帆∞翼(セイル バイ ウイング) -太陽そして風と供に- 

海・南風・そして何より”真夏の太陽”が大好きな翔です。

「よろしく!」  

イージス艦

2008年02月27日 | Weblog

漁船とあたごの衝突事故報道が競争しするかのように連日流れています。
例のごとく、マスコミは自分達が儲けやすい方法へ誘導する形で歪んだ報道を盛んに繰り返しています。

マスコミ報道は、受け手がそれを直接飲み込んではならず、マスコミがどう報道したら利益になるかで事実が平然と歪められているのだという点を常に頭に入れながら受け取る必要があります。

当初はこのマスコミ報道にまんまと載せられた多くの人によるイージス艦あたご批判一辺倒だったわけですが、このところネットの掲示板やブログ、もちろん2CHでも「これってへんだろ!」いう変化がおき始め、「漁船側にも大きな問題があるんじゃないか?」という見方へ変化しつつあります。 

マスコミは自分達が事を面白おかしくしたほうがより利益となりますから、回避がどうとか、法律がどうとかを持ち出して(ワイドショーになるとほとんどねつ造に近い)盛んに自衛隊を批判していますが、これにそのまま乗せられるほど危険極まりない事はありません。

少しでも日常生活を考えてみるなら、理論と現場は異なるのが当たり前で、現実は様々な要素が入り混じった状態にて存在するのが当たり前で、それは形式的なものとか法律がどうのとか言う事とまったく異なって動いているわけです。
またそれが普通というものではないでしょうか?

当たり前の事ですが、回避義務云々と言っても慣性のでかい巨大客船やタンカー、軍艦が逐一小型船をよけて歩く事がどいういった意味を持つかということは、一度でも船に乗った事のあるものなら分かるはずです。 

大型船は出来る限りまっすぐ、定速で進んでくれたほうが、他の小型船にとって回避しやすく、船の角度から進行方向と速度が容易に読める事から安全性の点でも良い事など(現実)容易に分かります。

これは海上に限らず、一番身近な車で考えても容易に分かるわけで、車や小型バイクなど20台くらいを向こうとこちらに並べて対面に走らせて見るなら、やはり大型トラックやトレーラーなどは出来る限り針路変更せず直線走行してくれた方が危険性が無いわけです。

マスコミの偏向報道が述べる理論が本当に正しいのなら、とりあえず動力船(帆船)に分類されるウインドサーフィン(上記の例でいうなら自転車)でその交互通行の真っ只中に繰り出しても、逐一巨大客船やタンカーが私を回避してくれる事になります。

そんなことあるわけないですよね。

結局現実をよく見極めながら、状況に自分をうまく適合させつつ危険を回避することが全ての基本。 
最終的には自分の身は自分で守らねばならないわけです。

あたご側に漁船が避けてくれるという思い込み的な油断があったという点での過失?は存在したと私も思いますが、それはあくまで現実に適合させるための運行方法が裏目に出ただけだと私は思っています。

法的には過失という事になるわけですが、それなら今回の事故を境に巨大船が全て小型船の為に回避(蛇行)を繰り返してして走らねばならない事となり、先の例でいうなら原付のローリング走行程度ならいざ知らず、15トントラックや戦車、30トンのトレーラーが蛇行して走りまわるのと同じ事。

そんな事したら、毎日のように事故で船が沈む事になるでしょう。
行方不明の漁船の二人が無事でいてくれる事を私も願っていたわけですが、さすがにここまで日数が過ぎると難しいかと思います。

今回あたごにニアミスしたのは3隻の漁船、2隻は事故を避け、一隻だけがなぜか全くよけずに衝突。
しかもこの3隻、事故前にあたごの存在を確認して無線連絡を取り合ってました。

巨大な船が来る方向へ直進することがどんな事を意味するのかをベテラン漁師が知らない事などありえず、そこからくる「なぜ?」という疑問はどうしても頭から離れません。

最後に、この事故が起きたのは東京湾の中ではなく、大島よりはるか先海。
ほとんど外洋とも言える場所で起きた事故であるということ。
房総半島と三浦半島の先端を結んだ線の内側どころか、その遥かかなたの何にも無いだだっ広い海で起きたという事はマスコミがほとんど言わないことでも有るのです。