ふるやの森

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理念無き校長は去れー定時制高校校長問題に関連して

2006-06-05 14:52:11 | ぜひ!こそ!教師
東京都墨田区の定時制高校に通う生徒が都教育委員会に校長の交代を求める手紙を出した。同校では2月に教員一同(8名)から校長の更迭を求める要求書が同委員会に提出されている。(6月5日毎日新聞朝刊より)

学校経営は教育理念に基づいて行うものであり、学校の伝統・特色を破壊するものであってはならない。校長は、その学校がどのような理念に立ってどのように教育をすすめるのかを教職員に示すと共に保護者・生徒の理解と共感を深めることが、その職務の第一義である。その意味では教員経験が豊富であるだけではなく、授業・クラス・クラブなどの指導力にすぐれた教師が最ものぞましい。月一回全校集会で行う講話は唯一の生徒との直接の接点であるのだから、生徒によくわかり心に触れる内容であるべきである。生徒のマイナス面をことさらに強調し怒鳴りつけるような言動は教育の専門職のリーダーとして不適格であると言わざるを得ない。学校運営で制度の改革はよく全体の合意をふまえて行うべきであり、強い反対がある場合はよくその意見を聞いて、理由に十分な根拠がある場合は自分の提案を強行するべきではない。その結果として学校が混乱し生徒募集に影響を及ぼしたような場合は潔く自分の学校運営の誤りを認めて退陣するべきである。あまりにも、その不適格性が顕著な場合は教職員・保護者に呼びかけて更迭要求署名を行うのが心ある教師の責務である。