」は秀逸すぎるなあ。テイルズファンのツボを突くというか、今見てもじわじわくるんですが。 
 まあ、いつまでも本題と関係ない話をしてもアレなので閑話休題。

 率直に言うと、あまり面白くありませんでした。
 一応、最後まで読める程度には面白い、というか、つまらなくないんですけど、物語が進めば進むほどに機能不全を起こすチキンレースみたいな話でしたね。
 個人的に感じたマズイところを列挙しますが、

1.詰め込みすぎ、端折りすぎ
 コレが一番よくないところでした。プロット的に一冊に詰め込むのは無理があるっぽいので、いっそ前後編みたいな形にした方がよかったんじゃないでしょうか。前後編にするとセールス的に美味しくないのかもしれませんけど、こりゃ編集の失策だよなあ。ラストなんて、まるでジャンプの打ち切りみたいになってますし。せっかくの題材を一気に使い潰してしまった感じですごく勿体ないです。
 『SAO1』って、物語の構成の基本形態である「起承転結」が、本来は4つくらい連なって、1「起承転結」→2「起承転結」→3「起承転結」→4「起承転結」となるべきなのに、構成を極限まで圧縮しているせいで、1「起」→2「承」→3「転」→4「結」って感じになっちゃってるんですよね。いわゆる、物語の表面だけをなぞっているだけ、という状態。
 確かに、100層に及ぶ冒険の描写を延々とされてもダレるんですけど、だからって"作中における重要イベント"をことごとく「実は過去にこんなことがあったンダナ」って説明だけで済ませてしまうのは明らかにオカシイです。主人公キリトがソロプレイに徹してた理由とか、ヒロインアスナがキリトに惹かれるようになった経緯とか、全部キャラに説明させちゃうのはぶっちゃけ手抜きすぎて萎えます。
 このへん『アクセル・ワールド』でもそうだったんですけど、キャラクターのバックボーンが全て後出し(しかも唐突)なので、どんなに作中で緊迫したシーンになっても「当人同士だけで盛り上がっている」感がつきまとうんですよね。しかも今作は一人称を使っている弊害なのか、キリトを通してこちらに伝わってくる情報にバラツキがあって、キリトというキャラ自体がとんでもなく薄くなってしまってます。すごく追いつめられているはずなのに、冷静に状況説明したりとか、こういうところは一人称ならもっと気を使って欲しかったかも。

2.全てにおいて唐突、説明不足
 「こんな美味い料理食べたことないお!」→ていうか、この世界で他にどんな料理食って、どういう感想抱いてるかっていうのを先に書いてくれないと困ります。レアな食材とか言われても、食材狩ってるシーンがそもそもアレだけだったんですけど。あと、醤油を作り出したのがスゴイとかっていうのも、他に比較対象がないとあんまり伝わりませんよね。
 「アスナたんと一緒に組むの最高だお!」→ていうか、最初のシーン以降、ずっとパーティーでしか闘ってないですよね。自己紹介のときに言ったソロっていう言葉が虚しすぎますよ。パーティーっていいものだな……とか思うのは勝手ですけど、全然こっちに伝わってこないっすよ。
 「俺にはゲームシステムを凌駕した反応速度がある(キリッ」→ステータス、パラメーターによってどの程度"リアルな運動能力"と差があるのかちゃんと書かれてないせいで、イマイチ凄さが伝わってこないです。つか、AGI全振りしてる人はキリトよりも速く動けるの? それともキリトは"パラメーター上で劣っているハンデがあっても、相手寄り速く動ける"の? どっちなのか分からないと、ラストバトルも興ざめっすよ。
 「私は私の理想の世界を作りたかった」→いや、それって一万人のユーザー閉じ込めたことと関係なくね? 普通にゲームプレイしてても理想の世界は見れただろうし、よくある"極限状態に追いつめられた人間がどうなるか見たかった"とかってとち狂った理由の方がよっぽど納得できるんすけど。つか、最後オマエ何言ってるのかわかんねwwww
 「君とセックスするRPG」→軽く触れただけでセクハラコードに引っかかるシステム内で、いくら深いところに設定されてるとはいえ、ユーザー側から制限解除して性行為できるのっておかしいだろwwww

 突っ込みどころがありすぎて、主なものを挙げただけでもこんな感じ。
 つか、こういう話を書くうえで、いわゆる「お約束」を用いるのは構わないんですけど、「お約束」が「お約束」としてちゃんと機能するためには、しかるべき手順、過程を描かないと意味がないケースが多いわけで。『SAO』では、ことごとくコレを外してるんで、正直「お約束」の心地良さは全く感じることができず、先を読みやすい陳腐な展開だなーとしか感じませんでした。

3.説明不足のワリに、細かいところには凝ってる
 いや、凝ってるのはいいことなんですけど、さすがに最後の最後で「寝たきりの人のために開発された画期的なベッド」なんて出されたら失笑モノですって。アレって誰かに「二年も寝たきりだと床ずれキツイッスよ」とか突っ込まれて追加したのかなあ。ぶっちゃけもっと他に凝るべきところあるやろーwwww

 まあ、一言でまとめると微妙な話ってことダナ。
 てか、同じレーベルなんで問題ないと判断したってことなんでしょうけど、この話、第1回電撃ゲーム大賞で金賞を受賞した『クリス・クロス』に激似すぎ。パク……オマージュレベルですよ、完全に!
 あと、僕はネトゲを題材にした作品っていうと最初に『.hack』シリーズが思い浮かぶんですが、なんか『SAO』って「『クリス・クロス』よりも規模の大きな話にしたいけど、『.hack』ほどファンタジー寄りの話にはしたくない」みたいなバランス感覚で書かれてる感じがしました。個人的には、ここまでご都合主義だと、ファンタジーを排斥した意味が全くないと思いますが(^q^)
 とりあえず、川原さんは、せっかく面白い世界観を作って提示しているのに、それを100%活かせていない感じがします。なんつーか、もっと詳しく書いて欲しい展開をことごとく外してくるんだよなあ……。ゲームのアバターにリアルの外見が反映されるとか、すげーネタにできそうな要素なのに、結局「ヒロインはリアルでも超美人ッス」って設定にしか使ってないし。嗚呼勿体ない勿体ない。

 ていうか。

 このネトゲの中って性交可能ってことは自慰も可能ってことッスか!?
 某『らぶデス』みたいに精液の発射音とか設定で変えられたら超面白い。
 すげーなwwwwそんなネトゲあったら絶対プレイするよwww

キリト「アスナああああああ」(じょぼじょぼじょぼ)←設定で射精音を変えた
アスナ「キリトぉおおおおお」

 なんだこれ。あ、書いたの僕か。