![]() | 暴かれた[闇の支配者]の正体ベンジャミン・フルフォード扶桑社このアイテムの詳細を見る |
これから開始する文明の崩壊現象を解く上で「闇の組織」と呼ばれる支配グループの存在を知る必要がある。一流のジャーナリストが9・11疑惑と合わせて闇の組織の陰謀の暴露に踏み切った勇気に感銘を覚える。戦後の日本人を洗脳したGHQの奴隷教育は以下のものであったと述べられている。
第1に、白人に対する徹底的な劣等感を植え付けること
第2に、アメリカは素晴らしい国だと信じ込ませること
第3に、自分独自の意見を作らせないこと
第4に、討論や議論を学ばないこと
第5に、受身のパーソナリティを作ること
第6に、一生懸命に仕事させること
第7に、目立つ人の足を引っ張ること
民族の歴史と文化を「遅れたもの」「非科学的」という理由で卑下・否定しつつ欧米の(特にアメリカの)文明に追随する日本人エリートとそれに従う民衆の育成がGHQの意図した「近代化・民主化」の正体だった。日本民族が数千年にわたって保持した、神道=天皇制こそがGHQの最大の破壊目標であったのである。
参照
アメリカのイメージが23カ国で悪化・・・それでも日本は・・・
破滅の執行者
未来の闇と光
アメリカが希望する「日米安保条約」によってこの国を縛り、完全なアメリカのコントロール化に置くことに努力した岸信介首相のあと、池田隼人首相、佐藤栄作首相とアメリカのリモコン内閣が続きます。そのあとに、アメリカは福田赳夫首相の誕生を希望していたのですが、その福田氏を破って誕生した田中角栄首相は、必ずしもアメリカの意のままにならず、日中国交回復などによってわが国独自の路線を取ろうとします。アメリカにとっては大変気にくわない人物だったわけです。
その田中首相をロッキード事件で葬ったあとも、田中派の流れを汲む経世会の弱体化に向けてアメリカの中枢による執拗な攻撃が続きます。その仕上げが、アメリカの代理人である竹中平蔵氏を重用する小泉政権の誕生であり、安倍政権へと引き継がれているわけです。この本を読むと、そのような「闇社会」の構造がよくわかります。
えん罪によって社会的に抹殺されつつある経済評論家の植草一秀氏のほかに、この間真実を追求しようとしたジャーナリストたちが不審死を遂げている事実なども紹介されています。この国の「闇」の深さがよくわかる書としてお勧めします。(なわ・ふみひと)
ホンのひとくち